98 / 354
第96話 【BLACK EDGE 其の96 フェザント】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第96話
【BLACK EDGE 其の96 フェザント】
シャドーは短剣を振り下ろす。それは寝っ転がっているフェザントに向かって動き出すが、フェザントは動く気配がない。
だが、シャドーの剣がフェザントの皮膚を掠めた時。
「っ!!」
フェザントはシャドーの後ろにいた。
気づくよりも早く。フェザントは目に見えないスピードで移動して、シャドーの後ろに回り込んでいたのだ。
「なに!?」
さっきまで回り込んでいたはずの相手が気づいた時には背後を取っていたことを知ったシャドーは驚く。そして焦って剣をフェザントに向けて振る。
だが、再びフェザントはシャドーの攻撃に当たることはなく。またしてもシャドーの背後に回り込んでいた。
「ど、どういうことだ!?」
シャドーは理解が追いつかず動揺する。
フェザントは後ろからシャドーの両手を掴んで動きを止めた。
「昼寝の邪魔をしやがって……よ!!」
そして両手を後ろに曲げさせると右足でシャドーの背中を蹴りつける。
「ぐっ!!」
シャドーは抵抗することができず、そのまま蹴り飛ばされる。蹴った後フェザントはシャドーの腕を離し、シャドーを突き放した。
「…………な、何が起きたんだ……」
蹴り飛ばされたシャドーは地面に倒れたが、すぐに立ち上がる。だが、蹴り飛ばされる際に腕を強く引っ張られたため、腕へのダメージが大きい。
フェザントはシャドーを見下ろす。
「お前らなぁ、俺は眠いんだよ。喧嘩なら後にしてくれ」
フェザントは耳をほじりながら言う。
やはりブルーバードの目的はグリモワールの武器工場だった。と言うことはこの幹部を倒してしまえば、それを阻止できるわけだ。
もしも他にも部下がいたとしても施設にはグリムがいる。
「ヒート、早速あれを使ってみてくれ」
シャドーがやられた様子を見てアルファが言う。
あれとはアルファが作った飴玉のことだろう。
シャドーがあっさりとやられてしまったが、ヒートが加勢したくてもまだ左手の温度が上がらない。
そのため戦闘に参加できないのだ。
だが、その飴玉を舐めれば、急激に温度を上昇させることができる。
「そうね…………」
ヒートは飴玉を取り出すと、一つ口の中に入れる。すると、みるみるうちに左手に熱が溜まってくる。
「なかなか良いもの作ったのね」
「当たり前だろ。僕なんだから……」
「そうね」
ヒートはフェザントに向かって走り出した。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第96話
【BLACK EDGE 其の96 フェザント】
シャドーは短剣を振り下ろす。それは寝っ転がっているフェザントに向かって動き出すが、フェザントは動く気配がない。
だが、シャドーの剣がフェザントの皮膚を掠めた時。
「っ!!」
フェザントはシャドーの後ろにいた。
気づくよりも早く。フェザントは目に見えないスピードで移動して、シャドーの後ろに回り込んでいたのだ。
「なに!?」
さっきまで回り込んでいたはずの相手が気づいた時には背後を取っていたことを知ったシャドーは驚く。そして焦って剣をフェザントに向けて振る。
だが、再びフェザントはシャドーの攻撃に当たることはなく。またしてもシャドーの背後に回り込んでいた。
「ど、どういうことだ!?」
シャドーは理解が追いつかず動揺する。
フェザントは後ろからシャドーの両手を掴んで動きを止めた。
「昼寝の邪魔をしやがって……よ!!」
そして両手を後ろに曲げさせると右足でシャドーの背中を蹴りつける。
「ぐっ!!」
シャドーは抵抗することができず、そのまま蹴り飛ばされる。蹴った後フェザントはシャドーの腕を離し、シャドーを突き放した。
「…………な、何が起きたんだ……」
蹴り飛ばされたシャドーは地面に倒れたが、すぐに立ち上がる。だが、蹴り飛ばされる際に腕を強く引っ張られたため、腕へのダメージが大きい。
フェザントはシャドーを見下ろす。
「お前らなぁ、俺は眠いんだよ。喧嘩なら後にしてくれ」
フェザントは耳をほじりながら言う。
やはりブルーバードの目的はグリモワールの武器工場だった。と言うことはこの幹部を倒してしまえば、それを阻止できるわけだ。
もしも他にも部下がいたとしても施設にはグリムがいる。
「ヒート、早速あれを使ってみてくれ」
シャドーがやられた様子を見てアルファが言う。
あれとはアルファが作った飴玉のことだろう。
シャドーがあっさりとやられてしまったが、ヒートが加勢したくてもまだ左手の温度が上がらない。
そのため戦闘に参加できないのだ。
だが、その飴玉を舐めれば、急激に温度を上昇させることができる。
「そうね…………」
ヒートは飴玉を取り出すと、一つ口の中に入れる。すると、みるみるうちに左手に熱が溜まってくる。
「なかなか良いもの作ったのね」
「当たり前だろ。僕なんだから……」
「そうね」
ヒートはフェザントに向かって走り出した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
児童書・童話
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
神スキル【絶対育成】で追放令嬢を餌付けしたら国ができた
黒崎隼人
ファンタジー
過労死した植物研究者が転生したのは、貧しい開拓村の少年アランだった。彼に与えられたのは、あらゆる植物を意のままに操る神スキル【絶対育成】だった。
そんな彼の元に、ある日、王都から追放されてきた「悪役令嬢」セラフィーナがやってくる。
「私があなたの知識となり、盾となりましょう。その代わり、この村を豊かにする力を貸してください」
前世の知識とチートスキルを持つ少年と、気高く理知的な元公爵令嬢。
二人が手を取り合った時、飢えた辺境の村は、やがて世界が羨む豊かで平和な楽園へと姿を変えていく。
辺境から始まる、農業革命ファンタジー&国家創成譚が、ここに開幕する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる