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第1話 【ユキザル討伐クエスト 其の1】
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せかへい 外伝28
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第1話
【ユキザル討伐クエスト 其の1】
ある村のギルドに四人の冒険者が集まっていた。
金髪の男リトライダー。オレンジ髪の女ミエ。スキンヘッドの男ダズ。茶髪の男ガーラ。
ギルドにある掲示板からガーラが持ってきた紙を三人に見せる。それはクエストだ。
ギルドでは冒険者に猫の捜索からモンスター討伐まで様々な依頼を用意している。
民間の人がギルド経由で依頼しているものやギルドが地域の問題解決のために依頼しているクエストなど依頼元も変われば、報酬も変わる。
「…………これは討伐クエストですか」
ガーラの持ってきたクエストを見たミエはガーラにそう言った。
「ああ、そうだ。討伐対象はユキザル。Bランクのモンスターだ」
それを聞いたダズは少し嫌な顔をした。
「ユキザルですか……俺役に立てなそう……」
それに比べてリトライダーはテンションが上がっているようだ。
「ユキザルだと……去年はスピード勝負で負けたが、今年こそは勝ってやる!!」
ユキザル。それは猿をベースとしたモンスターである。白い身体が特徴であり、雪に同化することから冬の季節にのみ現れる。
身体は五十センチ程度の大きさで小柄なモンスターであるが、その特徴はユキザルの身体能力である。
ユキザルの移動速度はモンスターの中でもトップクラスであり、そのスピードは同じスピードに特化したベアウルフにも匹敵する。
それに雪の上での移動性能が高く。雪でどれだけ足場が不安定であろうと、そのスピードは衰えることはない。
それに攻撃力も高く。ユキザルは強力な爪を持ち、それで相手を引っ掻くのだ。
その爪は出し入れが自由であり、それに爪の威力は丸太を真っ二つに切断してしまう。
スピードに特化したモンスターということで、リトライダーはやる気が出ているが、ダズはちょっとやる気がない。
それもリトライダーはスピードには自信があるのだ。冒険者で自称最速をいえるほどに自信がある。
冒険者試験の時はそのスピードを活かしたことで合格できた。
しかし、ダズはスピードに自信がない。移動速度の速いモンスターを捕らえるのが苦手で、どうしてもスピード負けしてしまう。
だが、その代わりに攻撃力が高く。一撃で岩のできる。だが、当たらなければ意味がない。
ガーラはそんなダズを見て、
「お前にはお前のやるべきことがある。それをやれば問題ない」
そう伝えた。それを聞いたダズは少しだけ元気を取り戻す。
「はい!!」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第1話
【ユキザル討伐クエスト 其の1】
ある村のギルドに四人の冒険者が集まっていた。
金髪の男リトライダー。オレンジ髪の女ミエ。スキンヘッドの男ダズ。茶髪の男ガーラ。
ギルドにある掲示板からガーラが持ってきた紙を三人に見せる。それはクエストだ。
ギルドでは冒険者に猫の捜索からモンスター討伐まで様々な依頼を用意している。
民間の人がギルド経由で依頼しているものやギルドが地域の問題解決のために依頼しているクエストなど依頼元も変われば、報酬も変わる。
「…………これは討伐クエストですか」
ガーラの持ってきたクエストを見たミエはガーラにそう言った。
「ああ、そうだ。討伐対象はユキザル。Bランクのモンスターだ」
それを聞いたダズは少し嫌な顔をした。
「ユキザルですか……俺役に立てなそう……」
それに比べてリトライダーはテンションが上がっているようだ。
「ユキザルだと……去年はスピード勝負で負けたが、今年こそは勝ってやる!!」
ユキザル。それは猿をベースとしたモンスターである。白い身体が特徴であり、雪に同化することから冬の季節にのみ現れる。
身体は五十センチ程度の大きさで小柄なモンスターであるが、その特徴はユキザルの身体能力である。
ユキザルの移動速度はモンスターの中でもトップクラスであり、そのスピードは同じスピードに特化したベアウルフにも匹敵する。
それに雪の上での移動性能が高く。雪でどれだけ足場が不安定であろうと、そのスピードは衰えることはない。
それに攻撃力も高く。ユキザルは強力な爪を持ち、それで相手を引っ掻くのだ。
その爪は出し入れが自由であり、それに爪の威力は丸太を真っ二つに切断してしまう。
スピードに特化したモンスターということで、リトライダーはやる気が出ているが、ダズはちょっとやる気がない。
それもリトライダーはスピードには自信があるのだ。冒険者で自称最速をいえるほどに自信がある。
冒険者試験の時はそのスピードを活かしたことで合格できた。
しかし、ダズはスピードに自信がない。移動速度の速いモンスターを捕らえるのが苦手で、どうしてもスピード負けしてしまう。
だが、その代わりに攻撃力が高く。一撃で岩のできる。だが、当たらなければ意味がない。
ガーラはそんなダズを見て、
「お前にはお前のやるべきことがある。それをやれば問題ない」
そう伝えた。それを聞いたダズは少しだけ元気を取り戻す。
「はい!!」
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