18 / 27
第18話 『空の宝石』
しおりを挟む
ギルドでNo.1の冒険者パーティに見習いとして加入することになった俺は、最強の冒険者として教育される。
著者:ピラフドリア
第18話
『空の宝石』
それから修行の日々が続き、数日が経過した。
そしてある朝。ウィンクに見習いの三人は呼び出された。朝食を食べる前に呼び出され、腹を空かせながら整列する。
「それで朝からなんですか?」
俺が聞くと、ウィンクはアイスコーヒーを飲みながら、
「今日から三日間。お前達に特別な修行をしてもらう」
「「「特別な修行?」」」
三人は同時に首を傾げる。そんな中、ウィンクはマントの中から一枚の紙を取り出した。
そこには丸い宝石が描かれていた。
「このパパラチア渓谷で入手できるスカイパールというものだ。この宝石を三日以内に入手する。それが今回の修行だ」
パパラチア渓谷は俺達が今滞在しているすぐに近くにあるドーナツ型の渓谷のことだ。丸い円状に谷になっており、そこは霧がかかっていて見えない。
この前、石を落としてみたが、いつまで経っても地面に落ちる音がしなかった。それだけ深い渓谷だ。
説明を聞き、エイコイが手を上げる。
「質問いいですか?」
「ああ、なんだ?」
「もしも三日以内に入手できなかったらどうなるんですか?」
そういえば、今回の修行は三日以内という条件付きだった。何かペナルティがあるのだろうか。
「三日以内に入手できなかったら、一週間ご飯を抜きにする」
それを聞き、俺達の表情は固まる。
現在、俺達三人は成長盛りだ。ご飯の時間になれば、三人とも絶対お代わりをする。そんな子供達からご飯を奪うのは犯罪的だ。
それに旅路での飯だというのに、ここで食べているご飯は絶品だ。恐らくはご飯の支度をしているウィンクとクロエの腕だろう。
もしも小学校の給食で二人が作った料理が出てきたのなら、全員がお代わりをするためにじゃんけん大会を始めるレベルだ。
まず声を上げたのはレジーヌだ。
「それはあんまりですよ!!」
さらにエイコイも
「そうですよ!! ご飯がなかったら修行に耐えられません!!」
そして俺も
「ご飯だけが救いなんです!!」
そう言って講義をする。しかし、ウィンクはニヤリと笑うと、
「なら、修行を三日以内に終わらせればいいじゃない」
こうして俺達は修行のため、パパラチア渓谷の前にやってきた。
「それでここからどう探したら良いんだ?」
俺は渓谷の前に立ち、独り言を呟く。俺に並んで渓谷を見ていたレジーヌは何かを思い出したように手を叩いた。
「そうだ! ここってそういえば、あれが生息しているはずよね?」
そう言って俺の顔を覗き込んでくるが、あれだとなんのことかわからないし、俺が分かるはずがない。
すると、それを聞き、エイコイが頷いた。
「あれってあれのことか!!」
なんのことだよ……。
「そう、あれのことよ!!」
二人でで解決したようで、あれについてのトークが弾む。
空に浮かんでいて温厚で、可愛くて大きい。話を聞いた感じこんな感じだった。何が何だか分からない。
「おい、なんの話してるんだよ?」
俺が尋ねると、エイコイとレジーヌは顔を合わせる。
「そういえば、相棒は知らないか」
「当然よ。私だってこの世界に来るまで知らなかったもの」
「まぁ、それにこの世界でも生息地は絞られるしなぁ~」
そんな会話を続ける二人に俺は声を荒げた。
「だからなんなんだよ!!」
すると、エイコイが俺の手を引っ張り、
「説明を聞くより見る方が早いよ!! さぁ、奴を探すぞ!!」
エイコイが俺を引っ張って連れて行くと、レジーヌが後ろで、
「おー!」
っと、元気よく叫びながらついてきた。
三人で渓谷の外側を歩く。ドーナツの外側から穴の部分を確認しながら進み、4分の1ほど進んだところで、先頭を歩いていたエイコイが足を止めた。
「よし、いたぞ!!」
エイコイが例のアレを発見し、俺にそれを見るように言う。
俺はエイコイに言われるまま、渓谷に目をやった。
そこには渓谷の空を浮遊する、無数の魚達の姿。羽もないのに空中を泳ぎ、ふわふわと浮く光景に俺は度肝を抜かれた。
口をパクパクさせて驚いている俺に、エイコイは腕を組んで説明をする。
「この魚達はモンスターから棲家を追われ、海から空へと移住した魚類。この地域でも生息地が限られる世にも奇妙な魚達、フライフィッシュだ!!」
そこにいるのは海の魚が中心であり、俺が見てわかるのは、クマノミやソラスズメダイくらいだ。他にもゲームで出てくるようなスズキなどもいるのだろうと思えるほど、多彩の種類の魚達が空を飛んでいた。
