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ゾーデドーロ(東の最果て)
ノルデュラス公爵に蕩かされるエルデリオン
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エルデリオンはもう夢中だった。
挿入されて刺激は更に強まり…けれどイきたくって必死に腰を揺する。
公爵は目前でゆっくり衣服を脱いでいく。
上着を肩から滑り落とし、シャツをはだけ…。
裸で抱き止められた時、エルデリオンはその温もりに、どきん!とした。
けれど尿道で刺激され続け、乳首はじんじんと感じ続けて、どうにかなりそう…。
「んっ…んんっ…」
身を揺する度、刺激はもっと強くなって…。
二つのリングをはめ込まれてるというのに、また、放ってた。
ぐったりと力が抜ける。
けれどまた刺激は微かに続いていて…。
反応したくなかった。
公爵に抱きすくめられ、頬に首筋に唇が這う。
けれどそれはとても軽く…優しく…。
でも下から突き上げられ、揺すられ始めると。
再び股間は勃ち上がり、エルデリオンは泣いた。
「ぁあっ!
…ダメ…止めて…。
動か…ぁんっ!」
こんな…酷く感じさせてるのに…どうして抱く腕は優しいんだろう…。
エルデリオンは混乱しきって、けれど下から突き上げられる度、乳首も股間も揺すられ、刺激が駆け抜けて、どうにかなりそうに感じ、泣く。
また…一物が辛いほど勃ち上がる。
快感にぞわぞわと腰が震え出す。
先端から汁が滴り始めるのに、根元に巻き付くリングに阻まれ、イけそうでイけない…。
「お…願い…リング…」
「外して欲しいの?」
エルデリオンは泣きながら頷く。
けれど公爵は、妖艶に微笑んだ。
「外したら…直ぐ、何度でも。
イっちゃうだろうけど…?」
「それ…でもいいから!
外してお願い!」
公爵は微笑むと、持ち上げられた腿に手を這わせ、足首近くを掴むと、ゆっくり絡むロープを外し、足を自由にする。
右…そして左足も。
けれど、足を動かすだけで、尿道に挿入された紐と、蕾に挿入されたままの公爵の一物に刺激され、泣き濡れたヘイゼルの瞳を公爵に向ける。
けれど公爵は微笑を浮かべ、ゆっくり…胸元に顔を埋める。
「…嫌…ち…くび…止め…んっ!
ぅんっ!」
「…ここ…に触れると、中がうんと締まる…。
だから…貴方を抱いた男達は、多分きっと貴方のここ…を。
こんなになるまで、可愛がったんだろうね…」
エルデリオンはひくっ!と体をひくつかせ、首を振る。
「……んんっ…」
「刺激され続けてるから…中はうねるようで…吸い付いて脈動してて…挿入れてるだけで、凄くいい…。
良すぎるほどだ…。
エルデリオン、貴方の中は…今までの中で最高にいい…」
けれどエルデリオンは必死に首を横に振った。
「思い切り…イきたい?」
エルデリオンはその問いに、こくん。
と頷いた。
公爵に抱きすくめられ、激しく下から突き上げられ始めると。
エルデリオンは意識を飛ばした。
「ぁあっ!
あぅっ!ぅんっ!
…ぁああっ!
…んっ…ぁ……」
「ほら…リングしてても、もう空イキしてる…。
貴方のここ…」
一物の先端に触れられると、エルデリオンは身をくねらせた。
「ダメ…今触っちゃ…」
「イったばかりだから…?
でも辛いけど…たまらないでしょう?」
握られ、先端をずっと弄られると、エルデリオンは切なげに身をくねらせた。
「ぅ…っん…ぃやぁっ!
止めて…止めてお願い…っくっ!」
公爵は微笑む。
「ほら…リングをはめてても…またイった…」
エルデリオンは涙を頬に伝わせる。
連続してイかされ、ほんとうにどうにかなりそうで。
「貴方は、誇り高い…。
顔をこちらに…口づけて?」
エルデリオンは頬を手で覆われ、やんわり公爵に顔を向けさせられ…公爵の唇を唇で受け止める。
甘い…キスで、エルデリオンは泣いた。
うんと優しいのに…まだ乳首はじんじんしてる…。
尿道の異物で刺激され続け、おかしくなりそうだった。
舌が口腔内に滑り込み、熱く舌に絡みつかれると。
腰がざわついてたまらない。
「…っんっ…」
舌を絡められたまま、再び下から突き上げられると、エルデリオンは身悶えた。
「んんんんんっ…!」
エルデリオンはそれだけで、またイったけど。
公爵はだんだんと激しく突き上げ始め、舌は熱烈に絡みつき、エルデリオンの意識は一瞬、飛ぶ。
「…っん!
んんんんんっ!
…っぁ…」
唇を外され、裸の公爵に抱きしめられたまま貫かれると。
正体を無くしそうになる。
「…ぁあっ!
っあ!
…ぃやんっ!
ダメ…乳首のリング…触らない…で…ぁあああああっ!!!」
公爵の手は乳首のリングを擦り、捻りながらも蕾の奥を激しく掻き回す。
「…ぁあっ!!!
そんな…奥ばかり連続…し…ダメ…ダメっ!!!」
また…エルデリオンはイってしまい、けれどまだ公爵に突かれ続け、また一物を勃ち上げる。
「んあああっ!!!」
エルデリオンはそこでとうとう、意識を手放した。
朦朧とした意識の中、幼かった時…。
宮廷の園遊会で、広大な庭の池の近くに居た時。
突然の豪雨に降られ、誰かの腕に抱かれ、東屋に連れ込まれた事を思い出した。
とても激しい雨で、どしゃ降りで…。
天井だけで壁が無く、柱だけの東屋の、端にいるとずぶ濡れで…。
誰かの腕に濡れないよう抱きすくめられ、その温もりが…大人で安心出来て、縋り付いた…。
その人は、縋り付く自分を少し胸から離し…。
ああ公爵だ…。
とても美しい男らしさで、見とれたしまうと、艶然と微笑んで、口づけされた。
最初…唇を重ねるだけ。
けれど、肩に腕を回すと…その人の肩はずぶ濡れで…。
次に舌を挿入れられた時。
股間がずきん!と疼いて…。
たまらなくなって………。
その人は、気づいたように顔を離し、微笑んで…手…で、握ってくれた。
服の上からだったけど…気持ち…良くって…。
震えてしがみついて…。
うっとりした気分で…。
服を着てることがもどかしくって、直に触って欲しかった。
…ねだれば、きっとしてくれる…。
そう…思って顔をその人に向けようとした時。
「エルデリオン!!!」
叫ぶ声。
どしゃ降りの中、駆けつけて来てくれたのは…まだ髭の無い、若いロットバルト。
「ああ良かった!
探したんですよ?」
ロットバルトは全身ずぶ濡れで…。
こんなに心配かけたのに、自分は凄く気持ち良かったことが、後ろめたくって…。
ロットバルトに抱き上げられ、高まった股間がロットバルトの秘やかな体に触れた時、落ち着きを取り戻した。
「保護していただけて、感謝致します」
ロットバルトの、丁重な礼の言葉。
ロットバルトが背を向けた時。
ロットバルトの肩越しに、麗しい美貌の…もっと若い公爵の顔が見えた。
凄く…残念な気持ちだった。
けどどしゃ降りの中、ロットバルトは腕で頭を濡れないよう庇い、抱いたまま一寸先も水しぶきで見えないような雨の中、駆け続けてくれて…。
父と母の元に連れて行かれ、母に
「ああ良かった!
まあ…こんなに濡れて…」
自分が濡れるのも厭わず、母王妃に抱きしめられた時。
母の心からの心配に、自分の恍惚とした快感がひどく後ろめたくって。
公爵の甘い美貌と股間の甘やかな疼きを、どこかに追いやった。
けれど暫くは…夜、思い出して…。
自分で手で触れ…あの人の手の感触を思い出しながら、自分を慰めた…。
幾つの時だったろう…?
うんと幼くって…。
四つか五つ?
