164 / 354
第162話 【BLACK EDGE 其の162 協力者】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第162話
【BLACK EDGE 其の162 協力者】
「今回はお預けだ。次こそはお前と決着をつける。だから今回だけは見逃してやる」
「見逃す? なぜだ?」
ブラッドが聞くとシャドーは地べたに座った。
「お前達がここに来た理由は察しが付く……。ガキどもだろ……?」
フェアは頷く。
グリモワールが子供達を移動させたのは、フェアとブラッドを誘導するためだと考えられる。
だから、シャドーが知っていてもおかしくない。
「俺たちもその子供を確保するためにここに来たんだ」
それを聞いたフェアはシャドーを睨んだ。
「そう睨むな……。俺達は子供達を守りに来たんだ……博士からな」
グリモワールは元々子供達を白龍の依代にしようとしていた。それを赤崎博士に盗まれたということか。
「あなた達は信用できない」
フェアはシャドーに言う。
それもそのはずだ。龍の適応者にするために丁重に子供達を使って来ただけで、グリモワールの目的はそれだ。
赤崎はまた別の目的で子供達を使っているが、グリモワールも子供達に酷いことをしてきた。
多くの子ども達はグリモワールに殺されたのだ。
「信用できないか……ま、そうだよな。だが、お前が生きている限り、あの子達は危険には晒されない。今まではそうだった」
今はフェアが白龍の適応者だ。そして今の子供達はその予備みたいなもの。フェアに何かあれば、白龍の力だけを取り出して、他の子供を適応者にする。
だが、フェアが生きてさえいれば、白龍はフェアの元にあるし、他の子供達はその間はグリモワールが保護していることになる。
フェアと共に連れてこられた子供達は白龍の適応者の可能性があると判断された子供達だ。他の龍では試されることはないだろう。
「だとしても自由はないのは確かよ!!」
フェアはシャドーに怒鳴る。
フェアと子供達の目的は自由になることだ。そのためにフェアは外に出た。
危険はなくてもグリモワールにいる限り、自由はないのだ。
するとシャドーは下を向いてため息を吐いた。
「まぁ、俺もそれには同感だ……。元々はプロフェシー様が始めた計画……しかし、奴が死んだ後、形だけ博士が引き継いで…………。こうやって問題になった」
シャドーは二人の方を見る。
「俺はお前達に協力してやる。博士から子供達を解放する。その後のことはどうでも良い、お前達が守ってやれ、グリモワールは俺がどうにかする」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第162話
【BLACK EDGE 其の162 協力者】
「今回はお預けだ。次こそはお前と決着をつける。だから今回だけは見逃してやる」
「見逃す? なぜだ?」
ブラッドが聞くとシャドーは地べたに座った。
「お前達がここに来た理由は察しが付く……。ガキどもだろ……?」
フェアは頷く。
グリモワールが子供達を移動させたのは、フェアとブラッドを誘導するためだと考えられる。
だから、シャドーが知っていてもおかしくない。
「俺たちもその子供を確保するためにここに来たんだ」
それを聞いたフェアはシャドーを睨んだ。
「そう睨むな……。俺達は子供達を守りに来たんだ……博士からな」
グリモワールは元々子供達を白龍の依代にしようとしていた。それを赤崎博士に盗まれたということか。
「あなた達は信用できない」
フェアはシャドーに言う。
それもそのはずだ。龍の適応者にするために丁重に子供達を使って来ただけで、グリモワールの目的はそれだ。
赤崎はまた別の目的で子供達を使っているが、グリモワールも子供達に酷いことをしてきた。
多くの子ども達はグリモワールに殺されたのだ。
「信用できないか……ま、そうだよな。だが、お前が生きている限り、あの子達は危険には晒されない。今まではそうだった」
今はフェアが白龍の適応者だ。そして今の子供達はその予備みたいなもの。フェアに何かあれば、白龍の力だけを取り出して、他の子供を適応者にする。
だが、フェアが生きてさえいれば、白龍はフェアの元にあるし、他の子供達はその間はグリモワールが保護していることになる。
フェアと共に連れてこられた子供達は白龍の適応者の可能性があると判断された子供達だ。他の龍では試されることはないだろう。
「だとしても自由はないのは確かよ!!」
フェアはシャドーに怒鳴る。
フェアと子供達の目的は自由になることだ。そのためにフェアは外に出た。
危険はなくてもグリモワールにいる限り、自由はないのだ。
するとシャドーは下を向いてため息を吐いた。
「まぁ、俺もそれには同感だ……。元々はプロフェシー様が始めた計画……しかし、奴が死んだ後、形だけ博士が引き継いで…………。こうやって問題になった」
シャドーは二人の方を見る。
「俺はお前達に協力してやる。博士から子供達を解放する。その後のことはどうでも良い、お前達が守ってやれ、グリモワールは俺がどうにかする」
0
あなたにおすすめの小説
神スキル【絶対育成】で追放令嬢を餌付けしたら国ができた
黒崎隼人
ファンタジー
過労死した植物研究者が転生したのは、貧しい開拓村の少年アランだった。彼に与えられたのは、あらゆる植物を意のままに操る神スキル【絶対育成】だった。
そんな彼の元に、ある日、王都から追放されてきた「悪役令嬢」セラフィーナがやってくる。
「私があなたの知識となり、盾となりましょう。その代わり、この村を豊かにする力を貸してください」
前世の知識とチートスキルを持つ少年と、気高く理知的な元公爵令嬢。
二人が手を取り合った時、飢えた辺境の村は、やがて世界が羨む豊かで平和な楽園へと姿を変えていく。
辺境から始まる、農業革命ファンタジー&国家創成譚が、ここに開幕する。
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。
元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
悪役令嬢の私が姫に転生した件 ――それはいいのですが、なぜ魔王城に幽閉から始まるのですか?
しばたろう
ファンタジー
アウレリア王国の未来を憂い、改革を進めようとした結果、
「聖女いじめ」の汚名を着せられ断罪された悪役令嬢アレイシア。
絶望の末に命を落とした彼女は、気がつくと百年後の世界で、
同国の王女エリシアとして生まれ変わっていた。
だが平穏はなく、彼女は魔王に攫われ、魔王城に囚われの身となる。
毎日続く求婚と恐怖――しかし前世の記憶を取り戻したエリシアは、
魔王の語る「経済による世界支配」という理知的な思想に耳を傾ける。
武力ではなく、政治と経済で世界を変えようとする魔王。
その冷静で非情な正論に、かつて同じ理想を抱いた彼女は――
魔王の妻になるという、思いもよらぬ選択を下す。
これは、断罪された悪役令嬢が、
今度こそ世界の在り方そのものに手を伸ばす物語。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
児童書・童話
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。
本条蒼依
ファンタジー
山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、
残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして
遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。
そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を
拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、
町から逃げ出すところから始まる。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる