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寝相
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詳しい経歴はわからないらしいが、イスラエル国防軍のカラカル大隊を経て、ロシアのPMC(民間軍事会社)、そしてマヤとミヤを生み出した いわゆるM機関、正式名称森永研究所に戦闘教官として雇われたのがキスキル・リラだと、マヤは言う。
近接戦闘と市街戦のエキスパートであると云う事らしく、マヤにその全てを伝え、実際に二人で戦場にも赴いていたらしい。
残忍かつ冷酷、華麗で美しく確実に敵を処理するその姿に当時のマヤは憧憬の念を抱いていた。
そして、イエメン。
強化された身体的能力と、戦闘と殺戮に特化した性格と思考により、リラをはるかに凌ぐ、完成された殺戮兵器としてマヤは仕立て上げられた。
マヤは覚えていないらしいが、とある事故により、イエメンでの作戦行動に支障をきたしたマヤは、日本に送り返され、それ以来キスキル・リラには会っていないらしい。
そして今、再びマヤの前に姿を現したリラの目的など、皆目わからないと言う。
「実際さ、あの時のあたしと今のあたしは違う人格だしね。あたしの記憶と性格を書き換えてる時とかに会ってるとしたら、それは覚えてない」
と、マヤは言う。
マヤの甦えった記憶はイエメンでの事故直前から名古屋の里親に引き取られる数週間前まで、その期間がどれほどかまではわからないが、空白のようにポッカリと空いているらしい。
その間に人格と記憶を改竄された、とマヤは考えている。
「本当にね、その間のことは何も憶えてないし、どうやっても思い出せないの。砂漠の中にある小さな町に歩兵戦闘車で向かってる時から、研究所のどこかであたしが名古屋で通う学校の制服の採寸してる場面まで、記憶が飛んでるんだ」
吹っ切れたようにいつもの明るいマヤに戻って、いつものように饒舌に語る。
無理をしているのではないか、と小野寺が心配をすると、
「デラちゃんが殺してくれる約束してくれたから安心なんだ」
と、そんな顔と声で言うような内容ではないことを、嬉しそうに答える。
まいったな、と小野寺は思う。
約束はした。
その苦悩する姿を見てきた小野寺にとって、殺してやるでマヤが全てから解放されるなら、とも考える。
しかし、マヤの云うところの「あの子」を殺すことが可能なのか?
おそらく、逆に殺されてしまうだろう。
以前、ミヤが語ったところによると、その体内に埋め込まれた人工骨、ナイトライドサイドという合金はキャサワリーの持つ50BMG弾程度では傷をつけることすらできないらしい。
特に、頭骨に至っては八〇トンの圧力に耐え、125mm戦車砲の直撃にも耐えうるだけの強度を持っているという。
加えて、融点は3320℃でありタングステンに近い。
物理的に破壊は可能ではあるが、それは限りなく困難である、とミヤは言っていた。
加えてあの戦闘能力。
マヤ単独で一個中隊を壊滅させられるとされている。
そんなマヤを
ーー俺が?
無理だ、と小野寺は思う。
まるで隙のない、約200人の兵士の籠る要塞に独りで突撃するようなものである。
しかもその要塞は自らを護るよりも、積極的に攻めてくる。
ーーかけらも残らねえやな。
笑うしかない。
今のままではマヤの望みは叶えてやれそうもない。
小野寺は助手席で寝息を立てて眠っているマヤを見る。
泣き疲れたのか、リラとの再会が精神に負担をかけすぎたのか、おそらくはそのどちらもであろう。
どうすればそうなるのかわからないが、倒れ込むようにダッシュボードに額を押し当てるように身体をくの字に曲げて、両腕を下にダラリと下げて寝ている。
車の揺れとシンクロして、その腕が揺れ動いている。
そう、マヤは寝相が悪い。
悪いというよりも、おかしい、と小野寺は思っている。
本人は全く気づいてないようだが、冠山までの道中では最終的にはシートからずり落ちて、フロアに正座をして上半身を海老反りにして天井を仰いで寝ていた。
その身体の柔軟さに小野寺は驚愕したが、その時はよくそんな姿勢で寝れるものだ、と感心していた。
広がる田畑とまばらに建つ民家続く道、その先にある小高い丘陵を越えるとそろそろ海が見える。
国道365号線から小さな漁港のある梅浦から国道305号線へ。
越前海岸である。
そこから東尋坊へ向かう。
そこへ、携帯が着信を告げた。
キャサワリーから渡されたスマートフォンがエディット・ピアフの愛の賛歌を奏でている。
このスマホにかけてくるのはキャサワリーかミヤしかいない。
相手も見ずに小野寺は電話に出る。
「蟹でも食べるつもり?」
キャサワリーだった。
蟹は越前海岸の名物である。
よく居場所がわかったものだと、小野寺は驚いたが、ミヤがいる事を思い出した。
「どこにいるんだい、あんた?」
