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1 タニアの切ない片思い
ギュンターに心惹かれるタニア姫
しおりを挟む周囲の青年達からも、緊張の解かれたため息があちこちから聞こえる。
そしてタニアは、ようやく助けてくれた二人の男に視線を送る。
感謝を述べようとして。
けれど最初に助けてくれた金髪で紫の瞳の、「右の王家」とは全く系統の違う麗人と、そして…。
さっきとはうって変わってお茶目な感じすらする、もう一人の利口な赤毛の大男の二人は、何か言い合ってた。
年上に見える赤毛の男の方が、ギュンターに言い含めてる。
「…俺は事後処理がある。
御姫様はお前に任せる」
が、ギュンターは表情を変えないまま言い返してた。
「…お前が助けたんだ。
お前がすれば?」
「何言ってる。助けたのはお前だ」
「結果論で考えれば、お前だ。
お前がご登場されなかったら、あの後、派手な殴り合いになってたからな」
赤毛の大男は額に手を当てて暫く沈黙した後、小声でつぶやいた。
「…王家も混じる舞踏会くらい、大人しく事を納められないのか?
いつまで俺は、お前のお守りして見張ってればいい?
ディングレーはどうした。
なんでヤツにひっついていない?」
「ディングレー…って、「左の王家」の?」
タニアはまた、心の中で思うつもりだったのに、口に出してた事に気づく。
だって突然二人は会話を止めて、揃って自分に振り向いたから。
赤毛の大男はほっとしたように、微笑んでタニアに告げる。
「ディングレーと知り合いなんですか?
丁度良い。
彼を探して呼んできます。
…さっきの男はフォルデモルドと言って、近衛の隊長なんですが…。
簡単に、諦める男じゃない。
お一人になられないほうがいい。
隙を見計らって、きっとまたやって来ます」
タニアはそれを聞いた途端、ぞっとした。
そして問うた。
「…ノルンディル准将って…どなた?」
二人は揃って、舞踏会広間の出口近くに居る、背が高くていかにも身分高そうな軍人っぽい、栗毛の長髪男を指で差す。
濃紺の近衛隊服だったけど、どの近衛隊員より煌びやかな刺繍と、高価な宝石をたくさん付けていた。
タニアは遠目でノルンディル准将を見て思った。
“確かに…整った美男には見える。
だけどその横顔の、グレーの瞳は冷酷そう…”
そして、声に出してつぶやいた。
「さっきの、フォルデモルド…?ですか?
彼はノルンディル准将が、とっても好ましい美男だって。
でも…」
タニアは思わず、美貌のギュンターを見た。
とても優美な美貌で、凄く綺麗な顔立ち。
けれど背も高くて、頼もしそう…。
「さ程、美男だと思えないわ。あのお方」
突然赤毛の男がくっ!と笑い、そのまま笑い続ける。
「ギュンターと比べたら大抵の男は、不細工です」
言われてギュンターはタニアを見る。
タニアはうっとりするような、微笑を浮かべてた。
「本当に、そうですわ」
けれど赤毛の男はタニアに見つめられ、気づいたように突然名乗る。
「近衛所属の、オーガスタスと言います。
左将軍補佐をしている」
ギュンターはタニアが、目をまん丸にするのを見た。
素晴らしいドレスで着飾った、気位の高い、すましたご令嬢かと思ったのに。
明け透けに感情を表してる。
「あの…!
いえとても…お若く見えますわ?
ギュンター様も…新兵っておっしゃってたけど…。
王立騎士養成学校はもしかして、五年ぐらい留年とか…され…てたの?」
タニアは二人の男の頭の中が、疑問符だらけになったのを、その時知った。
言葉を足そうと思った時。
オーガスタスが、言った。
「私は全うに卒業して入隊二年目なので、今現在二十歳です。
ギュンターは一つ年下」
タニアは勘違いに気づいて、真っ赤になった。
「…ごめんなさい…!
近衛で右将軍をされてるアルファロイスおじさまの補佐はその…。
とても経験豊富で30歳を超えていらっしゃるから、てっきり…。
せめて、28くらいなのかと……………」
タニアは沈黙する二人に、慌てて付け足す。
「いえその…凄くお若く見えて!
近衛のお方は栄養食のお陰であんまり老けない。
って聞いたんですけど、それにしても凄くお若く見えるって、疑問には思いましたわ!
