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アールドット国王の別邸
和み始める王の別邸
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偵察隊らが顔を下げてると、レンフはジロッ、と冷たい視線を向け、脳裏に唸る。
“あんたら下等動物から見ると、俺は座ってるダケで、忙しそうに見えないらしいが…。
だがさっき光を放射したのは、回路を開いたんであって。
今でもその回路に光、送り続けてるんだ。
つまり、座ってても遊んでる訳じゃ無い。
だからその脳裏に浮かべてる、半端なくエロい妄想、引っ込めてくれないか?!
凄く、不愉快だ!!!”
王が気づいて部下らを見る。
すると途端、脳裏に裸に剥かれたレンフを、彼らが寄ってたかって、集団で犯す映像が浮かびあがった。
ラステルとエウロペまでもが顔を下げる中。
オーレが
“止めろシュアン”
と制止してくれた。
突然
“これ、誰?!”
とレジィの心話が響き
“今、起こってる事なの?!”
とミラーシェンが不安そうに囁く。
シュアンが、無邪気な声で言い訳る。
“今のはボクだけど。
妄想の映像は、エドウィンがレンフの意識から読み取ったの”
直ぐ、エドウィンが言い返す。
“読み取ったのを全員に見せたのは、お前じゃないか”
ラフィーレも頷く。
“うん、シュアンがエドウィンの見てる映像、みんなに見せた”
王が呻く。
“みんな…って、どの範囲だ?”
ラフィーレとエドウィンが、シュアンを見る。
後、ラフィーレが恐る恐る呟いた。
“…多分…この城のほぼ全員にぐらい?”
室内の全員が、顔下げかけた時。
エドウィンが叫ぶ。
“安心して!
さっきオーレが意識読んでた、城にいない王の偵察隊とかラステル配下にまでは、通じてないから!”
けれどシュテフが、暗い声を響かせた。
“エドウィン、それ救いになってない…”
オーレも頷く。
“城中の男達が。
裸で犯されるレンフの映像で、興奮しまくってるぞ…”
レンフが、腕組みしてふんぞり返る。
“皆に、あれは俺じゃない。
あくまでもイメージだと知らせろ”
ミラーレスが、幸せそうに眠りこけてるデルデとエルデリオンを羨ましげに見つめながら、呻いた。
“君が言ったんだ。
下等動物と。
実物とか単にイメージとかの、区別なんて付くか”
オーレが、沈んだ声で言った。
“この部屋から、出なければ安全”
けれどレンフは、腕組みしたまま怒鳴った。
“ふさげてるな!!!”
厨房から料理の皿持って、部下の一人は部屋に戻って来るが、入るなり足を止める。
ラステルとエウロペが気づいて見つめる中、二人より長身で体格良い男は顔下げて唸った。
「側に寄るの、怖いんですが」
ラステルは目を見開いてエウロペを見た。
が、エウロペは皿を受け取り、室内に進み出てレンフの横のテーブルの上に置く。
「ここに、置いておきますから」
レンフは感じ良くエウロペに微笑まれ、頬染める。
直ぐ、脳裏にエウロペの腕に抱かれて、あっはんしてるレンフの映像が浮かび、エウロペは気づいて目を少し見開き、レンフは真っ赤になって怒鳴った。
“エドウィン!!!
シュアン!!!
いい加減にしろ!!!
お前らがそーゆー、余計な事に光使うから!!!
足りなくなって俺が呼ばれたんだ!!!”
エドウィンは顔下げると
「…だって、見えちゃったし…」
と言い訳し、シュアンは無邪気に笑うと
「ボクも!」
と叫んだ。
レンフが顔上げると、エウロペは会釈して背を向ける。
ラステルの元に戻って行くエウロペを見つめるレンフの、悲嘆に暮れる呟きが、皆の脳裏に響き渡る。
“どーしてあーゆーいい男には好かれず、どぐされ下等生物には、妄想されるんだ…”
城全員の脳裏に、その言葉は響き渡った。
途端そこら中から、多数の声が脳裏に響く。
“え?!
あの色っぽい美形が、あの声の主か?!”
“嘘だろ。
あんな綺麗なヤツから、あんな毒のような言葉が飛び出すのか?!”
“アースルーリンドの美形…って、顔が綺麗なだけ?!
性格、最悪なのか?!”
オーガスタスが、横に立ってるギュンターを無言で見つめ、気づいたギュンターは
「なんだ!
