BLACK EDGE

ピラフドリア

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 第301話  【BLACK EDGE 其の301 スカイの実力】

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 BLACK EDGE


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第301話
 【BLACK EDGE 其の301 スカイの実力】



 Eブロック予選。スカイは剣を両手で握り、ある人物と向かい合っていた。



「……まさか、あなたが参加しているなんて……」



 スカイはそう言って驚く。そこにいるのは白髪の女性、



「久しぶりね。スカイ……大きくなったわね」



「ポーラさん、なんで……」



 ポーラという女性は剣をスカイに向ける。



「本当はキースが参加していると思って参加したんだけど…………彼は参加していないみたいね。残念」



「パパと戦う気なんですか」



「ええ、あの人こそが騎士長になるべきお人よ。賞金稼ぎなんていう遊びをしていないで、連れ戻すために来たの」



 ポーラはマルグリットの王国騎士だ。キースが騎士として働いている時に、何度かキースの屋敷にやってきてスカイにも剣の稽古をしてくれた。



 どうやら大会でキースを騎士に連れ戻すために参加してきたらしい。



「キースがいないのなら、それはそれで仕方がない。スカイ、あなたもよ、あんな父親を追っかけないで、騎士になりなさい」



「いやです。私はパパのようになりたい。そのために賞金稼ぎになるんです」



「あんなもののどこが良いのか……。分かったわ。あなたをここで躾けてあげる」



 ポーラはスカイに剣を振るってくる。スカイはステップを踏みながらポーラの剣を回避する。



「あなたに稽古をつけたのは私、でも、教えてないこともあるのよ」



 ポーラは右手で剣を振りながら、残った左手を懐に入れると、そこから鎖を取り出した。



 そしてその鎖を投げるとスカイの剣に引っ掛けた。鎖を引っ張り、スカイを引き寄せて動きを鈍らせる。



 そしてポーラは右手で持った剣でスカイに切り掛かった。だが、スカイは鎖に繋がれた剣を動かし、逆にポーラの身体を動かす。



 それによりポーラの剣はスカイの真横を通って当たることはなかった。



「な!?」



 回避されると思っていなかったのか、ポーラは驚く。そんなポーラにスカイは蹴りで攻撃する。



「っ!?」



 蹴られたポーラは剣と鎖を離して、地面に転がる。



「蹴りを使うなんて、卑怯な……」



 そして倒れた状態でポーラはスカイに言った。



「鎖を使った時点であなたの方が卑怯だと思いますけどね。……私が気づいていないと思ったたんですか、あなたの戦い方に」



「な、そんな……」



「稽古をつけてもらっている時から知ってました。あなたが片手で剣を振りもう片方をフリーにしてるのは、他の武器を使うためだって」







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