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第212話 【BLACK EDGE 其の212 赤崎】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第212話
【BLACK EDGE 其の212 赤崎】
「そうじゃない。私が君を認めたということさ」
「そうかい!!」
ブラッドは赤崎の話を聞く気はなく。赤崎に接近しようとする。赤崎も無抵抗というわけではなく、炎の剣を振りながら対抗してきた。
「私は元々この世界の人間ではない。別世界から来た。この世界に転移した人間だ」
ブラッドは赤崎の炎をジャンプして避ける。そして落下しながら赤崎を狙う。だが、そんなブラッドを赤崎は肩から出るビームで狙う。
ビームが発射されるが、ブラッドは身体をそらしてビームを避けた。そして赤崎の下に潜り込む。
「別世界ね。それがどうしたってんだ」
ブラッドは拳を握りして、下から殴りつける。だが、これも失敗だ。やはり最後の最後でコントロールが失敗してしまう。
赤崎は殴られた衝撃で空中に浮く。二メートルほど飛び上がるが、そこから先は落下してくる。落下先ではブラッドが待ち構えていた。
だが、赤崎は落下することなく空中で静止する。赤崎のプロテクターの背中の部分から空気が発射されてそれで赤崎は浮いていた。
「元いた世界で俺は開発者だった。世界をより良くしようと様々なものを開発してきた。だが、そのどれもを岡島は認めなかった」
「岡島だ? 誰だそいつは」
ブラッドは赤崎を追いかけてジャンプする。だが、赤崎は空中で空気の出る方向を変えると、移動してブラッドの攻撃を避ける。
そして避けた後、空中で無防備になったブラッドにタックルした。
空中での攻撃のためブラッドは防御することができず、赤崎のタックルを食らう。そしてタックルを受けたブラッドは吹っ飛び、壁に激突した。
「私の後輩さ、彼は私の作った兵器を全て否定した。そして新たなものに挑戦するということすら、彼は否定したんだ」
赤崎はそう言いながら、空を飛び、そしてそのままブラッドに追撃を加える。壁にめり込んでいたブラッドに向けて、赤崎は炎の剣を振った。
「だから、そんなことを俺に喋って何になるってんだよ!」
ブラッドはどうにかめり込んだ壁から抜け出して落下。地面に着地して炎を躱した。
赤崎は空気の噴射を止めると地面に着地する。
「さっきも言っただろう。君を認めたと…………。グリモワールもブルーバードも私から見れば、過去に囚われた無能集団だ。彼らの目的など、人類のためにはならない」
「…………過去か、それなら俺の方が過去に囚われてるさ、そしてあんたもな」
著者:pirafu doria
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【BLACK EDGE 其の212 赤崎】
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ビームが発射されるが、ブラッドは身体をそらしてビームを避けた。そして赤崎の下に潜り込む。
「別世界ね。それがどうしたってんだ」
ブラッドは拳を握りして、下から殴りつける。だが、これも失敗だ。やはり最後の最後でコントロールが失敗してしまう。
赤崎は殴られた衝撃で空中に浮く。二メートルほど飛び上がるが、そこから先は落下してくる。落下先ではブラッドが待ち構えていた。
だが、赤崎は落下することなく空中で静止する。赤崎のプロテクターの背中の部分から空気が発射されてそれで赤崎は浮いていた。
「元いた世界で俺は開発者だった。世界をより良くしようと様々なものを開発してきた。だが、そのどれもを岡島は認めなかった」
「岡島だ? 誰だそいつは」
ブラッドは赤崎を追いかけてジャンプする。だが、赤崎は空中で空気の出る方向を変えると、移動してブラッドの攻撃を避ける。
そして避けた後、空中で無防備になったブラッドにタックルした。
空中での攻撃のためブラッドは防御することができず、赤崎のタックルを食らう。そしてタックルを受けたブラッドは吹っ飛び、壁に激突した。
「私の後輩さ、彼は私の作った兵器を全て否定した。そして新たなものに挑戦するということすら、彼は否定したんだ」
赤崎はそう言いながら、空を飛び、そしてそのままブラッドに追撃を加える。壁にめり込んでいたブラッドに向けて、赤崎は炎の剣を振った。
「だから、そんなことを俺に喋って何になるってんだよ!」
ブラッドはどうにかめり込んだ壁から抜け出して落下。地面に着地して炎を躱した。
赤崎は空気の噴射を止めると地面に着地する。
「さっきも言っただろう。君を認めたと…………。グリモワールもブルーバードも私から見れば、過去に囚われた無能集団だ。彼らの目的など、人類のためにはならない」
「…………過去か、それなら俺の方が過去に囚われてるさ、そしてあんたもな」
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