4 / 4
無職でお出掛け2
しおりを挟む
いつも通りの時間に起きて朝御飯を食べ、支度をする。今日は『コードQI』はお休みだ。と言っても相手にそれを伝えることはないのだが。
「早めに行くかな」
一時間前だが天気もいいし、木の下で本でも読んでようかな。
読みかけの小説をバッグに詰め、壊れた懐中時計もバッグへと入れた。
待ち合わせ場所に行くとエリカはもう既に居た。
もしかして俺の家の時計壊れてる?いやいや、大時計が鳴った時間と合わせれば確かに合ってるはずだ。
昨日聞き間違えたとか?
「あっ!」
あ、気づかれた。
「は、早いね!」
「エリカの方が早いんだけど。もしかして時間間違えた?」
「ううん!私が早く来ただけだから。」
不安になって訪ねてみたのだが時間は合っていたようだ。
「じゃぁ早速行こうか」
エリカは戦闘時動きやすいように軽装備で、ストレッチ素材のノースリーブタートルネックに胸の部分のみの鎧を付けている。
下はショートパンツに膝までのスパッツ。ブーツは頑丈そうな茶色のショートブーツだ。
肘や膝は強敵のみ付けるんだと。
普段は殴って蹴ってで十分らしい。
今のエリカはオフショルの腕の裾が広がっている白のトップスに、黒のスキニー、少しヒールのあるブーツだった。
ぶっちゃけなぜ、戦闘時の方が露出が多いのかと思う。動きやすさ重視なんだろうけどな…
商業区に移動するまでなんて事ない話をしていた。
冒険の話、装備の話、本の話、いろいろと話していたが、話題が噂話になった途端、俺は冷や汗をかくこととなった。
「ねぇ、ミドリさんって知ってる?」
「は?ミドリさん?知り合いにはいないけど」
「違う違う。商業ギルドにね悩みを聞きますよ~っていう張り紙があるんだけど、そこに書いてるクリスタルコードにかけて、相談事を話すと不安なこととか、悩みとか全部無くなっちゃうんだって!」
「へ、へー…」
思いっきりむせたがなんとか一言返せたのはいいのだが、は?ミドリさん?なにそれ?俺一度も名乗ったことねぇよ?
「私の友達もかけたらしいんだけど、なかなか繋がらないって言ってて、そのコード事態本物なのかな?って私は思ってるんだけど。」
タイミングと俺の気が向いた時に聞いてるだけだしな。
「なぁミドリさんってどんな人なんだ?」
もしかして同じようなことしてる、『ミドリさん』がいるだけかも知れないしな!!
「さぁ?噂では男性で、名前は名乗ってないんだけど『癒してくれる』ってことで、ミドリさんになったみたい。他にもあるみたいだよ。
あ、確か…コードなんたらっていう張り紙だったはず」
うわ。最後の言葉でほぼ俺の事じゃねぇか。なんつーことだ…
庶民はクリスタルコードを近しい人にしか教えない。俺も同様で、教えてるのは五人だ。
リオとエリカはそのうちの二人だが、まさか、エリカに伝わるほどの噂になっているとは…
二人とも商業ギルドにはほとんど行くことは無い為安心していたんだが、思わぬ伏兵が居たとは!!
俺がこういうことをしているということを絶対に秘密にしたいという訳ではないが、『癒してくれる』と言われた後だとなんだか気恥ずかしい。
それにエリカがうっかりと口を滑らせて友達に話してしまったりしたら大変だ。
見ず知らずの人間に相談できるというメリットが失くなってしまう。
どうしたものか。
「これ聞いて思ったんだ、アランっぽいよね。って!」
俺にしか聞こえないくらいの声で囁き
首を傾げる笑顔のエリカ
普通なら可愛いと思える仕草だが、今の俺には脅迫の笑みにしか見えない。
「早めに行くかな」
一時間前だが天気もいいし、木の下で本でも読んでようかな。
読みかけの小説をバッグに詰め、壊れた懐中時計もバッグへと入れた。
待ち合わせ場所に行くとエリカはもう既に居た。
もしかして俺の家の時計壊れてる?いやいや、大時計が鳴った時間と合わせれば確かに合ってるはずだ。
昨日聞き間違えたとか?
