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第154話 【BLACK EDGE 其の154 地下へ】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第154話
【BLACK EDGE 其の154 地下へ】
「それでは行きます」
ロジョンがそう言うと、ブラッドとフェアの背中を押して、進んでいく。部屋の扉を開けて廊下に出たのは分かったが、それからしばらく進み、どこに進んだのかわからなくなるくらい。
廊下を歩かされた。そしてどこかの扉を開くとその中へと入らされて、しばらく進んだところで止まると、何かが動く音がした。
その音は機械音であり、しかし、ブラッドが今まで聞いて来た銃の音よりもさらに大きい、そして二人の乗っている床が揺れる。
しばらく揺れた後、また二人は歩かされる。そしてしばらく進んだ後、ロジョンが言った。
「では目隠しを外しても構いません」
二人はそれに従って目隠しを外す。真っ暗な世界から、明るい世界へと変わり二人は目を細める。
そしてやがて目が慣れて来て目を開くと、そこは巨大な地下施設だった。
壁や床は鉄でできており、おそらくはグリモワール以外の組織では再現できない技術だろう。
これも銃などと同じように、他の組織では手に入らないような加工がされている。
天井には光を発する機械が取り付けられており、それもグリモワール特有の技術だ。
「それではこちらでございます」
ロジョンはそう言うと先へと歩いていく。
この地下施設は巨大な道がずーっと先まで続いており、王都の大通りと同じくらいの幅の道が先が見えないほど続いている。
それだけ巨大な施設だ。
そんな施設を三人は進んでいく。
この道は一体どこまで続いているのだろう。
どこまでいくのかと考えていると、ロジョンは途中で足を止めた。
そして二人の方を振り返る。
「ではもう少し私に近づいてください」
ロジョンはブラッドとフェアにそう伝える。二人は理解できないまま、とりあえず言うことを聞くことにした。
ブラッドとフェアはロジョンに近づくと、ロジョンはポケットの中からリモコンを取り出した。
「落下しますのでご注意ください」
「え……?」
ロジョンはそう言った後、リモコンについたボタンを押した。すると、三人の乗っていた床は突然無くなって、三人は下へと落下する。
「もっと早く言えーーーー!!」
三人は落下した後、ふかふかのマットの上に着地した。
マットは埃ぽかったのか埃が舞う。
「ゴホゴホ、大丈夫か? フェア」
「なんとか……」
ブラッドとフェアがお互いの無事を確かめ合っている中、誇りの待っている視界の向こうに人影が現れる。
「よく来たな。君たち!!」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第154話
【BLACK EDGE 其の154 地下へ】
「それでは行きます」
ロジョンがそう言うと、ブラッドとフェアの背中を押して、進んでいく。部屋の扉を開けて廊下に出たのは分かったが、それからしばらく進み、どこに進んだのかわからなくなるくらい。
廊下を歩かされた。そしてどこかの扉を開くとその中へと入らされて、しばらく進んだところで止まると、何かが動く音がした。
その音は機械音であり、しかし、ブラッドが今まで聞いて来た銃の音よりもさらに大きい、そして二人の乗っている床が揺れる。
しばらく揺れた後、また二人は歩かされる。そしてしばらく進んだ後、ロジョンが言った。
「では目隠しを外しても構いません」
二人はそれに従って目隠しを外す。真っ暗な世界から、明るい世界へと変わり二人は目を細める。
そしてやがて目が慣れて来て目を開くと、そこは巨大な地下施設だった。
壁や床は鉄でできており、おそらくはグリモワール以外の組織では再現できない技術だろう。
これも銃などと同じように、他の組織では手に入らないような加工がされている。
天井には光を発する機械が取り付けられており、それもグリモワール特有の技術だ。
「それではこちらでございます」
ロジョンはそう言うと先へと歩いていく。
この地下施設は巨大な道がずーっと先まで続いており、王都の大通りと同じくらいの幅の道が先が見えないほど続いている。
それだけ巨大な施設だ。
そんな施設を三人は進んでいく。
この道は一体どこまで続いているのだろう。
どこまでいくのかと考えていると、ロジョンは途中で足を止めた。
そして二人の方を振り返る。
「ではもう少し私に近づいてください」
ロジョンはブラッドとフェアにそう伝える。二人は理解できないまま、とりあえず言うことを聞くことにした。
ブラッドとフェアはロジョンに近づくと、ロジョンはポケットの中からリモコンを取り出した。
「落下しますのでご注意ください」
「え……?」
ロジョンはそう言った後、リモコンについたボタンを押した。すると、三人の乗っていた床は突然無くなって、三人は下へと落下する。
「もっと早く言えーーーー!!」
三人は落下した後、ふかふかのマットの上に着地した。
マットは埃ぽかったのか埃が舞う。
「ゴホゴホ、大丈夫か? フェア」
「なんとか……」
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「よく来たな。君たち!!」
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