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第163話 【BLACK EDGE 其の163 子供を探せ】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第163話
【BLACK EDGE 其の163 子供を探せ】
シャドーは子供達を助け出すのを手伝うと言った。しかし、本当に信用して良いのだろうか。
そんな中、フェアの方へと歩き、シャドーに手を伸ばした。
「信用はしない。子供達の捜索、そこまで休戦なら良い」
フェアの行動にブラッドは驚くが。今はシャドーと争うのは時間のロスになる。
それに捜索は人数がいた方が良いのは確かだ。
シャドーはフェアの手を握って握手する。
「ああ、それで構わない。捜索なら役に立ちそうな奴がいる」
シャドーがそう言うと奥から何者かが歩いて来た。
「ヤッホー! 君達が噂の組織の敵、ブラッドとフェアだね」
それは白衣を着た黒髪の少女。赤崎によく似た顔つきだが、性別も違うし、身長も小さい。
影の世界の奥で隠れていたみたいだ。
「僕はアルファ、父さんのクローンみたいなものだよ。僕に任せてくれれば、サクッと見つかるよ!」
アルファと名乗った少女は手を腰に当ててそう自慢げに言った。
本当にこんな子供に任せて良いのだろうか。ブラッド達の疑いの目に気づいたのか、アルファはポケットからペンを取り出した。
「これ……普通のペンに見えるでしょ…………」
アルファはそのペンの地面に向ける。そしてボタンを押すと、銃弾が発射された。
「これは僕の作った吉永10号だ。これを作れるのは僕の父さんか、兄弟達だけだよ」
アルファがグリモワールにしか使えない武器を使っているのは分かった。だが、これで本当に作ったという証明にはなっていない。
しかし、疑い続けていても何も始まらない。
「分かった。俺たちで子供達を探そう」
ブラッドはみんなにそう言った。反論する者はいない。
こうしてブラッドとフェアは、シャドーとアルファと協力して子供達を探すことにした。
「だが、どこから探す。赤崎も追ってきてるはずだぞ」
ブラッドはアルファに聞くとアルファは少し考えた後、
「この施設のこの階層はドーナツ状に通路が作られていて、あらゆる場所に隠し通路が作られてる。でも、あれだけの子供達を管理する部屋となると、隠し通路だけじゃ狭いはず……」
それを聞いたフェアは質問する。
「じゃあ、あの子達は隠し通路にはいないってこと?」
「ああ、隠し通路だとしてもここよりも大きな通路になっているはずだよ。グリモワールの施設から子供達を移動させる時、トラックで輸送したという情報を得てる。それだけ大きな通路がどこかにあるはずだよ」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第163話
【BLACK EDGE 其の163 子供を探せ】
シャドーは子供達を助け出すのを手伝うと言った。しかし、本当に信用して良いのだろうか。
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「信用はしない。子供達の捜索、そこまで休戦なら良い」
フェアの行動にブラッドは驚くが。今はシャドーと争うのは時間のロスになる。
それに捜索は人数がいた方が良いのは確かだ。
シャドーはフェアの手を握って握手する。
「ああ、それで構わない。捜索なら役に立ちそうな奴がいる」
シャドーがそう言うと奥から何者かが歩いて来た。
「ヤッホー! 君達が噂の組織の敵、ブラッドとフェアだね」
それは白衣を着た黒髪の少女。赤崎によく似た顔つきだが、性別も違うし、身長も小さい。
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アルファと名乗った少女は手を腰に当ててそう自慢げに言った。
本当にこんな子供に任せて良いのだろうか。ブラッド達の疑いの目に気づいたのか、アルファはポケットからペンを取り出した。
「これ……普通のペンに見えるでしょ…………」
アルファはそのペンの地面に向ける。そしてボタンを押すと、銃弾が発射された。
「これは僕の作った吉永10号だ。これを作れるのは僕の父さんか、兄弟達だけだよ」
アルファがグリモワールにしか使えない武器を使っているのは分かった。だが、これで本当に作ったという証明にはなっていない。
しかし、疑い続けていても何も始まらない。
「分かった。俺たちで子供達を探そう」
ブラッドはみんなにそう言った。反論する者はいない。
こうしてブラッドとフェアは、シャドーとアルファと協力して子供達を探すことにした。
「だが、どこから探す。赤崎も追ってきてるはずだぞ」
ブラッドはアルファに聞くとアルファは少し考えた後、
「この施設のこの階層はドーナツ状に通路が作られていて、あらゆる場所に隠し通路が作られてる。でも、あれだけの子供達を管理する部屋となると、隠し通路だけじゃ狭いはず……」
それを聞いたフェアは質問する。
「じゃあ、あの子達は隠し通路にはいないってこと?」
「ああ、隠し通路だとしてもここよりも大きな通路になっているはずだよ。グリモワールの施設から子供達を移動させる時、トラックで輸送したという情報を得てる。それだけ大きな通路がどこかにあるはずだよ」
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