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記憶を無くしたレジィリアンス
王妃の呼び出し
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オレシニォンの自室でエルデリオンが目覚めた時。
窓から陽が差し込み、まだ明るくて。
エルデリオンはむっくり起き上がると、暫く呆けた。
悪夢にうなされ、石牢から逃れようと…。
ぼんやり、ふらふらになりながらもコテージまで…馬で駆けて、そして………。
裸のデルデロッテに抱きつき、自ら唇を寄せるレジィリアンスの姿が鮮明に思い浮かんだ時。
エルデリオンははらはらと頬に涙を伝わせた。
暫くそうして泣いていると、扉が突然開いてロットバルトが姿を見せ…寝台で半身起こして泣いてるエルデリオンを見、ぎょっ!として駆け寄る。
「目覚めたんですか?!」
エルデリオンはまだ頬に伝う涙が途切れず、頷くこともせず、そのまま泣いていた。
間もなく薬師がやって来る。
ロットバルトが部屋の隅で、小声で怒鳴る。
「なぜ、目覚められる?!」
「…多分…あらゆる気付けを飲んだことで、中和されて効力が減少したためと…」
ロットバルトが、ため息を吐く。
そして、やっと涙の止まったエルデリオンの横にやって来ると、提言した。
「…風呂に浸かって頂けませんか?
王と王妃が、お会いしたいと申しております」
エルデリオンは顔を上げる。
そしてのろのろと寝台から降りて、床に足を付いた。
王宮内を歩くエルデリオンは、魂が抜けたよう。
横のロットバルトはふら…と足元が危ないエルデリオンを、目立たぬようそっと支え、すれ違う重臣や貴族らに、威厳溢れる会釈を返し、誤魔化した。
王と王妃のお茶室へと廊下を進み、象牙色にピンクの小花模様の付いた、素晴らしく豪華な扉の前に来ると。
扉の横の護衛に、ロットバルトは告げる。
「エルデリオン王子をお連れした」
護衛は扉を開けて、二人を中へ通す。
とても趣味の良い、至る所彫刻と絵画で飾られた、象牙色が基調の美しい部屋で、窓のバルコニーに続く掃き出し窓は開いていて、レースのカーテンが風で揺れていた。
大変手の込んだ飾り入りの、象牙色のテーブルにつく王妃の向かいに。
ラステルがお茶のカップを口に運びながら、何やら話をしていた。
王妃は気づくと、ロットバルトに感じ良く微笑む。
「いつも、ありがとう」
ロットバルトは恐縮したように、深く頭を垂れた。
王妃は、忠臣に微笑む。
「…こちらにいらして。
お茶を頂いて」
ロットバルトはまた一礼すると、エルデリオンを促す。
エルデリオンは放心したように、促されるまま、母の隣の椅子に腰掛けた。
直ぐ、王妃付き侍女、エーメやフランセが。
華やかなドレスを纏い、お茶を注いでロットバルトとエルデリオンに手渡す。
その際も。
エルデリオンはソーサーを受け取り損ね、お茶をこぼしかけた。
「…あの…」
エーメに囁かれ、エルデリオンは少し微笑む。
「すみません…」
母王妃が、心配げに尋ねる。
「良く寝ていらっしゃらないの?」
エルデリオンは微笑んで母を見つめた。
「逆です。
かなり寝たつもりなんですけど…。
まだ眠くて」
母王妃は眉を寄せる。
「眠たかったのに…無理に呼び出してしまったかしら…」
「大丈夫です。
それより、父上は?」
「それが…さっきまでいらっしゃったんですけど。
