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言葉で迷わせるは謎(下)
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「白状してしまった方がいいよ、シェイラ。 僕たちは母親が違うといえど、兄妹。 ずっと隠し通せるわけがないのだから」
…確かに、そうだ。
オリヴィエが、本当にシェイラと結婚するつもりなのであれば、近々異母兄とも顔を合わせることとなる。
そのときに、異母兄にいきなりオリヴィエを会わせて爆発させるより、ワンクッション、ツークッション置いた方がいいのかもしれない。
そう、シェイラは判断して、そのひとの名前を舌に乗せる。
「…オリヴィエ様、って、ご存じですか?」
シェイラの発した名前に、異母兄の笑顔が凍り付いた。
凍り付いたとしか表現できないような、空気と表情だった。
「ああ、獣獣王子だね。 いや、獣元王子…いやいや、もう王子ではないのだから、ただの獣か。 奴ならやりかねない。 いや、間違いない」
ふふふ、と黒い微笑みを浮かべた異母兄は、何度も頷いている。
異母兄が、何らかの結論を出したことはわかった。
異母兄がシェイラに、実に晴れやかな笑顔を向けたからだ。
「安心するんだよ、シェイラ。 そんな戒め、相手方の手首を飛ばしてしまえば、無効だから。 お兄様に全部任せておいで」
相手方の手首を飛ばしてしまえば、ということは、異母兄はオリヴィエの手首を飛ばすつもりだということか。 首を飛ばすつもりでないだけ、よかったと思うべきなのか…。
いずれにしろ、異母兄に全部任せておけないことだけはわかる。
シェイラが口を開こうとしたときだ。
突然、異母兄の目つきが変わった。
視界から異母兄が消えたように見えて、シェイラが周囲を見回すと、異母兄はシェイラの背後でシェイラに背を向けていた。
シェイラの目に映るのは、異母兄の背中で、背に庇われているようだという印象を受ける。
果たして、それは間違いではなかったらしい。
「物騒な話をしているね」
異母兄の向こうにいる誰かが発した声には、笑むような、面白がるような響きがある。
周囲に、誰かいるなんて、全く気づかなかった。
シェイラならまだしも、魔術師軍第二師団団長の異母兄までもが気づかなかったとなると、相当の手練れ。
ついさっき現れたという可能性もあるが、【物騒な話】と口にするということは、その【誰か】はある程度の流れは理解していると見て、間違いない。
怖いもの見たさで恐る恐るシェイラは異母兄の背中から向こう側を見て、見たことを後悔した。
すぐに、異母兄の背中に引っ込む。
異母兄と対峙していたのは、まさかもまさか、このオキデンシアの王太子殿下だったのである。
つまり、オリヴィエの、兄にあたるひと。
悪寒どころの話ではない。
死亡フラグが乱立している。
「君が、魔術師軍第二師団団長、だね?」
王太子殿下の興味は、今のところ異母兄に向かっているらしく、シェイラについては触れられない。
王太子殿下を目の前にしているのだから、異母兄も跪いて礼でも取ればいいのだが、跪かないばかりか王太子殿下の質問に応じようともしない。
不敬罪なんて時代遅れの罪はオキデンシアにはないが、だからといってこの態度では仕事や出世に置く影響ではないのだろうか。
そんな心配をしていると、王太子殿下の声がシェイラの耳に届く。
「…なるほど。 確かに、オリヴィエでは君には敵わないだろうな」
王太子殿下は、そう、言い切った。
確かに、異母兄は人間的にはあれだが、魔術師としては優れているし、一師団を纏める団長でもある。
その異母兄に、王太子殿下は、断言した。
「でも、君は私には敵わないよ」
「…近くで見ると、ますます人間とは思えませんね」
ようやく、異母兄が口を開いたかと思えば、どこか苦しそうで押し殺したような声に、言葉が載せられている。 面と向かって「私には敵わない」と言われて気分を害したにしたって、王太子殿下相手に、その発言はないだろう。
シェイラは、ぱっと異母兄の背中から出て、王太子殿下に頭を下げた。
「お異母兄様! 殿下、申し訳ありません」
「顔を上げて」
平身低頭謝罪していると、王太子殿下の柔らかく穏やかな声が降ってくる。
だから、シェイラはそろりと顔を上げて姿勢を戻したわけなのだが、王太子殿下に見つめられていてどきりとした。
「君が、オリヴィエの運命の女性で、シェロンの異母妹だね」
咄嗟に、応じることができなかった。
そのひとの、圧倒的な存在感に、気圧されたのだ。
初めて間近で見たけれど、これは【闇属性の王子様】と呼ばれるわけだ、と納得する。
なぜだかバックに黒薔薇が咲き乱れて見えるし、濃密な香りまで漂ってくるような気がしてきた。
美形兄弟ではあるけれど、オリヴィエとは、あまり似ていない印象だ。
「確かに、美人だ。 繊細そうだけれど、雪の結晶というよりは氷の華かな」
容姿を褒められたことは、さほど嬉しくないが、王太子殿下に美人と認められていることは嬉しかった。
すなわち、それは、王太子殿下がシェイラのことを好意的に見てくれているという証だ。
雪の結晶、と王太子殿下が言ったことには、心当たりがある。
王太子殿下は、彼の最愛の妃を【雲英雪の妖精】と呼んで憚らない。
その、【雲英雪の妖精】と並べて比較されるなんて、なんだかこそばゆい。
そんなことを考えていると、王太子殿下の、限りなく黒に近い灰の瞳が、シェイラを真っすぐに見つめているのに気づいた。
「気をつけるんだよ。 遠くない、未来の義妹。 …天使も悪魔も、美しいものには目がないから」
「え…?」
王太子殿下の言葉、その後半を、シェイラの耳と脳は、【忠告】と受け取った。
けれど、何に対する忠告で、何に気をつければいいのかわからない。
シェイラが、質問をしようとする気配を察したのだろうか。
王太子殿下は目元と口元で小さく微笑む。
「では、オリヴィエのことをよろしくね」
言いたいことを言い終えたのだろう。
王太子殿下の姿は、煙のように消えてしまった。
それを思えば、今まで目の前にいた王太子殿下が、果たして実体だったのだろうか、という疑念すら湧いてくる。
もしや、先程まで、王太子殿下の姿をして目の前にいたものこそ、天使か悪魔だったのではないか、という、おかしな疑念すら。
ほとんど呆然と、王太子殿下のいた場所を見つめるシェイラを現実に引き戻したのは、異母兄の叫びだった。
「勘違いしないでほしい! シェイラの兄は僕一人で十分だ!! 軽々しくシェイラを、義妹など…! 義妹などっ…!!!」
そのときの気持ちを、どう表現したらいいのかわからない。
でも、これだけは言える。
…いいからお異母兄様、ちょっと黙っていて。
…確かに、そうだ。
オリヴィエが、本当にシェイラと結婚するつもりなのであれば、近々異母兄とも顔を合わせることとなる。
そのときに、異母兄にいきなりオリヴィエを会わせて爆発させるより、ワンクッション、ツークッション置いた方がいいのかもしれない。
そう、シェイラは判断して、そのひとの名前を舌に乗せる。
「…オリヴィエ様、って、ご存じですか?」
シェイラの発した名前に、異母兄の笑顔が凍り付いた。
凍り付いたとしか表現できないような、空気と表情だった。
「ああ、獣獣王子だね。 いや、獣元王子…いやいや、もう王子ではないのだから、ただの獣か。 奴ならやりかねない。 いや、間違いない」
ふふふ、と黒い微笑みを浮かべた異母兄は、何度も頷いている。
異母兄が、何らかの結論を出したことはわかった。
異母兄がシェイラに、実に晴れやかな笑顔を向けたからだ。
「安心するんだよ、シェイラ。 そんな戒め、相手方の手首を飛ばしてしまえば、無効だから。 お兄様に全部任せておいで」
相手方の手首を飛ばしてしまえば、ということは、異母兄はオリヴィエの手首を飛ばすつもりだということか。 首を飛ばすつもりでないだけ、よかったと思うべきなのか…。
いずれにしろ、異母兄に全部任せておけないことだけはわかる。
シェイラが口を開こうとしたときだ。
突然、異母兄の目つきが変わった。
視界から異母兄が消えたように見えて、シェイラが周囲を見回すと、異母兄はシェイラの背後でシェイラに背を向けていた。
シェイラの目に映るのは、異母兄の背中で、背に庇われているようだという印象を受ける。
果たして、それは間違いではなかったらしい。
「物騒な話をしているね」
異母兄の向こうにいる誰かが発した声には、笑むような、面白がるような響きがある。
周囲に、誰かいるなんて、全く気づかなかった。
シェイラならまだしも、魔術師軍第二師団団長の異母兄までもが気づかなかったとなると、相当の手練れ。
ついさっき現れたという可能性もあるが、【物騒な話】と口にするということは、その【誰か】はある程度の流れは理解していると見て、間違いない。
怖いもの見たさで恐る恐るシェイラは異母兄の背中から向こう側を見て、見たことを後悔した。
すぐに、異母兄の背中に引っ込む。
異母兄と対峙していたのは、まさかもまさか、このオキデンシアの王太子殿下だったのである。
つまり、オリヴィエの、兄にあたるひと。
悪寒どころの話ではない。
死亡フラグが乱立している。
「君が、魔術師軍第二師団団長、だね?」
王太子殿下の興味は、今のところ異母兄に向かっているらしく、シェイラについては触れられない。
王太子殿下を目の前にしているのだから、異母兄も跪いて礼でも取ればいいのだが、跪かないばかりか王太子殿下の質問に応じようともしない。
不敬罪なんて時代遅れの罪はオキデンシアにはないが、だからといってこの態度では仕事や出世に置く影響ではないのだろうか。
そんな心配をしていると、王太子殿下の声がシェイラの耳に届く。
「…なるほど。 確かに、オリヴィエでは君には敵わないだろうな」
王太子殿下は、そう、言い切った。
確かに、異母兄は人間的にはあれだが、魔術師としては優れているし、一師団を纏める団長でもある。
その異母兄に、王太子殿下は、断言した。
「でも、君は私には敵わないよ」
「…近くで見ると、ますます人間とは思えませんね」
ようやく、異母兄が口を開いたかと思えば、どこか苦しそうで押し殺したような声に、言葉が載せられている。 面と向かって「私には敵わない」と言われて気分を害したにしたって、王太子殿下相手に、その発言はないだろう。
シェイラは、ぱっと異母兄の背中から出て、王太子殿下に頭を下げた。
「お異母兄様! 殿下、申し訳ありません」
「顔を上げて」
平身低頭謝罪していると、王太子殿下の柔らかく穏やかな声が降ってくる。
だから、シェイラはそろりと顔を上げて姿勢を戻したわけなのだが、王太子殿下に見つめられていてどきりとした。
「君が、オリヴィエの運命の女性で、シェロンの異母妹だね」
咄嗟に、応じることができなかった。
そのひとの、圧倒的な存在感に、気圧されたのだ。
初めて間近で見たけれど、これは【闇属性の王子様】と呼ばれるわけだ、と納得する。
なぜだかバックに黒薔薇が咲き乱れて見えるし、濃密な香りまで漂ってくるような気がしてきた。
美形兄弟ではあるけれど、オリヴィエとは、あまり似ていない印象だ。
「確かに、美人だ。 繊細そうだけれど、雪の結晶というよりは氷の華かな」
容姿を褒められたことは、さほど嬉しくないが、王太子殿下に美人と認められていることは嬉しかった。
すなわち、それは、王太子殿下がシェイラのことを好意的に見てくれているという証だ。
雪の結晶、と王太子殿下が言ったことには、心当たりがある。
王太子殿下は、彼の最愛の妃を【雲英雪の妖精】と呼んで憚らない。
その、【雲英雪の妖精】と並べて比較されるなんて、なんだかこそばゆい。
そんなことを考えていると、王太子殿下の、限りなく黒に近い灰の瞳が、シェイラを真っすぐに見つめているのに気づいた。
「気をつけるんだよ。 遠くない、未来の義妹。 …天使も悪魔も、美しいものには目がないから」
「え…?」
王太子殿下の言葉、その後半を、シェイラの耳と脳は、【忠告】と受け取った。
けれど、何に対する忠告で、何に気をつければいいのかわからない。
シェイラが、質問をしようとする気配を察したのだろうか。
王太子殿下は目元と口元で小さく微笑む。
「では、オリヴィエのことをよろしくね」
言いたいことを言い終えたのだろう。
王太子殿下の姿は、煙のように消えてしまった。
それを思えば、今まで目の前にいた王太子殿下が、果たして実体だったのだろうか、という疑念すら湧いてくる。
もしや、先程まで、王太子殿下の姿をして目の前にいたものこそ、天使か悪魔だったのではないか、という、おかしな疑念すら。
ほとんど呆然と、王太子殿下のいた場所を見つめるシェイラを現実に引き戻したのは、異母兄の叫びだった。
「勘違いしないでほしい! シェイラの兄は僕一人で十分だ!! 軽々しくシェイラを、義妹など…! 義妹などっ…!!!」
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でも、これだけは言える。
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