世界最強の兵器はここに!? 外伝ストーリー

ピラフドリア

文字の大きさ
77 / 115

 第7話  【貴族の妹達に幸せを!(クリスマス) 其の7】

しおりを挟む
 せかへい 外伝 クリスマス


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第7話
 【貴族の妹達に幸せを!(クリスマス) 其の7】




 屋敷に帰ったミリアとバイズ。雪山で貰った衣装をミリアは自分の部屋に隠すと、今度は村へと向かった。



「何をなさるんですか?」



 バイズが聞くとミリアは答える。



「サリスとミーニャのプレゼントを買うのよ!」



 ミリアはそう言うと村を歩き回る。ヤザ村にはいろんな店がある。その中から二人へのプレゼントを探すことにしたのだが……。



「うーむ、なかなか良いのが見つからないな」



 ミリアは手を顎に当てて悩む。そんなミリアにバイズは質問する。



「玩具屋さんは見に行ったんですか?」



「ああ、そうだな。宝石とかよりは人形とかの方がいいか」



 ミリアの回答を聞いたバイズは、やっぱりこの人も貴族なんだなぁって思ったのであった。



 玩具屋さんに行き、ミリアは猫と熊のぬいぐるみを買った。そして屋敷に帰るとそれをプレゼントの箱に入れた。



「結構は今日の夜だ。お前の任務はここまでだ。ありがとな、バイズ」



「いえいえ、妹様達も喜んでくれると良いですね」



 こうしてミリアは夜になるのを待った。そして日が暮れて夜になる。クリスマス当日だ。



 ミリアは老人から貰ったサンタクロースの服を着ると、プレゼントを持って屋敷の中を移動した。



 もう深夜であり、サリスとミーニャは寝ているはずである。暗い屋敷の中をミリアは移動する。しかし!!



「サンタクロース、まだかな?」



「もうすぐだよ!」



 サリスとミーニャの二人は起きていた。



 しかもサンタクロースを待っている。サンタクロースの服を着ているとはいえ、この姿を見られてガッカリされたくない。



 どうするか……。



 ミリアが困っていると、後ろから肩を叩かれる。振り返るとそこにはバイズがいた。



「お任せください……」



 バイズはそう言うとサリスとミーニャのいる部屋に入る。



「あ! バイズだ!!」



「まだ起きてらしたんですか。そろそろ寝ないといけないですよ」



 バイズはそう言うと部屋の蝋燭を消す。



 これがチャンスだ。暗い状況なら顔をはっきりと見ることはできない。



 ミリアは高速で移動して二人のベッドにプレゼントを置いた。バイズは蝋燭を消してそのまま二人を寝かしつける。これなら起きた時にプレゼントがある状態だ。




 部屋を出て、二人を寝かし終えたバイズとミリアと合流した。



「お疲れ様です。ミリア様」



「助かったよ。バイズ」



 そしてプレゼントを渡し終えたミリアほ自室で寝ることにした。





 そして次の日に起きると、ミリアのベッドの上にプレゼントが置いてあるのであった。








しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~

専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。 ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~

スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」  悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!? 「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」  やかましぃやぁ。  ※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。

【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった

黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった! 辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。 一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。 追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...