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第1章
俺だけが知らない俺の許嫁
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………どういう事だよ。なんで俺だけが知らないんだよ。俺の事なのに。 俺の名前は錐生湫(きりゅう しゅう)。高校3年の17歳。バスケ部に入ってる。俺は今イライラしてる。
…事は10分前に親に呼ばれたことから始まった。
「何?話って。母さん、父さん」
「うん。湫にいい知らせがあるんだ」
「知らせ?」
「そう。前に言ってた許嫁の子と会う日程が決まったのよ」
………はい?
「ちょちょちょ、ちょっと待ってよ。俺に許嫁?前に言った?は?聞いてないし、知らないし、俺と兄さんを間違えてんじゃないの?」
俺には二つ上の兄がいる。頭も良くてスポーツもできて可愛い彼女さんもいる。そんな夏雪(なつき)兄さんなら許嫁がいてもおかしくない。というか長男の兄さんが結婚してるならともかく、していないのに次男の俺が許嫁って、色々おかしいだろ。
「3年前の10月にちゃんと言ったはずだぞ?」
聞いてない
「可愛い子だといいなーってわくわくしてたじゃない」
聞いてない
「そういえば夏雪が居ない時に話してたよな」
………
「それ居なかったの兄さんじゃなくて俺だよ!」
「そうだったのか?悪い悪い(笑)てわけで、お前には許嫁がいる。で、その子と今度の日曜日に会うことになったから」
…………
「……はぁ。で、写真は?せめて写真はあるでしょ?その子の」
「無い」
「はあ?!」
「写真いるかって聞いたらお前要らないって言ってたじゃないか」
聞いてないし言ってもいないんですけど?(怒)
「……もう会うしかないわけ?」
「当たり前だろう。3年前から約束をしておいて今更ごめんなさいは大人として有り得ないだろう?」
結婚させる息子に言わなかった、っていうか話す相手とか色々間違えてたあんたが言えることか。
呆れ過ぎてもう何も言い返す気がない俺はこの親にこれ以上何か言っても無駄な気がしてリビングを後にし、自分の部屋へ戻った。
許嫁ねぇ……。俺まだ高3だよ?30過ぎて彼女もいないんならまだしも、17だし、一応、気になる子いるし…。っつっても、その子とも3年?2年以上は会ってないけど。それに、友達にはなんて言えばいいんだよ。もしも籍が変わったらなんて言われるか。離婚した?再婚した?どっちにしろ色々と聞かれそうだな…。俺の友達そういう奴ばっかりだから。
色々と考えているうちにいつの間にか俺は寝てしまっていた。
そしてとうとう日曜日が来てしまった。
見合いの場所は本家の客間だった。俺の家は分家だから普通だけど、本家はすごく金持ちで、会社を建てて支部がいくつもあるほどなのだ。
……あー憂鬱だ。何でこんな何十万もするような着物着せられて(注意:袴です)何十分も待たされてんだよ。このピリピリした空気も嫌だし。ほんと早く終わらないかな。ん?でも終わったら婚約確定なのか?!あーどうするどうするどうする俺!
ガラッ「大変お待たせいたしました。お相手様のご用意が整いました」
………はっ?!色々考えてるうちに相手が入ってくる!うわわわわわ………
「失礼致します。遅くなりまして申し訳ございません。星野玲奈と申します」
………え?星野玲奈って……知った名前だけど…
俺は相手の子の顔を見た瞬間、驚き過ぎて3秒ほど意識が飛んだ。
第2章へ続く
…事は10分前に親に呼ばれたことから始まった。
「何?話って。母さん、父さん」
「うん。湫にいい知らせがあるんだ」
「知らせ?」
「そう。前に言ってた許嫁の子と会う日程が決まったのよ」
………はい?
「ちょちょちょ、ちょっと待ってよ。俺に許嫁?前に言った?は?聞いてないし、知らないし、俺と兄さんを間違えてんじゃないの?」
俺には二つ上の兄がいる。頭も良くてスポーツもできて可愛い彼女さんもいる。そんな夏雪(なつき)兄さんなら許嫁がいてもおかしくない。というか長男の兄さんが結婚してるならともかく、していないのに次男の俺が許嫁って、色々おかしいだろ。
「3年前の10月にちゃんと言ったはずだぞ?」
聞いてない
「可愛い子だといいなーってわくわくしてたじゃない」
聞いてない
「そういえば夏雪が居ない時に話してたよな」
………
「それ居なかったの兄さんじゃなくて俺だよ!」
「そうだったのか?悪い悪い(笑)てわけで、お前には許嫁がいる。で、その子と今度の日曜日に会うことになったから」
…………
「……はぁ。で、写真は?せめて写真はあるでしょ?その子の」
「無い」
「はあ?!」
「写真いるかって聞いたらお前要らないって言ってたじゃないか」
聞いてないし言ってもいないんですけど?(怒)
「……もう会うしかないわけ?」
「当たり前だろう。3年前から約束をしておいて今更ごめんなさいは大人として有り得ないだろう?」
結婚させる息子に言わなかった、っていうか話す相手とか色々間違えてたあんたが言えることか。
呆れ過ぎてもう何も言い返す気がない俺はこの親にこれ以上何か言っても無駄な気がしてリビングを後にし、自分の部屋へ戻った。
許嫁ねぇ……。俺まだ高3だよ?30過ぎて彼女もいないんならまだしも、17だし、一応、気になる子いるし…。っつっても、その子とも3年?2年以上は会ってないけど。それに、友達にはなんて言えばいいんだよ。もしも籍が変わったらなんて言われるか。離婚した?再婚した?どっちにしろ色々と聞かれそうだな…。俺の友達そういう奴ばっかりだから。
色々と考えているうちにいつの間にか俺は寝てしまっていた。
そしてとうとう日曜日が来てしまった。
見合いの場所は本家の客間だった。俺の家は分家だから普通だけど、本家はすごく金持ちで、会社を建てて支部がいくつもあるほどなのだ。
……あー憂鬱だ。何でこんな何十万もするような着物着せられて(注意:袴です)何十分も待たされてんだよ。このピリピリした空気も嫌だし。ほんと早く終わらないかな。ん?でも終わったら婚約確定なのか?!あーどうするどうするどうする俺!
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………はっ?!色々考えてるうちに相手が入ってくる!うわわわわわ………
「失礼致します。遅くなりまして申し訳ございません。星野玲奈と申します」
………え?星野玲奈って……知った名前だけど…
俺は相手の子の顔を見た瞬間、驚き過ぎて3秒ほど意識が飛んだ。
第2章へ続く
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