1 / 2
溢れる魔力は行き場を見つけ(攻め視点)
しおりを挟む
……虚しい。
第二次性徴の少し後に発症した魔力過多症により、私は毎日の射精を余儀なくされている。毎日出さねば体調を崩す上に、人に注げば相手が魔力酔いを起こすので性行為もできない。
大規模魔法を使えばその代わりになるが、平和なこの国で大規模魔法といえば結界くらいだ。半年に1度で事足りる。
毎日毎日、浅ましく自慰をして生き永らえる自分に果たして生きる意味があるのか。
虚しさに蝕まれていく。
いっそ森の奥にでも分け入って命尽きるまで彷徨ってみたら楽になれるのだろうか。
魔力過多症は死の間際に魔力暴走を起こすというのは本当だろうか。
私の仕事は魔術研究所の魔力補充係だ。
魔力さえ多ければ誰にでもできる仕事で、日々空の魔石に魔力を注ぐ。
さまざまな実験や調薬に使われるため、人の役に立つ仕事ではあるがやりがいはない。
知り合いの宿屋や食料品店の魔道具に魔力を補充する方が直接感謝される分、救われる。ついでに屋根の修理など頼まれたりもするが。
そんな風に悩みながら虚しく迎える30歳の誕生日。変化が起きた。
「これは一体……?」
ベッドに横たわり、陰茎に媚薬入りのローションを塗って無理やり勃たせたところ、人の形をしたモヤのようなものがまるで私の陰茎を胎内に飲み込むようにしゃがみ込んでいた。
魔力は感じないからレイスやゴーストの類いではなさそうだ。
それは淫らに身をくねらせて思いがけず快感を齎す。なにが起きているのか。
狼狽えて何もできまいまま、快楽の導くままに射精すると私の精液とともにその人型の何かは消えた。
腰が痺れるほどの快感。
味わったのとのない快感。
私は夢を見ているのだろうか。
*******
それは夢ではなかった。
人型は私の準備が整うと現れ、快楽の対価として私の精を奪っていく。手で触れることのできない靄であるのに、消えた後に私の吐き出したものがどこかへ消える。彼の中に吸収されているのだとしか考えられない。
そして初めは靄のようだったものは徐々に実体を持ち始め、今ではかなりはっきりと視認できるようになった。さらに声まで聞こえる。
肩まで届く銀髪の、美しい男だった。
《あっ、はぁ……、んんっ、きもちい……》
艶声と痴態に煽られ、触れようとするがその存在に触れることは敵わない。確かに繋がっているのに。
だが。繋がっている部分なら、と私は腰を突き上げた。
《あぁっ!!!! な、なんで? あんっ! うご、動くヤツじゃないのに、あぁん……》
身体には指一本触れられないのに、陰茎は中を抉ることができるらしい。締め付ける感触も、熱くうねる感触も、日々鮮明になっていく。
いつか触れ合える日が来るだろうか。
*******
三月も経つとその姿ははっきりとして、とうとう触れることができるようになった。しかし、向こうからは見えていないらしい。
仰向けか、あぐらをかいて座った状態で繋がるので、座位で身体を弄る。耳と鎖骨、胸、腰が弱いようだ。当然、陰茎も。
《気持ちいい、よぅ。乳首、舐めてぇ……。ふぁっ、おちんちん擦っちゃダメェ……っ!!》
向こうが達しても私が射精しなければ終わらないことが判り、なんとか堪えて彼を3回はイかせている。治療のための搾精が目的であったはずのに、楽しんでしまっている自分がいた。
《誰なの? ねぇ、もっとあなたを感じたい。お願い、僕を喚んで》
最近、彼からそう言葉をかけられるようになった。私だって喚びたい。だが喚んでしまったら……。精を放てば彼が魔力酔いしてしまうだろう。彼と繋がることができなくなってしまう。
そう考えると辛い。
けれどとうとう。
うっかりと言葉にしてしまった。
「会いたい……」
身体を繋げ、快楽を極める瞬間抱きしめた瞬間、溢れた言葉が力を持った。
仮初めの彼は眩く光り輝き、収束して肉体を得る。現実味のある重さが確かに私の腕の中にあった。
彼に、会えた。
*******
「え……? ここは……」
「初めまし……、て……?」
対面座位で繋がったままの間抜けな挨拶。
初めて目の前に姿を現した彼はやはり美しく、目を奪われて身動きができない。だが、私はせいぜい人並みの容姿で、草臥れた中年だ。30を過ぎたばかりなのに50近くに見られることもある。
こんな私が美しい彼を暴くなんて、冒涜ではないだろうか。
徐々に不安になりながらも、目の前のなめらかな肌と初めて感じる体温、そして好ましい香りに再び己自身が硬さを取り戻すのを止められない。
戸惑っていると彼が口を開いた。
「あふ……、あ、あなたがぼくに、魔力を注いでくれていたの?」
「う、いや、そう……、なるのか?」
「あの、大丈夫なら、もう少し、魔力をもらえますか?」
「だ、大丈夫なのか……?」
「ぼく、魔力枯渇症で」
それを聞いた私は歓喜した。
魔力枯渇症!!
魔力過多症の対極にある病で他人からの魔力譲渡がなければ生きていけないという。それならば。
「私は魔力過多症だ。君が良ければ喜んで魔力を譲渡しよう」
「あぁ! 神様!!」
頬を染め、目を潤ませて微笑む彼は果てしなく蠱惑的で、私はすぐに律動を開始した。今まではできなかった口づけができる。その唾液は甘く、頭の中を官能が支配した。
口づけとは、こんなにも……!!
我慢することなく精を放つと、彼も身を震わせて感じ入っていた。
*******
何一つ身につけずにここへ来てしまった彼に、なるべく清潔なシャツを着せ、腰にはシーツを巻きつけた。下着は明日、一番に買ってこよう。
「改めて、私はリガ」
「ぼくはフィール」
フィールは遥か東の大陸の療養施設で暮らしていて、新しい魔力補充用の張り型の使用実験中だったらしい。
どんな理屈か解らないが、その張り型は3ヶ月前から私と繋がり、魔力供給効率が上がっていたという。姿が見えた頃だな。
日を改めて療養施設に連絡を取ろうとしたが、なぜかその施設は見つからなかった。
フィールは私が後見となって住民登録をし、魔力研究所内のカフェで働くことになった。その美貌で大変な人気だが、魔力枯渇症だと告げるとほとんどの人間は距離を置く。
彼と性行為をすると通常の数倍、魔力を失うからだ。ほとんどの人間は魔力量が安定しているので、受け取るのも渡すのも多いと不具合が出るのだ。
その点、私は彼のために存在しているのではないか。なぜなら彼と私は毎日数回、魔力譲渡を行なっているが、体調は良くなる一方で不具合がまるでないからだ。なにより素晴らしく気持ちがいい。
私の容姿が平々凡々なため、不安を感じたこともあるが、フィールは私を好ましいと言ってくれる。幸せだ。
ただ、彼には自分の容姿が優れている自覚がないので心配が尽きない。もう少し警戒してくれ。
今まであまり交流してこなかった同僚に相談して彼へ贈り物をしたり、一緒に出かけたりしていたら、同僚との関係も気安いものとなり、日々の生活がとても心地良くなった。
そろそろ求婚したらどうだと上司からいらぬ世話を焼かれることもある。けれどフィールと繋がった日から1年後に籍を入れると決めているので、あいまいに笑って受け流している。
数十万人に1人といわれる魔力過多症と魔力枯渇症の患者のために、世界的なマッチングサービスを提案しているが実現は難しそうだ。ならば民間のサービスより国営の医療機関が主導してくれればいいのだが、お役所はどこも腰が重い。
それでも同じ悩みを持つ者に希望を与えたい。
いつかどこかで、私達のような奇跡を。
第二次性徴の少し後に発症した魔力過多症により、私は毎日の射精を余儀なくされている。毎日出さねば体調を崩す上に、人に注げば相手が魔力酔いを起こすので性行為もできない。
大規模魔法を使えばその代わりになるが、平和なこの国で大規模魔法といえば結界くらいだ。半年に1度で事足りる。
毎日毎日、浅ましく自慰をして生き永らえる自分に果たして生きる意味があるのか。
虚しさに蝕まれていく。
いっそ森の奥にでも分け入って命尽きるまで彷徨ってみたら楽になれるのだろうか。
魔力過多症は死の間際に魔力暴走を起こすというのは本当だろうか。
私の仕事は魔術研究所の魔力補充係だ。
魔力さえ多ければ誰にでもできる仕事で、日々空の魔石に魔力を注ぐ。
さまざまな実験や調薬に使われるため、人の役に立つ仕事ではあるがやりがいはない。
知り合いの宿屋や食料品店の魔道具に魔力を補充する方が直接感謝される分、救われる。ついでに屋根の修理など頼まれたりもするが。
そんな風に悩みながら虚しく迎える30歳の誕生日。変化が起きた。
「これは一体……?」
ベッドに横たわり、陰茎に媚薬入りのローションを塗って無理やり勃たせたところ、人の形をしたモヤのようなものがまるで私の陰茎を胎内に飲み込むようにしゃがみ込んでいた。
魔力は感じないからレイスやゴーストの類いではなさそうだ。
それは淫らに身をくねらせて思いがけず快感を齎す。なにが起きているのか。
狼狽えて何もできまいまま、快楽の導くままに射精すると私の精液とともにその人型の何かは消えた。
腰が痺れるほどの快感。
味わったのとのない快感。
私は夢を見ているのだろうか。
*******
それは夢ではなかった。
