超人ババアとも子

ピラフドリア

文字の大きさ
14 / 19

第14話 『追いかけてきたんじゃァァァァ!!』

しおりを挟む



 小学生を追いかけ、ヤクザ達は小さな公園へと辿り着く。



 そこは古びた公園。何もない広場と錆びれた遊具が並んでいる。



「……」


 小学生はブランコに座り、ゆっくりと揺れている。その小学生の顔はどこか寂しそうな表情をしている。



「どうしたんだ? あのガキ?」



 男達は見つからないように芝生に隠れて見守る。
 側から見たら誘拐でもしそうな勢いだ。




 そんなところに、一人の婆さんが猛ダッシュで走ってきた。



「バババババ!!」



「とも子さん?」



 背筋を伸ばし、足を腰まで上げて、まるでリレーの選手のような綺麗な姿勢で走るとも子のスピードは車よりも速い。
 そしてその表情はめっちゃ怒っていた。



「ギイャイャァァァァ!!」



 鬼の形相で走るとも子にヤクザ達は動揺し逃げ惑う。
 勝手に店を抜け出してきたことを怒られるのだろうか。そう思い、ビビった男達は散り散りになって逃げる。



 しかし、子供の頃から運動能力が低く、50メートル走では10秒が当たり前、ドッチボールをやると最後まで狙われない。
 そんな調子であったアキラは逃げるのに出遅れてしまった。



「え、ちょ、みんな早い!!」



 アキラは急いで逃げようと、走り出したとき。一歩目から段差に躓いて転んだ。



 スキンヘッドの男はアキラを見て、



「こんなどうしようもない俺を拾ってくれて、ありがとう! そして──さようなら!!」



 と心の中で叫びながら、走っていった。



 アキラの目を前にとも子が現れる。アキラは涙目で謝るが、ババアはアキラを無視して公園にいる小学生の元へと向かった。




「金払うんじゃァァァァ!!」



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

レオナルド先生創世記

ポルネス・フリューゲル
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!

優しい雨が降る夜は

葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン 無自覚にモテる地味子に 余裕もなく翻弄されるイケメン 二人の恋は一筋縄ではいかなくて…… 雨降る夜に心に届いた 優しい恋の物語 ⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡ 風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格 雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン

あべこべな世界

廣瀬純七
ファンタジー
男女の立場が入れ替わったあべこべな世界で想像を越える不思議な日常を体験した健太の話

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...