ドナステラの大使がいらっしゃって」
エルデリオンは笑顔で告げた。
「それでは仕方ありませんね」
けれど母王妃は、エルデリオンのやつれた様子に、心配げな視線を向ける。
「レジィリアンス様とは、私はまだ、お会いできませんが…。
お元気だとか。
貴方は…食事はちゃんと、なさってますの?」
問われて、エルデリオンは朝から何も食べてないと、気づいた。
「眠ってしまったので…。
あの、今何点鐘でしょうか?」
ラステルがすかさず口挟む。
「午後の四点鐘です」
エルデリオンは呆けた。
「…では直、夕方?」
「そうです。
エーメ。
何かお腹に溜まる物を持って来て頂ける?」
エーメが優雅にドレスを両手で摘まみ、軽くお辞儀して出て行く。
背後に控えていた、黒髪の豊満な美女アレキサンドラが、そっとラステルに寄ると、囁きかける。
「デルデロッテ様の、お姿が見えませんけれど…」
王妃も、ラステルを見つめて問う。
「ラザフォードが従者を抜けて以来。
いつもデルデロッテがエルデリオンの側に、必ず控えていたのに?」
エルデリオンはデルデロッテの名を聞き、青冷めて顔を下げる。
ラステルは言い出しにくそうに、一瞬戸惑う様子を見せた。
が、直ぐ陽気な笑顔を取り戻し、言って退ける。
「レジィリアンス様は残念ながら、誘拐犯に強烈な媚薬を盛られまして。
本人も無意識のうちに…ああ、女性には説明しづらい事態なんですけれど。
お察し頂けます?」
そう言って、王妃を見ると。
王妃は
「大体は…ええ、分かります」
と頷いた。
ラステルは頷き返すと、説明を続けた。
「それで…デルデロッテはああ見えて、情事の達人。
本来はエルデリオン様がお相手出来れば、理想的なのですけれど。
残念ながら、あまりに強烈な媚薬のため、記憶の混乱と喪失状態が引き起こされ。
エルデリオン様の記憶が無く、誘拐犯の一人に、とても懐いておりまして。
けれど誘拐犯に…レジィリアンス殿のお相手など…。
エウロペ殿が、許すはずもありません。
それで、その誘拐犯に一番似ている、デルデロッテがお相手として…」
エルデリオンはふいに、顔を上げる。
「…デルデと…そう…レジィリアンス様は名前を呼んでいた」
ラステルは素知らぬ顔で頷く。
「ええ。
言ったように記憶が混乱し、いつの間にかあまり好ましくない誘拐犯の侯爵と、デルデロッテをすり替えたようで…。
今では侯爵をすっかり忘れ、デルデロッテのみを認識しており、大変好ましい状態です!」
最後は笑顔で言って退ける詐欺師ラステルが、ご婦人方とエルデリオンを丸め込む様子に。
ロットバルトは内心呆れ、顔を下げてお茶をすすった。
間もなくエーメが、肉詰めやかぼちゃのパイの皿を持って、エルデリオンに差し出す。
エルデリオンはフォークで刺して口に運びながら、ラステルの言葉に耳を傾けた。
「…つまり…?」
エルデリオンが尋ねると、ラステルは爽やかな笑顔を少し曇らせ、けれど茶目っ気混じりに言葉を綴る。
「…そうなんです。
最初は誘拐犯一味の侯爵を、レジィリアンス様は希望されて。
皆、困ってた所にデルデロッテと髪の色が似ているし。
レジィリアンス様は、大変朦朧としていらっしゃったので。
デルデロッテ本人も、困惑しておりましたが、人助けのためと了承し。
それで…」
王妃は、安堵のため息を吐く。
「それは、良い解決方法ですわ。
幾ら媚薬の効果とはいえ…。
誘拐犯になど、大切なレジィリアンス様のお相手なんて!
