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第二章
少しの無理
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穴の空いた屋根から差す日の光でライルは目を覚ました。
ライルは大きく伸びをすると立ち上がり昨日の夜殺した異端審問官達の死体を確認しに廃屋を出る。
死体にはハエが群がりカラスが肉を啄ばんでいた。
ライルは落ちている手頃な直剣と鞘を拝借しベルトに吊る。
廃屋に戻るとスヤスヤと寝ているソフィアを起こしてあげる。
「ん……あ、ライルおはようございます 」
「ああ、おはようソフィア、よく眠れた? 」
「はいしっかり寝れました、ライルは休まなくて大丈夫ですか? 」
「問題ないよ、じゃあ行こうか 」
「そうですね、追っ手が来るかも知れないので 」
ソフィアはソファから起き上がり荷物を持って廃屋を出ようとする。
「ああちょっと待ってソフィア、裏口から外に出よう 」
ライルは正面から出ようとするソフィアを慌てて止め裏口を指差す。
「裏口ですか。そんなものがあったのですね。……分かりました、そちらから外に出ましょう 」
ライルは何とか裏口に誘導できた事に内心胸をなでおろす。
別にソフィアが審問官達の死体を見ても大丈夫だろうとは分かっていた。
しかしソフィアが寝ている時に一人で戦っていたとあらばソフィアは多分怒るだろと思ったのだ。
それにこういうのは黙って行うのが勇者というものだとライルは思っていた。
裏口から外に出るともう太陽はだいぶ上まで来ていた。
「流石にゆっくりし過ぎたか…急ごうソフィア、追っ手が来るといけない 」
「そうですね、行きましょう 」
こうして二人は追っ手から逃げるようにエルザーク帝国を目指し歩き出した。
その日の晩、再び異端審問官の襲撃があった。
今回は野宿しているところに五十人程の審問官が来た。
ライルはソフィアを眠らせるとまた鬼神の如く剣を振るう。
何とか審問官達を撃退すると審問官の死体を少し離れた川に捨てに行く。
今回は野宿の為ソフィアが死体を見てしまうからだ。
殺した死体を運び終えた頃には既に朝日が顔を出していた。
ライルは寝る事なくソフィアを起こすと再びエルザーク帝国に向けて歩き出す。
こんな生活が四日過ぎた日の昼エルザーク帝国に続く街道を歩いている途中ソフィアが口を開く。
「ライル……疲れていませんか? 」
「いや…大丈夫だ。ソフィアこそ疲れてるんじゃないか? 」
「いえ、私は大丈夫です。しかしライルはここ最近眉間にシワがよっていて目にはクマが出来て酷い顔をしています 」
「……そうか分かった。気をつけるよ 」
ライルは口少なく答えると再び黙り込む。
今は話す体力でさえ残っていない、何故ならもう四日もまともに寝ていない、それに襲撃してくる審問官はいつも五十人以上だ。いくら勇者でも疲れが出る頃だろう。
しばらくの沈黙の後ソフィアは口を開く。
「あ、あのですねライル、今日は私が一晩見張りをするのでライルはゆっくり寝ていて下さい 」
しかしライルは何も答えない。もう脳がソフィアの言葉を処理出来ないのかもしれない。
するとソフィアは歩いているライルの前に出てライルの歩を止めると大きな声で言う。
「私の話を聞いてください! 」
「聞いているよソフィア 」
「これは会話とは言いません。ちゃんと話を聞いてください! 」
ソフィアの怒気を含んだ言葉にライルは口を閉ざし目線をソフィアから逸らす。
そんなライルにソフィアは今度は優しい声で言葉を続ける。
「ライル…もう私の為に無理をするのはやめて下さい 」
「別に無理はしてない、いつも通りだよ 」
「四日間寝ずに戦う事がですか? 」
「! 」
ソフィアの言葉にライルは逸らしていた目線をソフィアに戻す。
「何故知っている 」
「ライル、貴方はいつも異端審問官が来ると私をまじないで眠らせますよね? ライルには教えていませんでしたが私の持つ女神の加護はまじないやある程度の魔術を打ち消すのです。つまり貴方がかけた睡眠のまじないや匂いを消すまじないは私には効き目がありません 」
ライルは目を見開く、女神の加護がまじないを弾く力があるのは初耳だった。
「じゃあ君は異端審問官が襲撃して来たもの知っているのか? 」
「はい、知っています。貴方が私を気遣い審問官の死体を川へ捨てに行くのも知っています。ですが私が出ていけば貴方は私を庇いもっと傷付いてしまうと思い今まで何も言いませんでした 」
つまりはソフィアはずっと耐えていたのだ嗅いだだけで吐き気を起こす血と臓物の匂いも、また自分を守る為に無理をするライルの姿も。
どうやらライルが思っていた以上に彼女は強かったようだ。
木漏れ日がソフィアの顔を照らす。ソフィアは少し泣いていた。
それは自分の為に剣を振るう少年を痛ましく思っての事か、それともそんな少年の足手纏いになってしまう自分への悔しさからだろうか。
ライルはその姿を不躾にも美しいと感じた。まさか自分の事でここまで悩み、考え、心配してくれる人がいるとは思わなかったからだ。
確かにライルは魔王を倒し人々に賞賛された勇者だ。賞賛され持て囃された。しかしその中に痛ましいといった感情は無いのだ。一般の市民は戦いの中で傷つき散っていった命にはあまり感情はないのだから。
「この世界の人々が皆んなソフィアみたいな人だったら良いのにな…… 」
「? 」
「いや何でもない。……ごめんなソフィア心配させて、雇い主に心配されるなんて俺は傭兵失格だな 」
ライルは自らを嘲る。しかしソフィアはそんなライルに優しく声をかける。
「いいえ、貴方のそういう所はとても素晴らしいと思います。誰かの為に自らの命をかけて戦う。きっと貴方が勇者に選ばれた理由はただ強かっただけてはなく貴方の生き方を女神が気に入ったからなのでしょう。ですが自らを犠牲にするばかりではいつか破綻してしまいます。だからそんな時は周りの人を頼って下さい。今は未熟な私ですが、私を頼って下さい 」
木漏れ日に照らされたその姿をライルは一生忘れる事はないだろう。自分を思い、涙し、笑い掛けてくれたその優しく温かい声音を一生忘れる事は無い。
「……分かった。ソフィアありがとう。—–———ライル・シュビレヴラウ今一度君に剣を預けよう。君の背中は俺が守る、だから俺の背中は君に任せた 」
ソフィアに礼を言った後一度深呼吸をしてからライルは改めてソフィアを守る事を誓う。それに対しソフィアは、
「はい!任せて下さい! 」
と笑顔で答えた——————。
ライルは大きく伸びをすると立ち上がり昨日の夜殺した異端審問官達の死体を確認しに廃屋を出る。
死体にはハエが群がりカラスが肉を啄ばんでいた。
ライルは落ちている手頃な直剣と鞘を拝借しベルトに吊る。
廃屋に戻るとスヤスヤと寝ているソフィアを起こしてあげる。
「ん……あ、ライルおはようございます 」
「ああ、おはようソフィア、よく眠れた? 」
「はいしっかり寝れました、ライルは休まなくて大丈夫ですか? 」
「問題ないよ、じゃあ行こうか 」
「そうですね、追っ手が来るかも知れないので 」
ソフィアはソファから起き上がり荷物を持って廃屋を出ようとする。
「ああちょっと待ってソフィア、裏口から外に出よう 」
ライルは正面から出ようとするソフィアを慌てて止め裏口を指差す。
「裏口ですか。そんなものがあったのですね。……分かりました、そちらから外に出ましょう 」
ライルは何とか裏口に誘導できた事に内心胸をなでおろす。
別にソフィアが審問官達の死体を見ても大丈夫だろうとは分かっていた。
しかしソフィアが寝ている時に一人で戦っていたとあらばソフィアは多分怒るだろと思ったのだ。
それにこういうのは黙って行うのが勇者というものだとライルは思っていた。
裏口から外に出るともう太陽はだいぶ上まで来ていた。
「流石にゆっくりし過ぎたか…急ごうソフィア、追っ手が来るといけない 」
「そうですね、行きましょう 」
こうして二人は追っ手から逃げるようにエルザーク帝国を目指し歩き出した。
その日の晩、再び異端審問官の襲撃があった。
今回は野宿しているところに五十人程の審問官が来た。
ライルはソフィアを眠らせるとまた鬼神の如く剣を振るう。
何とか審問官達を撃退すると審問官の死体を少し離れた川に捨てに行く。
今回は野宿の為ソフィアが死体を見てしまうからだ。
殺した死体を運び終えた頃には既に朝日が顔を出していた。
ライルは寝る事なくソフィアを起こすと再びエルザーク帝国に向けて歩き出す。
こんな生活が四日過ぎた日の昼エルザーク帝国に続く街道を歩いている途中ソフィアが口を開く。
