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第1話 『始まりの湯』
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銭湯マスター
著者:ピラフドリア
第1話
『始まりの湯』
銭湯マスター。それは一番長くお風呂に浸かっていることができたものに与えられる称号。
彼らは銭湯マスターの称号を得るために、ありとあらゆる修行を積み、この銭湯に集める。
銭湯マスターを決める大会。その名も銭湯グランプリ。
彼らは銭湯マスターになるために、辛い修行を乗り越えて、この銭湯グランプリに現れたのだ。
開催地であるぷくぷく温泉には多くの客が賑わっていた。
風呂場の右壁はガラスになっており、階段状になっている観客席にはまだかまだかとワクワクしている客たちが見守っている。
観客たちの頭にはグッツである銭湯タオルが渡されており、手で仰いでいるものや頭に乗せている者など多くの人がいた。
そんな観客席に一人の男がいた。
「ついに始まるのか」
観客に紛れたスーツ姿の男。髪型はオールバックで、かなり堅いの良い男だ。
サングラスをかけているが、右目に大きな傷があるのか、サングラスの上からでも傷跡が見える。
「ふ、誰が勝つのか。見させてもらうぞ」
男はそういうと足を組み、ガラスの向こうの風呂場を見つめた。
しかし、この観客席は客がいっぱいだ。足を組んだら隣の客に当たってしまい、
「何するのよ!」
と、殴られてしまった。
その頃、選手たちは銭湯へ向けて準備をしていた。
控室は隣にある脱衣所だ。今ここに数名の選手たちが集まっていた。
エントリーナンバー1番。
フロ・ナガオ。
エントリーナンバー2番
フロ・ハヤオ。
エントリーナンバー3番
アツギ。
エントリーナンバー4番。
ヌル。
エントリーナンバー5番。
アワ。
エントリーナンバー6番。
チョウデン・ロリコン・ボンバー。
エントリーナンバー7番。
仮面の男。
エントリーナンバー8番。
宇宙人。
彼らは自分の好きなロッカーを選び、そこに服や装備を入れていく。
脱衣所のロッカーは縦5の横に35あり、それが5個並んでいる超巨大な脱衣所だ。
中には鏡とドライヤー付きの洗面台、洗濯機やタンクローリー、ブルドーザーまで整備されている。
これから行われるのは死闘。彼らはこの戦いに向けて、服を脱いだ。
各々がロッカーに服を入れ終えると、ロッカーは100円玉を入れて鍵をするタイプであった。
「あ、しまった。100円玉なかった」
そう言ったのは、ヌル。ヌルは小柄な青年だ。
ヌルは両替をするために脱衣所から出ようとするが、その前に仮面の男が声をかけた。
仮面を被った男。狂気的な仮面で血がついている。
身長はヌルの三倍近くあり、2メートルはあるだろう。
「これを使うと良い」
仮面の男はヌルに100円玉を渡した。
著者:ピラフドリア
第1話
『始まりの湯』
銭湯マスター。それは一番長くお風呂に浸かっていることができたものに与えられる称号。
彼らは銭湯マスターの称号を得るために、ありとあらゆる修行を積み、この銭湯に集める。
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彼らは銭湯マスターになるために、辛い修行を乗り越えて、この銭湯グランプリに現れたのだ。
開催地であるぷくぷく温泉には多くの客が賑わっていた。
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観客たちの頭にはグッツである銭湯タオルが渡されており、手で仰いでいるものや頭に乗せている者など多くの人がいた。
そんな観客席に一人の男がいた。
「ついに始まるのか」
観客に紛れたスーツ姿の男。髪型はオールバックで、かなり堅いの良い男だ。
サングラスをかけているが、右目に大きな傷があるのか、サングラスの上からでも傷跡が見える。
「ふ、誰が勝つのか。見させてもらうぞ」
男はそういうと足を組み、ガラスの向こうの風呂場を見つめた。
しかし、この観客席は客がいっぱいだ。足を組んだら隣の客に当たってしまい、
「何するのよ!」
と、殴られてしまった。
その頃、選手たちは銭湯へ向けて準備をしていた。
控室は隣にある脱衣所だ。今ここに数名の選手たちが集まっていた。
エントリーナンバー1番。
フロ・ナガオ。
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フロ・ハヤオ。
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ヌル。
エントリーナンバー5番。
アワ。
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チョウデン・ロリコン・ボンバー。
エントリーナンバー7番。
仮面の男。
エントリーナンバー8番。
宇宙人。
彼らは自分の好きなロッカーを選び、そこに服や装備を入れていく。
脱衣所のロッカーは縦5の横に35あり、それが5個並んでいる超巨大な脱衣所だ。
中には鏡とドライヤー付きの洗面台、洗濯機やタンクローリー、ブルドーザーまで整備されている。
これから行われるのは死闘。彼らはこの戦いに向けて、服を脱いだ。
各々がロッカーに服を入れ終えると、ロッカーは100円玉を入れて鍵をするタイプであった。
「あ、しまった。100円玉なかった」
そう言ったのは、ヌル。ヌルは小柄な青年だ。
ヌルは両替をするために脱衣所から出ようとするが、その前に仮面の男が声をかけた。
仮面を被った男。狂気的な仮面で血がついている。
身長はヌルの三倍近くあり、2メートルはあるだろう。
「これを使うと良い」
仮面の男はヌルに100円玉を渡した。
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