ありえませんから!」
エルデリオンはラステルに尋ねた。
「…では…レジィリアンス様は最初、記憶を失ったまま、その侯爵とやらを…求めたんですか?」
ラステルは頷き、エルデリオンは顔を下げた。
「その侯爵は…レジィリアンス様にどんな扱いを?」
その声が震えていて、王妃も。
背後に控えていたエーメもアレクサンドラもが、心配げに眉を寄せた。
二人に並び立つフランセだけが、平然と言って退ける。
「懐いていらっしゃったんですから…。
誘拐犯にしてはさほど、酷い扱いでは無かったのでは?」
ラステルは頷く。
「…けれど、色事に慣れた者達がお遊びでする、寝台の四隅に両手両足を縛り付ける…。
あれを。
殆ど情事に慣れていないレジィリアンス様に、しようとしたらしくて」
エルデリオンは衝撃を受けたように、顔を揺らし、小声で尋ねる。
「レジィ殿は…嫌がってなかったのですか?」
また。
フランセは言って退けた。
「あらだって…媚薬の影響下で記憶も朧でしたら…。
嫌と言うより体が欲し、もっと…ねだられたのでは?」
ラステルは明け透けにそう言う金髪の美女から顔を背けると、小声で同意した。
「ええ。
その通りです」
窓から陽が差し込み、まだ明るくて。
エルデリオンはむっくり起き上がると、暫く呆けた。
悪夢にうなされ、石牢から逃れようと…。
ぼんやり、ふらふらになりながらもコテージまで…馬で駆けて、そして………。
裸のデルデロッテに抱きつき、自ら唇を寄せるレジィリアンスの姿が鮮明に思い浮かんだ時。
エルデリオンははらはらと頬に涙を伝わせた。
暫くそうして泣いていると、扉が突然開いてロットバルトが姿を見せ…寝台で半身起こして泣いてるエルデリオンを見、ぎょっ!として駆け寄る。
「目覚めたんですか?!」
エルデリオンはまだ頬に伝う涙が途切れず、頷くこともせず、そのまま泣いていた。
間もなく薬師がやって来る。
ロットバルトが部屋の隅で、小声で怒鳴る。
「なぜ、目覚められる?!」
「…多分…あらゆる気付けを飲んだことで、中和されて効力が減少したためと…」
ロットバルトが、ため息を吐く。
そして、やっと涙の止まったエルデリオンの横にやって来ると、提言した。
「…風呂に浸かって頂けませんか?
王と王妃が、お会いしたいと申しております」
エルデリオンは顔を上げる。
そしてのろのろと寝台から降りて、床に足を付いた。
王宮内を歩くエルデリオンは、魂が抜けたよう。
横のロットバルトはふら…と足元が危ないエルデリオンを、目立たぬようそっと支え、すれ違う重臣や貴族らに、威厳溢れる会釈を返し、誤魔化した。
王と王妃のお茶室へと廊下を進み、象牙色にピンクの小花模様の付いた、素晴らしく豪華な扉の前に来ると。
扉の横の護衛に、ロットバルトは告げる。
「エルデリオン王子をお連れした」
護衛は扉を開けて、二人を中へ通す。
とても趣味の良い、至る所彫刻と絵画で飾られた、象牙色が基調の美しい部屋で、窓のバルコニーに続く掃き出し窓は開いていて、レースのカーテンが風で揺れていた。
大変手の込んだ飾り入りの、象牙色のテーブルにつく王妃の向かいに。
ラステルがお茶のカップを口に運びながら、何やら話をしていた。
王妃は気づくと、ロットバルトに感じ良く微笑む。
「いつも、ありがとう」
ロットバルトは恐縮したように、深く頭を垂れた。
王妃は、忠臣に微笑む。
「…こちらにいらして。
お茶を頂いて」
ロットバルトはまた一礼すると、エルデリオンを促す。
エルデリオンは放心したように、促されるまま、母の隣の椅子に腰掛けた。
直ぐ、王妃付き侍女、エーメやフランセが。
華やかなドレスを纏い、お茶を注いでロットバルトとエルデリオンに手渡す。
その際も。
エルデリオンはソーサーを受け取り損ね、お茶をこぼしかけた。
「…あの…」
エーメに囁かれ、エルデリオンは少し微笑む。
「すみません…」
母王妃が、心配げに尋ねる。
「良く寝ていらっしゃらないの?」
エルデリオンは微笑んで母を見つめた。
「逆です。
かなり寝たつもりなんですけど…。
まだ眠くて」
母王妃は眉を寄せる。
「眠たかったのに…無理に呼び出してしまったかしら…」
「大丈夫です。
それより、父上は?」
「それが…さっきまでいらっしゃったんですけど。
ドナステラの大使がいらっしゃって」
エルデリオンは笑顔で告げた。
「それでは仕方ありませんね」
けれど母王妃は、エルデリオンのやつれた様子に、心配げな視線を向ける。
「レジィリアンス様とは、私はまだ、お会いできませんが…。
