のんくら♪

小鳥遊凛音

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第九のん♪~秋と言えば秋祭り♪~(他にも、食欲の秋、芸術の秋、そして、この作品を読んで下さる読者様「読書の秋」!それから百合の秋?)

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桜「と言う事で、のんくら♪第九のん♪が始まりました!夏休みも終わり、いよいよ秋に差し掛かり、色々と秋にもある様です!秋と言えば?」

ひより「勿論!食欲の秋だよぅ~♪焼き芋とか、牡蠣とか柿とかいっぱい美味しい食べ物があるもんね♪」

桜「お前は、年中食欲の季節だよな・・・牡蠣と柿は掛け合わせたのか?オヤジさんは?」

ひより「勿論だよ!どちらも美味しくて最高なんだよ?桜ちゃんも好きな食べ物沢山あるでしょ?」

桜「まぁ、あるにはあるが、お前の様に食い意地が張っている訳では無いし!」

ひより「人間、食べないと生きて行けないんだよ?いっぱい食べて活力にしなくちゃ?」

桜「はいはい、ひよ子の食べ物の話は尽きないのでこれにて終わりたいと思いま~す!」

ひより「あれ?今日は秋のお話だよね?じゃあもっとこれからも食べ物の話をするんでしょ?」

桜「秋だからって食べ物の話をする訳じゃないだろ?他にもあるだろ?恋の秋とかさ・・・もっと乙女さを出して行けよな?お前も見た目は可愛いんだしさ?」

ひより「えぇ~っ!?桜ちゃん私の事そんな風に見てたの?」

桜「変な所で反応するなよな!そう言う訳じゃなくてだな・・・サブタイトルには無かったけどさ、恋の秋って展開も今回あるかもしれないしさ?無いかもしれないし・・・」

ひより「そう言われてみるとここの所桜ちゃんと詩音ちゃんの様子を伺っていると見えて来る面もあるし、最近、桜ちゃんちょっと色っぽさが出て来ている気が!!はっ!これってまさか!?」

桜「お前は、余計な事言うな!!!」

ひより「えへへへ~♪なんちゃって、でも秋だし色々とあるからね・・・あっ、秋で思い出したよ!肝心な事言い忘れていたよ!秋刀魚も忘れちゃいけないね(・ω<)」

桜「だ~か~ら~!!!食べる事ばかり考えるなって言ってるだろぅ~???」

ひより「ふがっ、モゴモゴ・・・桜ちゃん、痛い・・・痛いってばぁ~・・・ごめんなひゃい・・・もういいまふぇんからぁ・・・ゆるじで~・・・」

桜「全く、油断すると直ぐこれだからな・・・あんまり言いたく無かったけどさ、今回ひよ子とママの事が割と主体になるみたいだからな!」

ひより「えっ!?そうだったの!?皆さん、こんにちは!のんくら♪の主人公を勤めさせて頂いています、待乃ひよりと言います。大好きなものはご飯です!それから好きものは食事です。まあまあ好きなものは食べる事・・・」

桜「だからさ・・・ってもう何言っても無駄か・・・のんくら♪の主人公がボンクラだしな・・・書いてる作者もボンクラだし・・・あたしたちはどうすれば良いのか分からん・・・とりあえず、ひよ子は放っておいて皆さん、本編でお楽しみ下さい♪」

ひより「趣味は飲食する事!それから、嗜む程度で早食いもする事が・・・」

桜「おい、お前、わざと言ってるだろ?」

ひより「てへへ♪」









体育の日(祝日)の前日の夜!

チャットメールにて・・・

照子:ねえ、皆?明日のお休みだけれど、秋祭りが近くの神社であるけれど一緒に行かない?

ひより:良いね♪私お祭り大好きなんだよ♪絶対に行くよ\(^o^)/

桜:あたしも用事無いから大丈夫!

詩音:私も特に予定は入っていないので向かえるよ。

沙希:私の方も明日は大丈夫ですよ。皆さんとご一緒出来るのを楽しみにしていますね♪

照子:じゃあ、夕方6時に神社の近所にあるコンビニの前に集合しましょう!




ひより(秋祭りかぁ・・・昔よく照ちゃんと一緒に行ったな♪私が夜店のお菓子とかに夢中になっていて、照ちゃんとはぐれちゃった時、いつも照ちゃんが探し出してくれて・・・懐かしいよ。照ちゃんあの頃から私の事よく見てくれていたな・・・明日ははぐれないようにしなきゃね♪)



照子(ひよちゃん、明日は迷子にならないかしら?昔はよく屋台のお菓子に夢中になって私とはぐれてしまってよく探し出していたっけ!ふふっ、懐かしいわね♪明日のお祭りは皆一緒だからはぐれちゃう事は無いとは思うけれど・・・私はやっぱり少しだけ心配だな!でも逆に私が今度ははぐれちゃったりして?・・・・・な~んてね♪)



翌日、午後6時になり皆、待ち合わせ場所のコンビニの前へ集まりつつあった!

ひより「照ちゃん、相変わらず浴衣が似合ってるね!」

照子「そう言うひよちゃんもばっちりよ?」

ひより「今日は、私はぐれちゃわないようにしっかりするからねっ!!」

照子「あらあら?大丈夫なの?いつもそう言って屋台のお菓子に夢中になっちゃっててはぐれちゃうわよね?」

ひより「今日こそ大丈夫だよ!だって今日は、私たちだけじゃないから!皆いるし、後輩だっているもん♪」

照子「そうよね♪後輩に迷子になった先輩の姿を見せる訳にはいかないものね♪」

ひより「そうだよぅ!後輩にはしっかりとした姿を見せてあげないとね?お姉ちゃんだし(ニコッ)」

照子(やっぱりひよちゃんの笑顔は私にとっては癒しになるわね・・・)

桜「お待たせ!って二人ともよく似合ってんなぁ♪あたしも一応浴衣着て来たんだけどさ・・・どう?似合ってる?」

照子「えぇ、桜ちゃん、雰囲気的にどうかなって最初思ったけれど凄く可愛くて綺麗よ!」

ひより「うん!ギャルっぽさが見え隠れしつつ、清楚な浴衣の雰囲気がマッチしていて絶品だよ!」

桜「ママに言われるのは素直に嬉しいけど、ひよ子が言うと、何か嘘くさい?・・・」

ひより「えぇ~?何で~?私だってちゃんと褒めてるよ?桜ちゃんパーツが良いから何でも似合うだろうなって思ってたのに・・・」

桜「そうか?何か妙に照れるな・・・ありがと・・・」

詩音「皆、すまない、ちょっと急用を済ませていたので遅くなってしまった!」

桜「あっ、姉御、大丈夫だよ!まだ時間より少し早いしさ・・・ってか、いつも姉御って早過ぎるんだよ!」

沙希「先輩~!すみません、少し遅くなってしまったみたいで~・・・」

桜「あっ!さっきゅんだ!大丈夫、時間あるから、急がなくても!」

照子「あら!沙希ちゃん、凄く可愛いわね、その浴衣♪」

沙希「あぁ、ありがとう御座います♪これ凄く気に入っているやつなんです。今日折角だったのでこれにしました。」

詩音「うん、確かに沙希らしさがあって色鮮やかで綺麗だと思う!」

沙希「あぁぁぁ・・・詩音先輩・・・私、感激ですぅ♪」

桜「あの・・・さ・・・姉御、あたしの浴衣姿、どう?」

詩音「あぁ、桜も普段のイメージカラーとは違った感じがして新鮮で可愛いと思うよ!」

桜「姉御~♪」

照子「じゃあ、皆揃った様だし、神社へ行きましょう!」



神社へ着き、人も溢れかえる程で賑わいを見せていた・・・



詩音「実は、私の親戚にこの神社の家系の人がいるのだが、昔から凄く広くて迷ってしまう程なんだ。」

桜「姉御って凄く顔が広いよな?流石と言うか何と言うか・・・」

ひより「そんなに顔が広いとお土産とかいっぱいもらえそうで羨ましいよね!」

照子「恐らくひよちゃんが思っている様な物は頂けていないと思うわよ?」

ひより「えぇ~!?そうなの?じゃあ大変だね?」

桜「お前の、「大変」の基準って何処なんだ?・・・」

沙希「私も幼少の頃はよく連れて来てくれたんですが、最近来る事が無かったので久しぶりに来られて良かったです♪」

照子「これだけ人が多いと迷ってしまいそうになるわね・・・皆気を付けてね?ってあれ?ひよちゃん?もう迷子?ちょっと早過ぎない?」

桜「どうせ、お菓子とかに目が眩んで離れてしまったんだろう?」

照子「流石桜ちゃんね!!全くもってその通りよ!」

桜「あちゃぁ~・・・当たっても嬉しく無い所で当たったんだな?」

詩音「この人の多さだと一度はぐれてしまうと見付からないな・・・そうだ!携帯も・・・圏外になってしまうエリアだった事を忘れていた・・・」

桜「お約束ってパターンだな?」

照子「大丈夫よ!私が探しに行って来るから皆は回っていてくれないかしら?時間も勿体無いと思うから?」

桜「まあ、ママがそう言うなら・・・じゃあ、あたしたちは縁日の方を巡っていようかな・・・30分程したら又コンビニで待ち合わせする?」

照子「そうね、私も少しだけ時間が掛かるかもしれないし、30分程で一度コンビニの方へ戻る様にするわね!じゃあ、又後で!」



照子(やっぱり屋台の方にはいないわね・・・ひよちゃんが屋台の方にいないとなると・・・あそこかしら?)



神社奥の方にある雑木林の一角に小さい小屋があり、そこへ向かった照子・・・



照子「やっぱりここにいたのね?もう、迷子にならないって言ってたのに、やっぱりいつも同じ結果になっちゃうわね?」

ひより「てへへ♪この綿菓子凄く甘くて美味しいんだよ?照ちゃんも食べる?」

照子「えぇ、頂くわ?昔はよくこうやって2人で1つのお菓子を一緒に食べたわね?」

ひより「そうだね♪いつも1つの物を2人で分けたよね♪」

照子「ねぇ、覚えてる?こうやっていつも私がひよちゃんを探しに来ていたのに、一度だけ、たった一度だけひよちゃんが私の事を見つけ出してくれた事があったでしょ?」

ひより「確か初めて行った場所だったよね?照ちゃんはいつもしっかりしていない私にお姉ちゃんみたいにしてくれていたから、あの日も同じように又私が迷子になって照ちゃんが見つけ出してくれるだろうなって少しだけ思いながらお店のお菓子を眺めていたら、その日は私じゃなくて照ちゃんが縁日から姿が見えなくなっちゃって、私も驚いて探し回ったっけ?」

照子「そう・・・私は普段見慣れた風景や場所なら対応が出来たけれど、初めて行く場所はどうしても不安で怖くなってしまって、はぐれてしまわないか怯えながら歩いていたら案の定、皆とはぐれてしまって、皆を探そうとしている内にここみたいに奥の方迄来てしまってね・・・ふふっ!」

ひより「どうしたの?」

照子「ううん、ひよちゃんもひょっとしたらその時の私と同じような気持ちだったのかな?って思っただけ・・・」

ひより「私は怖くないよ?だっていつも照ちゃんが見つけ出してくれたから、安心して待っていた・・・」

照子「ひよちゃん・・・」

ひより「照ちゃんは私が困った時にはいつも側にいてくれて助けてくれた。どう言う時にでもそうだったの・・・だから私はいつも照ちゃんを信じているの。」

照子「・・・・・・・そう、私もその日はひよちゃんの事を信じていたの。きっとひよちゃんが助けに来てくれるって・・・誰もいない暗い場所だったけれど、絶対に!絶対に、ひよちゃんが来てくれるって信じて・・・そして、ひよちゃんは来てくれた、そう、いつもみたいに優しい笑顔を浮かべながら「照ちゃん、もう大丈夫だよ?私が来たからには安心だからね!」その言葉を聴いた私は泣きじゃくってあなたに抱きついたの・・・」

ひより「そうだね・・・あんなに泣いた照ちゃんを見たのは前にも後にもそれが最後だった。あんなにしっかりとしたお姉ちゃんみたいな存在だった照ちゃんもこんなに泣いちゃう事だってあるんだ・・・可愛いな、もっと大切にしたい、そう思ったんだ・・・」

照子「ひよ・・・ちゃん?ここなら誰もいないから・・・その・・・」

ひより「うん・・・いいよ?キス・・・しよ?」

照子「ひよちゃん、大好きよ!これからもずっと一緒にいたい・・・」

ひより「うん、照ちゃん、私たちずっと一緒だよ?だから安心してね・・・」


チュッ💛


照子「ねぇ、もう少しだけここにいましょう?」

ひより「うん、そうだね!二人っきりでもう少しだけ・・・」





桜「よし、そろそろ30分くらい経つしコンビニの方に行ってみるか!」

詩音「そうだな、照子はひよりを見つけ出したのだろうか?」

沙希「きっと大丈夫ですよ!照子先輩自信あり気に言ってましたし!あの人なら・・・あの二人なら通じ合ってる気がしますし!」



コンビニ前に到着!



桜「まだいないな?大丈夫かな?」

詩音「あぁ、幼少の頃だと割と迷うと思うが、今の私たちだったらそれ程深い所へ迷うと言う事は考えにくいから大丈夫だろうとは思う。問題は二人が出会えているかどうかだな?」



照子「皆~、待たせてごめんね~!」

ひより「お待たせ~♪ちょっと今迄に見た事が無いお菓子が目白押しで惹かれちゃっていたら皆とはぐれちゃったよ・・・てへへ♪」

桜「良かった~・・・っておい、ひよ子、お前本当、食い意地張り過ぎで人様に迷惑掛けるのだけは止めろよな!私らどれだけ心配した事か!!!」

ひより「ごっ、ごめんなさい・・・いつもこんな感じで照ちゃんに探してもらっていたんだよね~・・・」

詩音「まあ、無事ひよりが見付かった事だし、今回はこれで良しとしよう?」

桜「まっ、まあ、あれだ・・・今回は姉御の好意と言う事で許してやるが・・・次同じ事してみろ?ただじゃ済まさないからなっ!!」

ひより「はい・・・すみませんでした・・・」

照子「じゃあ、まだ時間もそれ程遅く無いみたいだし折角だから皆揃ってもう一度行ってみない?」

詩音「そうだな、仕切り直しにもう一度見周るのも良いかもしれない!」



再度全員揃って神社の方へ・・・



照子「あら?もしかしてあの2人って先生?」

ひより「そうだ!早乙女夫婦だよ!先生~♪こんばんは~♪」

小雪「あら!待乃さん?それにクラスの皆、お祭りに来たの?」

ひより「はい♪夏休みにお祭りに皆行けていなかったから秋祭りにしようってボンクラ、じゃなくて、作者が・・・」

照子(小声で耳打ち)「ひよちゃん?ちょっと設定的な話は通じないと思うわよ?」

ひより(小声で耳打ち)「えぇ~!きっと先生なら全部分かってくれるかなって思っていたのに・・・」

輝義「おぉ!設定とか訳分からないぞ?それより・・・だ・・・お前たち・・・この事は誰にも言わないでくれ!」

小雪「あら?どうして?夫婦が縁日にいたからって何も問題にはならないわよね?」

輝義「いっ、いやぁ・・・何と言うかですね・・・その・・・」

小雪「あなたってどうして問い詰められるとごもっちゃうの?いつも言ってるわよね?生徒のお手本にならないといけない人物がそんな事でどうするのって?帰ってお仕置きされたいの?」

輝義「いや、そんな事はありません、申し訳ありませんでした!!」

小雪「いいわ、帰ってから可愛がってあげるから覚悟、いいえ、楽しみに待ってなさい?」

輝義「はっ!はい、期待、いえ、覚悟しています!!」

桜(あぁ・・・何となく分かったよ!うん!多分、これわざとだな・・・むしろ仲睦まじい夫婦だなきっと・・・)

