魔術師名簿と資料集

週刊 なかのや

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【石神 砲大】についての記述

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人名:石神 砲大(いしがみ ほうだい)
性別:女性
年齢:19歳
血液型:O型
誕生日:
身長:142.7cm
体重:39.9kg
特技:ミサイル作成
功績: 
世界初のプラズマキャノンを開発。しかし、これは「ロケット発射の補助装置」として作ったものであり、発射時にロケットそのものを破壊してしまったため「失敗作」と認識している。自身が偉業を成し遂げたことに気づいていない。
所属:× Rogue ×
見た目: 
長めの前髪をセンターで分け、両サイドにふわりと流れる髪型。
普段は無造作に跳ねており、ススやオイルで若干くたびれた感じになっている。
頭に溶接用ゴーグルを乗せることが多く、その影響で前髪が少し浮いていることもある。
小柄な体型で、黒いオーバーオールの下にNASAのロゴが描かれたボロボロのTシャツを着ている。
ポケットには部品やネジが詰め込まれており、工具ベルトを腰に巻いている。靴はすり減ったスニーカーで、服や顔にはいつもオイルやススがついている。
家族:無し
年収:不明
手持ち現金:5円
貯金:不明
持ち物:
謎のスイッチ、謎のコントローラー、無線機器。
性格: 
天真爛漫で自信満々。
大声で喋り、聞きたくない話は耳を叩いて物理的にシャットアウト。
自分をNASAの技術者と勘違いをしているが技術だけであれば世界に匹敵することを、自分ではわかっていない。
簡易背景: 
生まれた時から家族はおらず、施設で育つ。
幼い頃から頭脳明晰で、学校に通ったものの、授業内容があまりに簡単すぎてすぐに飽きてしまった。
結局、独学で学ぶことを選び、10歳の頃には独自にロケット開発を始める。
初めて作った小型ロケットの成功をきっかけに、自分はNASAの技術部に所属しているのだと本気で思い込むようになり、以来、独自の「NASA技術者」としてミサイルやロケットを作り続けている。
住む場所は決めず、各地を転々としながら実験を繰り返しており、その爆発規模のせいで裏社会からは「歩く軍事施設」と呼ばれているが、本人はまったく気づいていない。


——某廃ビル、深夜。
裏社会で名を馳せる殺し屋たちが、標的「石神砲大」を囲んでいた。

「ターゲットを発見。最優先で排除する」
「相手は魔術師でもアサシンでもないが… 頭がおかしい。油断するな」

殺し屋のリーダーがそう告げた瞬間——

「うおおおおお!! 発射成功ォォ!!」

突如、ものすごい爆音が鳴り響いた。
何かが空へ飛び立つ音——いや、地面が吹き飛ぶ轟音!!

「な、なんだ!?」

「目標」がいた場所には、手作り感満載の巨大ロケットが聳え立ち、今まさに発射された瞬間だった。
ロケットの推進力でビルの屋上が半壊し、殺し屋たちはバランスを崩して転倒する。

「おい待て… あいつ、俺たちを見てねぇ…!?」

ターゲット、石神砲大は殺し屋たちを一切気にしていなかった。
何かに感動したように空を見上げ、両手を掲げている。

「ハハハッ! ついに第一段階突破…!!」
「このロケットなら絶対に宇宙に行ける!! NASAの皆も喜ぶぞ!!」

完全に「戦闘中」であることを理解していない。
だが、殺し屋たちはそれどころじゃなかった。

「おい!! まずい!!」
「何がだ!? なんだアレは!!」
「撃てねぇ!! あのロケット、まっすぐ俺たちに向かって落ちてくる!!」

発射されたはずのロケットは、推進剤のバランスが崩れ、急旋回。
廃ビルごと、殺し屋たちの方へ落ちてきていた。

「う、嘘だろ!? こんな死に方…!!」
「「ギャアアアアアア!!!」」

——轟音と爆風。
ビルが崩れ、殺し屋たちは一瞬で爆炎に飲み込まれた。

そして、生還者ゼロの現場にて

爆心地の真ん中で、石神は倒壊したビルの瓦礫を見つめていた。

「……惜しいなぁ。もうちょっと推進剤の調整をすれば、ちゃんと宇宙に行けるはずなのに…」

その手には、新しい設計図。
石神砲大は真剣な顔でメモを取る。

「うーん… そうか、爆発のエネルギーをもっと効率よく推進に回せば…」

——彼女が生み出すのは、宇宙ロケットではなく、新たな爆炎。
だが、それを止められる者は、もう誰もいなかった。


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