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第4章
090.ダボダボエプロン
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「ねね、荷物ってここらへんに置いてていい?」
「……あぁ、好きなところに置いていいよ」
太陽もだいぶ落ち、空が紫色になってきた頃――――
結局リオのお泊りを止めることができなかった俺は二人一緒に俺の家へと足を踏み入れていた。
ウキウキ気分で荷物整理をするリオと、対象的に崩れるように座る自分。
公園から家まで波乱万丈で俺の体力は既に底をついていた。
帰りの買い物でもリオは隙さえあればお菓子やジュース入れてくるし、重い荷物を持ちながらエレベーターに乗ったら別階の奥様が一緒に乗り込んできて――――
『あら、今日のお泊りはリオちゃんなのね。リオちゃん、エレナちゃんに会ったらお礼言っておいてくれる?「月曜に教えてもらったお菓子屋さん、すっごく美味しかった」って』
――――なんて言われたときには生きた心地がしなかった。
本当にマンション内でエレナが周知の存在だって実感したのもそうだし、なによりエレナがここに来たことを知らないであろうリオの前でそれを言ったことをだ。
そんな戦々恐々とする俺とは裏腹にリオはいつもの営業スマイルで華麗に応対していたが、俺からしたら一刻も早くその場から逃げ出したかった。エレベーターで逃げ場がないこともゴリゴリと体力が削られた。
『今日はのお泊りは』って人聞きの悪い。まるでとっかえひっかえしてるみたいじゃないか。
話を戻して我がリビングにて荷解き中。
エレベーターの出来事を気にしていないのか、リオはエナメルバッグから荷物を一つ一つ取り出していく。
歯ブラシに化粧水や乳液、あとよくわからない液体……シャンプーセット、サプリメントにヘアスプレーとヘアオイル――――って、多くない?
もはや何の用途に使うのかわからない化粧品が続々と取り出される不思議なバッグ。
何やらポツポツと呟いている声に気づいて耳を傾けることにした。
「コレにソレに……ん、忘れ物はなさそう」
どうやら取り出しながら確認も兼ねていたようだ。
そう言っている間にもいろいろと出てきている。シャツにキャミソール、ハンカチに下――――
「――――ストップ、リオ」
「……だめ?」
「だめ。それは袋に入れるか俺の居ないところでどうにかして」
中身が少なくなってきたであろう終盤に、彼女が取り出そうとしたものを寸前で呼び止める。
彼女が取り出そうと片手に持っているのは白色の布。
危うく下着……ショーツを取り出されるところだった。
そういったものは是非見てないところでどうにかしてほしいとため息が出る。…………微かにいちご柄が見えた。
「慎也クンったらエッチなんだからぁ……『そんなもの履かずに来い』だなんて……」
「俺そんなこと言った!? ちゃんと履いててよね!?」
そっと下着をバッグに戻したと思ったらトンデモ曲解をされてしまった。
リオが着ているウチの制服は膝上まであるとは言えスカートだ。下に何も履いてないだなんて怖すぎる。
「冗談冗談。それで慎也クン、そのエプロンってこれから夕飯作り?」
「これ? うん。もういい時間だしね」
俺はといえば片付けもそこそこに料理の準備だ。
お菓子の材料こそ買い損ねたが、週末分の食材は確保してきた。これで土日は……日曜日はゆっくりできるだろう。
「そかそか。でも慎也クンは座ってて。私が代わりに作るから」
「……いいの?」
エプロンを首に通そうとしたところで思わぬ提案に手が止まってしまった。
リオを見ればそのエプロンをよこせというように手を伸ばしている。
「まかせんしゃい。私の料理の腕はお弁当で知ってるよね?」