照子「先生方のご自宅はこの辺りなのですか?」

小雪「えぇ、それ程遠くは無いのだけれど、隣駅だから歩けば少し時間が掛かっちゃうわね!」

沙希「あの・・・先輩方の先生なのですか?」

小雪「あら?初めてお会いする子ね?そうよ、私はこの子たちの担任の早乙女 小雪って言うの。初めまして。」

沙希「あっ、初めまして、私は詩音先輩の中学の後輩に当たります、水乃瀬 沙希と言います。来年先輩たちの学校を受験する予定です。」

小雪「榊さんの!?そう・・・受験生だったのね。大変でしょうけれど頑張ってね!あなたの入学する日を楽しみに待ってるわね。」

沙希「はい!頑張ります!」

小雪「うちの学校は生徒同士の仲も良いし、環境的にも他校からも支持を受ける程だし、先生方もしっかりとしているから安心してね!って一人、たった一人だけ変なのがいるんだけれどね・・・ここにいるサングラスのドMの変態が・・・」

輝義「それってちょっと酷くね?」

小雪「何?」

輝義「いえっ!何でもありません!」

桜(本当、仲が良過ぎるのか悪過ぎるのか微妙なラインに見えて来たぞ?)

詩音「先生方は仲が良いですね!私も結婚する殿方に出会えたら先生方を見習わせて頂きたいと思います。」

小雪「あら?榊さんって結構見えてるのかしら?初めてクラスの担任になった日から薄々只者じゃないとは思っていたけれど・・・やはり色々と他の人たちとは違った様ね!」

詩音「そうですか!?私も小雪先生は只者じゃないなと言うイメージでした。」

小雪「うん、気が合うわね!男の扱い方について今度レクチャーするわね!」

詩音「はい、是非宜しくお願い致します。」

桜(おいおいおいおい・・・大変な所で同盟が結ばれちゃったよ!どうすりゃいいんだよ?もうあたしがツッコミ入れて終われる様な事態じゃなくなって来たな!)

照子(小声で耳打ち)「桜ちゃん?そこは、「どうして殿方と結婚するのですか?詩音ちゃんと結婚するのは私です」って言わなくちゃ?」

桜「だっ!!誰が結婚なんて!!!大体女の子同士だぞ!!?って・・・声が・・・」

小雪「ん?あぁ、そう言う事か・・・良いわよ!先生、そう言う事についても理解しているつもりだから!安心してね?」

桜「先生迄何言ってるんですか!!?」

沙希「・・・・・・・・・・・・・・・・ブー・・・」

詩音(小声で耳打ち)「大丈夫だよ、桜?こう言うトークは大人としての嗜みの様なものだから本気でお互いに話をしている訳では無いんだ!お互いに上辺で会話しているだけに過ぎない!」

桜(小声で耳打ち)「そっ、そうなの?何だ~・・・良かった~ってちょっ・・・別にそう言うつもりで言った訳じゃ・・・」

詩音(小声で耳打ち)「桜、顔が真っ赤だぞ?相変わらず、可愛いな♪」

桜(小声で耳打ち)「もう~!詩音ちゃんのいじわる・・・」

ひより「ところで先生?読者の皆さんが、先生たちって結局の所は、仲が良いのか悪いのか分からないと思うのですが実際はどうなんですか?」

輝義「おい!コラッ!それは前々から・・・」

小雪「前々から?」

輝義「いっ、いや、何と言うか、大人をからかうのはよせ!」

小雪「良い質問ね?私たちはね?幼馴染だって事は恐らくこの人から聞いていると思うけれど、小さい頃によく近所のガキ大将に泣かされていたのを私がガキ大将を袋叩きにしてやったりして、いつの間にか私に懐く様になったの・・・日常茶飯になっていたからいつの間にか私には逆らえなくなってしまっていてね・・・」

ひより「結婚したのはどうしてですか?」

輝義「だっ、だからそれ以上質問するのはよせ・・・」

小雪「あら?どうして私たちの事を隠そうとするのかしら?何か私との結婚生活で不満でもあるのかしら?」

輝義「いえ、そんな事は無いです・・・」

小雪「そうねぇ・・・結婚・・・うん、先ずこの人がうじうじしているから告白は私からしたの!明らかに「あなたの事が大好きです、結婚して下さい」って顔に書いてあるし、行動でも読み取れたし、口から少し出せば私も直ぐにOKを出すつもりだったのだけれど、いつ迄経っても告白して来ないし、そぶりだけは見せて来るから私も段々イライラして来て、ある日壁ドンして顎をグイって手で上げてキスしてあげたの。そうするとうっとりとした顔をしていたから我慢出来ずに告白しちゃったの♪」

桜「ちょっと、先生、これ健全な一般作品なのであまり過激な表現は控えて下さい!!!」

小雪「ってくらい女々しかったから仕方無いわよね?あなたがもっと男らしく、その顔に見合った感じだったら私もここ迄しなくても済んだものを・・・」

輝義「はい・・・すみませんでした・・・」

小雪「何と言うか・・・生徒や私以外に対して偉そうに意地張って対応するくらいなら私に向けたら?それだったら少しはあなたの事も見直せる良い機会に恵まれそうなのにな・・・」

輝義「かたじけない・・・」

ひより「まっ、まぁ・・・仲が良くてお互い好きなんだよね?良かったと思います・・・うん・・・」

照子(ひよちゃんがタジタジになる程って凄いのじゃないかしら!?)

小雪「言っていなかったけれど、私は空手と合気道の段を持っているの。この人も強くなりなさいって誘ってようやく数年前に段を持つ程になったのよ!」

詩音「やはり先生は武道を嗜まれていらした訳ですか!」

小雪「えぇ、やはりあなたとは何か通じるものを感じるわね!今度他流試合でもしてみる?」

詩音「それは冗談抜きで是非お手合わせ願いたいです!」

小雪「あなたのその体格や構え方からすると柔道、空手等もしているのかしら?」

詩音「流石先生、その通りです。」

小雪「後は・・・その刀・・・剣術、剣道と言った所かしら?割と幅が広いわね!私もそう言う人を今迄見た事が無かったから本当に楽しみだわ♪」

詩音「えぇ、私も楽しみに待っています!」

桜(もう、訳が分からない展開だって事は毎度の事だからツッコまないでおいて・・・今は、ほぼ初登場と言っても過言では無い小雪先生の事について触れている最中と言う事で・・・読者の皆さんも引き続きお付き合い頂けたら幸いです・・・)

小雪「そうだったわ?相楽さんも何か武道をやっているわね?」

桜「いっ、いえ!あたしは何も・・・特にそう言うのには興味が無いと言うか・・・(マジで!?私に振って来たよ・・・しかもバレてるし・・・あたしも空手初段持ちなんだよな・・・)」

小雪「嘘をついても無駄よ?私はありとあらゆる人たちの稽古や姿を指揮したり実際この目で見て来ているもの。相楽さんは・・・空手でしょ?それも級持ちでは無いわね・・・段迄取ってるわよね?」

桜「えぇ~っと・・・そのぉ~・・・」

詩音「先生、あまり勘繰り入れない方が良いのでは無いでしょうか?桜も困っている様子ですし・・・」

小雪「あら!私ったらごめんなさいね!ついいつもの癖で・・・色々と見たり指揮をとっているとそう言うのを見破るような癖がついてしまうのよ・・・相楽さん、気を悪くしたら謝るわ?ごめんなさい。」

輝義「相楽、すまない、本当に悪気があってこのような事を言ったりしている訳じゃないんだ。全国各地に時間を作って行って指導したりチェックを入れたり場合によっては相手を見抜かなければならない事があってだな・・・小雪は色んな連中から結構恐れられているが、虫一匹たりとも殺さない、本当に優しい女性なんだ!だから俺は・・・」

小雪「あなた・・・」

桜「はい・・・本当はあまり言いたく無かったです。皆にも言ってませんでしたので・・・でも今の輝義先生の話を聞いて小雪先生のそう言う理由を知ったから安心しました。先生の言っていた通り、あたしは空手の初段を持っています。やっぱりその道を極めている人は凄いですよね・・・あたし、一言もそう言う事すら今迄話した事も無かったのに・・・先生たちご夫婦は凄く格好良くて憧れます!これからも仲良くやって欲しいと思います。」