「あっ!」
あ、気づかれた。
「は、早いね!」
「エリカの方が早いんだけど。もしかして時間間違えた?」
「ううん!私が早く来ただけだから。」
不安になって訪ねてみたのだが時間は合っていたようだ。
「じゃぁ早速行こうか」
エリカは戦闘時動きやすいように軽装備で、ストレッチ素材のノースリーブタートルネックに胸の部分のみの鎧を付けている。
下はショートパンツに膝までのスパッツ。ブーツは頑丈そうな茶色のショートブーツだ。
肘や膝は強敵のみ付けるんだと。
普段は殴って蹴ってで十分らしい。
今のエリカはオフショルの腕の裾が広がっている白のトップスに、黒のスキニー、少しヒールのあるブーツだった。
ぶっちゃけなぜ、戦闘時の方が露出が多いのかと思う。動きやすさ重視なんだろうけどな…
商業区に移動するまでなんて事ない話をしていた。
冒険の話、装備の話、本の話、いろいろと話していたが、話題が噂話になった途端、俺は冷や汗をかくこととなった。
「ねぇ、ミドリさんって知ってる?」
「は?ミドリさん?知り合いにはいないけど」
「違う違う。商業ギルドにね悩みを聞きますよ~っていう張り紙があるんだけど、そこに書いてるクリスタルコードにかけて、相談事を話すと不安なこととか、悩みとか全部無くなっちゃうんだって!」
「へ、へー…」
思いっきりむせたがなんとか一言返せたのはいいのだが、は?ミドリさん?なにそれ?俺一度も名乗ったことねぇよ?
「私の友達もかけたらしいんだけど、なかなか繋がらないって言ってて、そのコード事態本物なのかな?って私は思ってるんだけど。」
タイミングと俺の気が向いた時に聞いてるだけだしな。
「なぁミドリさんってどんな人なんだ?」
もしかして同じようなことしてる、『ミドリさん』がいるだけかも知れないしな!!
「さぁ?噂では男性で、名前は名乗ってないんだけど『癒してくれる』ってことで、ミドリさんになったみたい。他にもあるみたいだよ。
あ、確か…コードなんたらっていう張り紙だったはず」
うわ。最後の言葉でほぼ俺の事じゃねぇか。なんつーことだ…
庶民はクリスタルコードを近しい人にしか教えない。俺も同様で、教えてるのは五人だ。
リオとエリカはそのうちの二人だが、まさか、エリカに伝わるほどの噂になっているとは…
二人とも商業ギルドにはほとんど行くことは無い為安心していたんだが、思わぬ伏兵が居たとは!!
俺がこういうことをしているということを絶対に秘密にしたいという訳ではないが、『癒してくれる』と言われた後だとなんだか気恥ずかしい。
それにエリカがうっかりと口を滑らせて友達に話してしまったりしたら大変だ。
見ず知らずの人間に相談できるというメリットが失くなってしまう。
どうしたものか。
「これ聞いて思ったんだ、アランっぽいよね。って!」
俺にしか聞こえないくらいの声で囁き
首を傾げる笑顔のエリカ
普通なら可愛いと思える仕草だが、今の俺には脅迫の笑みにしか見えない。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
続・冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
の続編です。
アンドリューもそこそこ頑張るけど、続編で苦労するのはその息子かな?
辺境から結局建国することになったので、事務処理ハンパねぇー‼ってのを息子に押しつける俺です。楽隠居を決め込むつもりだったのになぁ。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
豚公子の逆襲蘇生
ヤネコ
ファンタジー
肥満体の公爵令息ポルコは婚約者の裏切りを目撃し、憤死で生涯を終えるはずだった。だが、憤怒の中に燃え尽きたはずのポルコの魂は、社内政争に敗れ命を落とした男武藤の魂と混じり合う。
アニメ化も決定した超人気ロマンスファンタジー『婚約者の豚公子に虐げられていましたが隣国皇子様から溺愛されています』を舞台に、『舞台装置』と『負け犬』落伍者達の魂は、徹底した自己管理と泥塗れの知略で再点火する。
※主人公の『原作知識』は断片的(広告バナーで見た一部分のみ)なものとなります。
己の努力と知略を武器に戦う、ハーレム・チート・聖人化無しの復讐ファンタジーです。
準備を重ねて牙を剥く、じっくり型主人公をお楽しみください。
【お知らせ】
第8話「復讐はロゴマークに寄せて」は2026/02/11 08:00公開予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる