傀儡妃は幼馴染の王太子をひたすら愛する

田鶴

文字の大きさ
50 / 72
第2章 傀儡の王太子妃

49.やっと結ばれた*

しおりを挟む
 ルイトポルトは濡れた陰茎を秘裂にこすり付けるだけで中々挿入してくれず、パトリツィアの蜜壺は剛直を求めて疼いた。

「あっ、あっ、あっ、ああん……兄様、お、お願い」
「何を?」
「ああ、お、お願い、入れて……」
「何をどこに?」
「ああっ、に、兄様、意地悪! 兄様の兄様を私のココに入れて!」
「僕の僕ってコレかな?」

 ルイトポルトは、満足そうにニヤリとして答え、亀頭を蜜口に当てて我慢汁で濡れに濡れまくった肉棒を少しずつ沈めていった。

「ううっ……」
「痛い?」
「ええ、でもちょっとだけ」
「じゃあ、少し休憩しよう」

 ルイトポルトの巨根は四分の一程しか入っていなかったが、愛する妻の痴態に散々興奮させられた上に、先っちょだけでもふわとろの膣が気持ちよくて油断するとお構いなしに最奥まで一気に貫いてしまいそうになった。だが鋼の精神力で腰を止め、パトリツィアを抱きしめて額にキスをした。

「パティ、大好きだよ。愛してる」
「私も」

 そのまま2人は抱き合っていたが、ルイトポルトの我慢も限界に近づきつつあった。

「ああ……君がかわいくてたまらなくてもう我慢できない。少しずつ入れてもいい?」
「ええ、お願い」

 ルイトポルトはゆっくり剛直を蜜壺に挿入し、そろそろと奥まで進めた。しばらくして鈴口が最奥についた感覚がして男根が蜜壺に全部入った。

「パティ、全部入ったよ。嬉しい……ありがとう」
「これで兄様の本当の妻になれました。幸せです」
「うん、僕も幸せだ」

 2人は、この瞬間、これからの困難を忘れて多幸感に酔いしれ、抱き合ってキスをした。

「まだ痛い?」
「いいえ、でもちょっと圧迫感があるかも」
「そっか……でももう動いてもいいかな? このままじゃ辛いんだ」
「え? 兄様、これで終わりじゃないの?」
「うん……僕、まだイってないからね」
「じゃあ、兄様はまだ子種出してないの?」
「うん、これからだよ。でも妊娠しないように外に出すからね。後で避妊薬も飲んでもらう」
「兄様の子供が欲しいのに……残念だわ」
「僕だって君との子供は欲しいよ。でも君と僕の血を引く幼い子供がいたら、君の父に利用されかねない。全て終わってから子供のことは考えよう」
「……わかりました、兄様。残念ですけど、仕方ないですね……」
「うん……残念だけど、今は仕方ない。それじゃ、もう動くよ。僕の僕がもう限界だ」

 ルイトポルトはゆっくり腰を動かし始めた。ルイトポルトが腰を打つ付ける度に愛液と我慢汁の混ざった体液が蜜壺からプシュップシュッとシーツの上に飛び散った。

「パティ、パティ、パティ……大好きだよ、愛してる……ああっ、もうイきそうだ」
「ああっ、あああ……兄様、兄様、愛してる!」
「はぁ、はぁ、はぁ……パティ、イくっ! イくよ!……ああっ、だ、駄目! 脚を外して!……ううっ! くっ!」

 パトリツィアは、ルイトポルトが『イく』と宣言した途端、脚をがっしりとルイトポルトの腰に巻き付けた。ルイトポルトの男根は既に暴発寸前で思ったよりも力強く巻き付くパトリツィアの脚にあらがえず、欲望を彼女の最奥に吐き出してしまった。

 ルイトポルトはしまったと思いながらも、白濁を出しきった陰茎をパトリツィアの膣からまだ抜きたくなくてパトリツィアを抱き締めたまま、彼女を責めた。彼は宰相を倒してその傀儡となっている父王を廃する前にパトリツィアを妊娠させる訳にはいかない。

「はぁ、はぁ、はぁ……パティ、駄目じゃないか。どうして?」
「ごめんなさい……例え芽吹かなくても兄様の子種を私の中に注いで欲しかったんです」
「出してしまったのは仕方ないけど……これを飲んで」

 ルイトポルトは後ろ髪を引かれながら、萎えつつあった男根を蜜壺からずるりと抜いた。栓となっていた男根がなくなって蜜壺からとろりと精液が垂れてきた。

 ルイトポルトは起き上がってナイトテーブルの上の水差しからグラスに水を注ぎ、丸薬と共にパトリツィアに渡して彼女が口の中に入れるまでじっと見つめた。

「パティ、子種を掻き出すから寝台に腰掛けてくれる?」
「え? 恥ずかしいわ……」
「でも沢山注いだから、拭くだけじゃ垂れてくるよ」
「た、垂れて……?!」
「それとも侍女を呼んで掻き出してもらう?」
「い、嫌よ!」
「でしょう? さあ、こっちにおいで」

 パトリツィアが寝台の端まで移動しようと身を起こすと、股間から白濁が内太腿まで垂れてきた。

「あっ?!」
「ほらね。パティのかわいいアソコはもう散々愛撫したんだから恥ずかしがらないでいいよ」

 パトリツィアは渋々寝台に腰掛けたが、大股開くのは恥ずかしくて脚を閉じたままだった。ルイトポルトは少々強引にパトリツィアの両膝を開いた。ぷっくりと充血した女陰から自分の精液が垂れる様子は、ルイトポルトの下半身に再び熱を取り戻させたが、今日まで処女だった妻に今は無理をさせるつもりはなかった。

 ルイトポルトは白濁にまみれている蜜壺に慎重に人差し指を沈め、蜜口の方へ白濁を掻き出し始めた。すると初めての性交で達したばかりの膣壁は敏感になっていて、ピリピリと刺激が走った。

「あっ、あん……」
「ごめんね、もうちょっとだから我慢して」

 ルイトポルトの言葉は自分自身にも向けていた。さっき、あんなに大量の欲望を放ったばかりだというのに、彼の陰茎はまた芯を持ち始めていた。だがここは鋼の精神力で欲望を我慢し、白濁を掻き出した後、布巾でパトリツィアと自分の陰部を拭いた。ルイトポルトはそれに必死になっていてパトリツィアが口の中から何かを出したのに気付かなかった。

 夫婦の寝台は、色々な体液でドロドロになっており、とてもじゃないが、そこで眠ることは無理だった。2人が身体を繋げたことをベネディクトにばれないように後の始末はアントンに任せ、2人は内扉からルイトポルトの寝室へ移った。

「パティ、おいで。一緒に寝よう」

 隣同士で眠るよりももっと過激なことをたった今したばかりなのに、パトリツィアは照れてしまった。今までの閨では、パトリツィアが達して意識朦朧になった後、ルイトポルトがいつの間にかいなくなっていて翌日起きると寝台に1人で横になっていたからだ。

 おずおずとパトリツィアがルイトポルトの隣に横たわると、ルイトポルトは横向きになってパトリツィアの身体に手を回した。おやすみのキスを頬にした後、疲れていたルイトポルトはいつにもなく早く寝入った。ルイトポルトの寝息が聞こえるようになると、パトリツィアは眠れないまま愛しい夫の穏やかな寝顔をじっと見つめた。

「兄様、ずっと愛してる。ありがとう……さようなら」

 パトリツィアの瞳から一筋の涙が頬に流れた。

 翌朝、王太子妃パトリツィアの姿は王宮から忽然と消えていた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

幼馴染と夫の衝撃告白に号泣「僕たちは愛し合っている」王子兄弟の関係に私の入る隙間がない!

佐藤 美奈
恋愛
「僕たちは愛し合っているんだ!」 突然、夫に言われた。アメリアは第一子を出産したばかりなのに……。 アメリア公爵令嬢はレオナルド王太子と結婚して、アメリアは王太子妃になった。 アメリアの幼馴染のウィリアム。アメリアの夫はレオナルド。二人は兄弟王子。 二人は、仲が良い兄弟だと思っていたけど予想以上だった。二人の親密さに、私は入る隙間がなさそうだと思っていたら本当になかったなんて……。

結婚したけど夫の不倫が発覚して兄に相談した。相手は親友で2児の母に慰謝料を請求した。

佐藤 美奈
恋愛
伯爵令嬢のアメリアは幼馴染のジェームズと結婚して公爵夫人になった。 結婚して半年が経過したよく晴れたある日、アメリアはジェームズとのすれ違いの生活に悩んでいた。そんな時、机の脇に置き忘れたような手紙を発見して中身を確かめた。 アメリアは手紙を読んで衝撃を受けた。夫のジェームズは不倫をしていた。しかも相手はアメリアの親しい友人のエリー。彼女は既婚者で2児の母でもある。ジェームズの不倫相手は他にもいました。 アメリアは信頼する兄のニコラスの元を訪ね相談して意見を求めた。

夫「お前は価値がない女だ。太った姿を見るだけで吐き気がする」若い彼女と再婚するから妻に出て行け!

