ギルドでNo.1の冒険者パーティに見習いとして加入することになった俺は、最強の冒険者として教育される。

ピラフドリア

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第27話 『見習いの三人』

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ギルドでNo.1の冒険者パーティに見習いとして加入することになった俺は、最強の冒険者として教育される。



著者:ピラフドリア



第27話
『見習いの三人』




 エイコイの元に俺とレジーヌが到着し、三人で横並びになってキングゴゴリンと向かい合った。



「それで三人揃ったけど、本当に勝てるの?」



 俺は剣を構えてレジーヌに尋ねる。



「当然よ。私達三人が力を合わせれば、こんな相手楽勝よ!」



 すごい自信だが、レジーヌの台詞だからか、信用できない……。



 そんなレジーヌの台詞を聞いて、エイコイが首を傾げる。



「何か作戦があるのか?」



「あるわよ! さぁ、アンタ達、聞きなさい!!」



 レジーヌは胸を張って自慢げに作戦を口にした。



「アンタ達が囮になっている間に、私が魔法で倒す。以上よ!」



「よし、レジーヌに作戦を聞いた僕が間違ってた」



「なによ! 文句があるの? エイコイ」



「あるわ! このクズーヌ」



「は? いいわ、モンスターの前にアンタを先に倒してやろうじゃない!」



 今にも取っ組み合いの喧嘩を始めそうな二人。俺はそんな二人の間に入り、二人の喧嘩を止める。



「おい、今は戦闘中だよ。やめてよ!」



 俺が止めて二人は大人しくなる。



「とにかく分かったわね。これが作戦よ!!」




「はいはい。ならトドメはしっかりやれよ、レジーヌ」



「当たり前よ!」



 作戦会議を終えて、俺達三人は同時に動き出した。キングゴゴリンは俺達が話し合いをしているも攻撃をしようと追って来ていたが、距離を取っていたため、攻撃が届くことはなかった。
 しかし、今度は俺達から距離を詰める。



 レジーヌは遠くで魔法の準備を行い、俺とエイコイは左右からキングゴゴリンに攻撃を仕掛けた。



 俺とエイコイが同時に左右から切り付けるが、やはりダメージは少ない。



「やっぱり効かないか」



 悔しそうに言うエイコイに俺は、



「大丈夫だ。俺達の役割は動きを封じることだ」



 俺とエイコイはキングゴゴリンの周りを回って攻撃を続ける。俺は時計回りでエイコイは反時計回り。
 キングゴゴリンの動きを封じる作戦だ。



 この作戦はうまくいき、キングゴゴリンは俺達をうまく狙うことができず、その場に足を止める。



「よし、今だ、レジーヌ!!」



 俺が叫ぶ声を合図に、レジーヌが魔法を発動させた。



「さぁ、沈みなさい!」



 キングゴゴリンの地面が黒くなり、足が影の中に浸かる。沼のように足が沈み、キングゴゴリンは腰まで影の中に使ってしまった。



「よし、捕まえた!!」



 影の中に下半身が埋まってしまったキングゴゴリンは、その中から抜け出そうと暴れるが、暴れれば暴れるほど深く沈んでいく。



 モンスターを捕まえ、レジーヌは余裕たっぷりな表情で近づいて来た。



「レジーヌ、近づいて来て良いのかよ?」



 俺が聞くと、レジーヌは頷く。



「問題ないわ。後は魔法を解除すれば良いだけだし。エイコイ、魔素を貯める瓶の準備は?」



 レジーヌはエイコイの方へ目線を向ける。エイコイはすでに手に瓶を持っており、準備完了という様子だ。



 エイコイが準備ができたのを確認し、レジーヌは指を鳴らした。
 レジーヌが指を鳴らすと、キングゴゴリンを捕らえていた影が消える。そしてキングゴゴリンは影に浸かっていた部分で真っ二つに切断された。



 半分になったキングゴゴリンは白目を剥き、霧状になって消滅する。
 エイコイは霧となったモンスターの残骸に瓶を向けると、霧を瓶の中に吸収して蓋を閉じた。



「よし、これで討伐完了だな』



 キングゴゴリンの討伐に成功し、安心した俺はその場に座り込む。



「ふぅ~。やっと終わった~」



 今回の敵は何度も変化して大変な敵だった。俺が休んでいると、レジーヌが後ろから俺の頭を叩く。



「なに休んでるのよ!」



「なんで叩くんだよ!! お前はずっと樽の中にいたから疲れてないかもだけど、俺達はずっと戦闘してたんだぞ!!」



「私だって怖い思いして疲れてるわよ!! それよりも……よ。早く報告に行きましょう!! ウィンクさん達が待ってるわよ!」



 俺はレジーヌに肩を掴まれて、無理やり立たされる。俺は仕方なく立ち上がり、帰りの支度を始めた。
 武器をしまい、残ったゴゴリンがいないかを確認し終えた俺達は、拠点へと帰り始める。



 帰路の中、エイコイはレジーヌに尋ねる。



「レジーヌ。お前の使う魔法って影魔法だよな。それって色んなこと出来過ぎじゃないか?」



 エイコイの言葉に、レジーヌはポカーンと口を開ける。



「そういうもんなんじゃない?」



「適当すぎだろ……。お前が覚えた魔法だろ?」



「まぁそうなんだけど。ウィンクさんの話ではちょっと特殊みたいなのよ……。応用で難しいのに、影魔法でならなんか感覚的にできちゃうの」



「なんだよ、ズル」



 エイコイの言葉にレジーヌはえっへんと胸を張る。





 ゴゴリンの退治を終え、俺達は再び修行の日々へ戻った。




 ゴゴリンとの戦闘での武器の使用について、クロエに聞いたら、それぞれの使い方ができていたと褒めてくれた。



 そして修行をこなしていき、また日数が経過していく。そうしてまたしても拠点を移動する日がやって来た。



「っと、言うことでだ。今日から移動することにする。見習いの三人はそろそろ体力がついて来た頃だろう、今回こそ完走するように」



「「「はい!!」」」



 またしても馬車を引っ張って移動する日々が始まる。



 次に目指す土地は砂漠らしい。しかし、その砂漠へ行く前に準備を兼ねて、近くの村へ寄るようだ。
 その村には闘技場があり、各地から強者が集まるらしい。そんな大会を見学できるのかと期待していたが、大会が開催される時期と外れているため、それは無理らしい。そのことをちょっと悲しんだ、俺だった。



 しかし、馬車を引っ張る俺はまだ知らない。その村でなにをすることになるのか。
 俺達三人があんなことに巻き込まれてしまうとは……。まだなにも知らない。















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