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一章『出会い』
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☆エルネット☆
この砦の責任者の部屋から出て、他の皆と別れた後、私は滞在時に与えられた自室に入るなり、備え付けられたベットに仰向けに寝転がった。
そして天井を見ながら今日の事を思い出す。
昨日の夜にこの砦へと到着し、今日朝早くにこの砦を出発した時は、ここ最近定期的に受けていた常設依頼を何時も通りにこなす。唯それだけだった。
すでに四回目となればもう慣れた物で、この砦にも顔見知りが増えたので最初の内の様に緊張感なんてモノもほぼほぼ無くなっていた。
森についてからも何時もの様に周りに異変が無いかを探りながら進み、今回指定されていた探索地点までは魔物との遭遇も無く、平和そのものだった。
そしてそこからだ。今回の依頼にイレギュラーが立て続けに起こったのは。
まずは脅威度Bクラスと言われる大物、魔猿王との遭遇。
そして魔猿王が最後のあがきとばかりに暴れている所に、謎の乱入者と来たものだ。
そして、現在私が物思いに耽っている原因とも言えるその乱入者、アシュリーが頭から離れない。
乱入時に私の居た場所が離れていた事が今となっては悔やまれる。
せめて私の近くからアシュリーが乱入してくれていれば今の立場は変わったかもしれないのだ。
「くそー……上手くやりやがったなぁ、アリスの奴」
独り言を呟き、仰向けからゴロリと体位を変え、横に向いてまた物思いに耽る。
私は昔から可愛い物が好きだった。そして現在、可愛い女の子が好きだ。
物心ついた頃からか、周りの女の子があの男がかっこいいだとか、なんとか言っているのを聞いても疑問しか浮かばなかった。
私は人よりも魔法の才能があった様で、10歳で魔導学校へと入学し、主席で卒業する事が出来たぐらいには才能があったのだ。
それは周りの男よりも力があったという事で、その点に置いて男に魅力は皆無と言ってよかった。
そして、私はむさ苦しい男どもよりも、可愛らしい女の子の方に魅力を感じたという事だ。
まぁそれは自分の性癖だと言われればそれまでだが、あえて理由を付けるとすればそんな所だろう。
そしてこれでも私は在学時代女の子に結構モテていたのだ。
まぁ付き合ったりと言った事は経験が無いが……。
閑話休題。
とにかく今はそんな事よりもアシュリーの事だ。
要するに彼女は私の好みにバッチリ当てはまる処の騒ぎではない。
見た目、容姿もバッチリと来て、更にあの苛めたくなる雰囲気と弄りがいのある反応……。
何としてもアシュリーに気に入られなければ……。
見た感じの年齢は10代の前半ぐらいと言った所だろうか、15で成人となっているが、あの小ささではそこまではいってないだろう。
今の内に好感度やらを上げて置かなければ、現在はアリスに全部持っていかれてしまいそうな雰囲気がある。
それにしても妙な事にアシュリーは想像以上にアリスに懐いている様だ。
さっきなんて泣きじゃくりながら抱きついていた程だ……。
本当にヤバイ。出遅れた感が半端ではない。
別れ際に冷やかしを入れると、『全く、予想以上に懐かれてしまった物だ……。本当に、仕方のない奴だ……』等と抱いたアシュリーの頭を撫でながら満更では無さそうに言っていた。
そう短くも無い付き合いの中では勿論、現在結構ないい歳であるにも関わらず、浮いた話の一つもない。
言質を取った訳ではないが、私はほぼほぼ確信している。
アリスは私と同類だ。
いや、恐らく敵はアリスだけじゃない。ローレルも同類だと睨んでいる。
全くどんなパーティーだ!
まぁ人の事をとやかく言えないし、何も二人が嫌いな訳ではない。
寧ろ好きで一緒にいるし、それこそ家族等と言った感情に近いかもしれない。
しかし、それとこれとは話が別だ。
取り敢えず、今現在アシュリーの事で決まっているのは街まで保護して連れていくという事だけだ。
どこか教会に併設された孤児院等に預けるかとも言っていたが、そうなると接する時間が短くなる。
それならば街までの道中で、アシュリーを私達のパーティーに入れる様に二人を説得しよう。
まぁ恐らく二人もほぼ二つ返事で賛同するはずだ。
この点に関しては妙な確信があるので、さほど心配はしていない。
問題はそこからだ。一緒に過ごす時間が増えるという事はアタックするチャンスも増えるという事。
押して押して押しまくるぜっ!
『しかし……あの泣き顔はヤバイなぁ……。私の腕の中で泣かせたい……』
きっと私の胸中に芽生えた新しい欲求は、アシュリーの所為だ。そうに違いない。
そんな事を考えつつ目を瞑り、風呂は朝に入る事にして、疲れのままに目を瞑る私であった。
☆ローレル☆
『ふぅ……』
自室に備え付けられた椅子の背にもたれ掛かり、目を解そうと眼鏡を外して目頭を揉みながら溜息をついた。
目の前にある机には数枚の紙と帳簿が置いてある。
何時もの日課として付けている家計簿の様な物で、今回の依頼で入用になった物品、主に移動中の食費等を帳簿に付け終えた所だ。
あの二人はそこ等辺にあまり頓着しないので、ある程度は私が管理する事になっている。
基本的に報酬は三等分だが、依頼に掛かった経費や、生活費等は私が計算して引いているのだ。
私達はルエスの街に自分たちの持ち家を持っているので、その維持費等も計算しなければいけない。
このパーティーに入ったのは私が一番最後だが、まさか一緒に家まで持つ事になるとは思っても居なかった。
まぁ今では第二の家族の様な物で、今の生活には十分満足している。
まぁそれはさて置き、今問題なのは、アシュリーの事についてだ。
始めはあまり気にしていなかったが、今はそうも行かない。
最初にアリスの傍に居た彼女を見た時は、その顔は勿論の事、髪も服も全身に至るまで泥などの汚れに塗れていた。
まぁアリスの話を聞いて保護する事に対しては私も乗り気だった。
流石にあのような場所に子供を一人残して置いて平気だと思える様な神経はしていない。
そこまでは唯の迷子の様な子供を保護し、街まで連れて行ってあげようという善意しか無かった。
そこから川まで向かい、ある程度身綺麗にした所で、彼女の姿を改めて見た時、息を呑んだ。
アリスはその姿を見てまるで人形の様に可愛らしいと言っていたが、私の目にはその姿が美しくも映った。
その姿に歪みは無く、均整の取れた造形。正にそういう風に作られたかのように完璧な姿だと感じた。
今の幼さの状態でもこの姿なのだ。このまま成長すればどれ程の美しさになるのか……。
そして事ある毎に私の庇護欲を擽ってくるあの泣き顔や笑い顔に、私は完全に参ってしまっていると言っていいだろう。
最初は少し時間をかけて仲良くなろうかと思い、一線を引いて観察していたが、先の部屋での一件を見るとそう悠長な事は言っていられない気がする。
確かに私はエルフで彼女もハーフエルフという種族的な点に置いて、時間的に余裕があるのは事実だ。
基本的にエルフは20歳を超えるまでは普通の種族と成長速度はそう変わらず、そこからは数十年にわたって成長が止まり、また緩やかに歳を取り始める。
ハーフエルフも成長速度や寿命等はエルフとそう大差はない。
しかし、しかしだ。今の彼女の姿を愛でる事が出来るのも、今の彼女を思いっきり甘やかす事が出来るのも、今現在を置いて他に無いという事だ!
このままでは、今のアシュリーの大事な時間をアリスだけに独り占めされてしまう可能性が高い。
それはダメだ。私もアシュリーの事を可愛がりたい。甘やかしたい。
『アリスとアシュリーは今頃同じベットで寝ているのでしょうか……。ベットは各部屋に一つしかありませんし……。お風呂にもきっと一緒に入ったんですよね……、ずるいですね』
現在進行形でアシュリーの事を甘やかしているだろうアリスに少し嫉妬する。
当初は孤児院に入れるという予定だったが、先のアシュリーの状態と状況を見るに、恐らくアリスが彼女を手放すはずが無い。
そしてエルのほうも随分とアシュリーにお熱の様子だ。
という事は必然的にアシュリーは私達のパーティーに入り、同じ屋根の下で暮らす事になるという結論に至るのは当然の事だ。
そうなれば接する時間も増える。アリスだけに独り占めをさせる訳にはいかない!
『うふふ……、いっぱい甘やかしてあげますからね、アシュリー……』
これから始まる新たな生活を思い、思わず笑みが零れるのであった。
この砦の責任者の部屋から出て、他の皆と別れた後、私は滞在時に与えられた自室に入るなり、備え付けられたベットに仰向けに寝転がった。
そして天井を見ながら今日の事を思い出す。
昨日の夜にこの砦へと到着し、今日朝早くにこの砦を出発した時は、ここ最近定期的に受けていた常設依頼を何時も通りにこなす。唯それだけだった。
すでに四回目となればもう慣れた物で、この砦にも顔見知りが増えたので最初の内の様に緊張感なんてモノもほぼほぼ無くなっていた。
森についてからも何時もの様に周りに異変が無いかを探りながら進み、今回指定されていた探索地点までは魔物との遭遇も無く、平和そのものだった。
そしてそこからだ。今回の依頼にイレギュラーが立て続けに起こったのは。
まずは脅威度Bクラスと言われる大物、魔猿王との遭遇。
そして魔猿王が最後のあがきとばかりに暴れている所に、謎の乱入者と来たものだ。
そして、現在私が物思いに耽っている原因とも言えるその乱入者、アシュリーが頭から離れない。
乱入時に私の居た場所が離れていた事が今となっては悔やまれる。
せめて私の近くからアシュリーが乱入してくれていれば今の立場は変わったかもしれないのだ。
「くそー……上手くやりやがったなぁ、アリスの奴」
独り言を呟き、仰向けからゴロリと体位を変え、横に向いてまた物思いに耽る。
私は昔から可愛い物が好きだった。そして現在、可愛い女の子が好きだ。
物心ついた頃からか、周りの女の子があの男がかっこいいだとか、なんとか言っているのを聞いても疑問しか浮かばなかった。
私は人よりも魔法の才能があった様で、10歳で魔導学校へと入学し、主席で卒業する事が出来たぐらいには才能があったのだ。
それは周りの男よりも力があったという事で、その点に置いて男に魅力は皆無と言ってよかった。
そして、私はむさ苦しい男どもよりも、可愛らしい女の子の方に魅力を感じたという事だ。
まぁそれは自分の性癖だと言われればそれまでだが、あえて理由を付けるとすればそんな所だろう。
そしてこれでも私は在学時代女の子に結構モテていたのだ。
まぁ付き合ったりと言った事は経験が無いが……。
閑話休題。
とにかく今はそんな事よりもアシュリーの事だ。
要するに彼女は私の好みにバッチリ当てはまる処の騒ぎではない。
見た目、容姿もバッチリと来て、更にあの苛めたくなる雰囲気と弄りがいのある反応……。
何としてもアシュリーに気に入られなければ……。
見た感じの年齢は10代の前半ぐらいと言った所だろうか、15で成人となっているが、あの小ささではそこまではいってないだろう。
今の内に好感度やらを上げて置かなければ、現在はアリスに全部持っていかれてしまいそうな雰囲気がある。
それにしても妙な事にアシュリーは想像以上にアリスに懐いている様だ。
さっきなんて泣きじゃくりながら抱きついていた程だ……。
本当にヤバイ。出遅れた感が半端ではない。
別れ際に冷やかしを入れると、『全く、予想以上に懐かれてしまった物だ……。本当に、仕方のない奴だ……』等と抱いたアシュリーの頭を撫でながら満更では無さそうに言っていた。
そう短くも無い付き合いの中では勿論、現在結構ないい歳であるにも関わらず、浮いた話の一つもない。
言質を取った訳ではないが、私はほぼほぼ確信している。
アリスは私と同類だ。
いや、恐らく敵はアリスだけじゃない。ローレルも同類だと睨んでいる。
全くどんなパーティーだ!
まぁ人の事をとやかく言えないし、何も二人が嫌いな訳ではない。
寧ろ好きで一緒にいるし、それこそ家族等と言った感情に近いかもしれない。
しかし、それとこれとは話が別だ。
取り敢えず、今現在アシュリーの事で決まっているのは街まで保護して連れていくという事だけだ。
どこか教会に併設された孤児院等に預けるかとも言っていたが、そうなると接する時間が短くなる。
それならば街までの道中で、アシュリーを私達のパーティーに入れる様に二人を説得しよう。
まぁ恐らく二人もほぼ二つ返事で賛同するはずだ。
この点に関しては妙な確信があるので、さほど心配はしていない。
問題はそこからだ。一緒に過ごす時間が増えるという事はアタックするチャンスも増えるという事。
押して押して押しまくるぜっ!
