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第60話 『華の怪盗、正体は?』
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参上! 怪盗イタッチ
第60話
『華の怪盗、正体は?』
薔薇を加えたイタッチは格好をつけ、
「私の活躍を全世界へ見せつけるためさ」
「活躍を……見せつける?」
イタッチはカメラの方へと目線を向ける。そしてポーズをとって格好をつけた。
その様子を見たネコ刑事はイタッチの様子に目を細めた。
「いつもと様子が違う…………まさか、君、イタッチじゃないな!?」
イタッチがいつもと違う態度をとることから、ネコ刑事はイタッチを疑う。すると、ポーズを決めていたイタッチはスクスクと笑い出した。
「やっと気づいたか。しかし、これで私の変装が完璧だというアピールになったな」
イタッチは咥えていた薔薇を手に取り、それを上空へと投げた。
「では、見せてあげよう。本当の私の姿を!!」
宙に舞った薔薇が炸裂して光を放つ。その場にいた全員が目を瞑り、イタッチの姿が見えなくなる。
そして光が弱くなり、目を開けるとさっきまでイタッチの姿をしていた人物は別人へと変身していた。
「これが私の真の姿よ」
ピンク色の体色を持ち、両腕に鋭い鎌を持った虫。イタッチに擬態していたのはハナカマキリだった。
ハナカマキリは鎌で口元を覆いながら上品に笑う。
「ハナハナハナ……。私の美しいデビュー姿!! さぁ、全世界に届けなさい!!」
ハナカマキリはポーズを決めてカメラに目線を向ける。
「私はランカ! イタッチよりも華麗にお宝を盗む。大怪盗よ!!」
「ランカ……だって!?」
ネコ刑事はランカの姿を見て目を丸くする。
ランカの変装はほぼ完璧なものであった。言動や行動などには違和感はあったが、見た目は完全にイタッチになっていた。それだけの人物が自分の目の前にいるのだ。
「僕一人で……コイツを相手にするのか……」
今回はフクロウ警部は来ていない。それにコン刑事は外で既にやられている。今、このランカを逮捕できるのはネコ刑事だけだ。
ネコ刑事はポケットに手を入れて、武器を取り出そうとする。そんなネコ刑事の仕草を見てランカはニヤリと微笑んだ。
「アナタ、私を捕まえる気なの?」
「はい。だってお宝を盗む気なんでしょう」
「ええ、テレビに映されながら華麗に盗む。そうして私の美しさを全世界に知らしめるのよ」
「なら、逮捕します!」
ランカはポケットから薔薇を取り出すと、薔薇を片手にポーズを決める。そしてポーズをとった状態のまま、ネコ刑事を見下ろした。
「良いでしょう、アナタを私の踏み台にして差し上げましょう」
「踏み台にはなりません。君はここで逮捕されるんです!」
「さぁ、美しいショーの始まりよぉ!!」
ランカは薔薇を一振りする。すると、薔薇は形を変えて、銀色に輝く西洋剣へと変化した。
ネコ刑事はポケットから水玉模様のハンカチを取り出した。
「ミズミズハンカチ!!」
ネコ刑事は取り出したハンカチを片手に持って振り回す。すると、待機中にある水分が集まり、回されているハンカチの頭上に水の玉が出来上がった。
その様子を見て、ランカは剣を構えて警戒する。
「なに? その不思議なハンカチ!?」
「これは僕の作ったアイテムの一つ!! ミズミズハンカチだ!! 空気中にある水分を操ることができるのさ!!」
ネコ刑事はハンカチを振り下ろす。すると、溜まっていた水の玉がランカに向かって発射される。
水の玉が飛んでくる中、ランカは剣を構えて深呼吸をする。
「本当に不思議なアイテムだ。しかし、私の美しい剣術の前では無力だ!」
ランカは飛んでくる水の玉を剣できる。一振りに見える一閃だったが、その一瞬で何度も剣で切りつけて、水の玉を破壊する。
そうすることで水の玉の直撃を防いだ。
しかし、水はばらけて威力は無くなったが、シャワーのように小粒になった水は勢いがなくなることはなく。ランカの全身を濡らした。
「………………」
ネコ刑事は水の玉を切ったことに驚き、大声を上げそうになったが、それよりも早くランカが叫んだ。
「ギャァァァァァァァ!!!! 私の美しい身体がびしょ濡れに!? な、な、な、な、なぁぁぁぁっ!! なんてことしてくれたのよ!!」
顔を真っ赤にして激怒するランカ。そんなランカの姿にネコ刑事は思わず一歩引いてしまう。
「ぬ、濡れたくらいで……なんでそんなに怒るんだよ」
「濡れたくらい? そうね、私の美しさは雨に降られても衰えることはない。でもね、濡れ方ってものがあるのよ!!」
ランカは怒りのままに力強く剣を振る。そして銀の剣を地面に強く叩きつけて、めり込ませた。
「絶対に絶対にぜったぁぁいに許さない!! アナタは踏み台の一つに過ぎない、そう思ってたけど、それだけじゃすまさないことに決めた」
ランカは地面にめり込ませて立たせた剣を、横凪にチョップして真っ二つに折ってみせる。そして折れた剣を指差して、ネコ刑事を睨みつけた。