小雪「ありがとう・・・あなたにも私たちの本当の姿が見えていたのね?流石だと思うわ!」

ひより(小声で耳打ち)「ねぇ、照ちゃん!何だか私たちのけものみたいになっちゃったね?」

沙希(小声で耳打ち)「先輩、私もですよぅ~・・・何だか良い感じの空気で格好良くて憧れますが、私たちどうすれば良いのでしょうか?」

照子(小声で耳打ち)「あらあら、実は私も・・・ね?」

ひより(小声で耳打ち)「えぇ~!!まさか照ちゃんも何か格闘技みたいな事やってたの!?それは知らなかったよぅ~!!」

照子(小声で耳打ち)「な~んてね?冗談よ?私、箸より重い物持った事が無いもの♪」

ひより(小声で耳打ち)「それも冗談でしょ!?この間冷蔵庫一人で運んでいたでしょ!」

沙希(小声で耳打ち)「えぇ~!!!!!!?照子先輩って一体何者なんですか!?」

照子(小声で耳打ち)「沙希ちゃん?間に受けないでね?冗談だから・・・ね?」

沙希(小声で耳打ち)「そうだったんですか!?ひより先輩ちょっとたちが悪いですよ!?」

ひより(小声で耳打ち)「てへへ♪」

小雪「じゃあ、私たちはそろそろ帰るけれど、家迄送るわ!一緒に帰りましょう?」

照子「宜しいのでしょうか?先生たちも帰りが遅くなってしまいませんか?」

小雪「大丈夫よ!私たちは、夜だから大人がいた方が安心でしょ?」

詩音「では、お言葉に甘えさせてもらいたいと思います。」



こうやって全員の自宅へ送り届けて先生2人は帰宅する事になった・・・

小雪「ねぇ、あなた・・・今日は少しばかり格好良かったわ!」

輝義「えっ、何の事だ?」

小雪「私の事フォローしてくれたでしょ?改めて惚れ直しちゃった♪」

輝義「いやぁ、大した事じゃないさ、だって事実だったからそう言ったまでだよ。」

小雪「でも良いの?私の尻に敷かれちゃってるって設定でも?」

輝義「あぁ、俺は構わないさ、その方が色々と上手く行くだろ?本当は逆だって事も今のままの説明の方が面白さもあるだろうし・・・それに、こうやって、壁ドン、顎グイって君の顔が小さく見えるが・・・」

小雪「あなた・・・もう・・・」



夫婦水入らずの展開もあったり・・・無かったり・・・



と言う事で「恋の秋」と言うのが今回としては当てはまるのかなと言った所で、次回へ続くのであった・・・










桜「って事で第九のん♪秋祭りについて色々とあったのだが・・・今日も本当に色々と大変だったと言うか・・・何だよ!この武道集団は!!」

詩音「あぁ、私は最初に君に会った時から見抜いていたよ!」

桜「姉御もか!流石だな・・・って恥ずかしいからもうその話はお終いね!次回はもう冬休みの辺りに入るんだけどさ・・・このまま行っちゃうと次の次辺りで高1が終わっちゃう展開だよな?早いな・・・」

詩音「確かに、時の経つのは早いものだ・・・こうやってのんくら♪と言う作品も読者殿のおかげで作者殿も続けてくれているから第9回目も無事に終えようとしている訳だな。」

桜「どうやら、pixivさんで挙げている分で5話辺りからアクセス数が100前後迄伸びている様だし、この辺りの伸び方次第で今後の展開や流れも変わって来るかもしれないって事の様だ!」

詩音「作者殿も、読者殿がいて下さる事で意欲が増して来るから今後も展開させたいって気持ちの様だし、私たちもそれに応えられると良いな。」

ひより「ちょっと、2人共?あまり内輪ネタしちゃダメだよ!?ここは自由と言ってもお菓子とかの話で盛り上がろうって私が最初に決めていたんだからね?」

桜「誰がお菓子の話だよ!お前はさっきのあらすじ全く反省していない様だな?」

ひより「ふがっ・・・ごめ・・・ごめんなひゃい・・・うほです・・・嘘ですから・・・」

桜「とりあえず、ボンクラ主人公のせいでややこしくなってんだろ?しっかりしろよな!珍しく最初の方はママとイチャイチャするなんてちょっと展開がかなり変わって来たなと思っていたのに、結局これだもんな!」

