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朝、目覚めるとラフィさんが私の袖を掴んで寝ていた
目元を見るとやはり赤くなっていて、泣かせただろうと、あの二人に責められるかもしれない
「起きたら冷やしてあげるね」
そっと彼女の指を緩めて袖を外し、私は一旦自室へと戻り着替えてから一階へと降りた
リビングには二人がいるため裏口から外に出て井戸で顔を洗う
「俺らも使わせてもらってもいいか?」
「ルーカスさんにシンハルさん。おはよう。どうぞ勝手に使って」
「お言葉に甘えて」
さて、朝御飯の準備だ。昨日の誰かさんのせいで、作らなくてはならない
朝はパンと野菜スープとスクランブルエッグ
それとソーセージ
この世界ではまだソーセージは普及していなく、貴族しか食べている人はいないそうだ。しかし、自家製出来ないわけではないので、地球という世界で一番美味しかった味を思いだし、作ってみた。
あの味には及ばないがこれはこれで気に入っている
スープを作っていると二階でドアが勢いよく開く音がした
ダッダッダッと駆け降りてきて
「どこにいるんですかぁぁぁ!!!!!!」
ラフィさんが叫んだ。ルーカスさん達を探しているんだろう
二人も声に気づき、玄関に向かっていくのが窓から見えたので、取り合えず大丈夫だろう
うん。スープも大丈夫そうだね
お皿、お皿っと
「あ、おはよう」
振り向くとラフィさんが潤んだ目で見ていた
あ、『道化師』の魔法使うの忘れてた…
でも使っても結局怖がられてたから意味ないかな
夜は普通にこの姿で会っちゃったし
「…ルーカスさん達なら外で顔洗ってるよ」
「…」
なんとも気まずい
ラフィさんは私に飛び付き、その反動で尻餅をついてしまった。そして抱きついたままグリグリと顔を押し付けた
「あの、これはどういう…?」
二人が台所に到着し、困惑の表情をしていた
私にもさっぱりわからない
「なんで起こしてくれなかったんですか?なんで、返事をしてくださらなかったのですか?」
「え、ぐっすり寝てたから…
ってあれ私を呼んでたの??」
私を抱き締める力が強くなった。可愛い顔して案外、力が強い
「目が覚めたら居なくて…不安だったんですよ!!
お姉様!!!!!!!!!」
「「「お姉様!?!?!?」」」
パッと胸に押し付けていた顔が上がると、まぁなんとも可愛い顔が近くに
「…どうなってんだ?フィン」
「わ、私に言われても…」
「取り合えずラフィ、フィンさんから退いてください」
シンハルさんがラフィさんを持ち上げ、ルーカスが私の手を引いて立たせてくれた
「ラフィさん、本当どうしたの?」
「私を助けてくださった方ですから、敬意を込めてお姉様と呼ばせていただきました。
お姉様、私のことは是非、カリスとお呼びください!」
「ラフィが!!」
「名前を!!」
「「呼ばせている!?」」
二人は打ち合わせでもしていたかの如く息ピッタリ
「そんなに驚くこと…?」
「えぇ…ラフィは私が知る限り、名前を呼ぶ事を許しはしませんでした」
それがどうしてか私が名前呼びを許されることに…しかもラフィさん敬語になってるし
「じゃぁ俺もカリ…ヴッ…」
「エルヴィンに許した覚えはないよ」
彼女は華麗に鳩尾にパンチをお見舞いした。
ルーカスは悶え床に伏している。
「あの…ラf」
「お姉様。カ、リ、スとお呼びください。あ、敬称は不必要ですから」
「…カリス、取り合えず
取り合えずご飯にしよ?」
この混乱を納めるには、朝食タイムを利用しなくては
「はい。私も手伝います」
☆
ルーカスさんがカリスに問い詰めるも「秘密」とだけしか答えず、疑問は解消されることはなかった
ソーセージは好評で今まで食べた中で一番うまいとルーカスさんは言ってくれた。
嬉しかったので味の違うものを次回食べさせてあげる。というと大喜びしてくれた
「俺も敬称無しのエルヴィンって呼んでくれ」
「え」
「なんでそんな嫌そうな顔すんだ」
そんなに顔に出ていたか…
「してない」
「じゃぁエルヴィンって呼べよ」
「では、私もレナードと呼んでください」
名前…名前か…
あまり名前で呼ぶのは好きじゃないんだけどな
ほぼ強制的に名前呼びをすることに決定した朝だった
目元を見るとやはり赤くなっていて、泣かせただろうと、あの二人に責められるかもしれない
「起きたら冷やしてあげるね」
そっと彼女の指を緩めて袖を外し、私は一旦自室へと戻り着替えてから一階へと降りた
リビングには二人がいるため裏口から外に出て井戸で顔を洗う
「俺らも使わせてもらってもいいか?」
「ルーカスさんにシンハルさん。おはよう。どうぞ勝手に使って」
「お言葉に甘えて」
さて、朝御飯の準備だ。昨日の誰かさんのせいで、作らなくてはならない
朝はパンと野菜スープとスクランブルエッグ
それとソーセージ
この世界ではまだソーセージは普及していなく、貴族しか食べている人はいないそうだ。しかし、自家製出来ないわけではないので、地球という世界で一番美味しかった味を思いだし、作ってみた。
あの味には及ばないがこれはこれで気に入っている
スープを作っていると二階でドアが勢いよく開く音がした
ダッダッダッと駆け降りてきて
「どこにいるんですかぁぁぁ!!!!!!」
ラフィさんが叫んだ。ルーカスさん達を探しているんだろう
二人も声に気づき、玄関に向かっていくのが窓から見えたので、取り合えず大丈夫だろう
うん。スープも大丈夫そうだね
お皿、お皿っと
「あ、おはよう」
振り向くとラフィさんが潤んだ目で見ていた
あ、『道化師』の魔法使うの忘れてた…
でも使っても結局怖がられてたから意味ないかな
夜は普通にこの姿で会っちゃったし
「…ルーカスさん達なら外で顔洗ってるよ」
「…」
なんとも気まずい
ラフィさんは私に飛び付き、その反動で尻餅をついてしまった。そして抱きついたままグリグリと顔を押し付けた
「あの、これはどういう…?」
二人が台所に到着し、困惑の表情をしていた
私にもさっぱりわからない
「なんで起こしてくれなかったんですか?なんで、返事をしてくださらなかったのですか?」
「え、ぐっすり寝てたから…
ってあれ私を呼んでたの??」
私を抱き締める力が強くなった。可愛い顔して案外、力が強い
「目が覚めたら居なくて…不安だったんですよ!!
お姉様!!!!!!!!!」
「「「お姉様!?!?!?」」」
パッと胸に押し付けていた顔が上がると、まぁなんとも可愛い顔が近くに
「…どうなってんだ?フィン」
「わ、私に言われても…」
「取り合えずラフィ、フィンさんから退いてください」
シンハルさんがラフィさんを持ち上げ、ルーカスが私の手を引いて立たせてくれた
「ラフィさん、本当どうしたの?」
「私を助けてくださった方ですから、敬意を込めてお姉様と呼ばせていただきました。
お姉様、私のことは是非、カリスとお呼びください!」
「ラフィが!!」
「名前を!!」
「「呼ばせている!?」」
二人は打ち合わせでもしていたかの如く息ピッタリ
「そんなに驚くこと…?」
「えぇ…ラフィは私が知る限り、名前を呼ぶ事を許しはしませんでした」
それがどうしてか私が名前呼びを許されることに…しかもラフィさん敬語になってるし
「じゃぁ俺もカリ…ヴッ…」
「エルヴィンに許した覚えはないよ」
彼女は華麗に鳩尾にパンチをお見舞いした。
ルーカスは悶え床に伏している。
「あの…ラf」
「お姉様。カ、リ、スとお呼びください。あ、敬称は不必要ですから」
「…カリス、取り合えず
取り合えずご飯にしよ?」
この混乱を納めるには、朝食タイムを利用しなくては
「はい。私も手伝います」
☆
ルーカスさんがカリスに問い詰めるも「秘密」とだけしか答えず、疑問は解消されることはなかった
ソーセージは好評で今まで食べた中で一番うまいとルーカスさんは言ってくれた。
嬉しかったので味の違うものを次回食べさせてあげる。というと大喜びしてくれた
「俺も敬称無しのエルヴィンって呼んでくれ」
「え」
「なんでそんな嫌そうな顔すんだ」
そんなに顔に出ていたか…
「してない」
「じゃぁエルヴィンって呼べよ」
「では、私もレナードと呼んでください」
名前…名前か…
あまり名前で呼ぶのは好きじゃないんだけどな
ほぼ強制的に名前呼びをすることに決定した朝だった
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