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カデンツァ城、入城
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まだ昼を過ぎたばかりの時刻。
近衛騎士らが秘密の通路、木々で覆われたトンネルを潜り抜け。
その先の鬱蒼と茂った木の枝を掻き分けて、カデンツァ城敷地内に入る。
その先の芝生の上には、もう既に盗賊の死体があちこちに転がっていて。
遙か先、城内へと続く庭園に、ギデオンとアドルフェス、シャッセルの三人が。
群れ来て進撃を阻止しようとする盗賊らを、鬼神のように斬って捨て。
道を空けていた。
近衛騎士らは、ハードラー城での疲れも忘れて奮い立ち。
転がる賊の死体を飛び超し、ギデオンらの後を追う。
茂みの横に、案内した少年が立ちすくんでるのを騎士らは見つけ、通り過ぎ様、次々に声かける。
「いいから、戻ってろ!」
「案内、ご苦労!」
「怪我しない内に、帰れ!」
少年は、茂みを抜けるなり自分を追い越し、襲い来る賊を鮮やかに切り倒し進む、ギデオンとシャッセル、アドルフェスの勇敢さに見惚れ、呆然としていたけれど。
後続の騎士らにそう叫ばれ、振り向く。
騎士らの皆が皆。
自分の横を通り過ぎ様、笑みを向けて通り過ぎて行く。
その、勇姿…!
「近衛騎士って…格好いい…。
俺、大人になったら近衛騎士になる!!!」
それを聞き、騎士らは走りながら笑う。
「腕を磨け!」
「頑張れ!」
けれど
「苦労が絶えないぞ!」
と一人が叫び返すと。
皆、思い切り笑いながら、走り去った。
最後の、一人だろうか。
少年が、その場に立ちすくんで近衛騎士の勇姿を見送っていると。
突然腕を掴んで引き。
茂みの中に押しやって、低い声で呻く。
「…戻れ。
もしお前が怪我すれば。
ギデオン准将が、悲しむ」
乱暴な扱い、ぶっきら棒な言い方。
けれど…昨夜襲い来た賊らとはまるで違い…怖くない。
少年は、一つ頷くと。
木の枝を掻き分け、茂みの中へ入ろうとし…。
振り向いて、最後尾の騎士に叫んだ。
「やっつけて!!!
斬られた仲間の、仇を討って!!!」
先に走る騎士らの幾人かは。
その声に、背を向け走る歩を止めぬまま、剣を振り上げ応え。
幾人かは
「おぅ!」
と声を返した。
少年は、頼もしい近衛騎士らの。
城内に攻め入る勇敢な後ろ姿を、もう一度その目に焼き付け。
枝を掻き分け、茂みの中へと、姿を消した。
ギデオンが城中へと、歩を踏み入れる。
扉の影から急襲する賊に、軽く身を傾け、避け様直ぐ剣を振りきり。
一撃の元、斬り倒すのを目にした賊達は。
ギデオンが城内へ駆け込むと、蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
ギデオンは背を向けて逃げる敵に思い切り腹を立て、広い玄関ホールを進みながら、賊の姿を探す。
戸の影から、箪笥、彫像の後ろから。
敵は隙を狙って急襲して来、その都度ギデオンは剣を振った。
「手練れだ!
いつの間にか来てる!」
「敵が城内に居るぞ!!!」
「城内だ!!!
場内に入ってる!!!」
「見張りは何してた?!」
「どうやって入った?!」
そこら中で、慌てふためく賊らの声が響き渡る。
賊らはそれを聞くなり、物陰に一斉に、身を隠し始めた。
その話を信じない、自信家かぼんくらのみが、向かって来るギデオンらに剣を振り…。
一瞬で避けられ、ギデオンの早く鋭い一撃を喰らう。
背後を護るシャッセルもアドルフェスもが。
横から、斜め後ろから。
突如飛び出し、背を襲う賊らに、振り向いては剣を振り切った。
「ぎゃっ!!!」
「ぎぇっ!!!」
「ぐぅぅぅぅっ!!!」
「半端無く強いぞ!」
「お宝を守れ!!!」
その声は遠ざかっていき、見回しても周囲に動く気配無く。
ギデオンは二階に続く、豪華な飾り彫刻をふんだんに施した手すりの、幅広で立派な階段を駆け上る。
その後に、近衛騎士らが一気に広大な玄関ホールへと雪崩れ込んで来る。
その数の多さにビビって、物陰から散り散りに逃げ出す賊。
その背を追い、左右の廊下、奥の通路へと、近衛騎士らは散り始める。
あっ、と言う間に、城内はホールも広間も、広い廊下ですら。
賊の姿は綺麗に消え。
あちこちの物影から、突如襲っては、避けた隙に逃げ出す。
ギデオンは人の気配が消え、味方の騎士の足音だけが響く広大なホールを、階段途中で見下ろす。
下の階段途中ではシャッセルが。
剣を下げたまま、自分同様、階段横に並ぶ彫像の陰を警戒し、襲い来る敵に身構えながら上がって来る。
ギデオンが豪華な階段を登り切る。
素晴らしい金の飾り額縁に縁取られた、巨大な絵画が壁一面に並ぶ、広い踊り場に立つ。
正面の部屋を探ろうと、進むギデオンの背に。
突然絵の横の、開け放たれた飾り戸の影から、賊が急襲して来た。
シャッセルは階上を見上げ、その狼藉者を目にした途端。
慌ててギデオンの背を護ろうと、一気に階段を駆け上る。
シャッセルの急ぐ姿にギデオンは気づき、背に刃の振り下ろされる気配に。
ギデオンは背後に振り向くことなく、軽く身を傾け襲い来る剣をかわし。
瞬時に背後に剣を突き出し、敵の腹を突き刺す。
ざっっっ!