「なんで魚が空を飛んでるんだよ……」
俺が呟くと、エイコイが素早く説明をする。
「詳しい原理は分かってないんだけど、魔力を使ってんじゃないかって説が有力だね。んで魚群を見つけられれば」
エイコイは魚の群れの美しさに目を輝かせていたレジーヌに目線を向ける。レジーヌは目線に気づいたのか、表情をキリッとした表情に戻すと、
「ええ、この辺りにいるはずね」
そしてそれから俺はエイコイとレジーヌの後ろを歩き、魚群の中を探して行く。そうしているとついに発見した。
「コイツは……」
そこには10メートルにも達する巨大な身体を持ち、まったりと泳ぐサメの姿。
背中には白い水玉模様があり、横長の口を持っている。
「ジンベイザメか!!」
それは空を飛ぶジンベイザメの姿であった。エイコイはジンベイザメを見ながら腕を組んで解説を始める。
「ジンベイザメは空飛ぶバスと呼ばれ、パパラチア渓谷の周辺国では移動手段として使われることが多いんだ」
「乗れるのか!?」
「当然。まぁ、ここのジンベイザメは野生だから、少し大変かもだけどね」
「マジか……」
俺が驚く中、レジーヌは思い出したように叫び出す。
「あァァァっ!?」
「なんだよ。当然叫んで……」
俺が耳を塞ぎながら文句を言うと、レジーヌは焦り始める。
「ジンベイザメの操縦って免許が必要じゃなかった? 私持ってないわよ!!」
「免許がいるのかよ!?」
魚の上に乗るのに免許が必要なんて……。てか、誰も見てないなら、無理やり乗ってしまえば良いのではないだろうか。
そんなことを考えていると、エイコイはふふふと笑い出す。そして懐から小さな紙切れを取り出した。
「ふふふ、持っているとも、特殊生物搭乗免許の二種をな!!」
そこには写真写りが悪いのか、ブッサイクな顔をしたエイコイが映った免許があった。
その免許証にレジーヌは目を輝かせる。
「やるわね。クズコイ、見直したわ!!」
「見直したならその呼び方をやめてもらおうか!」
エイコイが免許を持っていることで、安全にジンベイザメに乗れることが分かった。
レジーヌに名前の訂正を求め、文句を言い続けているエイコイに俺は空を見上げて尋ねる。
「乗れるのは分かったけどさ。あれにどうやって乗るのさ、届かないよ」
ジンベイザメは空を飛んでいるのだ。俺達がジャンプして届くはずがない。そして呼んだからといって魚群が来るとは思えない。
すると、エイコイはニヤリと笑い、
「相棒。僕を舐めてもらっちゃ困るぜ」
そう言うと、エイコイは白い笛を取り出した。そして空を見上げて空を飛ぶジンベイザメを見比べる。
「さて、どの子が良いかな?」
空中には数匹のジンベイザメが飛んでおり、その中からどのジンベイザメにするかを選んでいるようだ。しばらく悩んでいたエイコイだが、
「よし、あの子にしよう!」
大きくも小さくもない平均的なパッとしないジンベイザメを選ぶと、そのジンベイザメの方へ顔を向けて笛を吹いた。
笛が鳴ると空気が振動し、ジンベイザメが反応する。
エイコイが選んだジンベイザメはゆっくりと空を泳ぐと、俺達の前にやってきた。
「なんだよ、その笛……?」
「特定の動物を呼び寄せることができる魔道具だよ」
エイコイはジンベイザメの頭を撫でると、
「よし乗って良いって。この子に乗って渓谷を探そう」
ジンベイザメの上に乗り、俺達三人は空の旅をしていた。
渓谷を飛んで壁際に沿って、例の宝石が埋まってないか探す。
「見つからないな~」
俺がぼやくとレジーヌがため息を吐く。
「そんな簡単に見つかるわけないじゃない」
「そうなんだよな~。ウィンクさんも意地悪だよね。手がかりを何も教えてくれないんだから」
「手がかりも自分で探せってことよ」
空を飛んでしばらく経つが、宝石なんて見つかる気配がない。というか、宝石がこんな渓谷の壁に埋まっていたら、みんなが掘りにくるはずだ。
「なぁ、エイコイ。何か知らないのか?」
俺は一番、手がかりになりそうな知識を知っていそうなエイコイに尋ねる。
エイコイはジンベイザメを操縦しながら、
「スカイパールか……。僕も初めて聞く宝石だよ。でも、この渓谷で入手できるっていってたから、ここにあるはずだよ」
著者:ピラフドリア
第18話
『空の宝石』
それから修行の日々が続き、数日が経過した。
そしてある朝。ウィンクに見習いの三人は呼び出された。朝食を食べる前に呼び出され、腹を空かせながら整列する。
「それで朝からなんですか?」