お元気だとか。
貴方は…食事はちゃんと、なさってますの?」
問われて、エルデリオンは朝から何も食べてないと、気づいた。
「眠ってしまったので…。
あの、今何点鐘でしょうか?」
ラステルがすかさず口挟む。
「午後の四点鐘です」
エルデリオンは呆けた。
「…では直、夕方?」
「そうです。
エーメ。
何かお腹に溜まる物を持って来て頂ける?」
エーメが優雅にドレスを両手で摘まみ、軽くお辞儀して出て行く。
背後に控えていた、黒髪の豊満な美女アレキサンドラが、そっとラステルに寄ると、囁きかける。
「デルデロッテ様の、お姿が見えませんけれど…」
王妃も、ラステルを見つめて問う。
「ラザフォードが従者を抜けて以来。
いつもデルデロッテがエルデリオンの側に、必ず控えていたのに?」
エルデリオンはデルデロッテの名を聞き、青冷めて顔を下げる。
ラステルは言い出しにくそうに、一瞬戸惑う様子を見せた。
が、直ぐ陽気な笑顔を取り戻し、言って退ける。
「レジィリアンス様は残念ながら、誘拐犯に強烈な媚薬を盛られまして。
本人も無意識のうちに…ああ、女性には説明しづらい事態なんですけれど。
お察し頂けます?」
そう言って、王妃を見ると。
王妃は
「大体は…ええ、分かります」
と頷いた。
ラステルは頷き返すと、説明を続けた。
「それで…デルデロッテはああ見えて、情事の達人。
本来はエルデリオン様がお相手出来れば、理想的なのですけれど。
残念ながら、あまりに強烈な媚薬のため、記憶の混乱と喪失状態が引き起こされ。
エルデリオン様の記憶が無く、誘拐犯の一人に、とても懐いておりまして。
けれど誘拐犯に…レジィリアンス殿のお相手など…。
エウロペ殿が、許すはずもありません。
それで、その誘拐犯に一番似ている、デルデロッテがお相手として…」
エルデリオンはふいに、顔を上げる。
「…デルデと…そう…レジィリアンス様は名前を呼んでいた」
ラステルは素知らぬ顔で頷く。
「ええ。
言ったように記憶が混乱し、いつの間にかあまり好ましくない誘拐犯の侯爵と、デルデロッテをすり替えたようで…。
今では侯爵をすっかり忘れ、デルデロッテのみを認識しており、大変好ましい状態です!」
最後は笑顔で言って退ける詐欺師ラステルが、ご婦人方とエルデリオンを丸め込む様子に。
ロットバルトは内心呆れ、顔を下げてお茶をすすった。
間もなくエーメが、肉詰めやかぼちゃのパイの皿を持って、エルデリオンに差し出す。
エルデリオンはフォークで刺して口に運びながら、ラステルの言葉に耳を傾けた。
「…つまり…?」
エルデリオンが尋ねると、ラステルは爽やかな笑顔を少し曇らせ、けれど茶目っ気混じりに言葉を綴る。
「…そうなんです。
最初は誘拐犯一味の侯爵を、レジィリアンス様は希望されて。
皆、困ってた所にデルデロッテと髪の色が似ているし。
レジィリアンス様は、大変朦朧としていらっしゃったので。
デルデロッテ本人も、困惑しておりましたが、人助けのためと了承し。
それで…」
王妃は、安堵のため息を吐く。
「それは、良い解決方法ですわ。
幾ら媚薬の効果とはいえ…。
誘拐犯になど、大切なレジィリアンス様のお相手なんて!
ありえませんから!」
エルデリオンはラステルに尋ねた。
「…では…レジィリアンス様は最初、記憶を失ったまま、その侯爵とやらを…求めたんですか?」
ラステルは頷き、エルデリオンは顔を下げた。
「その侯爵は…レジィリアンス様にどんな扱いを?」
その声が震えていて、王妃も。
背後に控えていたエーメもアレクサンドラもが、心配げに眉を寄せた。
二人に並び立つフランセだけが、平然と言って退ける。
「懐いていらっしゃったんですから…。
誘拐犯にしてはさほど、酷い扱いでは無かったのでは?」
ラステルは頷く。
「…けれど、色事に慣れた者達がお遊びでする、寝台の四隅に両手両足を縛り付ける…。
あれを。
殆ど情事に慣れていないレジィリアンス様に、しようとしたらしくて」
エルデリオンは衝撃を受けたように、顔を揺らし、小声で尋ねる。
「レジィ殿は…嫌がってなかったのですか?」
また。
フランセは言って退けた。
「あらだって…媚薬の影響下で記憶も朧でしたら…。
嫌と言うより体が欲し、もっと…ねだられたのでは?」
ラステルは明け透けにそう言う金髪の美女から顔を背けると、小声で同意した。
「ええ。
その通りです」
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