「ぐぅっ!!!」
賊はその一撃で床に倒れ伏す。
駆けつけたシャッセルが、僅かに息を切らして床に転がる、賊を見る。
顔を上げ、ギデオンを真正面から声無く見つめた。
金の、鮮やかで豪奢な髪は僅かに乱れて波打ち。
細やかな波打つ金の縮れ毛に囲まれた、色白な小顔の小さな唇は赤く。
くっきりと浮かび上がる碧緑色の美しい瞳が、自分を見つめていた。
シャッセルは美女も叶わぬ、類い希な美しいその姿と。
背後から襲う敵に、振り向きもせず一撃で斬り殺す、見事な剣捌きとのギャップに。
暫く、呆然とした。
が、ギデオンはシャッセルに、きつく強い視線を向ける。
シャッセルは瞬間、はっと気づく。
背後に感じる、鋭い殺気。
自分の背を狙い、敵の剣が降ってきていた。
背を絶ち斬ろうとするその剣に。
シャッセルは振り向き様剣を当て、止める。
交えた剣を力を込めて押し合いながら…思う。
“…これが、普通だ………。
背後から襲いかかる剣を一瞬でかわし、敵をも見ずに剣を振り入れ…。
そして一撃で殺す事など、ギデオンの他に一体誰が出来る?”
シャッセルは賊の剣を力づくで跳ね上げ、自らの剣を素早く構え、思い切りその賊の開いた横腹に突き入れる。
ざしっ!!!
「う゛…ぐっ!」
賊は呻くと、傷を抑えて倒れ込む。
シャッセルが、一息付いて顔を上げる。
ギデオンは戦場で浮き立つ、素晴らしく綺麗なその姿で。
尊大に顎を上げ、息一つ乱さずシャッセルに告げた。
「…私の心配は無用だ。自分の身を案じろ」
その言い方が。
見下す風で無く、声に気遣いが潜み。
シャッセルは心の中で。
ギデオンに感謝の一礼をした。
近衛騎士らが秘密の通路、木々で覆われたトンネルを潜り抜け。
その先の鬱蒼と茂った木の枝を掻き分けて、カデンツァ城敷地内に入る。
その先の芝生の上には、もう既に盗賊の死体があちこちに転がっていて。
遙か先、城内へと続く庭園に、ギデオンとアドルフェス、シャッセルの三人が。
群れ来て進撃を阻止しようとする盗賊らを、鬼神のように斬って捨て。
道を空けていた。
近衛騎士らは、ハードラー城での疲れも忘れて奮い立ち。
転がる賊の死体を飛び超し、ギデオンらの後を追う。
茂みの横に、案内した少年が立ちすくんでるのを騎士らは見つけ、通り過ぎ様、次々に声かける。
「いいから、戻ってろ!」
「案内、ご苦労!」
「怪我しない内に、帰れ!」
少年は、茂みを抜けるなり自分を追い越し、襲い来る賊を鮮やかに切り倒し進む、ギデオンとシャッセル、アドルフェスの勇敢さに見惚れ、呆然としていたけれど。
後続の騎士らにそう叫ばれ、振り向く。
騎士らの皆が皆。
自分の横を通り過ぎ様、笑みを向けて通り過ぎて行く。
その、勇姿…!
「近衛騎士って…格好いい…。
俺、大人になったら近衛騎士になる!!!」
それを聞き、騎士らは走りながら笑う。
「腕を磨け!」
「頑張れ!」
けれど
「苦労が絶えないぞ!」
と一人が叫び返すと。
皆、思い切り笑いながら、走り去った。
最後の、一人だろうか。
少年が、その場に立ちすくんで近衛騎士の勇姿を見送っていると。
突然腕を掴んで引き。
茂みの中に押しやって、低い声で呻く。
「…戻れ。
もしお前が怪我すれば。
ギデオン准将が、悲しむ」
乱暴な扱い、ぶっきら棒な言い方。
けれど…昨夜襲い来た賊らとはまるで違い…怖くない。
少年は、一つ頷くと。
木の枝を掻き分け、茂みの中へ入ろうとし…。
振り向いて、最後尾の騎士に叫んだ。
「やっつけて!!!
斬られた仲間の、仇を討って!!!」
先に走る騎士らの幾人かは。
その声に、背を向け走る歩を止めぬまま、剣を振り上げ応え。
幾人かは
「おぅ!」
と声を返した。
少年は、頼もしい近衛騎士らの。
城内に攻め入る勇敢な後ろ姿を、もう一度その目に焼き付け。
枝を掻き分け、茂みの中へと、姿を消した。
ギデオンが城中へと、歩を踏み入れる。
扉の影から急襲する賊に、軽く身を傾け、避け様直ぐ剣を振りきり。
一撃の元、斬り倒すのを目にした賊達は。
ギデオンが城内へ駆け込むと、蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
ギデオンは背を向けて逃げる敵に思い切り腹を立て、広い玄関ホールを進みながら、賊の姿を探す。
戸の影から、箪笥、彫像の後ろから。
敵は隙を狙って急襲して来、その都度ギデオンは剣を振った。
「手練れだ!
いつの間にか来てる!」
「敵が城内に居るぞ!!!」
「城内だ!!!
場内に入ってる!!!」
「見張りは何してた?!」
「どうやって入った?!」
そこら中で、慌てふためく賊らの声が響き渡る。
賊らはそれを聞くなり、物陰に一斉に、身を隠し始めた。
その話を信じない、自信家かぼんくらのみが、向かって来るギデオンらに剣を振り…。
一瞬で避けられ、ギデオンの早く鋭い一撃を喰らう。
背後を護るシャッセルもアドルフェスもが。
横から、斜め後ろから。
突如飛び出し、背を襲う賊らに、振り向いては剣を振り切った。
「ぎゃっ!!!」
「ぎぇっ!!!」
「ぐぅぅぅぅっ!!!」
「半端無く強いぞ!」
「お宝を守れ!!!」
その声は遠ざかっていき、見回しても周囲に動く気配無く。
ギデオンは二階に続く、豪華な飾り彫刻をふんだんに施した手すりの、幅広で立派な階段を駆け上る。
その後に、近衛騎士らが一気に広大な玄関ホールへと雪崩れ込んで来る。
その数の多さにビビって、物陰から散り散りに逃げ出す賊。
その背を追い、左右の廊下、奥の通路へと、近衛騎士らは散り始める。
あっ、と言う間に、城内はホールも広間も、広い廊下ですら。
賊の姿は綺麗に消え。
あちこちの物影から、突如襲っては、避けた隙に逃げ出す。
ギデオンは人の気配が消え、味方の騎士の足音だけが響く広大なホールを、階段途中で見下ろす。
下の階段途中ではシャッセルが。
剣を下げたまま、自分同様、階段横に並ぶ彫像の陰を警戒し、襲い来る敵に身構えながら上がって来る。
ギデオンが豪華な階段を登り切る。
素晴らしい金の飾り額縁に縁取られた、巨大な絵画が壁一面に並ぶ、広い踊り場に立つ。
正面の部屋を探ろうと、進むギデオンの背に。
突然絵の横の、開け放たれた飾り戸の影から、賊が急襲して来た。
シャッセルは階上を見上げ、その狼藉者を目にした途端。
慌ててギデオンの背を護ろうと、一気に階段を駆け上る。
シャッセルの急ぐ姿にギデオンは気づき、背に刃の振り下ろされる気配に。
ギデオンは背後に振り向くことなく、軽く身を傾け襲い来る剣をかわし。
瞬時に背後に剣を突き出し、敵の腹を突き刺す。
ざっっっ!
「ぐぅっ!!!」
賊はその一撃で床に倒れ伏す。
駆けつけたシャッセルが、僅かに息を切らして床に転がる、賊を見る。
顔を上げ、ギデオンを真正面から声無く見つめた。
金の、鮮やかで豪奢な髪は僅かに乱れて波打ち。
細やかな波打つ金の縮れ毛に囲まれた、色白な小顔の小さな唇は赤く。
くっきりと浮かび上がる碧緑色の美しい瞳が、自分を見つめていた。
シャッセルは美女も叶わぬ、類い希な美しいその姿と。
背後から襲う敵に、振り向きもせず一撃で斬り殺す、見事な剣捌きとのギャップに。
暫く、呆然とした。
が、ギデオンはシャッセルに、きつく強い視線を向ける。
シャッセルは瞬間、はっと気づく。
背後に感じる、鋭い殺気。
自分の背を狙い、敵の剣が降ってきていた。
背を絶ち斬ろうとするその剣に。
シャッセルは振り向き様剣を当て、止める。
交えた剣を力を込めて押し合いながら…思う。
“…これが、普通だ………。
背後から襲いかかる剣を一瞬でかわし、敵をも見ずに剣を振り入れ…。
そして一撃で殺す事など、ギデオンの他に一体誰が出来る?”
シャッセルは賊の剣を力づくで跳ね上げ、自らの剣を素早く構え、思い切りその賊の開いた横腹に突き入れる。
ざしっ!!!
「う゛…ぐっ!」
賊は呻くと、傷を抑えて倒れ込む。
シャッセルが、一息付いて顔を上げる。
ギデオンは戦場で浮き立つ、素晴らしく綺麗なその姿で。
尊大に顎を上げ、息一つ乱さずシャッセルに告げた。
「…私の心配は無用だ。自分の身を案じろ」
その言い方が。
見下す風で無く、声に気遣いが潜み。
シャッセルは心の中で。
ギデオンに感謝の一礼をした。
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