森と花の国の王子

あーす。

文字の大きさ
376 / 418
アールドット国王の別邸

神聖騎士じゃなきゃ手に負えない『影』

しおりを挟む
 間もなく、皆の脳裏に偵察隊の男らが城の門を潜るのが見え、シュアンが叫ぶ。

“帰って来たよ!“
“ちょっと待てシュアン!
…何か…変だ…気配が…”

無邪気な子供の声の後、大人の低いオーレの声が響いた後。
召使いが部屋に飛び込んで来ると
「捕虜を連れ帰りましたと、報告が!」
と叫んだ。

バルバロッサ王は直ぐ命ずる。
「この向かいの部屋に運び込めと告げろ」
「分かりました!」

程なく、廊下を大勢の男らが歩く足音と共に、廊下を挟んだ向こう部屋の扉が開き、男らが入って行く。

エウロペとラステルもが書斎に飛び込んで来、バルバロッサ王は立ち上がって持っていたチキンを鷲掴んで食い千切った後、残りを皿に放り投げ、オーガスタスを見た。

オーガスタスは横のローフィスが、ギュンター並にがっついて食べてるのを頬杖付いて見た後。
バルバロッサ王を見上げ、首を横に振る。

“なんだ…。
本当に惚れてるのはギュンターじゃなく、ローフィスか…”

突然脳裏にバルバロッサ王の声が響き、皆が目を見開く中。
ローフィスは食べかけを喉に詰まらせ、ハデにむせ込んだ。
オーガスタスは慌ててローフィスの背をさすり、飲み物を手渡し、脳裏に言葉を返す。

“何て事言うんだ…”

エウロペとラステルは顔を見合わせた後、バルバロッサ王の両脇にそれぞれ滑り込むと、ほぼ同時に王の腕を掴んで扉へと歩き出し、王を部屋から連れ出す。
オーガスタスは感謝するように、バルバロッサ王を連行して行くラステルとエウロペを見送った。

やっと咽せから立ち直ったローフィスは、隣のオーガスタスに首を向けて呻く。
「あ…あいつの言ったこと…」
「戯れ言に決まってる!」
横のエディエルゼにきっぱり怒鳴られ、思わずオーガスタスは言ったエディエルゼに振り向くものの、直ぐローフィスに向き直ると
「その通り」
と、言って聞かせた。

エウロペとラステルが両脇から王の腕を掴み、廊下に出ると、隣部屋の扉は開いていて。
室内に入った途端、偵察隊の体格いい男らが一斉に王に振り向く。

かなり広いその部屋の、大理石の床の上に。
血まみれの汚い男が横たえられ、皆が周囲を取り巻くように立っていた。

王は殆ど死にかけてると思った男が、近寄ると目を開け、唸るのを聞いた。
「お前が…奴隷上がりの糞か!」
「まだ、言葉が喋れるのか…。
俺はたかが奴隷上がり。
だがお前は、野人にしか見えないぞ?」

バルバロッサ王は仰向けに倒れてる男の、頭の後ろに立って男を見下ろす。
毛皮の衣服の、あちこちが切れて血が滴り、手当てしなければ失血死は確実。

「答えろ。
お前が…ヤッハ族の長か?」

男は笑う。
乾いた…笑い声は次第に大きくなる。
突然…王もラステルもエウロペもが。
男の声に混じり、黒い靄が男の声と共に立ち上り、空間に人型を作り始めるのを見た。

“『影』だ!”

オーレの叫びが聞こえ、シュアンも叫ぶ。
“…これ…誰?!”
シュテフも唸り始める。
“嫌な予感しかしない…。
小物ならいいが…”

間もなく、人型を取った黒い靄の、瞳の辺りが真っ赤に光った。

ミラーレスの声が飛ぶ。
“『闇の第二』か?!”

その時、空間を震わすしゃがれ声が響く。
“そう、私だ…”

バルバロッサ王は脳裏に尋ねる。
“ヤバいのか?”

だが能力者達は、慌てふためき脳裏に怒鳴り合う。
“我々では手に負えないぞ?!”
“神聖騎士を呼べ!”
“…僕たち…疲れてて力も使ってるから、回路開けない…”
“光が足りない!
さっきはどうやった?!”
“オーガスタスを通じて、ワーキュラス様が光を送ってくれて…”
“けどオーガスタスも疲れてるから、これ以上神経に負担掛けられないって…ディアヴォロス様が”

人型はくっきり形を取り始め、周囲の偵察隊の男らも、見えて聞こえてる様子で、畏怖の表情を浮かべ、一歩。
また一歩と、後ろに下がり始める。

“くくくくくくくくく…”

不気味なしゃがれ声はどんどん大きくなり、皆は背筋がぞっとする中。
バルバロッサ王は脳裏に叫ぶ。

“打つ手は無いのか?!”

ばんっ!
突然、ローフィスがゼイブンの襟首掴み、飛び込んで来る。

「真面目にやれ!」
ローフィスに怒鳴られたゼイブンは、黒い人型が振り向き、自分を真っ赤な二つの瞳で見るのを見つめ返し、目を見開く。

「…や…『闇の第二』…?!」

不気味な人型は真っ赤な二つの瞳を光らせると、靄を周囲の偵察隊の男らへと、這わせ始める。

ローフィスが首にかけた金のペンダントをかざし、怒鳴った。
「ウーエルハイナン・ドットブエスト!」

かっ!
金の光が伸びる黒い靄を、偵察隊の男らから瞬間、弾き飛ばす。

“お前ごときが!
この私を払いきれると思うな!”

バルバロッサ王は血まみれで瀕死の男が、瞳を真っ赤に光らせ、起き上がり始めるのを見た。
死人が起き上がって来るのと同様、不気味な様子にバルバロッサは目を見開く。

ゼイブンはローフィスに黒い靄が高速で飛ぶのを見、慌てて怒鳴る。
「ジャガランティア!」

かっっっ!

凄まじい光の閃光が飛んで靄を払い、起き上がりかけたヤッハ族の男は、床に手を付いて崩れ落ちる。

ローフィスが叫ぶ。
「俺達で回路を開き、神聖騎士を召喚するぞ!!!」
ゼイブンが泣きそうな顔で呻く。
「やっと疲れが取れかけたところなのに…。
アイリスがいてくれたら…」
「泣き言、言ってる場合か!!!
ここに居る男全部、奴に乗っ取られたら…」

そして呪文を唱え始めるローフィスの、声にしぶしぶゼイブンの声は便乗する。
「…ヤルフェリティ・リウスゴーザンバンドラ…」

エウロペもラステルも。
黒い人影から黒い靄が四方へと伸び、大きな渦巻きながら部屋の上空を覆い尽くし…。
それが呪文を唱えてる、ローフィスとゼイブンへと襲いかかり、取り巻き包もうとするのが見え、ぎょっ!!!とする。

が、ローフィスは怯む事無く射るような青い瞳を人型に向け、ペンダントをかざし怒鳴り続けてた。
「ヤフテラーシャ・スドーテラドナス…」

ゼイブンは周囲を見回し、渦巻く黒い靄が触れそうに近づき、危機感から最後の言葉を、ローフィスと共にやけっぱちで怒鳴った。

「アフテラ!!!」

途端、かっ!!!と二人の頭上が光り、光は大きくなって、眩い白光を纏った白地に金飾り模様入りの衣服を纏う、神々しい騎士が姿を現す。
続きもう一人が。
現れでる。

一人は金のウェーブのかかった髪を靡かせ、一人は銀に近いまっすぐな髪を。
二人共が真っ白な神々しい光を纏い、周囲は一気に明るくなった。

二人は真っ黒な人型と向かい合う。
ゼイブンが歓喜に包まれ、叫ぶ。
「ホールーン!!!
アーチェラス!!!
来てくれて、最高に嬉しい!!!」

“…『闇の第二』…。
こんな所で…勢力を広げ、力を得ていたのか…”
真っ直ぐの髪の騎士…ホールーンの心話が皆の脳裏に囁き渡り、ウェーブのかかった髪の騎士…アーチェラスもが心話で告げる。

“だが結界から遠く離れ、さ程の力は使えないようだな?”

“侮るな!!!”

『闇の第二』は大音量のしゃがれ声で怒鳴り返すと、靄を部屋の中に居る、二十人ほどの偵察隊に伸ばし始める。
ウェーブのかかった髪の騎士…アーチェラスが手をかざして白い光を放射し、全てを弾き飛ばし、怒鳴る。
“させない!!!”