ちゃんと!」
ギュンターは初めて感情を顔に出し、目を見開いてたけど、オーガスタスはタニアのその言い訳に、くすくすと笑った。
「ディアヴォロス殿は最年少で左将軍職に就任したものの、補佐のなり手がいなくて。
一級下で顔見知りだった俺に、お声がかかった。
それだけです」
タニアはまだ、何か言いかけた。
だって将軍補佐っていったら近衛軍の中でもとても高位で、将軍に次ぐ地位で。
入隊二年目の若者に、簡単に務まる職務じゃないと、知っていたから。
“将軍が執務出来ない時、将軍に成り代わり命令出来る程の、威厳や…兵らに尊敬される経験豊富な人物が成られるのだと…。
そう確か、アルファロイスおじ様に聞かされた覚えがあったし…。
それを、ちょっとした景品を受け取るように、なんでもないように言われるだなんて…”
でもその時ようやく、野獣フォルデモルドが握った拳を彼に振らない理由が分かった。
“自分よりも年下なのに、隊長の自分よりもっと上官に当たるから…。
喧嘩、したくても出来なかったのね…”
下げて握った拳が、ぶるぶる震ってた理由も。
“きっと野獣なのに、なけなしの渾身の理性で、踏みとどまっていたのね…”
けどオーガスタスは、まだ朗らかにくすくす笑いながら
「それではディングレーを探してきます」
そう言って…肩を揺らし(笑い)ながら背を向け、去って行った。
タニアがまだそこにいるギュンターに振り向いた時。
彼は憮然とつぶやいた。
「…そんな、年上だと思ってたのか?
あんた、俺の事」
顔の割にぶっきら棒な口の利き方。
しなやかな体躯だけど…肩幅も広くて、胸も厚い…。
タニアはその時初めて、ギュンターを男性だと意識した。
「…その………顔が赤い」
ギュンターにそう告げられても、タニアは顔が、上げられなかった。
「…あの…」
「…フォルデモルドに乱暴に掴まれて、どこか痛めてないか?」
「どこも…。
ご心配、ありがとう…」
まだ顔を上げないタニアに、ギュンターは短いため息交じりに囁く。
「ちなみにあいつ(フォルデモルド)こそが、あんたがさっき思ってた、俺やオーガスタスの年齢だ」
タニアがそれを聞いて、顔を上げた時。
屈んで顔をのぞき込んでいたギュンターの顔がすごく間近に見え、そのあまりの美しい男らしさに、更にぼっ!と、タニアの頬は熱くなった。
「…もしかして、俺の顔のせいでそうなる?」
「そうなる…って?」
「赤くなるのか?」
「…多分、そう…」
「俺の顔が、卑猥だから?」
タニアはぎょっ!として、もう屈めた背を伸ばしてる、美貌の男を見上げた。
「……………………………」
言葉が見つからず、ただ沈黙してると、横に黒髪の…気品ある男前がやって来て、言う。
「この男、君をからかって無いから。
真面目に聞いてる。
だがどう聞いても、ふざけてるようにしか、聞こえない」
ギュンターが言い返そうと口を開いたが、ディングレーは口を挟ませず喋り続ける。
「ところで俺の所に君のミニチュア肖像画が届いてる。
こんな所で親密に話したりすると、一週間後には婚儀の話合いが持ち上がりそうで、俺は心底怖い」
立て続けに早口でそう言われ、タニアはおずおずと彼を見上げる。
けれど黒髪のディングレーはまだ、喋り続けてる。
「この男は多少通訳が要るし喧嘩っぱやいから、身分の高い男と喧嘩しないよう見張りが要るが。
君に頼んでいいか?」
タニアは確かに、年頃の一族の女のコ達が騒ぐ理由が分かって、真っ直ぐの黒髪を背に垂らす、男らしさ全開の青い目をした、長身で素晴らしい体躯の男前を見つめた。
ギュンターはまず、顔に目が行く。
綺麗すぎて。
その後、顔の割にかなり男らしいと気づくけど。
ディングレーは…全身から男らしさが醸し出され、けれど品格もあって、くらくらしそうなくらい格好いい………。
“青の瞳の真っ直ぐな眼差しで見つめられると、体が火照るの”
と言った、アレッサンナの気持ちが分かる気がした。
けれどギュンターがようやく、憮然と口を挟む。
「どうして彼女に俺を頼む。
逆じゃ無いのか?」
ディングレーは…「左の王家」の王族の筈なのに、問われたギュンターと同等に話す。
凄く、庶民的な感じで。
「…ここじゃ喧嘩はマズいから、相手を引かせるのは身分。
それで俺が呼ばれたんだろう?
彼女を誰だと思ってる。
「右の王家」一番の、適齢期の美女だ」
「…適齢期?なんの?」
「…結婚の。
俺の所に見合いの話が来てる。
こんな目立つ場所で親しげに話なんてしてたら、直ぐ双方の両親に火がついて、あっという間に婚約で結婚だ」
「だから?」
「俺はこの場から消える」
「おい!」
けれどディングレーはさっさと背を向け、小走りで離れて行った。
タニアはまた、二人きりになったギュンターを見上げる。
やっぱり、顔立ちはどきどきする位綺麗なのに。
背は高いし、逞しくて頼もしく感じる。
それに、本当に困ってた時、助けてくれた………。
「いいのか?
俺のお守りを頼まれたんだぞ?」
タニアはギュンターのぼやきに、笑顔で応えた。
「野獣が乱暴を働こうとしたら、あなたが止めてくれるし。
オーガスタスがしたように私も
『アルファロイスおじさまに告げ口するから』
って、脅すわ」
ギュンターはため息を吐くと、肘を曲げて横に突き出した。
タニアは腕を通して絡ませ、ギュンターを見上げる。
その腕からの温もりを感じ、逞しさも…。
取り巻き青年らがこぞって避けた、赤毛の野獣に立ち向かう勇敢さを感じさせる、しなやかで締まった、長身の体躯。
けれど優美な美貌のせいか…どこか、華奢でスマートな印象は拭えない…。
「よろしければ、踊って?」
「冗談だろう?
舞踏会で一番の、踊りの名手なんかと踊ったら。
俺の下手さが際立つ」
その返答に、タニアはくすくすと笑う。
「苦手でいらっしゃるの?」
「…複雑なのはな。
出来れば簡単なのにしてくれ」
タニアはまた笑うと…腕に顔を寄せて、ギュンターにすり添った。
口を開くと、ぶっきら棒で素っ気無いのに…凄く、親しみを感じる。
側にいると、守り包まれてるみたいに、安心出来る。
顔を見つめられると、あまりの男らしい美しさに、どきどきが止まらなくて、頬が熱くなる………。
オーガスタスも、ディングレーも確かに素敵。
けれどもっと素敵なのは…。
タニアはふっと思った事をつぶやいてみた。
「私の肖像画が、あなたの所に届くといいのに」
「俺みたいな馬の骨の、身分低い男の元に、王家の御姫様の肖像画が届くわけ無いだろう?」
タニアはそれを聞いて、少し悲しくなった。
「…もし私が別の人と結婚したら…浮気相手になってくれる?」
「…俺に惚れたりせず、慰め相手なら。
ご要望に添えるかもな」
“何を聞いても、はっきり答えてくれる。
きっと、とても自分に誠実で…人を裏切るつもりも騙すつもりも、無いのね…”
けれどそれは残酷でもあった。
“恋する余裕も与えず、失恋させるだなんて”
けれど腹を立てるより、やっぱりタニアは、悲しくなった。
二人で広間を、歩いてると分かる。
若い女性は全てギュンターに振り向く。
“とても素敵な男性”
そんな、熱い眼差しで。
けれど彼を自分の物に出来ない。
“…不可能なの?
少しも可能性は、無いの?”
…曲が始まり、ギュンターとステップを踏む。
とても長身に感じるのに無骨さは少しも無く、手を取る感触はとてもソフト…。
抱き寄せられてもふわっ…とした感じで、あの野獣に立ち向かう力強さは少しも、感じさせない…。
“女性をきっと、とても扱いなれていらっしゃるんだわ…”
少し離れた時、彼の動きを見る。
その動作はとてもしなやかで…そう、野生の優美な豹のよう…。
「…ダンスはとてもお上手だわ?」
「簡単なのくらいはな」
「難しいダンスは嫌い?」
「教えてくれれば、その内踊れるかも。
但し、もっと下手な相手と。
君相手だと、俺はまるで案山子(かかし)だ」
タニアはまた、くすくすと笑った。
けれど心の中で反復し続けた。
“不可能なの?
少しも可能性は、無いの?”
その言葉を彼(ギュンター)に向けながら、ずっと………。
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