アースルーリンドの騎士達 妖女ゼフィスの陰謀

あーす。

文字の大きさ
60 / 101
8 失墜するゼフィスとロスフォール大公

三人の貴公子を体を駆使してねぎらうニーシャと、覗き見して青ざめるサランフォール公爵

しおりを挟む


 ブログナ開催期間が終わり、サランフォール公爵はアドラフレンが、基地として使ってる、かなり規模の大きな隠れ屋敷へと、足を運んだ。

けれど広い庭を通りかかった時。
隠し小庭…つまり、蔓薔薇で四方を覆い、中では見られずこっそり楽しむ…小さな庭園のある場所…から。
「あんっ…」
と、甘ったるい声がして。
つい、好奇心でちょっと迷路のように直ぐには中へと入れない、交差した出入り口の茂みの奥から、こっそりと、覗き込んだ時。

周囲を覆い隠された庭園の、真ん中にしつらえられた幅広い寝椅子で。
なんと、ニーシャと三人の貴公子らが…シテる真っ最中な場面を目撃した。

衣服がはだけて、ほぼ裸なのは、ニーシャだけで。
他の貴公子らは、某所だけは露出させていたけれど、豪華な衣服は着ていた。

ナンタステ公は、背後から。
ニーシャを膝の上に乗せ。
後ろから両手を前に回して、豊満な胸を柔らかく揉んで。
シャルロネ公爵は、横でニーシャの手で股間を握られながら、彼も同様、ニーシャの股間に手を添え、愛撫を施し。

レストール伯爵はニーシャの、頭の横に立ち、ニーシャの口に…咥えられていた。

「(…3P…!
いや、これって…4P?!!!!)」

つい、ごくり…と唾を飲み込みつつ…もう一度、こそっ…と覗いた。

背後のナンタステ公が、腰を突き上げる度。
ニーシャは手と口で愛撫してる二人を、擦り上げるのか…。

三人の貴公子らの顔は、恍惚とした表情へと、変わって行く。

ニーシャの口と舌の動きは凄くて。
レストール伯爵の、目を閉じた顔は小刻みに震え、立っていられない程気持ち良さげに見えた。

そして…シャルロネ公爵が、ニーシャの正面に来て…挿入を始めのるのを見て。

サランフォール公爵は、ぎょっ!とした。

「(…二本差し?!
…それともナンタステ公が刺してる場所ってもしかして…後ろの…穴?!)」

シャルロネ公爵がすっかり奥まで挿入しつつ…けれど手で、ニーシャの挿入した場所の、少し前。
を、指で摘まみ込んだりして、刺激し。
ナンタステ公はだんだん激しく、腰を突き上げながらも悩ましく、ニーシャの豊満な胸を、揉みしだく。

つい、サランフォール公爵は自分の性体験を思い返して、思った。

「(…どーーーして、あれだけ同時に刺激され、正気無くさず口にくわえたレストール伯爵を、がんがん快感へと、追い込んで行けるんだろう…?
だって…私のした女性って…。
突き始めると大抵、乱れきって…。
絶頂へ行く事に夢中で、他の余裕なんて…まるで…ナイ様子なのに…………)」

これだけされてるにも関わらず、ニーシャは逆に更に激しく…口に咥えたレストール伯爵をもっと。
舌を駆使して、責め立ててるように、見える…………。

「ああっ…!」
結果、声を上げたのはレストール伯爵で。
一番先にイったらしくて、ニーシャの口は白濁した液で汚れ。
彼女は赤い舌でペロリとそれを、舐めてしまう。

ナンタステ公とシャルロネ公爵は今や、ほぼ同時にニーシャを…前後?
から突き上げて、上り詰めている様子で。

ナンタステ公は、ますます激しく両手で豊満で真っ白な胸を、揉みしだいてるし。
シャルロネ公爵は、突きながらも激しく、女性のもう一つの感覚器官。
挿入場所の前のおマメを、指でこねくりまわしてた。

なのに。

「ダメでしょ?
一人だけ先にイクなんて」
ニーシャはそう言い、イったばかりのレストール伯爵の、萎えた股間を握り込んでる………。

「んンっ!」

シャルロネ公爵は、快感の極みでもう、イく寸前。
ナンタステ公は、ニーシャが分かってるのか。

少し動きを緩め、レストール伯爵が復活するのを、待ってる。

サランフォール公爵は、これは“覗き”だと。
分かってた。
が。

「(…どーーーしても、三人同時にイかせるつもりか?!)」
声に出したつもりは無かったのに。
小声で呟いてたらしくて。
「…それがニーシャの、お遊びだしね」
そう、小声で背後から返答を囁かれ。
サランフォール公爵は、飛び上がらんばかりに心臓が跳ね上がった。

振り向くと。
「…アドラフレン………」



「三人も、ニーシャのそのゲームが好きで。
付き合ってるんだ。
ちょいMっ気が無いと。
出来ないゲームだと思う」

やっと。
レストール伯爵が復活し、また。
ニーシャが口に含む。

「ぅ…うんっ!」
ナンタステ公もそろそろ限界な様子。
シャルロネ公爵なんて、ニーシャに腕を掴まれ制止させられ。
やっとニーシャが、口から一瞬レストール伯爵を離した時。
「動いて、いいわ」
と言われて…突き上げを再開させる。

「あ……あ…っ!」

レストール伯爵が…激しく刺激を受けて一気に張り詰め…。
そして、ナンタステ公とシャルロネ公爵の、最後の追い上げのように激しくなる突きに、ニーシャは身を、揺すられまくりつつ…レストール伯爵が。
二度目に解き放った時。

ナンタステ公も、シャルロネ公爵もが、ぐっ…たりと、脱力した。

ニーシャはまた。
口の端から流れ出るレストール伯爵の…液を。
手で拭いながら、告げる。

「シャルロネ公爵が、すこーーーし、早かったけど…」

三人は、ぎょっ!として、顔を上げる。
「許してあげる。
お酒、取って頂ける?」

シャルロネ公爵は、引き抜いて衣服を正し、横のテーブルから酒瓶を取ってグラスに注ぎ、ニーシャに手渡し。
自分は瓶から煽り、ナンタステ公に手渡し。
ナンタステ公も瓶から煽ると、レストール伯爵にその瓶を、手渡していた。

アドラフレンに、肩を抱かれ…。
力の抜けたサランフォール公爵は、連行されるようにして、隠し小庭から、連れ出され…囁く。

「…ニーシャってもしかして…不感症?」
アドラフレンにそう問うと。
アドラフレンは、目を見開く。

「そんな筈、ナイだろう?
むしろ、普通の刺激だと…大して楽しくないから…。
あれだけされて、やっとイける、気の毒な婦人…じゃ、無いのか?」

「誰が気の毒よ!」

サランフォール公爵は、ぎょっ!として、背後に振り向く。

素早く衣服を直したニーシャがそこに立っていて。
サランフォール公爵は、目を見開いた。

「…やーね。
私のあんな姿見て。
“私も仲間に入れて”
って、思ってたかと思えば。
ナニその、化け物を見るような目付き!」

アドラフレンは素早く、囁く。
「いや、シた後の君って。
凄く艶やかで、美しさが倍増しして見えるよ」

ニーシャはアドラフレンの世辞に、眉をひそめる。
「そんなにサランフォール公爵を庇いたいの?
もしかして…彼の事、ベットで可愛がってる?」

アドラフレンは突っかかられて、肩を竦める。
「例え彼をベットに引き込んでも。
絶対可愛くならないと思う。
その前に、逃げられるから」

ぷっ!
サランフォール公爵は吹き出し、アドラフレンは『そうだろ?』と、笑って肩を竦める。

「それより、三人を、置いてきていいのかい?」
アドラフレンに聞かれ、ニーシャは肩を竦めた。
「むしろ、休めてほっとしてるんじゃない?
男性って、一度イくと、結構回復に時間、かかるのよね?」

「近衛の男を相手にすればどうです?
連中、体力も回復力も化け物並だから。
きっととっても、お似合いです」
そう言うサランフォール公爵を、ニーシャはジロリ。と見て言う。
「…私を、どーしても化け物に、したいのよね?貴方!」

けれどアドラフレンは、肩を竦めた。
「近衛の男は確かに精力有り余ってるが。
自分の快楽本位な、乱暴者が多いから。
女性は骨折や…果ては暴行されないかが、心配だから。
床上手で、女性の扱いの上手い男を選ばないと。
怪我じゃ、済まなくなる」

サランフォール公爵は、絶句して顔を下げ、小声で問う。
「…やっぱり近衛の男って、人の皮を被ったケダモノって噂は、本当なんですね?」

ニーシャがすかさず、突っ込む。
「あなた、一度抱いて貰えば実情が十分解るじゃない。
近衛の男は、男女見境無し。
穴があればいいんだから」

サランフォール公爵が、口に手を当て、青ざめて俯くのを見て。
アドラフレンが、庇う。

「彼、宮廷では男らしいの部類だけど。
礼儀や儀礼には長け、謀や陰謀にはとても精通はしていても。
それは育ちが良くて、か弱いから。
虐めないでやってくれる?」

ニーシャはサランフォール公爵を庇うアドラフレンに、いじめっ子にされて。
背の高いアドラフレンを見上げ、睨み付けた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

執着

紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。

【完結】毎日きみに恋してる

藤吉めぐみ
BL
青春BLカップ1次選考通過しておりました! 応援ありがとうございました! ******************* その日、澤下壱月は王子様に恋をした―― 高校の頃、王子と異名をとっていた楽(がく)に恋した壱月(いづき)。 見ているだけでいいと思っていたのに、ちょっとしたきっかけから友人になり、大学進学と同時にルームメイトになる。 けれど、恋愛模様が派手な楽の傍で暮らすのは、あまりにも辛い。 けれど離れられない。傍にいたい。特別でありたい。たくさんの行きずりの一人にはなりたくない。けれど―― このまま親友でいるか、勇気を持つかで揺れる壱月の切ない同居ライフ。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...