デルデロッテに…出会う前で、今思えば公爵は…多分まだ、10代…。
今よりもっと線が細く、華奢な感じがした…。
唇が額に触れる感触で、エルデリオンは意識を取り戻す。
公爵が、顔を伺っていた。
唇に軽く唇で触れられ、手で一物の先端をくすぐるように愛撫され…。
手はまだ、ロープで縛られ、吊り上げられていて…エルデリオンは掠れた声で囁く。
「外…して…手…」
公爵は微笑む。
「いいでしょう」
手首に絡む、ロープが外れ始める。
右手…そして左手が、ゆっくり下ろされ…けれど腕の力はすっかり抜けていた…。
両足揃え、膝裏を一気に抱えられ、裸の公爵に抱き上げられて…エルデリオンは腕をなんとか、上げて公爵の首に回す。
「…落としませんよ?」
エルデリオンは公爵の首に抱きついたまま、微笑を浮かべる公爵の顔を、間近で見つめた。
「…キス…した?
うんと…小さかった頃?」
「ええ」
エルデリオンが公爵を見つめると、公爵はエルデリオンを抱えて歩きながら、優しい声で囁く。
「貴方はとても…素直だった」
エルデリオンはかっ!と頬を染める。
「…正直…あの頃、私は憧れてる美少女がいました。
彼女に恋してると…思ってた。
なのに小さな貴方に縋り付かれた事が…どうしても追い払えず…。
掴まったんです。
心を、あんな小さかった貴方に…全部持って行かれた。
私は…そんな事はあり得ないと。
自分の心を否定し、追い求めた美少女と、付き合った。
満たされる…筈だったのに…。
彼女と付き合ってる間中、あなたの事が心から離れなかった」
運ばれた先は…薄いグリンの壁と天井の、とても優美な金の蔦飾りの柱の、浴場だった。
ぴちゃ…。
広い浴槽の中に続く階段を降り、湯の中に運ばれ…。
湯の中にふわっ…下ろされ、湯の中の高い段に腰を下ろすと、公爵に見つめられ、告げられる。
「宮廷一の垂らし…と、不名誉な名称を頂くまでに…。
たくさんの夫人と付き合った後。
ようやく自覚した。
貴方に…心の底から惚れていて…恋い焦がれてると」
エルデリオンは目前に立っている公爵が、胸の乳首のリングにそっ…と触れるのを見た。
「…貴方を私だけの物にする為なら…何でも出来た…のに………」
その言葉が、とても悲しそうで。
「こんなマネまでしなければ…私の物に、出来ないなんて………」
そうため息交じりに囁かれた時。
エルデリオンは顔を下げた。
挿入されて刺激は更に強まり…けれどイきたくって必死に腰を揺する。
公爵は目前でゆっくり衣服を脱いでいく。
上着を肩から滑り落とし、シャツをはだけ…。
裸で抱き止められた時、エルデリオンはその温もりに、どきん!とした。
けれど尿道で刺激され続け、乳首はじんじんと感じ続けて、どうにかなりそう…。
「んっ…んんっ…」
身を揺する度、刺激はもっと強くなって…。
二つのリングをはめ込まれてるというのに、また、放ってた。
ぐったりと力が抜ける。
けれどまた刺激は微かに続いていて…。
反応したくなかった。
公爵に抱きすくめられ、頬に首筋に唇が這う。
けれどそれはとても軽く…優しく…。
でも下から突き上げられ、揺すられ始めると。
再び股間は勃ち上がり、エルデリオンは泣いた。
「ぁあっ!
…ダメ…止めて…。
動か…ぁんっ!」
こんな…酷く感じさせてるのに…どうして抱く腕は優しいんだろう…。
エルデリオンは混乱しきって、けれど下から突き上げられる度、乳首も股間も揺すられ、刺激が駆け抜けて、どうにかなりそうに感じ、泣く。
また…一物が辛いほど勃ち上がる。
快感にぞわぞわと腰が震え出す。
先端から汁が滴り始めるのに、根元に巻き付くリングに阻まれ、イけそうでイけない…。
「お…願い…リング…」
「外して欲しいの?」
エルデリオンは泣きながら頷く。
けれど公爵は、妖艶に微笑んだ。
「外したら…直ぐ、何度でも。
イっちゃうだろうけど…?」
「それ…でもいいから!
外してお願い!」
公爵は微笑むと、持ち上げられた腿に手を這わせ、足首近くを掴むと、ゆっくり絡むロープを外し、足を自由にする。
右…そして左足も。
けれど、足を動かすだけで、尿道に挿入された紐と、蕾に挿入されたままの公爵の一物に刺激され、泣き濡れたヘイゼルの瞳を公爵に向ける。
けれど公爵は微笑を浮かべ、ゆっくり…胸元に顔を埋める。
「…嫌…ち…くび…止め…んっ!