俺が聞くと、ウィンクはアイスコーヒーを飲みながら、
「今日から三日間。お前達に特別な修行をしてもらう」
「「「特別な修行?」」」
三人は同時に首を傾げる。そんな中、ウィンクはマントの中から一枚の紙を取り出した。
そこには丸い宝石が描かれていた。
「このパパラチア渓谷で入手できるスカイパールというものだ。この宝石を三日以内に入手する。それが今回の修行だ」
パパラチア渓谷は俺達が今滞在しているすぐに近くにあるドーナツ型の渓谷のことだ。丸い円状に谷になっており、そこは霧がかかっていて見えない。
この前、石を落としてみたが、いつまで経っても地面に落ちる音がしなかった。それだけ深い渓谷だ。
説明を聞き、エイコイが手を上げる。
「質問いいですか?」
「ああ、なんだ?」
「もしも三日以内に入手できなかったらどうなるんですか?」
そういえば、今回の修行は三日以内という条件付きだった。何かペナルティがあるのだろうか。
「三日以内に入手できなかったら、一週間ご飯を抜きにする」
それを聞き、俺達の表情は固まる。
現在、俺達三人は成長盛りだ。ご飯の時間になれば、三人とも絶対お代わりをする。そんな子供達からご飯を奪うのは犯罪的だ。
それに旅路での飯だというのに、ここで食べているご飯は絶品だ。恐らくはご飯の支度をしているウィンクとクロエの腕だろう。
もしも小学校の給食で二人が作った料理が出てきたのなら、全員がお代わりをするためにじゃんけん大会を始めるレベルだ。
まず声を上げたのはレジーヌだ。
「それはあんまりですよ!!」
さらにエイコイも
「そうですよ!! ご飯がなかったら修行に耐えられません!!」
そして俺も
「ご飯だけが救いなんです!!」
そう言って講義をする。しかし、ウィンクはニヤリと笑うと、
「なら、修行を三日以内に終わらせればいいじゃない」
こうして俺達は修行のため、パパラチア渓谷の前にやってきた。
「それでここからどう探したら良いんだ?」
俺は渓谷の前に立ち、独り言を呟く。俺に並んで渓谷を見ていたレジーヌは何かを思い出したように手を叩いた。
「そうだ! ここってそういえば、あれが生息しているはずよね?」
そう言って俺の顔を覗き込んでくるが、あれだとなんのことかわからないし、俺が分かるはずがない。
すると、それを聞き、エイコイが頷いた。
「あれってあれのことか!!」
なんのことだよ……。
「そう、あれのことよ!!」
二人でで解決したようで、あれについてのトークが弾む。
空に浮かんでいて温厚で、可愛くて大きい。話を聞いた感じこんな感じだった。何が何だか分からない。
「おい、なんの話してるんだよ?」
俺が尋ねると、エイコイとレジーヌは顔を合わせる。
「そういえば、相棒は知らないか」
「当然よ。私だってこの世界に来るまで知らなかったもの」
「まぁ、それにこの世界でも生息地は絞られるしなぁ~」
そんな会話を続ける二人に俺は声を荒げた。
「だからなんなんだよ!!」
すると、エイコイが俺の手を引っ張り、
「説明を聞くより見る方が早いよ!! さぁ、奴を探すぞ!!」
エイコイが俺を引っ張って連れて行くと、レジーヌが後ろで、
「おー!」
っと、元気よく叫びながらついてきた。
三人で渓谷の外側を歩く。ドーナツの外側から穴の部分を確認しながら進み、4分の1ほど進んだところで、先頭を歩いていたエイコイが足を止めた。
「よし、いたぞ!!」
エイコイが例のアレを発見し、俺にそれを見るように言う。
俺はエイコイに言われるまま、渓谷に目をやった。
そこには渓谷の空を浮遊する、無数の魚達の姿。羽もないのに空中を泳ぎ、ふわふわと浮く光景に俺は度肝を抜かれた。
口をパクパクさせて驚いている俺に、エイコイは腕を組んで説明をする。
「この魚達はモンスターから棲家を追われ、海から空へと移住した魚類。この地域でも生息地が限られる世にも奇妙な魚達、フライフィッシュだ!!」
そこにいるのは海の魚が中心であり、俺が見てわかるのは、クマノミやソラスズメダイくらいだ。他にもゲームで出てくるようなスズキなどもいるのだろうと思えるほど、多彩の種類の魚達が空を飛んでいた。
「なんで魚が空を飛んでるんだよ……」
俺が呟くと、エイコイが素早く説明をする。
「詳しい原理は分かってないんだけど、魔力を使ってんじゃないかって説が有力だね。んで魚群を見つけられれば」
エイコイは魚の群れの美しさに目を輝かせていたレジーヌに目線を向ける。レジーヌは目線に気づいたのか、表情をキリッとした表情に戻すと、