「アナタは私の美しい技で綺麗に真っ二つにしてあげる。私のテレビデビューに泥を塗った罪を受けさせてあげる」
ランカは顔を真っ赤にしながら、ネコ刑事へと飛びかかった。
第60話
『華の怪盗、正体は?』
薔薇を加えたイタッチは格好をつけ、
「私の活躍を全世界へ見せつけるためさ」
「活躍を……見せつける?」
イタッチはカメラの方へと目線を向ける。そしてポーズをとって格好をつけた。
その様子を見たネコ刑事はイタッチの様子に目を細めた。
「いつもと様子が違う…………まさか、君、イタッチじゃないな!?」
イタッチがいつもと違う態度をとることから、ネコ刑事はイタッチを疑う。すると、ポーズを決めていたイタッチはスクスクと笑い出した。
「やっと気づいたか。しかし、これで私の変装が完璧だというアピールになったな」
イタッチは咥えていた薔薇を手に取り、それを上空へと投げた。
「では、見せてあげよう。本当の私の姿を!!」
宙に舞った薔薇が炸裂して光を放つ。その場にいた全員が目を瞑り、イタッチの姿が見えなくなる。
そして光が弱くなり、目を開けるとさっきまでイタッチの姿をしていた人物は別人へと変身していた。
「これが私の真の姿よ」
ピンク色の体色を持ち、両腕に鋭い鎌を持った虫。イタッチに擬態していたのはハナカマキリだった。
ハナカマキリは鎌で口元を覆いながら上品に笑う。
「ハナハナハナ……。私の美しいデビュー姿!! さぁ、全世界に届けなさい!!」
ハナカマキリはポーズを決めてカメラに目線を向ける。
「私はランカ! イタッチよりも華麗にお宝を盗む。大怪盗よ!!」
「ランカ……だって!?」
ネコ刑事はランカの姿を見て目を丸くする。
ランカの変装はほぼ完璧なものであった。言動や行動などには違和感はあったが、見た目は完全にイタッチになっていた。それだけの人物が自分の目の前にいるのだ。
「僕一人で……コイツを相手にするのか……」
今回はフクロウ警部は来ていない。それにコン刑事は外で既にやられている。今、このランカを逮捕できるのはネコ刑事だけだ。
ネコ刑事はポケットに手を入れて、武器を取り出そうとする。そんなネコ刑事の仕草を見てランカはニヤリと微笑んだ。
「アナタ、私を捕まえる気なの?」
「はい。だってお宝を盗む気なんでしょう」
「ええ、テレビに映されながら華麗に盗む。そうして私の美しさを全世界に知らしめるのよ」
「なら、逮捕します!」
ランカはポケットから薔薇を取り出すと、薔薇を片手にポーズを決める。そしてポーズをとった状態のまま、ネコ刑事を見下ろした。
「良いでしょう、アナタを私の踏み台にして差し上げましょう」
「踏み台にはなりません。君はここで逮捕されるんです!」
「さぁ、美しいショーの始まりよぉ!!」
ランカは薔薇を一振りする。すると、薔薇は形を変えて、銀色に輝く西洋剣へと変化した。
ネコ刑事はポケットから水玉模様のハンカチを取り出した。
「ミズミズハンカチ!!」
ネコ刑事は取り出したハンカチを片手に持って振り回す。すると、待機中にある水分が集まり、回されているハンカチの頭上に水の玉が出来上がった。
その様子を見て、ランカは剣を構えて警戒する。
「なに? その不思議なハンカチ!?」
「これは僕の作ったアイテムの一つ!! ミズミズハンカチだ!! 空気中にある水分を操ることができるのさ!!」
ネコ刑事はハンカチを振り下ろす。すると、溜まっていた水の玉がランカに向かって発射される。
水の玉が飛んでくる中、ランカは剣を構えて深呼吸をする。
「本当に不思議なアイテムだ。しかし、私の美しい剣術の前では無力だ!」
ランカは飛んでくる水の玉を剣できる。一振りに見える一閃だったが、その一瞬で何度も剣で切りつけて、水の玉を破壊する。
そうすることで水の玉の直撃を防いだ。
しかし、水はばらけて威力は無くなったが、シャワーのように小粒になった水は勢いがなくなることはなく。ランカの全身を濡らした。
「………………」
ネコ刑事は水の玉を切ったことに驚き、大声を上げそうになったが、それよりも早くランカが叫んだ。
「ギャァァァァァァァ!!!! 私の美しい身体がびしょ濡れに!? な、な、な、な、なぁぁぁぁっ!! なんてことしてくれたのよ!!」
顔を真っ赤にして激怒するランカ。そんなランカの姿にネコ刑事は思わず一歩引いてしまう。
「ぬ、濡れたくらいで……なんでそんなに怒るんだよ」
「濡れたくらい? そうね、私の美しさは雨に降られても衰えることはない。でもね、濡れ方ってものがあるのよ!!」
ランカは怒りのままに力強く剣を振る。そして銀の剣を地面に強く叩きつけて、めり込ませた。
「絶対に絶対にぜったぁぁいに許さない!! アナタは踏み台の一つに過ぎない、そう思ってたけど、それだけじゃすまさないことに決めた」
ランカは地面にめり込ませて立たせた剣を、横凪にチョップして真っ二つに折ってみせる。そして折れた剣を指差して、ネコ刑事を睨みつけた。
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