ひより「ちょっ!!待ってよ、何で知ってるの?」

桜「そりゃあ、皆知ってるよな?」

詩音「あぁ、沙希も知っているはずだぞ!」

ひより「えぇぇぇぇ~!!!!!?この間の桜ちゃんと詩音ちゃんの展開と同じなのぉ~?バレない様にしてたのにぃ~!?」

桜「ダメなんだよな・・・何をどう隠そうとしても何故だか皆にバレてしまうんだよ・・・筒抜けってやつ?」

ひより「まあ、いいよ・・・別に悪い事してた訳じゃないし・・・」

桜「そうだよな?私たち別に悪い事してたって訳じゃないもんな!だったら別に誰に見られてようが言われようが関係無いって事だよ!うんうん!」

ひより「そして、桜ちゃんの空手初段持ち!格好良かったね♪」

桜「お前、だからその話は終わりなんだよ!」

ひより「今日も色々な秘密が知れて良かったね♪」

桜「私はちっとも良く無い!!最近ツッコミの役柄微妙になって来たし・・・」

ひより「どちらかと言うと詩音ちゃんにいじられちゃってるもんね?」

桜「そうなんだよな・・・私のキャラが変わりつつあるのか?」

詩音「まあ、そう言う桜も可愛いと言う事で良いと思う!」

桜「又、姉御はそうやって・・・ダメ!今日はもうキャラ崩壊させないからな!」

詩音「そうか・・・それは残念だ・・・この後私の家に泊まりに来ないかって誘おうとしていたのだが・・・いつものキャラのままだと家に上げられないな・・・親が何と言うか・・・」

桜「ちょっ・・・それはずるいよ・・・今言う事じゃないし・・・」

詩音「じゃあ、今日も可愛らしく「詩音ちゃん♪」って呼んで欲しいな!」

桜「それはダメだ!ここはそう言う場じゃないから!」

詩音「はははっ!冗談だよ!ちょっと私もからかい過ぎたみたいだな・・・すまない。」

ひより「うん、少し主旨が反れちゃってるから戻そうか!うん、お菓子の話題より秋のご飯の話が良いよね?豆ご飯とか」

桜「だ~か~ら~お~ま~え~は~・・・」

ひより「いだだだだっ!ごめんごめん、許してぇ~・・・冗談だからぁ~・・・!!」

詩音「と言う事で、冬と言えば冬休みもそうなのだが・・・やはりお正月やその他の催しものも多々あると思う。そう言う所にも触れてみたいなと言う事の様だな。次回も色々とある予定です。」

桜「と言う事で、冬だからと言って「冬の美味しい食べものは~これでぇす♪」とか訳の分からん事言ったら今度こそお前レギュラーから外させる様に抗議して来るからな!」

ひより「分かったよぅ~!もう食べ物の話はしないからぁ~・・・そんなに苛めないでよぅ~・・・」

桜「苛めてないだろ!お前がそれで迷惑掛けてるから言ってんだよ!」

ひより「まあ、次回になったら綺麗サッパリそう言う事を忘れて、又新たな展開で皆さんとお会いしたいと思います!」

桜「何上手い事まとめて今までの自分の悪事を忘れようとしてんだよ!絶対に忘れないからな!お前も肝に銘じておけよな?」

詩音「まぁまぁ、それ位で良いのでは?」

桜「最近、姉御は甘くなった気がする・・・誰に対してもだ!」

詩音「そんなつもりは無いのだが・・・まあ、冬だからそれはそれで色々と楽しみな事もあるし、次回をお楽しみに♪」

桜「まあ、良いか!じゃあ、又次回!」

ひより「楽しみに待っててね♪」









第九のん♪ 終
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瀬々良木 清
ライト文芸
主人公・宮本剛は、都内で働くごく普通の営業系サラリーマン。いわゆる社畜。  タワーマンションの聖地・豊洲にあるオフィスへ通勤しながらも、自分の給料では絶対に買えない高級マンションたちを見上げながら、夢のない毎日を送っていた。  しかしある日、会社の近所で苦しそうにうずくまる女子高生・常磐理瀬と出会う。理瀬は女子高生ながら仮想通貨への投資で『億り人』となった天才少女だった。  剛の何百倍もの資産を持ち、しかし心はまだ未完成な女子高生である理瀬と、日に日に心が枯れてゆくと感じるアラサー社畜剛が織りなす、ちぐはぐなラブコメディ。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

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