「たしかに……今日は肉じゃがの予定だけど」
「ん、肉じゃがなら問題ないかな。ほら、慎也クンは座って座って」
そう言って立ち上がった彼女にエプロンを奪い取られ、誘導されるがままにソファーへと押し込まれた。
言い出しっぺの彼女は奪い取ったエプロンを器用に自らの胸元に回し紐を結ぶ。……しかし、やはり男物だからか随分とダボダボだ。
「向こうに紗也のあるから持ってこようか?そっちのほうがサイズ的にも合うでしょ?」
「ううん、コレがいい。待ってて。今最っ高に美味しい肉じゃが作ってくるから!」
紗也のを持ってこようとしたのに行ってしまった。
リオも、エレナと同じく言い出したら止まらないことくらいは重々承知している。今回は俺にとってはちょっとした休息のいい機会だしお言葉に甘えさせてもらおう。
いや、今のうちに課題を提出するのもいいかもしれない。
でも、でも今日は疲れた。ほんのちょっと……ほんの5分だけ。
5分後なら手伝いはじめるのに丁度いいし、追い出されても課題を進めることができるだろう。
俺はそんな誓いを自らに立てて、ソファーに倒れ込んでいった――――
―――――――――――――――――
―――――――――――
―――――――
「んやクーン……慎也クーン」
「んんぅ…………」
なんだか優しい声が聞こえる。
心地よい肩の揺れも。
「起きて~。ご飯できたよ~」
「ごは……ん……?」
その言葉と、なんだかいい香りにつられて目を開ける。
「お、やっと起きたぁ。おはよ、慎也クン」
「…………えっと……今は……」
「今は8時。ご飯できたよ。 食べよ?」
8時……夜か。
えっと、今まで何してたんだっけ……学校終わってリオが来て、帰りに公園で遊んで…………あぁ、リオが泊まるんだった。
「やば……課題忘れてた」
「ぐっすりだったから。課題なら後で私も手伝うよ。ほらほら、今はまず食べよ?」
身体を起こしてテーブルを見れば2人ぶんのお皿が並んでいた。
ご飯にお味噌汁、肉じゃがにサラダ。あとは……りんご?いや、梨を切ってくれたのか。
「手伝えなくてごめん」
「気にしないで。本当は自然と起きるまで見守ろうか迷ったけどご飯もあったし、起こしちゃった。ごめんね?」
「ううん、起こしてくれて助かったよ」
起こしてくれて助かった。先日の朝まで爆睡コースだけは避けられて安堵しかない。あれは一生の不覚。
またやらかしかけたし、今度からちゃんと目覚ましかけよう。
「はいっ、次は椅子に座ってぇ…………いただきます!」
「いただきます」
うまそうだな……。
ソファーについて真っ先に抱いた感想がそれだった。
目の前には見事な和食の数々。これまでに何度か彼女の料理を見てきたが、確実に成長しているのが見て取れる。
「ほらほら、見てばっかりじゃなくって食べてみて?」
「じゃあ……早速。……ん、美味しい」
「うむ、よかった」
圧力鍋でもつかったのだろうか。中まで味が染み込んだじゃがいもが凄く美味しい。
付け合せのサラダは口にしたことのないドレッシングだ。もしかしてイチから作ったのだろうか。
「さすがアイさんに習ってるだけはあるね。凄く美味しいよ」
「ん? それは……エレナから?」
「えっ、うん。ちょっと小耳に挟んでね。聞いちゃまずかった?」
たしか休日は習いに行ってるんだっけ?あのときも結構眠くて朧げだがなんとなく覚えてる。
「そっかぁ……悔しいなぁ……秘密にして慎也クンを驚かそうと思ったのにぃ……」
「十分驚いたよ。味も俺好みだし、夏の始めを思うとすごく上達してる」
「そう?そうかな? そうだと嬉しいな……」
今回の並びを見ても、彼女は和食を中心に勉強しているのだろう。
和食っていいよね……洋食もいいけど味の染み具合とか、逆に塩だけで素材だけの勝負とか、かゆいところに手が届くって感じ。