俺の顔を勝手に誤解する、周囲が悪い!」
と逆ギレしてオーガスタスに怒った。
オーガスタスはギュンターから顔背けてため息吐くと
“オーレ。
顔を性格に合わせて変形する能力者、って、居ないのか?”
光を受けて徐々に気力の回復してきた、ローフィスも呻く。
“本人はともかく。
周囲に、迷惑すぎる。
誤解する方が悪いとか、開き直られると”
城中の男達はどよめき渡り、オーレはオーガスタスとローフィスの言葉なんて聞いていず
“良かったなレンフ!
お前が性悪だと知れ渡り。
城中の男達の性欲が、一気にめでたく減退したぞ!!!”
と、弾んだ声で報告した。
バルバロッサ王は頷いて、ようやく一緒に覗いてる部下達に
「もう行って。
食べて酒飲んで、寛いでいいぞ」
と許可を出した。
ラステルもエウロペも。
オーガスタスもギュンターもが、体格良い男らが項垂れきって、ぞろぞろ部屋から出て行く様子を、気の毒そうに見送った。
王も顔を下げると
「さて。
化け物出現の大ピンチは収束したし。
俺はエディエルゼを、口説いてくるかな」
と言って、廊下に出て行く。
入れ替わりにラステル部下二人が入って来て、慌てて向かって来る王を、横に避けて先に通した後。
部屋に駆け込んで、叫んだ。
「情勢が、著しく変化しました!」
ラステルは頷くと、部下らに尋ねる。
「…わざわざここに出向く、って事は、アースルーリンドの能力者、伝えてくれなかったの?」
部下らは頷く。
「途中から、通話が途切れるようになって…」
「とうとう、まるで通じなくなったので」
ラステルは頷いて、部下らと部屋を後にする。
脳裏にオーレが
“悪い。
治療に光使ってたんで”
と謝罪し、シュアンも相変わらず、明るい声で告げた。
“ボク、オーレの回路が無いと、通話出来ないの”
その時オーレが、あちこちのラステル配下らや偵察隊の長らと、神経回路を木の枝みたいに繋いでる映像が見えた。
“これ、ボクに開いてくれないと。
ボク、入れなくって、会話出来るように出来ないの“
ラフィーレが、皆の理解のための、助け船出した。
“船で同乗したみんなの意識は、シュアン、記憶してるから回路が自動的に開けるけど。
オーレみたいな凄い読み取り能力は無いから、ここよりうんと離れた人達との通話は、回路がしっかり繋がってないと、出来ないの…”
エウロペは頷き、けれど顔を上げてぼやいた。
「分かったところで…あんまり私達には、役に立ちませんけど。
能力に対しての、理解は深まりますね」
けどレンフが、まだエウロペをハートマークな瞳で見つめ続けてるのを見て、オーガスタスがギュンターの背を押し、戸口付近に一人残ってる、エウロペをも促し、揃って部屋を出て行った。
扉を閉めて、直ぐ。
レンフのぼやきが聞こえる。
“せめて目の保養ぐらい、させてくれたって…”
オーガスタスはそれを聞いて、ため息吐く。
オーレが直ぐ、脳裏で答えた。
“シュアンの回路は閉じさせる。
当分は、心で呟いても大丈夫だ”
オーガスタスは
“助かる”
と言って、エウロペとギュンターを促し、階段を上がって行った。
室内では、オーレがレンフを見つめ、心話で唸った。
“お前、透視能力在るだろう?
エウロペが知らないと思って、彼の裸を舐めるように見てるの、俺もシュテフもひしひしと感じたから。
特別回路使って、オーガスタスに注意したんだ”
“特別回路?”
“光竜ワーキュラス殿に頼んで、ワーキュラス殿から左将軍のディアヴォロス殿。
そしてディアヴォロス殿から、オーガスタスへ伝えて貰った”
レンフはオーレを睨み付けた。
“なんでそんな回りくどいことをするんだ!”
シュテフが呆れる。
“シュアンの回路だと、お前がエウロペの裸、透視してるの城中にバレるのに?
第一、エウロペ殿が気の毒すぎて。
無意識の内に、裸見られてるなんて”
とうとう、エドウィンとシュアン、ラフィーレがくすくす笑い始め、ミラーレスが
“治療のために来てる事、忘れるな。
気が散るから、いい加減にしてくれないか?”
と、全員に釘刺した。
皆、顔下げて自重しはじめる、真っただ中。
目を閉じたゼイブンだけが
“見せて貰えるなら、男じゃなく女の裸がイイ…”
と呻いているのが聞こえ、皆一斉に、寝台に横たわるゼイブンを呆れて見た。
“あんたら下等動物から見ると、俺は座ってるダケで、忙しそうに見えないらしいが…。
だがさっき光を放射したのは、回路を開いたんであって。
今でもその回路に光、送り続けてるんだ。
つまり、座ってても遊んでる訳じゃ無い。
だからその脳裏に浮かべてる、半端なくエロい妄想、引っ込めてくれないか?!
凄く、不愉快だ!!!”
王が気づいて部下らを見る。
すると途端、脳裏に裸に剥かれたレンフを、彼らが寄ってたかって、集団で犯す映像が浮かびあがった。
ラステルとエウロペまでもが顔を下げる中。
オーレが
“止めろシュアン”
と制止してくれた。
突然
“これ、誰?!”
とレジィの心話が響き
“今、起こってる事なの?!”
とミラーシェンが不安そうに囁く。
シュアンが、無邪気な声で言い訳る。
“今のはボクだけど。
妄想の映像は、エドウィンがレンフの意識から読み取ったの”
直ぐ、エドウィンが言い返す。
“読み取ったのを全員に見せたのは、お前じゃないか”
ラフィーレも頷く。
“うん、シュアンがエドウィンの見てる映像、みんなに見せた”
王が呻く。
“みんな…って、どの範囲だ?”
ラフィーレとエドウィンが、シュアンを見る。
後、ラフィーレが恐る恐る呟いた。
“…多分…この城のほぼ全員にぐらい?”
室内の全員が、顔下げかけた時。
エドウィンが叫ぶ。
“安心して!
さっきオーレが意識読んでた、城にいない王の偵察隊とかラステル配下にまでは、通じてないから!”
けれどシュテフが、暗い声を響かせた。
“エドウィン、それ救いになってない…”
オーレも頷く。
“城中の男達が。
裸で犯されるレンフの映像で、興奮しまくってるぞ…”
レンフが、腕組みしてふんぞり返る。
“皆に、あれは俺じゃない。
あくまでもイメージだと知らせろ”
ミラーレスが、幸せそうに眠りこけてるデルデとエルデリオンを羨ましげに見つめながら、呻いた。
“君が言ったんだ。
下等動物と。
実物とか単にイメージとかの、区別なんて付くか”
オーレが、沈んだ声で言った。
“この部屋から、出なければ安全”
けれどレンフは、腕組みしたまま怒鳴った。
“ふさげてるな!!!”
厨房から料理の皿持って、部下の一人は部屋に戻って来るが、入るなり足を止める。
ラステルとエウロペが気づいて見つめる中、二人より長身で体格良い男は顔下げて唸った。
「側に寄るの、怖いんですが」
ラステルは目を見開いてエウロペを見た。
が、エウロペは皿を受け取り、室内に進み出てレンフの横のテーブルの上に置く。
「ここに、置いておきますから」
レンフは感じ良くエウロペに微笑まれ、頬染める。
直ぐ、脳裏にエウロペの腕に抱かれて、あっはんしてるレンフの映像が浮かび、エウロペは気づいて目を少し見開き、レンフは真っ赤になって怒鳴った。
“エドウィン!!!
シュアン!!!
いい加減にしろ!!!
お前らがそーゆー、余計な事に光使うから!!!
足りなくなって俺が呼ばれたんだ!!!”
エドウィンは顔下げると
「…だって、見えちゃったし…」
と言い訳し、シュアンは無邪気に笑うと
「ボクも!」
と叫んだ。
レンフが顔上げると、エウロペは会釈して背を向ける。
ラステルの元に戻って行くエウロペを見つめるレンフの、悲嘆に暮れる呟きが、皆の脳裏に響き渡る。
“どーしてあーゆーいい男には好かれず、どぐされ下等生物には、妄想されるんだ…”
城全員の脳裏に、その言葉は響き渡った。
途端そこら中から、多数の声が脳裏に響く。
“え?!
あの色っぽい美形が、あの声の主か?!”
“嘘だろ。
あんな綺麗なヤツから、あんな毒のような言葉が飛び出すのか?!”
“アースルーリンドの美形…って、顔が綺麗なだけ?!
性格、最悪なのか?!”
オーガスタスが、横に立ってるギュンターを無言で見つめ、気づいたギュンターは
「なんだ!
俺の顔を勝手に誤解する、周囲が悪い!」
と逆ギレしてオーガスタスに怒った。
オーガスタスはギュンターから顔背けてため息吐くと
“オーレ。
顔を性格に合わせて変形する能力者、って、居ないのか?”
光を受けて徐々に気力の回復してきた、ローフィスも呻く。
“本人はともかく。
周囲に、迷惑すぎる。
誤解する方が悪いとか、開き直られると”
城中の男達はどよめき渡り、オーレはオーガスタスとローフィスの言葉なんて聞いていず
“良かったなレンフ!
お前が性悪だと知れ渡り。
城中の男達の性欲が、一気にめでたく減退したぞ!!!”
と、弾んだ声で報告した。
バルバロッサ王は頷いて、ようやく一緒に覗いてる部下達に
「もう行って。
食べて酒飲んで、寛いでいいぞ」
と許可を出した。
ラステルもエウロペも。
オーガスタスもギュンターもが、体格良い男らが項垂れきって、ぞろぞろ部屋から出て行く様子を、気の毒そうに見送った。
王も顔を下げると
「さて。
化け物出現の大ピンチは収束したし。
俺はエディエルゼを、口説いてくるかな」
と言って、廊下に出て行く。
入れ替わりにラステル部下二人が入って来て、慌てて向かって来る王を、横に避けて先に通した後。
部屋に駆け込んで、叫んだ。
「情勢が、著しく変化しました!」
ラステルは頷くと、部下らに尋ねる。
「…わざわざここに出向く、って事は、アースルーリンドの能力者、伝えてくれなかったの?」
部下らは頷く。
「途中から、通話が途切れるようになって…」
「とうとう、まるで通じなくなったので」
ラステルは頷いて、部下らと部屋を後にする。
脳裏にオーレが
“悪い。
治療に光使ってたんで”
と謝罪し、シュアンも相変わらず、明るい声で告げた。
“ボク、オーレの回路が無いと、通話出来ないの”
その時オーレが、あちこちのラステル配下らや偵察隊の長らと、神経回路を木の枝みたいに繋いでる映像が見えた。
“これ、ボクに開いてくれないと。
ボク、入れなくって、会話出来るように出来ないの“
ラフィーレが、皆の理解のための、助け船出した。
“船で同乗したみんなの意識は、シュアン、記憶してるから回路が自動的に開けるけど。
オーレみたいな凄い読み取り能力は無いから、ここよりうんと離れた人達との通話は、回路がしっかり繋がってないと、出来ないの…”
エウロペは頷き、けれど顔を上げてぼやいた。
「分かったところで…あんまり私達には、役に立ちませんけど。
能力に対しての、理解は深まりますね」
けどレンフが、まだエウロペをハートマークな瞳で見つめ続けてるのを見て、オーガスタスがギュンターの背を押し、戸口付近に一人残ってる、エウロペをも促し、揃って部屋を出て行った。
扉を閉めて、直ぐ。
レンフのぼやきが聞こえる。
“せめて目の保養ぐらい、させてくれたって…”
オーガスタスはそれを聞いて、ため息吐く。
オーレが直ぐ、脳裏で答えた。
“シュアンの回路は閉じさせる。
当分は、心で呟いても大丈夫だ”
オーガスタスは
“助かる”
と言って、エウロペとギュンターを促し、階段を上がって行った。
室内では、オーレがレンフを見つめ、心話で唸った。
“お前、透視能力在るだろう?
エウロペが知らないと思って、彼の裸を舐めるように見てるの、俺もシュテフもひしひしと感じたから。
特別回路使って、オーガスタスに注意したんだ”
“特別回路?”
“光竜ワーキュラス殿に頼んで、ワーキュラス殿から左将軍のディアヴォロス殿。
そしてディアヴォロス殿から、オーガスタスへ伝えて貰った”
レンフはオーレを睨み付けた。
“なんでそんな回りくどいことをするんだ!”
シュテフが呆れる。
“シュアンの回路だと、お前がエウロペの裸、透視してるの城中にバレるのに?
第一、エウロペ殿が気の毒すぎて。
無意識の内に、裸見られてるなんて”
とうとう、エドウィンとシュアン、ラフィーレがくすくす笑い始め、ミラーレスが
“治療のために来てる事、忘れるな。
気が散るから、いい加減にしてくれないか?”
と、全員に釘刺した。
皆、顔下げて自重しはじめる、真っただ中。
目を閉じたゼイブンだけが
“見せて貰えるなら、男じゃなく女の裸がイイ…”
と呻いているのが聞こえ、皆一斉に、寝台に横たわるゼイブンを呆れて見た。
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