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第1話 【襲撃ユキザル 其の1】
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せかへい 外伝22
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第1話
【襲撃ユキザル 其の1】
いつも通り、村の警備を行なっているエスとルンバ。二人が門番をしている。
「あーあー、暇だなぁ」
エスは門に背中をつけて休んでいる。
「暇なのは良いことだろ。問題がないってことだ。……あと、サボってると後でマティルさんに怒られるぞ」
そんなエスにルンバはそう言う。ルンバは真面目に門の前で槍を待って立っている。
そうして数時間時間が経過すると、草原の奥に白い何かが走っているのを見かけた。
「おい、ルンバ、今何かいなかったか?」
「ん? 何言ってんだ?」
エスに見えたがルンバには見えていなかったようだ。
しかし、しばらくするとまた動く。白い物体が草原を動いている。
「おい、ルンバ、今度こそ見えたよな」
エスは見えたか聞くがまだルンバには見えていないようだ。
「何が見えたんだよ?」
見えたものをエスが説明する。
「こー、白くてすばしっこいの」
「それだけじゃわからん」
実際エスもそれくらいしかわからなかった。遠いというのもあるが、それ以上に動きが早いのだ。
しばらくすると、またそれが見えた。また一瞬だったが、少しずつ近づいてきているように感じる。
「今度こそ見えたよな?」
エスがそう聞くと、ルンバは頷いた。そして、
「ああ、見えた。あれはまずいな……。エス槍を持て」
ルンバは真面目な声でそう言う。
「どうしたんだ? そんなビビって……」
エスはルンバがなぜそんなに焦っているのかわからない。
「あれはモンスターだ。それもかなり厄介なやつだ……」
「それはどんな?」
「ユキザルだ」
それを聞いたエスは笑う。
「ユキザル? なんだよ、そいつは?」
エスはそのモンスターについて知らないようだ。
ルンバは槍を構えた。
「ユキザルはCランクのモンスターだ。それもかなり凶暴で強い!!」
「なんでそんなモンスターが?」
「この前近くで冒険者達が討伐していたらしい。その生き残りが逃げてきたんだろう。とりあえずさっさと構えろ、死ぬぞ!」
ルンバに言われてエスはやれやれと槍を取る。その時、
「っ!!」
振り向くとルンバの前に白い猿がいた。
「ルンバ!!」
ルンバは槍を構えていたため、槍でユキザルを攻撃する。しかし、ユキザルは素早くルンバの攻撃を避ける。
そして少し離れると、その場で尻をかき始めた。
さっきまで目でギリギリ見えるほど遠い場所にいたのに、気がつくともうこんなところに。
エスもこれはヤバいと気づき、槍を構えてすぐに戦える体制になる。
「俺たち二人で勝てるのか?」
エスはルンバに聞く。
「やるしかないだろ」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第1話
【襲撃ユキザル 其の1】
いつも通り、村の警備を行なっているエスとルンバ。二人が門番をしている。
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そんなエスにルンバはそう言う。ルンバは真面目に門の前で槍を待って立っている。
そうして数時間時間が経過すると、草原の奥に白い何かが走っているのを見かけた。
「おい、ルンバ、今何かいなかったか?」
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エスに見えたがルンバには見えていなかったようだ。
しかし、しばらくするとまた動く。白い物体が草原を動いている。
「おい、ルンバ、今度こそ見えたよな」
エスは見えたか聞くがまだルンバには見えていないようだ。
「何が見えたんだよ?」
見えたものをエスが説明する。
「こー、白くてすばしっこいの」
「それだけじゃわからん」
実際エスもそれくらいしかわからなかった。遠いというのもあるが、それ以上に動きが早いのだ。
しばらくすると、またそれが見えた。また一瞬だったが、少しずつ近づいてきているように感じる。
「今度こそ見えたよな?」
エスがそう聞くと、ルンバは頷いた。そして、
「ああ、見えた。あれはまずいな……。エス槍を持て」
ルンバは真面目な声でそう言う。
「どうしたんだ? そんなビビって……」
エスはルンバがなぜそんなに焦っているのかわからない。
「あれはモンスターだ。それもかなり厄介なやつだ……」
「それはどんな?」
「ユキザルだ」
それを聞いたエスは笑う。
「ユキザル? なんだよ、そいつは?」
エスはそのモンスターについて知らないようだ。
ルンバは槍を構えた。
「ユキザルはCランクのモンスターだ。それもかなり凶暴で強い!!」
「なんでそんなモンスターが?」
「この前近くで冒険者達が討伐していたらしい。その生き残りが逃げてきたんだろう。とりあえずさっさと構えろ、死ぬぞ!」
ルンバに言われてエスはやれやれと槍を取る。その時、
「っ!!」
振り向くとルンバの前に白い猿がいた。
「ルンバ!!」
ルンバは槍を構えていたため、槍でユキザルを攻撃する。しかし、ユキザルは素早くルンバの攻撃を避ける。
そして少し離れると、その場で尻をかき始めた。
さっきまで目でギリギリ見えるほど遠い場所にいたのに、気がつくともうこんなところに。
エスもこれはヤバいと気づき、槍を構えてすぐに戦える体制になる。
「俺たち二人で勝てるのか?」
エスはルンバに聞く。
「やるしかないだろ」
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