佐藤 美奈
恋愛
華やかな舞踏会から帰宅した公爵夫人ジェシカは、幼馴染の夫ハリーから突然の宣告を受ける。 「お前は価値のない女だ。太った姿を見るだけで不快だ!」 冷酷な言葉は、長年連れ添った夫の口から発せられたとは思えないほど鋭く、ジェシカの胸に突き刺さる。 さらにハリーは、若い恋人ローラとの再婚を一方的に告げ、ジェシカに屋敷から出ていくよう迫る。 優しかった夫の変貌に、ジェシカは言葉を失い、ただ立ち尽くす。

「本当に僕の子供なのか検査して調べたい」子供と顔が似てないと責められ離婚と多額の慰謝料を請求された。

佐藤 美奈
恋愛
ソフィア伯爵令嬢は、公爵位を継いだ恋人で幼馴染のジャックと結婚して公爵夫人になった。何一つ不自由のない環境で誰もが羨むような生活をして、二人の子供に恵まれて幸福の絶頂期でもあった。 「長男は僕に似てるけど、次男の顔は全く似てないから病院で検査したい」 ある日、ジャックからそう言われてソフィアは、時間が止まったような気持ちで精神的な打撃を受けた。すぐに返す言葉が出てこなかった。この出来事がきっかけで仲睦まじい夫婦にひびが入り崩れ出していく。

最近彼氏の様子がおかしい!私を溺愛し大切にしてくれる幼馴染の彼氏が急に冷たくなった衝撃の理由。

佐藤 美奈
恋愛
ソフィア・フランチェスカ男爵令嬢はロナウド・オスバッカス子爵令息に結婚を申し込まれた。 幼馴染で恋人の二人は学園を卒業したら夫婦になる永遠の愛を誓う。超名門校のフォージャー学園に入学し恋愛と楽しい学園生活を送っていたが、学年が上がると愛する彼女の様子がおかしい事に気がつきました。 一緒に下校している時ロナウドにはソフィアが不安そうな顔をしているように見えて、心配そうな視線を向けて話しかけた。 ソフィアは彼を心配させないように無理に笑顔を作って、何でもないと答えますが本当は学園の経営者である理事長の娘アイリーン・クロフォード公爵令嬢に精神的に追い詰められていた。

私を大切にしなかった貴方が、なぜ今さら許されると思ったの?

佐藤 美奈
恋愛
財力に乏しい貴族の家柄の娘エリザベート・フェルナンドは、ハリントン伯爵家の嫡男ヴィクトルとの婚約に胸をときめかせていた。 母シャーロット・フェルナンドの微笑みに祝福を感じながらも、その奥に隠された思惑を理解することはできなかった。 やがて訪れるフェルナンド家とハリントン家の正式な顔合わせの席。その場で起こる残酷な出来事を、エリザベートはまだ知る由もなかった。 魔法とファンタジーの要素が少し漂う日常の中で、周りはほのぼのとした雰囲気に包まれていた。 腹が立つ相手はみんなざまぁ! 上流階級の名家が没落。皇帝、皇后、イケメン皇太子、生意気な態度の皇女に仕返しだ! 貧乏な男爵家の力を思い知れ!  真の姿はクロイツベルク陛下、神聖なる至高の存在。

婚約した幼馴染の彼と妹がベッドで寝てた。婚約破棄は嫌だと泣き叫んで復縁をしつこく迫る。

佐藤 美奈
恋愛
伯爵令嬢のオリビアは幼馴染と婚約して限りない喜びに満ちていました。相手はアルフィ皇太子殿下です。二人は心から幸福を感じている。 しかし、オリビアが聖女に選ばれてから会える時間が減っていく。それに対してアルフィは不満でした。オリビアも彼といる時間を大切にしたいと言う思いでしたが、心にすれ違いを生じてしまう。 そんな時、オリビアは過密スケジュールで約束していたデートを直前で取り消してしまい、アルフィと喧嘩になる。気を取り直して再びアルフィに謝りに行きますが……

彼女よりも幼馴染を溺愛して優先の彼と結婚するか悩む

佐藤 美奈
恋愛
公爵家の広大な庭園。その奥まった一角に佇む白いガゼボで、私はひとり思い悩んでいた。 私の名はニーナ・フォン・ローゼンベルク。名門ローゼンベルク家の令嬢として、若き騎士アンドレ・フォン・ヴァルシュタインとの婚約がすでに決まっている。けれど、その婚約に心からの喜びを感じることができずにいた。 理由はただ一つ。彼の幼馴染であるキャンディ・フォン・リエーヌ子爵令嬢の存在。 アンドレは、彼女がすべてであるかのように振る舞い、いついかなる時も彼女の望みを最優先にする。婚約者である私の気持ちなど、まるで見えていないかのように。 そして、アンドレはようやく自分の至らなさに気づくこととなった。 失われたニーナの心を取り戻すため、彼は様々なイベントであらゆる方法を試みることを決意する。その思いは、ただ一つ、彼女の笑顔を再び見ることに他ならなかった。

処理中です...