ぅんっ!」
「…ここ…に触れると、中がうんと締まる…。
だから…貴方を抱いた男達は、多分きっと貴方のここ…を。
こんなになるまで、可愛がったんだろうね…」
エルデリオンはひくっ!と体をひくつかせ、首を振る。
「……んんっ…」
「刺激され続けてるから…中はうねるようで…吸い付いて脈動してて…挿入れてるだけで、凄くいい…。
良すぎるほどだ…。
エルデリオン、貴方の中は…今までの中で最高にいい…」
けれどエルデリオンは必死に首を横に振った。
「思い切り…イきたい?」
エルデリオンはその問いに、こくん。
と頷いた。
公爵に抱きすくめられ、激しく下から突き上げられ始めると。
エルデリオンは意識を飛ばした。
「ぁあっ!
あぅっ!ぅんっ!
…ぁああっ!
…んっ…ぁ……」
「ほら…リングしてても、もう空イキしてる…。
貴方のここ…」
一物の先端に触れられると、エルデリオンは身をくねらせた。
「ダメ…今触っちゃ…」
「イったばかりだから…?
でも辛いけど…たまらないでしょう?」
握られ、先端をずっと弄られると、エルデリオンは切なげに身をくねらせた。
「ぅ…っん…ぃやぁっ!
止めて…止めてお願い…っくっ!」
公爵は微笑む。
「ほら…リングをはめてても…またイった…」
エルデリオンは涙を頬に伝わせる。
連続してイかされ、ほんとうにどうにかなりそうで。
「貴方は、誇り高い…。
顔をこちらに…口づけて?」
エルデリオンは頬を手で覆われ、やんわり公爵に顔を向けさせられ…公爵の唇を唇で受け止める。
甘い…キスで、エルデリオンは泣いた。
うんと優しいのに…まだ乳首はじんじんしてる…。
尿道の異物で刺激され続け、おかしくなりそうだった。
舌が口腔内に滑り込み、熱く舌に絡みつかれると。
腰がざわついてたまらない。
「…っんっ…」
舌を絡められたまま、再び下から突き上げられると、エルデリオンは身悶えた。
「んんんんんっ…!」
エルデリオンはそれだけで、またイったけど。
公爵はだんだんと激しく突き上げ始め、舌は熱烈に絡みつき、エルデリオンの意識は一瞬、飛ぶ。
「…っん!
んんんんんっ!
…っぁ…」
唇を外され、裸の公爵に抱きしめられたまま貫かれると。
正体を無くしそうになる。
「…ぁあっ!
っあ!
…ぃやんっ!
ダメ…乳首のリング…触らない…で…ぁあああああっ!!!」
公爵の手は乳首のリングを擦り、捻りながらも蕾の奥を激しく掻き回す。
「…ぁあっ!!!
そんな…奥ばかり連続…し…ダメ…ダメっ!!!」
また…エルデリオンはイってしまい、けれどまだ公爵に突かれ続け、また一物を勃ち上げる。
「んあああっ!!!」
エルデリオンはそこでとうとう、意識を手放した。
朦朧とした意識の中、幼かった時…。
宮廷の園遊会で、広大な庭の池の近くに居た時。
突然の豪雨に降られ、誰かの腕に抱かれ、東屋に連れ込まれた事を思い出した。
とても激しい雨で、どしゃ降りで…。
天井だけで壁が無く、柱だけの東屋の、端にいるとずぶ濡れで…。
誰かの腕に濡れないよう抱きすくめられ、その温もりが…大人で安心出来て、縋り付いた…。
その人は、縋り付く自分を少し胸から離し…。
ああ公爵だ…。
とても美しい男らしさで、見とれたしまうと、艶然と微笑んで、口づけされた。
最初…唇を重ねるだけ。
けれど、肩に腕を回すと…その人の肩はずぶ濡れで…。
次に舌を挿入れられた時。
股間がずきん!と疼いて…。
たまらなくなって………。
その人は、気づいたように顔を離し、微笑んで…手…で、握ってくれた。
服の上からだったけど…気持ち…良くって…。
震えてしがみついて…。
うっとりした気分で…。
服を着てることがもどかしくって、直に触って欲しかった。
…ねだれば、きっとしてくれる…。
そう…思って顔をその人に向けようとした時。
「エルデリオン!!!」
叫ぶ声。
どしゃ降りの中、駆けつけて来てくれたのは…まだ髭の無い、若いロットバルト。
「ああ良かった!