『しかし……あの泣き顔はヤバイなぁ……。私の腕の中で泣かせたい……』
きっと私の胸中に芽生えた新しい欲求は、アシュリーの所為だ。そうに違いない。
そんな事を考えつつ目を瞑り、風呂は朝に入る事にして、疲れのままに目を瞑る私であった。
☆ローレル☆
『ふぅ……』
自室に備え付けられた椅子の背にもたれ掛かり、目を解そうと眼鏡を外して目頭を揉みながら溜息をついた。
目の前にある机には数枚の紙と帳簿が置いてある。
何時もの日課として付けている家計簿の様な物で、今回の依頼で入用になった物品、主に移動中の食費等を帳簿に付け終えた所だ。
あの二人はそこ等辺にあまり頓着しないので、ある程度は私が管理する事になっている。
基本的に報酬は三等分だが、依頼に掛かった経費や、生活費等は私が計算して引いているのだ。
私達はルエスの街に自分たちの持ち家を持っているので、その維持費等も計算しなければいけない。
このパーティーに入ったのは私が一番最後だが、まさか一緒に家まで持つ事になるとは思っても居なかった。
まぁ今では第二の家族の様な物で、今の生活には十分満足している。
まぁそれはさて置き、今問題なのは、アシュリーの事についてだ。
始めはあまり気にしていなかったが、今はそうも行かない。
最初にアリスの傍に居た彼女を見た時は、その顔は勿論の事、髪も服も全身に至るまで泥などの汚れに塗れていた。
まぁアリスの話を聞いて保護する事に対しては私も乗り気だった。
流石にあのような場所に子供を一人残して置いて平気だと思える様な神経はしていない。
そこまでは唯の迷子の様な子供を保護し、街まで連れて行ってあげようという善意しか無かった。
そこから川まで向かい、ある程度身綺麗にした所で、彼女の姿を改めて見た時、息を呑んだ。
アリスはその姿を見てまるで人形の様に可愛らしいと言っていたが、私の目にはその姿が美しくも映った。
その姿に歪みは無く、均整の取れた造形。正にそういう風に作られたかのように完璧な姿だと感じた。
今の幼さの状態でもこの姿なのだ。このまま成長すればどれ程の美しさになるのか……。
そして事ある毎に私の庇護欲を擽ってくるあの泣き顔や笑い顔に、私は完全に参ってしまっていると言っていいだろう。
最初は少し時間をかけて仲良くなろうかと思い、一線を引いて観察していたが、先の部屋での一件を見るとそう悠長な事は言っていられない気がする。
確かに私はエルフで彼女もハーフエルフという種族的な点に置いて、時間的に余裕があるのは事実だ。
基本的にエルフは20歳を超えるまでは普通の種族と成長速度はそう変わらず、そこからは数十年にわたって成長が止まり、また緩やかに歳を取り始める。
ハーフエルフも成長速度や寿命等はエルフとそう大差はない。
しかし、しかしだ。今の彼女の姿を愛でる事が出来るのも、今の彼女を思いっきり甘やかす事が出来るのも、今現在を置いて他に無いという事だ!
このままでは、今のアシュリーの大事な時間をアリスだけに独り占めされてしまう可能性が高い。
それはダメだ。私もアシュリーの事を可愛がりたい。甘やかしたい。
『アリスとアシュリーは今頃同じベットで寝ているのでしょうか……。ベットは各部屋に一つしかありませんし……。お風呂にもきっと一緒に入ったんですよね……、ずるいですね』
現在進行形でアシュリーの事を甘やかしているだろうアリスに少し嫉妬する。
当初は孤児院に入れるという予定だったが、先のアシュリーの状態と状況を見るに、恐らくアリスが彼女を手放すはずが無い。
そしてエルのほうも随分とアシュリーにお熱の様子だ。
という事は必然的にアシュリーは私達のパーティーに入り、同じ屋根の下で暮らす事になるという結論に至るのは当然の事だ。
そうなれば接する時間も増える。アリスだけに独り占めをさせる訳にはいかない!
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