アースルーリンドの騎士 幼い頃

あーす。

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第六章『光の里での休養』

治療の湯から、逃げ出せない面々

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 アイリスは頭の中の言葉の指示に頷くと、緑の薬湯に傷口を浸す。
そしてオーガスタスを見ると、オーガスタスの肩が出てるのに忠告する。
「傷を出来るだけ浸せと」
オーガスタスは目を閉じたままつぶやく。
「聞こえてる。
だが下の傷だけでかなりあちこち疼くのに、これ以上数を増やしたくない」

ローフィスも、アイリスもがそう言ったオーガスタスを見つめ、だが思い出す。
「…闇の傷だったな…」
そのローフィスのつぶやきに、傷を浸せ、とローフィスに肩を押し下げられたシェイルが尋ねる。
「違うのか?」

アイリスがささやく。
「普通の傷は、染みるどころかじんわりくるまれたみたいに気持ちいいけど」

唯一人傷を負ってないローランデがギュンターを見つめ
「そうなのか?」と尋ね、ギュンターは無言で頷いた。
「痛みが和らいでる」

アイリスがオーガスタスを見つめる。
「どんな、感じ?」
「傷自体は同じだ。和らいで心地良いが、時折ちりり!と焼けたような痛みが、そこらかしこに立ち上る。
火傷に近いかもな」
アイリスが、吐息混じりに顔を、下げた。
「『闇の第二』の傷じゃな」

オーガスタスが目を開けアイリスを見る。
「そんなに厄介か?」
「奴の“障気”は他の何倍も強烈だ。
自分の“障気”に一度でも触れた者の古傷を見つけると、そこから強引に進入して心を乗っ取る名人で…」

ローランデが不安そうにささやく。
「ギュンターは乗っ取られかけた…」
ゼイブンが振り向く。
「が、振り払ったろう?
傷付けられた訳じゃない」

シェイルも不安そうにオーガスタスを見つめ、ささやく。
「傷付いた方が…不味いのか?」
ローフィスは吐息混じりに頷く。
「跡も残るし痛みも、長引くだろう?
それだけ強烈に、刻印を付けたのと同じだ」

スフォルツァとラフォーレンはそれを聞き、つい黙り込む。
が、ディンダーデンは両肘浴槽の端に乗っけ、顔を上げて目を閉じていたが、とうとう唸った。
「我慢、出来ない!」
アイリスがジロリ。と視線をくべる。
「アシュアークがまだ、寝室に居る」

が途端、ラフォーレンが囁いた。
「…あの元気なあいつがまだ…起きて来ないって事は………」

ディンダーデンが唸った。
「だから…発散しない内に気絶された。と、言ったろう?」
スフォルツァがラフォーレンを見ると、ラフォーレンはざっ!と湯から上がり、様子を見に出て行く。

オーガスタスは面倒臭そうに目を開けると、眉間を寄せまくるディンダーデンに目を投げ、低い声でつぶやいた。
「出しきらないと収まらないのか?」
ディンダーデンが面倒臭げに唸った。
「誰だって、そうだろう?」

オーガスタスは隣のアイリスに視線を向け囁く。
「女を外から呼べないか、連中に聞けないのか?」
ゼイブンがふて腐れきって怒鳴った。
「俺がとっくに聞いた!
怪我人には調達出来ない!とミラーレスに怒鳴られた!
そんな体力があるんなら先に傷を治せと!」

ディンダーデンが目を開ける。
「それはお前だからだろう?!
俺のは治療の一環だぞ?!
戦闘後に起こる、全く正常な反応だ!」

オーガスタスがぼやく。
「お前に取って正常でも、周囲には異常だぜ…。
あの元気の塊の、アシュアークを沈めるんだもんな…」

言った途端ラフォーレンが、アシュアークを抱きかかえてやって来る。
アシュアークはぐったりとラフォーレンの腕の中に居て、浴槽の端に足を降ろされて蹌踉めいた。

「…くたくただな…」
アイリスが目を見開きそうつぶやくと、ディンダーデンは唸った。
「やっぱりお前くらい耐久力が無いとな!」

ローフィスが見ていると、アイリスはすっとぼけた。
「冗談だろう?
確かに背は私の方があるが、アシュアークの方が若くて元気だ」

皆が見てる中、アシュアークはラフォーレンに助けられて湯に入ると、ほぅっ!と大きく吐息を吐き、少し元気を取り戻した様子で、向かいの自分よりうんと離れたディンダーデンを睨む。
「薄情者!」
「心地良くくたばってたから、起こさなかっただけだ」

オーガスタスが目を閉じたまま、駆け巡る軽い傷の痛みに眉間を寄せ、呻く。
「で?元気に成ったのか?アシュアーク」
アシュアークは御大を見つめる。
「私はいつも元気だ!」

