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おやすみ
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「ごめんなさい」
言い訳を考えていた私にこの人は謝ってきたが、何に対して謝られているのかわからない。
「貴方の…過去を見たの…」
『過去』
それは先ほど見た夢の内容のこと?
「夕食前に仮眠をしたの。ラフィさんが、かけられていた呪いは解いた人物にも夢で共有されるから…わざとではないけど、見てしまってごめんなさい」
「…私が、魔族を心から憎み嫌っている理由を知ったんだ…
じゃぁわかったでしょ?私は魔族がだいっ嫌い。存在していてほしくない。
貴方は魔族、黒髪、赤い目それが何よりも証明してる!!人間!?ふざけないで!!貴方は私が消し去りたい魔族そのものよ!!!!」
あぁ違う。そんなこと言いたいんじゃない。
魔族は消し去りたい。この人は優しくていい人。
魔族は私の両親を殺した。この人は私を助けてくれた。
いろんな感情がもうぐちゃぐちゃで何を言っているのか何を考えているのかさえもうわからなくなってきた
「そう…」
「あっ…」
すっと私から離れ部屋から出ていった
当たり前だ。貴方を殺すと宣言したも同じ。離れていくのは当然。
しかしすぐに戻ってきた。短剣を持って。
あんなこと言ったから私は殺されるんだ。
怖い
夢を見ているときのような恐怖が私をまた襲う。
「はい、これで私の心臓を刺しなさい」
「…え?」
私の手に短剣を握らせ刃をこの人の胸に向けさせられた
「な…に…して…」
「ラフィさんは魔族…私を消し去りたいのでしょう?
だから貴方の手で私を刺しなさい」
「意味がわからない!なんでっ…そんな簡単に命を…」
「死んだとしてもまた別の世界で生まれ変わってしまうし…
私を殺すことで少しでも気持ちが軽くなるなら喜んでこの命を差し出す。
この世界に生まれたのは貴方の心を軽くする為なのかもしれない
同じ死だとしても、何か意味をもって死にたいの」
まっすぐと赤い目が私を見ている
震える手は握力を失くし短剣を落とした
「違うっ
違うの…わた…しは…」
ボロボロと目から涙が出てくる
手で抑えても止まることはなかった
「魔族は憎いっ…でもっ復讐したいのはっあの襲ってきた奴らでっ…私はっ…
フィンさんを殺したくないっ!!」
私はフィンさんに抱きついた
小さな子供をあやすように優しく優しく頭を撫でてくれた
どれくらい経ったか
私は少しずつ平静を取り戻していった
それと同時に泣きじゃくった恥ずかしさが込み上げてくる
「泣いたから喉が渇いたでしょう?飲み物を取ってくるから」
「わ、私も一緒にいく」
今は一人になりたくなくて、ラフィさんの袖を掴んだ。
いつも飲んでいるというお茶を私も飲ませてもらい、寝なさいと、言われたがラフィさんと離れるのは嫌だった。
「あのっ…今日だけ、一緒に…寝てください」
ラフィさんは微笑んでいいよと答えてくれた。
一緒に寝るとフワフワした気持ちになり夢を見ることなく、ぐっすりと寝られた。
言い訳を考えていた私にこの人は謝ってきたが、何に対して謝られているのかわからない。
「貴方の…過去を見たの…」
『過去』
それは先ほど見た夢の内容のこと?
「夕食前に仮眠をしたの。ラフィさんが、かけられていた呪いは解いた人物にも夢で共有されるから…わざとではないけど、見てしまってごめんなさい」
「…私が、魔族を心から憎み嫌っている理由を知ったんだ…
じゃぁわかったでしょ?私は魔族がだいっ嫌い。存在していてほしくない。
貴方は魔族、黒髪、赤い目それが何よりも証明してる!!人間!?ふざけないで!!貴方は私が消し去りたい魔族そのものよ!!!!」
あぁ違う。そんなこと言いたいんじゃない。
魔族は消し去りたい。この人は優しくていい人。
魔族は私の両親を殺した。この人は私を助けてくれた。
いろんな感情がもうぐちゃぐちゃで何を言っているのか何を考えているのかさえもうわからなくなってきた
「そう…」
「あっ…」
すっと私から離れ部屋から出ていった
当たり前だ。貴方を殺すと宣言したも同じ。離れていくのは当然。
しかしすぐに戻ってきた。短剣を持って。
あんなこと言ったから私は殺されるんだ。
怖い
夢を見ているときのような恐怖が私をまた襲う。
「はい、これで私の心臓を刺しなさい」
「…え?」
私の手に短剣を握らせ刃をこの人の胸に向けさせられた
「な…に…して…」
「ラフィさんは魔族…私を消し去りたいのでしょう?
だから貴方の手で私を刺しなさい」
「意味がわからない!なんでっ…そんな簡単に命を…」
「死んだとしてもまた別の世界で生まれ変わってしまうし…
私を殺すことで少しでも気持ちが軽くなるなら喜んでこの命を差し出す。
この世界に生まれたのは貴方の心を軽くする為なのかもしれない
同じ死だとしても、何か意味をもって死にたいの」
まっすぐと赤い目が私を見ている
震える手は握力を失くし短剣を落とした
「違うっ
違うの…わた…しは…」
ボロボロと目から涙が出てくる
手で抑えても止まることはなかった
「魔族は憎いっ…でもっ復讐したいのはっあの襲ってきた奴らでっ…私はっ…
フィンさんを殺したくないっ!!」
私はフィンさんに抱きついた
小さな子供をあやすように優しく優しく頭を撫でてくれた
どれくらい経ったか
私は少しずつ平静を取り戻していった
それと同時に泣きじゃくった恥ずかしさが込み上げてくる
「泣いたから喉が渇いたでしょう?飲み物を取ってくるから」
「わ、私も一緒にいく」
今は一人になりたくなくて、ラフィさんの袖を掴んだ。
いつも飲んでいるというお茶を私も飲ませてもらい、寝なさいと、言われたがラフィさんと離れるのは嫌だった。
「あのっ…今日だけ、一緒に…寝てください」
ラフィさんは微笑んでいいよと答えてくれた。
一緒に寝るとフワフワした気持ちになり夢を見ることなく、ぐっすりと寝られた。
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