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第6話 『偽物』
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怪盗イタッチ大作戦!!
著者:ピラフドリア
第6話
『偽物』
そこにいたのは俺と同じ姿をしたイタチだった。
「お……れ?」
「……俺はブラックイタッチだ」
俺の前に現れたブラックイタッチと名乗るイタチ。
「ブラックイタッチ……だと」
「そうだ。しかし、今までのコソ泥と違って、この身体は悪くないな」
ブラックイタッチは自分の身体をキョロキョロと見る。そして満足そうに笑みを浮かべる。
俺は拳を握りしめると、
「ブラックイタッチだ!? 俺のパチモン!!」
動揺する俺を見て、ブラックはマントを靡かせる。
「ふっ、パチモンか……。いや、違うな。今日から俺がオリジナルだ!!」
ブラックはそう叫ぶと、折り紙を取り出す。俺の使う赤い折り紙とは違い、濃い紫色の折り紙だ。
ブラックは折り紙を手裏剣の形に折ると、それを俺に向かって投げてきた。
俺は素早く走りその手裏剣を避けた。
「戦う気か?」
「当然……!!」
ブラックは折り紙を折り、手裏剣の数を増やすと次々と投げてくる。
このブラックイタッチの正体がわからない今、戦いたくはないイタッチだが、このまま逃げ続けていても状況は変わらない。
俺は折り紙を取り出して剣を折ると、それで飛んでくる手裏剣を全て切り落とす。
「……さすがは俺の元オリジナル。なかなかの剣術だ。だが、俺に勝てるかな!!」
ブラックも剣を作ると、俺に向かって切り掛かってきた。
俺とブラックの剣がぶつかり合う。二人の剣が火花を散らす中、部屋の扉が開いた。
「イタッチィィィ!! 今日こそ逮捕してやるぞ!!」
そこに現れたのはフクロウ警部。大勢の部下を引き連れて、部屋に突入してきた。
「っく、戦闘の騒ぎでバレたか」
俺はブラックと戦いながらフクロウ警部の方を向く。すると、フクロウ警部は大きく口を開けて驚く。
「い、イタッチが二人ぃ!?」
「フクロウ警部、お前の仕業じゃないのか!?」
どうやらフクロウ警部がブラックイタッチを用意したわけではないらしい。
「えぇーい!! どっちが本物が分からんが、両方捕まえろ!!」
考えることを放棄したフクロウ警部は部下を突撃させる。すると、ブラックは折り紙で爆弾を作ると、突撃してくる警備員に向けて投げ渡した。
「え、え、爆弾だ!!」
焦った警備員達はしりとりをしながら爆弾を押し付け合う。
「なにやっとんだ!!」
そこにフクロウ警部が助けに入ろうとするが、
「ち、ち、チーズ!!」
今度は爆弾がフクロウ警部に渡される。
「ず、ず、ずぅぅ!? 頭巾!! んぅ!?」
フクロウ警部が爆発した。真っ黒焦げになったフクロウ警部。殺傷力はなかったようだが、埃まみれである。
爆発した隙にブラックは警備員の頭を踏みつけ、足場にすると外へと脱出する。
「あいつ……」
俺もブラックを追って、警備員の頭を踏みつけて追いかける。やがて美術館の外に出ると、ブラックは美術館の屋根の上から俺のことを見下ろしていた。
「イタッチ、今回は邪魔が入った。だが、次こそは俺が勝ち、貴様からオリジナルの座を奪い取ってやるぞ!! ハハハハハハ!!」
ブラックはそう宣言すると暗闇の中に消えていった。
美術館から警備員が追ってくる。ブラックを追いたいところだが、警備員に追われながら、ブラックを捜索するのは困難だ。
俺は折り紙を追って車を作ると、それに乗って逃走した。
著者:ピラフドリア
第6話
『偽物』
そこにいたのは俺と同じ姿をしたイタチだった。
「お……れ?」
「……俺はブラックイタッチだ」
俺の前に現れたブラックイタッチと名乗るイタチ。
「ブラックイタッチ……だと」
「そうだ。しかし、今までのコソ泥と違って、この身体は悪くないな」
ブラックイタッチは自分の身体をキョロキョロと見る。そして満足そうに笑みを浮かべる。
俺は拳を握りしめると、
「ブラックイタッチだ!? 俺のパチモン!!」
動揺する俺を見て、ブラックはマントを靡かせる。
「ふっ、パチモンか……。いや、違うな。今日から俺がオリジナルだ!!」
ブラックはそう叫ぶと、折り紙を取り出す。俺の使う赤い折り紙とは違い、濃い紫色の折り紙だ。
ブラックは折り紙を手裏剣の形に折ると、それを俺に向かって投げてきた。
俺は素早く走りその手裏剣を避けた。
「戦う気か?」
「当然……!!」
ブラックは折り紙を折り、手裏剣の数を増やすと次々と投げてくる。
このブラックイタッチの正体がわからない今、戦いたくはないイタッチだが、このまま逃げ続けていても状況は変わらない。
俺は折り紙を取り出して剣を折ると、それで飛んでくる手裏剣を全て切り落とす。
「……さすがは俺の元オリジナル。なかなかの剣術だ。だが、俺に勝てるかな!!」
ブラックも剣を作ると、俺に向かって切り掛かってきた。
俺とブラックの剣がぶつかり合う。二人の剣が火花を散らす中、部屋の扉が開いた。
「イタッチィィィ!! 今日こそ逮捕してやるぞ!!」
そこに現れたのはフクロウ警部。大勢の部下を引き連れて、部屋に突入してきた。
「っく、戦闘の騒ぎでバレたか」
俺はブラックと戦いながらフクロウ警部の方を向く。すると、フクロウ警部は大きく口を開けて驚く。
「い、イタッチが二人ぃ!?」
「フクロウ警部、お前の仕業じゃないのか!?」
どうやらフクロウ警部がブラックイタッチを用意したわけではないらしい。
「えぇーい!! どっちが本物が分からんが、両方捕まえろ!!」
考えることを放棄したフクロウ警部は部下を突撃させる。すると、ブラックは折り紙で爆弾を作ると、突撃してくる警備員に向けて投げ渡した。
「え、え、爆弾だ!!」
焦った警備員達はしりとりをしながら爆弾を押し付け合う。
「なにやっとんだ!!」
そこにフクロウ警部が助けに入ろうとするが、
「ち、ち、チーズ!!」
今度は爆弾がフクロウ警部に渡される。
「ず、ず、ずぅぅ!? 頭巾!! んぅ!?」
フクロウ警部が爆発した。真っ黒焦げになったフクロウ警部。殺傷力はなかったようだが、埃まみれである。
爆発した隙にブラックは警備員の頭を踏みつけ、足場にすると外へと脱出する。
「あいつ……」
俺もブラックを追って、警備員の頭を踏みつけて追いかける。やがて美術館の外に出ると、ブラックは美術館の屋根の上から俺のことを見下ろしていた。
「イタッチ、今回は邪魔が入った。だが、次こそは俺が勝ち、貴様からオリジナルの座を奪い取ってやるぞ!! ハハハハハハ!!」
ブラックはそう宣言すると暗闇の中に消えていった。
美術館から警備員が追ってくる。ブラックを追いたいところだが、警備員に追われながら、ブラックを捜索するのは困難だ。
俺は折り紙を追って車を作ると、それに乗って逃走した。
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