「ええ、この辺りにいるはずね」
そしてそれから俺はエイコイとレジーヌの後ろを歩き、魚群の中を探して行く。そうしているとついに発見した。
「コイツは……」
そこには10メートルにも達する巨大な身体を持ち、まったりと泳ぐサメの姿。
背中には白い水玉模様があり、横長の口を持っている。
「ジンベイザメか!!」
それは空を飛ぶジンベイザメの姿であった。エイコイはジンベイザメを見ながら腕を組んで解説を始める。
「ジンベイザメは空飛ぶバスと呼ばれ、パパラチア渓谷の周辺国では移動手段として使われることが多いんだ」
「乗れるのか!?」
「当然。まぁ、ここのジンベイザメは野生だから、少し大変かもだけどね」
「マジか……」
俺が驚く中、レジーヌは思い出したように叫び出す。
「あァァァっ!?」
「なんだよ。当然叫んで……」
俺が耳を塞ぎながら文句を言うと、レジーヌは焦り始める。
「ジンベイザメの操縦って免許が必要じゃなかった? 私持ってないわよ!!」
「免許がいるのかよ!?」
魚の上に乗るのに免許が必要なんて……。てか、誰も見てないなら、無理やり乗ってしまえば良いのではないだろうか。
そんなことを考えていると、エイコイはふふふと笑い出す。そして懐から小さな紙切れを取り出した。
「ふふふ、持っているとも、特殊生物搭乗免許の二種をな!!」
そこには写真写りが悪いのか、ブッサイクな顔をしたエイコイが映った免許があった。
その免許証にレジーヌは目を輝かせる。
「やるわね。クズコイ、見直したわ!!」
「見直したならその呼び方をやめてもらおうか!」
エイコイが免許を持っていることで、安全にジンベイザメに乗れることが分かった。
レジーヌに名前の訂正を求め、文句を言い続けているエイコイに俺は空を見上げて尋ねる。
「乗れるのは分かったけどさ。あれにどうやって乗るのさ、届かないよ」
ジンベイザメは空を飛んでいるのだ。俺達がジャンプして届くはずがない。そして呼んだからといって魚群が来るとは思えない。
すると、エイコイはニヤリと笑い、
「相棒。僕を舐めてもらっちゃ困るぜ」
そう言うと、エイコイは白い笛を取り出した。そして空を見上げて空を飛ぶジンベイザメを見比べる。
「さて、どの子が良いかな?」
空中には数匹のジンベイザメが飛んでおり、その中からどのジンベイザメにするかを選んでいるようだ。しばらく悩んでいたエイコイだが、
「よし、あの子にしよう!」
大きくも小さくもない平均的なパッとしないジンベイザメを選ぶと、そのジンベイザメの方へ顔を向けて笛を吹いた。
笛が鳴ると空気が振動し、ジンベイザメが反応する。
エイコイが選んだジンベイザメはゆっくりと空を泳ぐと、俺達の前にやってきた。
「なんだよ、その笛……?」
「特定の動物を呼び寄せることができる魔道具だよ」
エイコイはジンベイザメの頭を撫でると、
「よし乗って良いって。この子に乗って渓谷を探そう」
ジンベイザメの上に乗り、俺達三人は空の旅をしていた。
渓谷を飛んで壁際に沿って、例の宝石が埋まってないか探す。
「見つからないな~」
俺がぼやくとレジーヌがため息を吐く。
「そんな簡単に見つかるわけないじゃない」
「そうなんだよな~。ウィンクさんも意地悪だよね。手がかりを何も教えてくれないんだから」
「手がかりも自分で探せってことよ」
空を飛んでしばらく経つが、宝石なんて見つかる気配がない。というか、宝石がこんな渓谷の壁に埋まっていたら、みんなが掘りにくるはずだ。
「なぁ、エイコイ。何か知らないのか?」
俺は一番、手がかりになりそうな知識を知っていそうなエイコイに尋ねる。
エイコイはジンベイザメを操縦しながら、
「スカイパールか……。僕も初めて聞く宝石だよ。でも、この渓谷で入手できるっていってたから、ここにあるはずだよ」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました
竹桜
ファンタジー
誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。
その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。
男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。
自らの憧れを叶える為に。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる