302 / 354
第300話 【BLACK EDGE 其の300 Eブロックの猛者】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第300話
【BLACK EDGE 其の300 Eブロックの猛者】
スカイがアフロと戦闘している中。そこから少し離れた場所では他の選手たちが戦っていた。
「アホーアホー」
「おい、バカやめろ!!」
鳥を肩に乗せた男が騒ぐ。どうやら人の言葉を真似する鳥のようだが、このタイミングで喋ってほしいことじゃないことを喋り出したため焦っているようだ。
そして男の心配通り、
「なんだとぉ」
「あぁ? いまなんつった?」
男は他の選手に目をつけられる。
「い、いや、今のは俺じゃなくて……」
「お前以外に誰がいるんだよ」
鳥を乗せた男は五人の選手に囲まれる。
完全に標的にされてしまった。このままではまずいと考えた鳥を乗せた男は向かってくる選手を無視して逃げ出した。
「お、おい!! どこ行きやがる!!」
「五人相手なんて、できるかよ!!」
逃げた男をを五人の選手が追う。だが、鳥を連れた男の逃げ足は早く、ドンドン距離が伸びていく。
「俺の逃げ足を舐めるなよ~!! この俺の逃げ足はチーターからも逃げられるって言われたんだ!! そう簡単には追いつけるかよ!」
しかし、
「痛っ!?」
鳥を連れた男は何かにぶつかった。ぶつかった衝撃で肩に乗っていた鳥は驚いたのが羽ばたいて、男の頭上をくるくると舞う。
「…………なんだ、テメ~」
そして男がぶつかったのは……。
「あ、いや、その~…………」
ゆっくりと下がってぶつかった相手を見る。その相手は岩のような身体を持った巨漢。そしてめっちゃ怖い顔をしていた。
「なんだ、ぶつかっといて謝る気もないのか……」
汗が滲み出る。
巨漢の男は拳を握りしめると殴りかかってくる。鳥は慌てて飛び回る。
後ろを見るとまだ追ってきている連中は追いついてきていない。男は腰につけた短剣を抜くと、
「…………あれ、どこに行ったんだ?」
巨漢の男はぶつかってきた男を見失い。周りを見渡すと後ろにその男がいた。
「いつも間に……っ!?」
巨漢の男の意識が遠のく。何もわからない間に、巨漢の男は倒れた。
追いついた五人の選手はその様子を見て驚く。
「な、何が起きたんだ?」
「あいつがやったのか?」
「てめー、何者なんだ!!」
男の肩に鳥が戻ってくる。男は剣を手元で回転させたあと、鞘に剣を戻した。
「俺は冒険家、ブライス・クーパーだ」
ブライスと名乗った男は選手達を脅すように睨む。さっきまで追っかけてきていた選手達はびびって近づけずにいる。
そんな中、ブライスは、
良かったァァァァァ、どうにかなりそォォォォう!! と心の中で安堵していた。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第300話
【BLACK EDGE 其の300 Eブロックの猛者】
スカイがアフロと戦闘している中。そこから少し離れた場所では他の選手たちが戦っていた。
「アホーアホー」
「おい、バカやめろ!!」
鳥を肩に乗せた男が騒ぐ。どうやら人の言葉を真似する鳥のようだが、このタイミングで喋ってほしいことじゃないことを喋り出したため焦っているようだ。
そして男の心配通り、
「なんだとぉ」
「あぁ? いまなんつった?」
男は他の選手に目をつけられる。
「い、いや、今のは俺じゃなくて……」
「お前以外に誰がいるんだよ」
鳥を乗せた男は五人の選手に囲まれる。
完全に標的にされてしまった。このままではまずいと考えた鳥を乗せた男は向かってくる選手を無視して逃げ出した。
「お、おい!! どこ行きやがる!!」
「五人相手なんて、できるかよ!!」
逃げた男をを五人の選手が追う。だが、鳥を連れた男の逃げ足は早く、ドンドン距離が伸びていく。
「俺の逃げ足を舐めるなよ~!! この俺の逃げ足はチーターからも逃げられるって言われたんだ!! そう簡単には追いつけるかよ!」
しかし、
「痛っ!?」
鳥を連れた男は何かにぶつかった。ぶつかった衝撃で肩に乗っていた鳥は驚いたのが羽ばたいて、男の頭上をくるくると舞う。
「…………なんだ、テメ~」
そして男がぶつかったのは……。
「あ、いや、その~…………」
ゆっくりと下がってぶつかった相手を見る。その相手は岩のような身体を持った巨漢。そしてめっちゃ怖い顔をしていた。
「なんだ、ぶつかっといて謝る気もないのか……」
汗が滲み出る。
巨漢の男は拳を握りしめると殴りかかってくる。鳥は慌てて飛び回る。
後ろを見るとまだ追ってきている連中は追いついてきていない。男は腰につけた短剣を抜くと、
「…………あれ、どこに行ったんだ?」
巨漢の男はぶつかってきた男を見失い。周りを見渡すと後ろにその男がいた。
「いつも間に……っ!?」
巨漢の男の意識が遠のく。何もわからない間に、巨漢の男は倒れた。
追いついた五人の選手はその様子を見て驚く。
「な、何が起きたんだ?」
「あいつがやったのか?」
「てめー、何者なんだ!!」
男の肩に鳥が戻ってくる。男は剣を手元で回転させたあと、鞘に剣を戻した。
「俺は冒険家、ブライス・クーパーだ」
ブライスと名乗った男は選手達を脅すように睨む。さっきまで追っかけてきていた選手達はびびって近づけずにいる。
そんな中、ブライスは、
良かったァァァァァ、どうにかなりそォォォォう!! と心の中で安堵していた。
0
あなたにおすすめの小説
滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~
スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」
悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!?
「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」
やかましぃやぁ。
※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
合成師
あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる