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第181話 【BLACK EDGE 其の181 美しい芸術】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第181話
【BLACK EDGE 其の181 美しい芸術】
ブラッドは空中で身体を捻り、ビームを避けると赤崎の顔面を地面に叩きつけるように殴りつけた。
赤崎の身体はブラッドの攻撃を受け止めることができず、地面に叩きつけられる。だが、プロテクターにはヒビ一つ入らない。
赤崎は地面に叩きつけられるが、今度は剣を右手だけで持つと左手をブラッドの方に向けた。
そして左手の付け根の部分から、小さな穴が三つほど空いた部品が飛び出す。
その穴から高密度に凝縮された水が発射された。
「ウォータービュレット」
その水のビームはブラッドの肩を貫く。そしてブラッドの背後にあった壁を切断した。
だが、ブラッドは怯むことなく殴りつけると、身体を回転させて地面から跳ね返ってバウンドしていた赤崎を後ろ蹴りする。
赤崎は吹っ飛んだ後、瓦礫の山を貫通して壁に激突する。
まだダメージはないが想定以上のダメージを食らっている。
「ダメージ覚悟の突撃…………いや、そんな考えももうない……ただ暴れているだけか」
ブラッドは瓦礫の山を破壊しながら壁にぶつかった赤崎の方へと突撃してくる。
このままじっくりと破壊してもいいが、この装備も無敵というわけではない。
「もう終わりにしよう」
赤崎は壁に背中をつけたまま、剣を捨てると両手を前に突き出した。そしてその両腕を重ね合わせると、ブラッドに向けた。
「…………ブリリアントデトネーション」
ブラッドが目の前まで接近した時、赤崎はその装置を起動させた。プロテクターにある電力をほぼ使い果たし、それで放つことができる大技。
ブラッドと赤崎の全身を眩い光が包む。世界の色が一瞬失われるような感覚。そのあと、地下通路全体に響き渡る爆音と共に、周囲に大爆発を起こした。
近くで倒れていたシャドーの身体は爆風で吹き飛び、壁に寄りかかる体制になる。そして爆発を目の当たりにする。
大爆発が起きたあと、二人は煙に包まれる。シャドーが見たとは一人が立っている姿だった。
「…………龍の適応者は素晴らしいな。これをまともに食らってもまだ意識がある。殺してしまったら、逃げ出した適応者を追いかけなくてはならなかったからな。君も自身が犠牲になるなら、その方がいいのだろう」
立っていたのは赤崎だ。そして赤崎は倒れているブラッドを見下ろしていた。
ブラッドを包んでいた黒いオーラは薄くなっている。もうブラッドには立ち上がる力は残っていないだろう。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第181話
【BLACK EDGE 其の181 美しい芸術】
ブラッドは空中で身体を捻り、ビームを避けると赤崎の顔面を地面に叩きつけるように殴りつけた。
赤崎の身体はブラッドの攻撃を受け止めることができず、地面に叩きつけられる。だが、プロテクターにはヒビ一つ入らない。
赤崎は地面に叩きつけられるが、今度は剣を右手だけで持つと左手をブラッドの方に向けた。
そして左手の付け根の部分から、小さな穴が三つほど空いた部品が飛び出す。
その穴から高密度に凝縮された水が発射された。
「ウォータービュレット」
その水のビームはブラッドの肩を貫く。そしてブラッドの背後にあった壁を切断した。
だが、ブラッドは怯むことなく殴りつけると、身体を回転させて地面から跳ね返ってバウンドしていた赤崎を後ろ蹴りする。
赤崎は吹っ飛んだ後、瓦礫の山を貫通して壁に激突する。
まだダメージはないが想定以上のダメージを食らっている。
「ダメージ覚悟の突撃…………いや、そんな考えももうない……ただ暴れているだけか」
ブラッドは瓦礫の山を破壊しながら壁にぶつかった赤崎の方へと突撃してくる。
このままじっくりと破壊してもいいが、この装備も無敵というわけではない。
「もう終わりにしよう」
赤崎は壁に背中をつけたまま、剣を捨てると両手を前に突き出した。そしてその両腕を重ね合わせると、ブラッドに向けた。
「…………ブリリアントデトネーション」
ブラッドが目の前まで接近した時、赤崎はその装置を起動させた。プロテクターにある電力をほぼ使い果たし、それで放つことができる大技。
ブラッドと赤崎の全身を眩い光が包む。世界の色が一瞬失われるような感覚。そのあと、地下通路全体に響き渡る爆音と共に、周囲に大爆発を起こした。
近くで倒れていたシャドーの身体は爆風で吹き飛び、壁に寄りかかる体制になる。そして爆発を目の当たりにする。
大爆発が起きたあと、二人は煙に包まれる。シャドーが見たとは一人が立っている姿だった。
「…………龍の適応者は素晴らしいな。これをまともに食らってもまだ意識がある。殺してしまったら、逃げ出した適応者を追いかけなくてはならなかったからな。君も自身が犠牲になるなら、その方がいいのだろう」
立っていたのは赤崎だ。そして赤崎は倒れているブラッドを見下ろしていた。
ブラッドを包んでいた黒いオーラは薄くなっている。もうブラッドには立ち上がる力は残っていないだろう。
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