「ささっ!いっぱい作ったから、どんどん食べて!明日アレンジできる分くらいは作ってるから!」
「そう?じゃあありがたく……」
俺は再度並べられた食べ物に手を付ける。
その間も、リオは自らの料理に手を付けつつニコニコとずっと笑っていた――――
「……あぁ、好きなところに置いていいよ」
太陽もだいぶ落ち、空が紫色になってきた頃――――
結局リオのお泊りを止めることができなかった俺は二人一緒に俺の家へと足を踏み入れていた。
ウキウキ気分で荷物整理をするリオと、対象的に崩れるように座る自分。
公園から家まで波乱万丈で俺の体力は既に底をついていた。
帰りの買い物でもリオは隙さえあればお菓子やジュース入れてくるし、重い荷物を持ちながらエレベーターに乗ったら別階の奥様が一緒に乗り込んできて――――
『あら、今日のお泊りはリオちゃんなのね。リオちゃん、エレナちゃんに会ったらお礼言っておいてくれる?「月曜に教えてもらったお菓子屋さん、すっごく美味しかった」って』
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そんな戦々恐々とする俺とは裏腹にリオはいつもの営業スマイルで華麗に応対していたが、俺からしたら一刻も早くその場から逃げ出したかった。エレベーターで逃げ場がないこともゴリゴリと体力が削られた。
『今日はのお泊りは』って人聞きの悪い。まるでとっかえひっかえしてるみたいじゃないか。
話を戻して我がリビングにて荷解き中。
エレベーターの出来事を気にしていないのか、リオはエナメルバッグから荷物を一つ一つ取り出していく。
歯ブラシに化粧水や乳液、あとよくわからない液体……シャンプーセット、サプリメントにヘアスプレーとヘアオイル――――って、多くない?
もはや何の用途に使うのかわからない化粧品が続々と取り出される不思議なバッグ。
何やらポツポツと呟いている声に気づいて耳を傾けることにした。
「コレにソレに……ん、忘れ物はなさそう」
どうやら取り出しながら確認も兼ねていたようだ。
そう言っている間にもいろいろと出てきている。シャツにキャミソール、ハンカチに下――――
「――――ストップ、リオ」
「……だめ?」
「だめ。それは袋に入れるか俺の居ないところでどうにかして」
中身が少なくなってきたであろう終盤に、彼女が取り出そうとしたものを寸前で呼び止める。
彼女が取り出そうと片手に持っているのは白色の布。
危うく下着……ショーツを取り出されるところだった。
そういったものは是非見てないところでどうにかしてほしいとため息が出る。…………微かにいちご柄が見えた。
「慎也クンったらエッチなんだからぁ……『そんなもの履かずに来い』だなんて……」
「俺そんなこと言った!? ちゃんと履いててよね!?」
そっと下着をバッグに戻したと思ったらトンデモ曲解をされてしまった。
リオが着ているウチの制服は膝上まであるとは言えスカートだ。下に何も履いてないだなんて怖すぎる。
「冗談冗談。それで慎也クン、そのエプロンってこれから夕飯作り?」
「これ? うん。もういい時間だしね」
俺はといえば片付けもそこそこに料理の準備だ。
お菓子の材料こそ買い損ねたが、週末分の食材は確保してきた。これで土日は……日曜日はゆっくりできるだろう。
「そかそか。でも慎也クンは座ってて。私が代わりに作るから」
「……いいの?」
エプロンを首に通そうとしたところで思わぬ提案に手が止まってしまった。
リオを見ればそのエプロンをよこせというように手を伸ばしている。
「まかせんしゃい。私の料理の腕はお弁当で知ってるよね?」
「たしかに……今日は肉じゃがの予定だけど」
「ん、肉じゃがなら問題ないかな。ほら、慎也クンは座って座って」
そう言って立ち上がった彼女にエプロンを奪い取られ、誘導されるがままにソファーへと押し込まれた。
言い出しっぺの彼女は奪い取ったエプロンを器用に自らの胸元に回し紐を結ぶ。……しかし、やはり男物だからか随分とダボダボだ。
「向こうに紗也のあるから持ってこようか?そっちのほうがサイズ的にも合うでしょ?」
「ううん、コレがいい。待ってて。今最っ高に美味しい肉じゃが作ってくるから!」
紗也のを持ってこようとしたのに行ってしまった。
リオも、エレナと同じく言い出したら止まらないことくらいは重々承知している。今回は俺にとってはちょっとした休息のいい機会だしお言葉に甘えさせてもらおう。
いや、今のうちに課題を提出するのもいいかもしれない。
でも、でも今日は疲れた。ほんのちょっと……ほんの5分だけ。
5分後なら手伝いはじめるのに丁度いいし、追い出されても課題を進めることができるだろう。
俺はそんな誓いを自らに立てて、ソファーに倒れ込んでいった――――
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「んやクーン……慎也クーン」
「んんぅ…………」
なんだか優しい声が聞こえる。
心地よい肩の揺れも。
「起きて~。ご飯できたよ~」
「ごは……ん……?」
その言葉と、なんだかいい香りにつられて目を開ける。
「お、やっと起きたぁ。おはよ、慎也クン」
「…………えっと……今は……」
「今は8時。ご飯できたよ。 食べよ?」
8時……夜か。
えっと、今まで何してたんだっけ……学校終わってリオが来て、帰りに公園で遊んで…………あぁ、リオが泊まるんだった。
「やば……課題忘れてた」
「ぐっすりだったから。課題なら後で私も手伝うよ。ほらほら、今はまず食べよ?」
身体を起こしてテーブルを見れば2人ぶんのお皿が並んでいた。
ご飯にお味噌汁、肉じゃがにサラダ。あとは……りんご?いや、梨を切ってくれたのか。
「手伝えなくてごめん」
「気にしないで。本当は自然と起きるまで見守ろうか迷ったけどご飯もあったし、起こしちゃった。ごめんね?」
「ううん、起こしてくれて助かったよ」
起こしてくれて助かった。先日の朝まで爆睡コースだけは避けられて安堵しかない。あれは一生の不覚。
またやらかしかけたし、今度からちゃんと目覚ましかけよう。
「はいっ、次は椅子に座ってぇ…………いただきます!」
「いただきます」
うまそうだな……。
ソファーについて真っ先に抱いた感想がそれだった。
目の前には見事な和食の数々。これまでに何度か彼女の料理を見てきたが、確実に成長しているのが見て取れる。
「ほらほら、見てばっかりじゃなくって食べてみて?」
「じゃあ……早速。……ん、美味しい」
「うむ、よかった」
圧力鍋でもつかったのだろうか。中まで味が染み込んだじゃがいもが凄く美味しい。
付け合せのサラダは口にしたことのないドレッシングだ。もしかしてイチから作ったのだろうか。
「さすがアイさんに習ってるだけはあるね。凄く美味しいよ」
「ん? それは……エレナから?」
「えっ、うん。ちょっと小耳に挟んでね。聞いちゃまずかった?」
たしか休日は習いに行ってるんだっけ?あのときも結構眠くて朧げだがなんとなく覚えてる。
「そっかぁ……悔しいなぁ……秘密にして慎也クンを驚かそうと思ったのにぃ……」
「十分驚いたよ。味も俺好みだし、夏の始めを思うとすごく上達してる」
「そう?そうかな? そうだと嬉しいな……」
今回の並びを見ても、彼女は和食を中心に勉強しているのだろう。
和食っていいよね……洋食もいいけど味の染み具合とか、逆に塩だけで素材だけの勝負とか、かゆいところに手が届くって感じ。
「ささっ!いっぱい作ったから、どんどん食べて!明日アレンジできる分くらいは作ってるから!」
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