「岐阜よ。車の窓が割れちゃってね。知り合いのお店で直してもらってるの」
機嫌の良さそうな声で、キャサワリーは答えた。
「岐阜とはまた遠出したな」
車の窓が割れるなどと、何があったんだ? と、小野寺は苦笑した。
「修理が終わればまたそちらに戻るわ。明日くらいかしらね?」
「また連絡してくれ。こちとらは羽を伸ばしてるんだ」
「悠長ね。まあ、アタシも今からミヤとお茶するんだけどね」
クスクスとキャサワリーの笑い声が聞こえた。
「それとね、冠山でアタシ達と追っかけっこした公安の二人がそっちに向かってるわ」
そう言われて、小野寺は冠山での出来事を思い出していた。
スラリとした神経質そうな顔の、小山内だったか、そんな名前の捜査官だったような気がする。
「あまり嬉しくねぇ知らせだな。お引き取り願えねか?」
「そう言わないの。アタシなんて公安と瀋陽の物騒なお嬢さんに追われてるんだから」
キャサワリー以上に物騒な女がこの世にいるのか? と吹き出しそうになりながら、また連絡するというキャサワリーの電話を切った。
視線を感じて、ふと助手席を見ると、マヤが先ほどの姿勢のまま、顔だけをこちらに向けていた。
ほっぺたをふくらまして、不服げに小野寺を見ている。
「あのオネーサン、来るの?」
唇をとがらせて、拗ねたような声で聞いてくる。
「明日どこかで合流するかもしれねえな」
「あしたあ!?」
小さく叫んで、マヤは素早く上半身を起こして、シートに背中を打ち付けるようにもたれかかった。
「温泉、今日だよ!?」
「そうだな。着くのは昼過ぎくらいか?」
小野寺はチラリと時計を見た。
「わかってねえなあ、デラはよう!」
二、三日ゆっくりしたかった。
それがマヤの希望だったらしく、前後に身体を揺らしながらブーブーと文句を言いはじめた。
うるせえな、と小野寺は笑顔で苦情を言う。
ーーこいつといると、いろいろ忘れちまう。
のんびりと温泉につかっている場合ではない。
そんな事は百も承知だが、マヤの持つ底抜けの明るさと、緊張感のなさが小野寺の気持ちをついつい緩ませてしまう。
本当にこの、今時のどこにでもいそうな物怖じしない、少し間の抜けた女子高生然としたこの少女が造られた兵器としてイエメンで殺戮を繰り広げていたなど、どう見ても信憑性はない。
しかし、小野寺が何度か垣間見たその殺意の片鱗は、疑いようのないものだった。
できれば、殺してやりたくはない。
今の天真爛漫なマヤのまま、生かしておいてやりたい。
惚れた腫れたではない。
なんとかこの少女を護って救ってやりたい。
小野寺は子を護る父親のように、マヤを想う。
ーーあの時みたいな事にはしたくない。
小野寺は「あの時」の後悔をいまだに拭えない。
思い出したくもない、あの日の出来事。
だが脳裏に焼きついて離れない。
昨日のことのように、鮮明に覚えている。
それは七年前。
暑い夏の日。
南米のある最小国での事だった。
近接戦闘と市街戦のエキスパートであると云う事らしく、マヤにその全てを伝え、実際に二人で戦場にも赴いていたらしい。
残忍かつ冷酷、華麗で美しく確実に敵を処理するその姿に当時のマヤは憧憬の念を抱いていた。
そして、イエメン。
強化された身体的能力と、戦闘と殺戮に特化した性格と思考により、リラをはるかに凌ぐ、完成された殺戮兵器としてマヤは仕立て上げられた。
マヤは覚えていないらしいが、とある事故により、イエメンでの作戦行動に支障をきたしたマヤは、日本に送り返され、それ以来キスキル・リラには会っていないらしい。
そして今、再びマヤの前に姿を現したリラの目的など、皆目わからないと言う。
「実際さ、あの時のあたしと今のあたしは違う人格だしね。あたしの記憶と性格を書き換えてる時とかに会ってるとしたら、それは覚えてない」
と、マヤは言う。
マヤの甦えった記憶はイエメンでの事故直前から名古屋の里親に引き取られる数週間前まで、その期間がどれほどかまではわからないが、空白のようにポッカリと空いているらしい。
その間に人格と記憶を改竄された、とマヤは考えている。
「本当にね、その間のことは何も憶えてないし、どうやっても思い出せないの。砂漠の中にある小さな町に歩兵戦闘車で向かってる時から、研究所のどこかであたしが名古屋で通う学校の制服の採寸してる場面まで、記憶が飛んでるんだ」
吹っ切れたようにいつもの明るいマヤに戻って、いつものように饒舌に語る。
無理をしているのではないか、と小野寺が心配をすると、
「デラちゃんが殺してくれる約束してくれたから安心なんだ」
と、そんな顔と声で言うような内容ではないことを、嬉しそうに答える。
まいったな、と小野寺は思う。
約束はした。
その苦悩する姿を見てきた小野寺にとって、殺してやるでマヤが全てから解放されるなら、とも考える。
しかし、マヤの云うところの「あの子」を殺すことが可能なのか?
