BLACK EDGE

ピラフドリア

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 第186話  【BLACK EDGE 其の186 共闘作戦】

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 BLACK EDGE


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第186話
 【BLACK EDGE 其の186 共闘作戦】




「それでフェアもそのスワンという奴のところにいるのか」



「そういうことだな」



 ブラッドの質問にクレインが答えた。



 フェアはスワンという奴と一緒にいると言っていた。ということはそこにはフェアと子供達、そしてアルファ、さらにスワンとレイラがいるということだ。



 スワンがどういう人間かは分からない。だが、ブラッド達を治療してくれたということは、本当に戦う気はないのだろう。



「じゃあ、そこに行こう」



 ブラッドはそう言ってカメリアのある方角を見る。



 ブラッドはフェア達が心配だった。だからこそ早く合流したい。



「そうだな。黒龍の適応者の回収に失敗したということは、そっちを狙う可能性もある。そちらに向かった方がいいだろう」



 クレインはそう言って賛同してくれた。クロウとシャドーも合流に賛成のようだ。



「龍の適応者が集まれば、敵もそこに誘導できるか。そこで敵を迎え撃つことができればいいがな」



 赤崎は強い。ブラッドとシャドーが二人で戦っても倒すことができなかった。



 だが、現れる場所が分かっているのなら対策をすることもできる。それにクレインやクロウ、そしてブルーバードのトップも集まるのだ。
 これだけの戦力が集まれば、赤崎でも辛いはずだ。



「それでフェア達はどこにいる?」



 ブラッドが聞くとクロウは



「ちょっと待ってて」



 と言った後、三人から少し離れると、手を上に伸ばした。すると空から黒い物体が飛んでくる。



 それは全身が黒い毛に覆われた鳥カラスだ。カラスはクロウの近くにある気に次々と並んで泊まっていく。



 そして林の枝に大量のカラスが集まってきた。



「スワン様の居場所を教えて」



 クロウがカラス達に向かってそう叫んだ。するとその中の一匹のカラスが空へと飛び立ち、どこかへ飛んでいった。



 そして数分後に戻ってくる。戻ってきたカラスは小さな板を加えており、それをクロウに渡す。それを受け取ったクロウはブラッド達に伝えた。



「カメリアにあるトレールという宿。そこにいるみたいだぜ」



 クロウの言葉を聞いた三人は頷いた後、四人で出発した。



 そして宿に着いたのだが、



「…………こ、これは……………………」



 宿は荒らされており、戦闘の跡がある。ブラッド達がたどり着く前に赤崎からの奇襲があったのだろうか。



 その時だった。ブラッド達は後ろから話しかけられる。



「生きていたのか、君たち…………」








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