「ライル……疲れていませんか? 」
「いや…大丈夫だ。ソフィアこそ疲れてるんじゃないか? 」
「いえ、私は大丈夫です。しかしライルはここ最近眉間にシワがよっていて目にはクマが出来て酷い顔をしています 」
「……そうか分かった。気をつけるよ 」
ライルは口少なく答えると再び黙り込む。
今は話す体力でさえ残っていない、何故ならもう四日もまともに寝ていない、それに襲撃してくる審問官はいつも五十人以上だ。いくら勇者でも疲れが出る頃だろう。
しばらくの沈黙の後ソフィアは口を開く。
「あ、あのですねライル、今日は私が一晩見張りをするのでライルはゆっくり寝ていて下さい 」
しかしライルは何も答えない。もう脳がソフィアの言葉を処理出来ないのかもしれない。
するとソフィアは歩いているライルの前に出てライルの歩を止めると大きな声で言う。
「私の話を聞いてください! 」
「聞いているよソフィア 」
「これは会話とは言いません。ちゃんと話を聞いてください! 」
ソフィアの怒気を含んだ言葉にライルは口を閉ざし目線をソフィアから逸らす。
そんなライルにソフィアは今度は優しい声で言葉を続ける。
「ライル…もう私の為に無理をするのはやめて下さい 」
「別に無理はしてない、いつも通りだよ 」
「四日間寝ずに戦う事がですか? 」
「! 」
ソフィアの言葉にライルは逸らしていた目線をソフィアに戻す。
「何故知っている 」
「ライル、貴方はいつも異端審問官が来ると私をまじないで眠らせますよね? ライルには教えていませんでしたが私の持つ女神の加護はまじないやある程度の魔術を打ち消すのです。つまり貴方がかけた睡眠のまじないや匂いを消すまじないは私には効き目がありません 」
ライルは目を見開く、女神の加護がまじないを弾く力があるのは初耳だった。
「じゃあ君は異端審問官が襲撃して来たもの知っているのか? 」
「はい、知っています。貴方が私を気遣い審問官の死体を川へ捨てに行くのも知っています。ですが私が出ていけば貴方は私を庇いもっと傷付いてしまうと思い今まで何も言いませんでした 」
つまりはソフィアはずっと耐えていたのだ嗅いだだけで吐き気を起こす血と臓物の匂いも、また自分を守る為に無理をするライルの姿も。
どうやらライルが思っていた以上に彼女は強かったようだ。
木漏れ日がソフィアの顔を照らす。ソフィアは少し泣いていた。
それは自分の為に剣を振るう少年を痛ましく思っての事か、それともそんな少年の足手纏いになってしまう自分への悔しさからだろうか。
ライルはその姿を不躾にも美しいと感じた。まさか自分の事でここまで悩み、考え、心配してくれる人がいるとは思わなかったからだ。
確かにライルは魔王を倒し人々に賞賛された勇者だ。賞賛され持て囃された。しかしその中に痛ましいといった感情は無いのだ。一般の市民は戦いの中で傷つき散っていった命にはあまり感情はないのだから。
「この世界の人々が皆んなソフィアみたいな人だったら良いのにな…… 」
「? 」
「いや何でもない。……ごめんなソフィア心配させて、雇い主に心配されるなんて俺は傭兵失格だな 」
ライルは自らを嘲る。しかしソフィアはそんなライルに優しく声をかける。
「いいえ、貴方のそういう所はとても素晴らしいと思います。誰かの為に自らの命をかけて戦う。きっと貴方が勇者に選ばれた理由はただ強かっただけてはなく貴方の生き方を女神が気に入ったからなのでしょう。ですが自らを犠牲にするばかりではいつか破綻してしまいます。だからそんな時は周りの人を頼って下さい。今は未熟な私ですが、私を頼って下さい 」
木漏れ日に照らされたその姿をライルは一生忘れる事はないだろう。自分を思い、涙し、笑い掛けてくれたその優しく温かい声音を一生忘れる事は無い。
「……分かった。ソフィアありがとう。—–———ライル・シュビレヴラウ今一度君に剣を預けよう。君の背中は俺が守る、だから俺の背中は君に任せた 」
ソフィアに礼を言った後一度深呼吸をしてからライルは改めてソフィアを守る事を誓う。それに対しソフィアは、
「はい!任せて下さい! 」
と笑顔で答えた——————。
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