おそらく、逆に殺されてしまうだろう。
以前、ミヤが語ったところによると、その体内に埋め込まれた人工骨、ナイトライドサイドという合金はキャサワリーの持つ50BMG弾程度では傷をつけることすらできないらしい。
特に、頭骨に至っては八〇トンの圧力に耐え、125mm戦車砲の直撃にも耐えうるだけの強度を持っているという。
加えて、融点は3320℃でありタングステンに近い。
物理的に破壊は可能ではあるが、それは限りなく困難である、とミヤは言っていた。
加えてあの戦闘能力。
マヤ単独で一個中隊を壊滅させられるとされている。
そんなマヤを
ーー俺が?
無理だ、と小野寺は思う。
まるで隙のない、約200人の兵士の籠る要塞に独りで突撃するようなものである。
しかもその要塞は自らを護るよりも、積極的に攻めてくる。
ーーかけらも残らねえやな。
笑うしかない。
今のままではマヤの望みは叶えてやれそうもない。
小野寺は助手席で寝息を立てて眠っているマヤを見る。
泣き疲れたのか、リラとの再会が精神に負担をかけすぎたのか、おそらくはそのどちらもであろう。
どうすればそうなるのかわからないが、倒れ込むようにダッシュボードに額を押し当てるように身体をくの字に曲げて、両腕を下にダラリと下げて寝ている。
車の揺れとシンクロして、その腕が揺れ動いている。
そう、マヤは寝相が悪い。
悪いというよりも、おかしい、と小野寺は思っている。
本人は全く気づいてないようだが、冠山までの道中では最終的にはシートからずり落ちて、フロアに正座をして上半身を海老反りにして天井を仰いで寝ていた。
その身体の柔軟さに小野寺は驚愕したが、その時はよくそんな姿勢で寝れるものだ、と感心していた。
広がる田畑とまばらに建つ民家続く道、その先にある小高い丘陵を越えるとそろそろ海が見える。
国道365号線から小さな漁港のある梅浦から国道305号線へ。
越前海岸である。
そこから東尋坊へ向かう。
そこへ、携帯が着信を告げた。
キャサワリーから渡されたスマートフォンがエディット・ピアフの愛の賛歌を奏でている。
このスマホにかけてくるのはキャサワリーかミヤしかいない。
相手も見ずに小野寺は電話に出る。
「蟹でも食べるつもり?」
キャサワリーだった。
蟹は越前海岸の名物である。
よく居場所がわかったものだと、小野寺は驚いたが、ミヤがいる事を思い出した。
「どこにいるんだい、あんた?」
「岐阜よ。車の窓が割れちゃってね。知り合いのお店で直してもらってるの」
機嫌の良さそうな声で、キャサワリーは答えた。
「岐阜とはまた遠出したな」
車の窓が割れるなどと、何があったんだ? と、小野寺は苦笑した。
「修理が終わればまたそちらに戻るわ。明日くらいかしらね?」
「また連絡してくれ。こちとらは羽を伸ばしてるんだ」
「悠長ね。まあ、アタシも今からミヤとお茶するんだけどね」
クスクスとキャサワリーの笑い声が聞こえた。
「それとね、冠山でアタシ達と追っかけっこした公安の二人がそっちに向かってるわ」
そう言われて、小野寺は冠山での出来事を思い出していた。
スラリとした神経質そうな顔の、小山内だったか、そんな名前の捜査官だったような気がする。
「あまり嬉しくねぇ知らせだな。お引き取り願えねか?」
「そう言わないの。アタシなんて公安と瀋陽の物騒なお嬢さんに追われてるんだから」
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二、三日ゆっくりしたかった。
それがマヤの希望だったらしく、前後に身体を揺らしながらブーブーと文句を言いはじめた。
うるせえな、と小野寺は笑顔で苦情を言う。
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のんびりと温泉につかっている場合ではない。
そんな事は百も承知だが、マヤの持つ底抜けの明るさと、緊張感のなさが小野寺の気持ちをついつい緩ませてしまう。
本当にこの、今時のどこにでもいそうな物怖じしない、少し間の抜けた女子高生然としたこの少女が造られた兵器としてイエメンで殺戮を繰り広げていたなど、どう見ても信憑性はない。
しかし、小野寺が何度か垣間見たその殺意の片鱗は、疑いようのないものだった。
できれば、殺してやりたくはない。
今の天真爛漫なマヤのまま、生かしておいてやりたい。
惚れた腫れたではない。
なんとかこの少女を護って救ってやりたい。
小野寺は子を護る父親のように、マヤを想う。
ーーあの時みたいな事にはしたくない。
小野寺は「あの時」の後悔をいまだに拭えない。
思い出したくもない、あの日の出来事。
だが脳裏に焼きついて離れない。
昨日のことのように、鮮明に覚えている。
それは七年前。
暑い夏の日。
南米のある最小国での事だった。
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