探したんですよ?」
ロットバルトは全身ずぶ濡れで…。
こんなに心配かけたのに、自分は凄く気持ち良かったことが、後ろめたくって…。
ロットバルトに抱き上げられ、高まった股間がロットバルトの秘やかな体に触れた時、落ち着きを取り戻した。
「保護していただけて、感謝致します」
ロットバルトの、丁重な礼の言葉。
ロットバルトが背を向けた時。
ロットバルトの肩越しに、麗しい美貌の…もっと若い公爵の顔が見えた。
凄く…残念な気持ちだった。
けどどしゃ降りの中、ロットバルトは腕で頭を濡れないよう庇い、抱いたまま一寸先も水しぶきで見えないような雨の中、駆け続けてくれて…。
父と母の元に連れて行かれ、母に
「ああ良かった!
まあ…こんなに濡れて…」
自分が濡れるのも厭わず、母王妃に抱きしめられた時。
母の心からの心配に、自分の恍惚とした快感がひどく後ろめたくって。
公爵の甘い美貌と股間の甘やかな疼きを、どこかに追いやった。
けれど暫くは…夜、思い出して…。
自分で手で触れ…あの人の手の感触を思い出しながら、自分を慰めた…。
幾つの時だったろう…?
うんと幼くって…。
四つか五つ?
デルデロッテに…出会う前で、今思えば公爵は…多分まだ、10代…。
今よりもっと線が細く、華奢な感じがした…。
唇が額に触れる感触で、エルデリオンは意識を取り戻す。
公爵が、顔を伺っていた。
唇に軽く唇で触れられ、手で一物の先端をくすぐるように愛撫され…。
手はまだ、ロープで縛られ、吊り上げられていて…エルデリオンは掠れた声で囁く。
「外…して…手…」
公爵は微笑む。
「いいでしょう」
手首に絡む、ロープが外れ始める。
右手…そして左手が、ゆっくり下ろされ…けれど腕の力はすっかり抜けていた…。
両足揃え、膝裏を一気に抱えられ、裸の公爵に抱き上げられて…エルデリオンは腕をなんとか、上げて公爵の首に回す。
「…落としませんよ?」
エルデリオンは公爵の首に抱きついたまま、微笑を浮かべる公爵の顔を、間近で見つめた。
「…キス…した?
うんと…小さかった頃?」
「ええ」
エルデリオンが公爵を見つめると、公爵はエルデリオンを抱えて歩きながら、優しい声で囁く。
「貴方はとても…素直だった」
エルデリオンはかっ!と頬を染める。
「…正直…あの頃、私は憧れてる美少女がいました。
彼女に恋してると…思ってた。
なのに小さな貴方に縋り付かれた事が…どうしても追い払えず…。
掴まったんです。
心を、あんな小さかった貴方に…全部持って行かれた。
私は…そんな事はあり得ないと。
自分の心を否定し、追い求めた美少女と、付き合った。
満たされる…筈だったのに…。
彼女と付き合ってる間中、あなたの事が心から離れなかった」
運ばれた先は…薄いグリンの壁と天井の、とても優美な金の蔦飾りの柱の、浴場だった。
ぴちゃ…。
広い浴槽の中に続く階段を降り、湯の中に運ばれ…。
湯の中にふわっ…下ろされ、湯の中の高い段に腰を下ろすと、公爵に見つめられ、告げられる。
「宮廷一の垂らし…と、不名誉な名称を頂くまでに…。
たくさんの夫人と付き合った後。
ようやく自覚した。
貴方に…心の底から惚れていて…恋い焦がれてると」
エルデリオンは目前に立っている公爵が、胸の乳首のリングにそっ…と触れるのを見た。
「…貴方を私だけの物にする為なら…何でも出来た…のに………」
その言葉が、とても悲しそうで。
「こんなマネまでしなければ…私の物に、出来ないなんて………」
そうため息交じりに囁かれた時。
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