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第41話 【BLACK EDGE 其の41 再会の相棒】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第41話
【BLACK EDGE 其の41 再会の相棒】
ヒューグも宿に部屋を借りにきていたようで、部屋を借りると買い出しを手伝ってくれた。
最初の殴り合いにはびっくりしたが、その後は二人とも仲良くしている。
「ブラッド、ヒューグさんとはどんな関係なの?」
古くからの知り合いらしく、話についていけなかったフェアはブラッドに聞いた。
「ああ、ヒューグとはギルド仲間だ。王都で賞金稼ぎをやっていた頃にタッグを組んで荒稼ぎしてた」
フェアへの説明を聞いていたヒューグが話に入ってくる。
「オレたちは王都じゃ敵なしだったんだ。……またギルドに戻ってくる気はないのか?」
ヒューグはブラッドにそんなことを聞く。さっきから何度も戻ってこないかと勧誘している。
「俺には今やることがある。それが終わったらな」
「あー、あれか…………」
ヒューグはフェアの方を見る。
「子育てか?」
「だから俺の子じゃねーよ!!」
王都に来てからこの勘違いをされる。なんでそうなるんだろうか。
ブラッドはヒューグに、
「お前には前に説明したことがあるだろ。俺はある組織を追ってるんだ」
「あー、あれか…………」
ヒューグはあまりを見渡す。そしてある看板を見つけた。
「豚の角煮か」
「どうしてそうなるんだよ!! お前忘れてるだろ!! 今そこの看板見て言っただろ!!」
ブラッドはヒューグにもう一度説明した。
グリモワールという組織を追っていること。そしてフェアと一緒に子供たちを探していること。
ヒューグは一応理解したみたいだが、またすぐ忘れそうだ。
買い出しを終えたブラッド達は荷物を宿に置くと、外食に行くことにした。
王都にはいろんな店がある。日も落ちて夕食どきになったことで、王都内ではすごく美味しそうな匂いがしてた。
「どこで食べる?」
「じゃあ、あそこ!!」
フェアが指差したのは子連れの客もいる店だ。
その店に入ることにしたブラッド達にヒューグが言う。
「今日は久しぶりだしな。俺が奢ってやるよ」
店に入り席に着く。メニューを見た後、フェアはハンバーグ。ブラッドはパスタ。ヒューグはステーキを頼んだ。
料理を待っている間、フェアは少し気になったことを聞いてみた。
「ヒューグさんは強いんですか?」
龍の力を持ってブラッドとタッグを組んでいたほどだ。かなりの実力があるのだろう。
「ああ、俺は強いぜ。龍の首を真っ二つにするほどな!!」
それを聞いたフェアは固まる。そんなフェアにブラッドが横から伝える。
「例え話だ。冗談だから気にするな」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第41話
【BLACK EDGE 其の41 再会の相棒】
ヒューグも宿に部屋を借りにきていたようで、部屋を借りると買い出しを手伝ってくれた。
最初の殴り合いにはびっくりしたが、その後は二人とも仲良くしている。
「ブラッド、ヒューグさんとはどんな関係なの?」
古くからの知り合いらしく、話についていけなかったフェアはブラッドに聞いた。
「ああ、ヒューグとはギルド仲間だ。王都で賞金稼ぎをやっていた頃にタッグを組んで荒稼ぎしてた」
フェアへの説明を聞いていたヒューグが話に入ってくる。
「オレたちは王都じゃ敵なしだったんだ。……またギルドに戻ってくる気はないのか?」
ヒューグはブラッドにそんなことを聞く。さっきから何度も戻ってこないかと勧誘している。
「俺には今やることがある。それが終わったらな」
「あー、あれか…………」
ヒューグはフェアの方を見る。
「子育てか?」
「だから俺の子じゃねーよ!!」
王都に来てからこの勘違いをされる。なんでそうなるんだろうか。
ブラッドはヒューグに、
「お前には前に説明したことがあるだろ。俺はある組織を追ってるんだ」
「あー、あれか…………」
ヒューグはあまりを見渡す。そしてある看板を見つけた。
「豚の角煮か」
「どうしてそうなるんだよ!! お前忘れてるだろ!! 今そこの看板見て言っただろ!!」
ブラッドはヒューグにもう一度説明した。
グリモワールという組織を追っていること。そしてフェアと一緒に子供たちを探していること。
ヒューグは一応理解したみたいだが、またすぐ忘れそうだ。
買い出しを終えたブラッド達は荷物を宿に置くと、外食に行くことにした。
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「どこで食べる?」
「じゃあ、あそこ!!」
フェアが指差したのは子連れの客もいる店だ。
その店に入ることにしたブラッド達にヒューグが言う。
「今日は久しぶりだしな。俺が奢ってやるよ」
店に入り席に着く。メニューを見た後、フェアはハンバーグ。ブラッドはパスタ。ヒューグはステーキを頼んだ。
料理を待っている間、フェアは少し気になったことを聞いてみた。
「ヒューグさんは強いんですか?」
龍の力を持ってブラッドとタッグを組んでいたほどだ。かなりの実力があるのだろう。
「ああ、俺は強いぜ。龍の首を真っ二つにするほどな!!」
それを聞いたフェアは固まる。そんなフェアにブラッドが横から伝える。
「例え話だ。冗談だから気にするな」
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