ラフォーレンは馬鹿を気の毒そうに見た。
「さっきくたばってたろう?」
アシュアークは可愛らしく膨れる。
「寝てたんだ!」

ディンダーデンに、目を閉じたままオーガスタスは頭を振る。
「…だ、そうだ。
この湯の中なら大丈夫なんだろう?
そつちの端で好きなだけ発散しろ!」

「?」
アシュアークがその言葉に首を捻る間も無く、ディンダーデンは目を上げないアイリスを吐息混じりにチラ見しながら腰を上げ、湯を掻き分けてアシュアークの前に立ち、見上げるアシュアークの、腕を掴む。

ディングレーが顔を下げた。
「…本気、なんだな?」
ゼイブンも顔を下げた。
「治療の一環で、ここから俺達は出られないのにか?」

オーガスタスが、片目開けて二人を見る。
「ディンダーデンも一応、怪我人だ」
ゼイブンが怒鳴った。
「奴の傷を見ろ!
もう消えかかってる!」

ディンダーデンが、振り向く。
「俺じゃない。アシュアークが気絶する」

スフォルツァとラフォーレンは絶句した。
「あいつを気絶させるって、相当大変なのに…?」
ラフォーレンのつぶやきに、スフォルツァはディンダーデンを凝視した。
「…つまりどうやれば気絶せられるか、見られる訳だ」

ローフィスもシェイルもローランデも、こぞって溜息を吐いて下を、向いた。
ギュンターが、眉間を寄せてローランデから顔を背けたのをオーガスタスは見つけると、端へと移動するディンダーデンの背に怒鳴る。

「ギュンターを煽るなよ!」
ゼイブンが唸った。
「俺も煽って、欲しく無い!」

ディングレーがつい、ゼイブンを見た。
「お前が危なくなったって、被害者は出ない」
ゼイブンが、怒った。
「そういう基準か!」

ローフィスが横の、シェイルを見た。
「…出来ればシェイルも、煽って欲しく無い…」
が、シェイルは義兄にその可憐な顔を上げる。
「湯の中なら大丈夫なんじゃないのか?」

ディングレーが怒鳴った。
「お前が襲って良い相手はこの中で、ゼイブンだけだ!」
シェイルが即却下した。
「その気に成らないから襲えない」
ゼイブンが、ディングレーに怒鳴った。
「奴じゃ逆に萎えちまう!」
ローフィスが小声でつぶやいた。

「めでたし」

言った途端、シェイルとゼイブンの、二人に同時に睨まれた。


直ぐだった。
艶っぽいアシュアークの喘ぎ声に全員が、お通夜のように湯に向けて顔を、下げたまま上げない。
ラフォーレンと、スフォルツァを除いて。

二人はディンダーデンの扱いに目を、丸くした。
「…あの程度の乱暴さは、アシュアークは屁でも無いだろう?」
ラフォーレンの囁きに、スフォルツァも返す。
「…問題は、腰の動きじゃないのか?」

オーガスタスが、大きな吐息を付いて言った。
「実況は、必要無い」

二人は湯に浸かってもやはり迫力ある、赤毛のライオンの様子に息を飲み、が直ぐ又視線を、アシュアークとディンダーデンに戻す。

「…やっぱり…腰の動きか?
俺の時、たったあれだけじゃ直ぐあいつに余裕で反撃される」
ラフォーレンの囁きに、スフォルツァは呻く。
「…ムゥ…確かに…アシュアークはもう意識が飛びそうだ…。
ディンダーデンの腰の動き。って、大砲みたいだな…」

ラフォーレンも頷く。
「…ラウンデル二世が、アースルーリンドに持ち込もうとして、山岳地帯の岩場で一発撃っただけで谷底に沈んだ、あれか?
………確かに、それ位の威力はありそうだ」

スフォルツァが視線はそのままで、吐息混じりにつぶやく。
「俺はあの兵器をかなり近くで見たが…発射した時、衝撃で後ろに思い切り下がる…。
発射とほぼ同時に」
ラフォーレンはスフォルツァの観察眼に、感心してつぶやく。
視線はやっぱりディンダーデンに釘付けで。
「確かに、引くと同時に突いた途端、あのアシュアークが体を跳ね上げてる。
余程の衝撃みたいだ」

スフォルツァがつい、ラフォーレンに顔を寄せた。
「大砲みたいに、お前突けるか?」
ラフォーレンは首を横に振った。
「あんたは?」
スフォルツァが吐息を吐き出すと、呻いた。
「…無理だ」

どんどん激しく成るアシュアークの嬌声に、ゼイブンがチラ…!と視線を投げる。
その余りの激しさに
『色っぽい場を覗き見した』
というより、獰猛な獣が獲物を容赦無く貪り食ってる風で、ゼイブンは青く成った。

「…気に喰わない奴を犯した時も、あんなんだったか?
あいつ…公衆の面前で、見せしめに犯したんだろう?」

ディングレーが、凄く嫌そうに視線を、ディンダーデンに投げて安堵の吐息を吐く。
「相手がアシュアークだと、ちっとは見られるぜ…。
あの時の絵は、最悪に気持ち悪かったからな………」
「絵の話は聞いて無い!
あんなに激しかったか?と聞いたんだ」

ディングレーは顔を揺らし、ゼイブンを睨むと、見過ごしたディンダーデンの動きを、顔を仕方なさそうに再び上げて確認した。

そして顔を下げ、暫し沈黙する。

「…………………」

覗き込むゼイブンに、チラと、視線を向けてささやく。
「…相手がアシュアークだから、えらく情熱的に見える。
が、突き刺すような動きは、見せしめにした時の方が、もっと激しかった。
終わった後犯された奴は、腰が抜けてたからな…。
………あの激しさは怒りに比例するのかな?」

ゼイブンが唸った。
「俺に聞いたって解る訳あるか!
…じゃ…じゃあいつを怒らせると、体力のあると言われてるアシュアークでさえくたくたに成る、アレよりもっと、激しいってのか?」

ディングレーは顔を下げて首をふい。と横向けた。
「…多分な」

ゼイブンの声は、泣き声だった。
「…だからお前でさえ、あいつを怒らせない様気を、使ってんのか?」

ディングレーは俯いたまま、吐息を吐いた。
「…まあ…俺を犯そうとしたらその前に、殴り合いには成るだろうな」

ゼイブンは、恐る恐る尋ねた。
「殴り負けしたら?」
ディングレーは一瞬ぐっ!と詰まり、ゼイブンの顔を見た。

ゼイブンはそれこそ泣きそうで、ディングレーはごくり。と喉を鳴らし言った。

「頼むから、怖い想像はするな」

がゼイブンは呻く。
「相手があいつに殴られて気絶しても…それでもあいつは、ヤルと思うか?」
ディングレーは再び顔を下げ、ぐっ。と息を詰める。
「…アシュアークの時は気絶したから、止めたんだろう?」

ゼイブンの声は震えていた。
「だってあいつ、アシュアークの事は可愛がってんだろう?
嫌いな相手なら?」
ディングレーが、顔を上げるとゼイブンと思い切り目が合う。

ギュンターが、二人の会話を耳に、顔を下げたままつぶやく。
「もう、止めろ。
あいつを、怒らせなきゃいい話だ」

ゼイブンが、そうつぶやくギュンターに振り向くと叫ぶ。
「だが万一怒らせたら?」

ギュンターが、顔を上げる。
ゼイブンも、ディングレーもごくり。と唾を飲み込み、ギュンターを揃って凝視した。

「…その時は、出来うる限り全速で、走って逃げろ」

ぷっ!

ローフィスは吹き出したが、彼の親友、赤毛のオーガスタスはつぶやいた。
「笑えないぞ。
あいつ、腹を立てるとそりゃ足が、早くなるからな」

が、シェイルがその御大に、喰ってかかった。
「ローフィスに手出しなんかしたら、俺が黙って無い!」

オーガスタスがシェイルにささやく。
「じゃ、お前がローフィスの代わりに餌食に成るか?」

ローフィスが見てると、シェイルが言い返せず、言葉を詰まらせた。

ローランデが心配げにアイリスを見つめる。
「そんな深手を負ってるのに…ディンダーデンは本気で君としようとか、思ってたのか?」

アイリスはローランデの優しい心配げな顔を見つめ、顔を下げたまま笑う。
「心配されて凄く嬉しいから、詭弁で逃げ続ける。
それに…いざとなれば、オーガスタスかギュンターの背後に逃げ込むから」

ギュンターは咄嗟に顔を上げ、怒鳴ろうとし、がアイリスの深く抉れた肩の傷をつい目にし、顔を下げた。

ローランデはそれを見たが、アイリスは肩を竦めた。
「ほらね。
ギュンターはちゃんと庇ってくれる」

ローランデが見ていると、ギュンターは凄く、不本意そうだった。そして唸った。
「…傷が、癒える迄だ!
治ったら見捨てるからな!」

アイリスは全開で、笑った。
「治ったら自分で処理するさ!勿論」

ローフィスが、俯いた。
オーガスタスも親友の、言わんとする事が解った。
ので、代わって言った。

「治ったらディンダーデンはお前の本来の性格を思い出し、お前はまた奴にアイリスと呼ばれず、口説かれたり決してしなくなるさ」

それは本望だ。と、アイリスはにっこり微笑った。

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