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第81話 【BLACK EDGE 其の81 組織の思惑】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第81話
【BLACK EDGE 其の81 組織の思惑】
雪山の大地に向けて川を渡るため船に乗ったブラッドとフェア。そんな二人はメテオラの部下であるクロエと出会った。
休暇中だったクロエであったが、ブラッド達の話を聞いたあと、話したいことがあると言うと人の少ない休憩所へと向かったのであった。
そこは船内であるが、ちょっと薄暗いためあまり人が通らない休憩所。そこにやってきた三人は、椅子に座ると早速話を始めた。
「クロエ、その奪還できなかった龍の適応者ってなんのことですか?」
ブラッドが聞くとクロエが説明を始めた。
「先日、メテオラ隊長の部隊はグリモワールが龍の適応者を発見したという情報を得て、その人物を回収に向かっていた」
メテオラはグリモワールなどの秘密組織に対抗する騎士団である。グリモワールの目的は分からないが、龍の適応者を各地で攫っている。
「しかし、グリモワールの部隊もほぼ同時期にその現場に現れて、戦闘になったんだ。だが、どうにかそこをメテオラ隊長は切り抜けた。私はそこで脱落したからここからは聞いた話になる」
クロエがやられた。それだけ大きな戦いだったということか。
「いち早くその龍の適応者を保護したメテオラ隊長だったが、私達を倒したグリモワールが合流。…………適応者を回収されてしまった。……私がもっと止められていれば!!」
クロエはそう悔しそうに言う。
だが、まだブラッドには分からないことがある。
「その適応者と俺たちがプロタゴニストの森で出会った少女と何か関係が?」
「その適応者は緑髪の少女だった。そして少女を連れ去ったグリモワールもまた、その後にその少女を別の組織に攫われている」
「それがブルーバードですか」
「そういうことだ……」
少し話がややこしくなりそうだが、メテオラ隊長の部隊とグリモワール、そしてブルーバードが少女を狙い抗争。少女を奪い取ったのはブルーバードというわけだ。
そしてその少女レイラは、ブルーバードのクレインと共にプロタゴニストの森で何かをしていた。
ブラッドはリナリアからプロタゴニストの森でブルーバードが何をしていたのかを聞いた。
それは、
「時空間ゲート……」
それを聞いたクロエは驚く。
「何か知っているのか?」
「まぁ、確信ではないです。でも、私は友人から聞いた話なのですが、ブルーバードは龍の力とプロタゴニストの森を使って、別次元へ干渉する力を得ようとしていたと…………」
「なんだそれは……」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第81話
【BLACK EDGE 其の81 組織の思惑】
雪山の大地に向けて川を渡るため船に乗ったブラッドとフェア。そんな二人はメテオラの部下であるクロエと出会った。
休暇中だったクロエであったが、ブラッド達の話を聞いたあと、話したいことがあると言うと人の少ない休憩所へと向かったのであった。
そこは船内であるが、ちょっと薄暗いためあまり人が通らない休憩所。そこにやってきた三人は、椅子に座ると早速話を始めた。
「クロエ、その奪還できなかった龍の適応者ってなんのことですか?」
ブラッドが聞くとクロエが説明を始めた。
「先日、メテオラ隊長の部隊はグリモワールが龍の適応者を発見したという情報を得て、その人物を回収に向かっていた」
メテオラはグリモワールなどの秘密組織に対抗する騎士団である。グリモワールの目的は分からないが、龍の適応者を各地で攫っている。
「しかし、グリモワールの部隊もほぼ同時期にその現場に現れて、戦闘になったんだ。だが、どうにかそこをメテオラ隊長は切り抜けた。私はそこで脱落したからここからは聞いた話になる」
クロエがやられた。それだけ大きな戦いだったということか。
「いち早くその龍の適応者を保護したメテオラ隊長だったが、私達を倒したグリモワールが合流。…………適応者を回収されてしまった。……私がもっと止められていれば!!」
クロエはそう悔しそうに言う。
だが、まだブラッドには分からないことがある。
「その適応者と俺たちがプロタゴニストの森で出会った少女と何か関係が?」
「その適応者は緑髪の少女だった。そして少女を連れ去ったグリモワールもまた、その後にその少女を別の組織に攫われている」
「それがブルーバードですか」
「そういうことだ……」
少し話がややこしくなりそうだが、メテオラ隊長の部隊とグリモワール、そしてブルーバードが少女を狙い抗争。少女を奪い取ったのはブルーバードというわけだ。
そしてその少女レイラは、ブルーバードのクレインと共にプロタゴニストの森で何かをしていた。
ブラッドはリナリアからプロタゴニストの森でブルーバードが何をしていたのかを聞いた。
それは、
「時空間ゲート……」
それを聞いたクロエは驚く。
「何か知っているのか?」
「まぁ、確信ではないです。でも、私は友人から聞いた話なのですが、ブルーバードは龍の力とプロタゴニストの森を使って、別次元へ干渉する力を得ようとしていたと…………」
「なんだそれは……」
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