十字架のソフィア

カズッキオ

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第三章

戦を止める為に

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「さてと、それじゃ本題に入ろうかソフィア 」

ライルとアレクシスの決闘が終わり一同はまた執務室に戻って来ていた。
執務室の椅子に腰掛けたアレクシスはソフィアに言う。

本題とはライルとソフィアがこの国に来た理由、戦争を止める事に手を貸して欲しいと言う事だ。

「はい、単刀直入に言います。アレクシスさん、レティシアさん、戦争を止める為に私達に手を貸してくれませんか? 」

ソフィアはアレクシスとレティシアを交互に見て言う。すると答えはすぐにアレクシスから返ってきた。

「ああ、もちろんそれは俺たちも全面的に協力する。兵達も数はそこまで多くはないが質は帝国一だ。きっと君の力になるだろう 」

「本当ですか、ありがとうございます 」

ソフィアは深く頭を下げる。

「構わないさ、俺たちもいずれはなんとかしなきゃいけない問題だから 」

「しかしソフィア、どうやってこの戦争を止める気だい?」

レティシアはソフィアに尋ねる。するとソフィアはもう心は決まっているといった風に堂々アレクシスとレティシアに言う。

「私の考えとしては両国の王に面会し話し合う方向が理想的だと思います。しかしそう簡単にはいかないでしょう、なので両国が私の言葉を受け入れなかった場合、武力をもってでも言うことを聞かせたいと思います 」

「それはつまり、レジスタンスを作り上げるってことか? 」

「はい、その考えで間違えないと思います 」


アレクシスはソフィアに関心する。何故なら正直なところ両国の戦争をする止めるなど血を流さなければすでに成し得ない状態まで来ているからだ。
それをすでにわきまえている事に関心する。
おそらくはライルと共に旅したからだろう。

「しかしそれならかなり兵の数がいるはずだ、その兵達はどうするんだ? 」

ライルはソフィアに聞く。

「はい、兵の数は現在ではどうする事も出来ません。ですが私達の名が広まれば協力者は増えると思います。それにアレクシスさん、レティシアさん、それにライルがいてくれるのですぐに武力差を感じる事は無いでしょう」

そこまでをソフィアは言い切るとライル、レティシア、アレクシスは再び関心する。

「はは、すごいなソフィア、いつの間にそこまで考えてたんだ?前は火の起こし方すら知らなかったのに 」

「ああその方向で行こうか、それなら俺の立場も利用できる 」

皆の同意が得られるとソフィアは自分の意見が通ったのが嬉しかったのか思わず笑みがこぼれた———。
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