真っ直ぐの髪の騎士…ホールーンはクールに微笑む。
“力を削いでやる。
ここで集めた精気を手放しても…闇の世界で大物で居られるかな?!”

バルバロッサ王は、突然死にかけたヤッハ族の男が立ち上がって振り向き、襲いかかって来るのを見、振り上げられた腕を咄嗟、掴み止める。

がっしっ!

が、野獣のように力業でのしかかろうとするので、押し合いになった。

上空では二人の神聖騎士が、凄まじい勢いで発光し始め、『闇の第二』を光で包み始める。
が、下では『闇の第二』に憑かれたヤッハ族の男の体から黒い靄が沸き始め、ヘビのように空間を這い、掴み合うバルバロッサ王へと伸び始めるのを、ローフィスは見て焦った。

「糞!!!」

ローフィスが慌てて王に駆け寄ろうとするが、蹌踉よろめき、それを見てゼイブンが慌てて駆け出す。
横のエウロペが咄嗟併走し、尋ねる。
「バルバロッサ王が、危ないのか?!」
ゼイブンは頷く。
「神聖騎士に力削ぎ落とされる前の、ヤツ『闇の第二』のあがきだが!
王が、第二に憑かれたら!
王は確実に弱る!!!
もし彼が倒れたら、戦況は著しく不利になる!!!」

が、横のエウロペの足が速いのを見、ゼイブンは慌てて首からペンダントを外し、手渡し怒鳴る。
「これを王の首にかけろ!」

エウロペは渡されたペンダントを手に握ると、唸るヤッハ族の男と両手でつかみ合い、がっしと組み合い押し合う王の背後に回り、ペンダントの鎖を放って首にかけた。

背に金のペンダントが下がり、ペンダントは上空で発光してる神聖騎士らの白い光を呼び寄せ、白く眩く光り出す。

やがて王が真っ白い光で包まれ始めると、ヤッハ族の男は唸り怯み、のたうち始めた。

ラステルは、二人の宙に浮かぶ神聖騎士から放射された白い光が、黒い人型を包囲し、包み込み…。
黒い靄渦巻き、覆い尽くされてた部屋が、次第に真っ白い光で覆われ始める凄まじい光景を見、ごくり…と唾を飲み込んだ。

ローフィスが、バルバロッサ王の背後で待機するエウロペの背を掴み、引いて怒鳴る。
「ペンダントの光が、靄を弾き飛ばしてる真っ最中!
近くに居ると、巻き込まれる!」

エウロペはヤッハ族の男から、尚も幾本ものヘビのような黒い靄が蠢き、光に突入してバルバロッサ王に伸びようともがき、弾き飛ばされ宙で散る様子を眺め、ローフィスに怒鳴る。
「あの黒い靄に触れると、マズいのか?!」

ゼイブンが横に飛び込み、叫ぶ。
「痛みと悪寒が凄いし、怯むと精力吸い取られ、最悪心を乗っ取られてあいつ『闇の第二』のしもべにされる!」

エウロペはそれを聞くなり、一気に背後にかっ飛んだ。
同時に、ローフィスもゼイブンもが下がる。

「野郎!!!」
バルバロッサ王は白い光に怯むヤッハ族の男の、腹に思いっきり、拳を叩き込む。

がっっっ!!!

殴られたヤッハ族の男は、王の拳を包み込む真っ白な光と共に殴りつけられ
「ぎゃあっ!!!」
“ぎゃあっ!!!”
しゃがれ声と共に大声で叫びを上げ、突然…床に転がり、もんどりうってもがく。

神聖騎士二人は徐々に光を落とし、宙からゆっくり降りて来ると。
倒れるヤッハ族の男を見、黒い人型が男と重なり、悶え苦しむ様を見つめる。

ラステルはあれほど部屋を覆い尽くしてた黒い靄がすっかり消え、眩いばかりの白い光も消えて行き
「終わったのか?!」
と叫んだ。

“まだだ…”
真っ直ぐの髪の神聖騎士ホールーンが、ヤッハ族の男と重なり苦しむ、黒い人型を見つめ唸った。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

雄牛は淫らなミルクの放出をおねだりする

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

処理中です...