人型は私の準備が整うと現れ、快楽の対価として私の精を奪っていく。手で触れることのできない靄であるのに、消えた後に私の吐き出したものがどこかへ消える。彼の中に吸収されているのだとしか考えられない。
そして初めは靄のようだったものは徐々に実体を持ち始め、今ではかなりはっきりと視認できるようになった。さらに声まで聞こえる。
肩まで届く銀髪の、美しい男だった。
《あっ、はぁ……、んんっ、きもちい……》
艶声と痴態に煽られ、触れようとするがその存在に触れることは敵わない。確かに繋がっているのに。
だが。繋がっている部分なら、と私は腰を突き上げた。
《あぁっ!!!! な、なんで? あんっ! うご、動くヤツじゃないのに、あぁん……》
身体には指一本触れられないのに、陰茎は中を抉ることができるらしい。締め付ける感触も、熱くうねる感触も、日々鮮明になっていく。
いつか触れ合える日が来るだろうか。
*******
三月も経つとその姿ははっきりとして、とうとう触れることができるようになった。しかし、向こうからは見えていないらしい。
仰向けか、あぐらをかいて座った状態で繋がるので、座位で身体を弄る。耳と鎖骨、胸、腰が弱いようだ。当然、陰茎も。
《気持ちいい、よぅ。乳首、舐めてぇ……。ふぁっ、おちんちん擦っちゃダメェ……っ!!》
向こうが達しても私が射精しなければ終わらないことが判り、なんとか堪えて彼を3回はイかせている。治療のための搾精が目的であったはずのに、楽しんでしまっている自分がいた。
《誰なの? ねぇ、もっとあなたを感じたい。お願い、僕を喚んで》
最近、彼からそう言葉をかけられるようになった。私だって喚びたい。だが喚んでしまったら……。精を放てば彼が魔力酔いしてしまうだろう。彼と繋がることができなくなってしまう。
そう考えると辛い。
けれどとうとう。
うっかりと言葉にしてしまった。
「会いたい……」
身体を繋げ、快楽を極める瞬間抱きしめた瞬間、溢れた言葉が力を持った。
仮初めの彼は眩く光り輝き、収束して肉体を得る。現実味のある重さが確かに私の腕の中にあった。
彼に、会えた。
*******
「え……? ここは……」
「初めまし……、て……?」
対面座位で繋がったままの間抜けな挨拶。
初めて目の前に姿を現した彼はやはり美しく、目を奪われて身動きができない。だが、私はせいぜい人並みの容姿で、草臥れた中年だ。30を過ぎたばかりなのに50近くに見られることもある。
こんな私が美しい彼を暴くなんて、冒涜ではないだろうか。
徐々に不安になりながらも、目の前のなめらかな肌と初めて感じる体温、そして好ましい香りに再び己自身が硬さを取り戻すのを止められない。
戸惑っていると彼が口を開いた。
「あふ……、あ、あなたがぼくに、魔力を注いでくれていたの?」
「う、いや、そう……、なるのか?」
「あの、大丈夫なら、もう少し、魔力をもらえますか?」
「だ、大丈夫なのか……?」
「ぼく、魔力枯渇症で」
それを聞いた私は歓喜した。
魔力枯渇症!!
魔力過多症の対極にある病で他人からの魔力譲渡がなければ生きていけないという。それならば。
「私は魔力過多症だ。君が良ければ喜んで魔力を譲渡しよう」
「あぁ! 神様!!」
頬を染め、目を潤ませて微笑む彼は果てしなく蠱惑的で、私はすぐに律動を開始した。今まではできなかった口づけができる。その唾液は甘く、頭の中を官能が支配した。
口づけとは、こんなにも……!!
我慢することなく精を放つと、彼も身を震わせて感じ入っていた。
*******
何一つ身につけずにここへ来てしまった彼に、なるべく清潔なシャツを着せ、腰にはシーツを巻きつけた。下着は明日、一番に買ってこよう。
「改めて、私はリガ」
「ぼくはフィール」
フィールは遥か東の大陸の療養施設で暮らしていて、新しい魔力補充用の張り型の使用実験中だったらしい。
どんな理屈か解らないが、その張り型は3ヶ月前から私と繋がり、魔力供給効率が上がっていたという。姿が見えた頃だな。
日を改めて療養施設に連絡を取ろうとしたが、なぜかその施設は見つからなかった。
フィールは私が後見となって住民登録をし、魔力研究所内のカフェで働くことになった。その美貌で大変な人気だが、魔力枯渇症だと告げるとほとんどの人間は距離を置く。
彼と性行為をすると通常の数倍、魔力を失うからだ。ほとんどの人間は魔力量が安定しているので、受け取るのも渡すのも多いと不具合が出るのだ。
その点、私は彼のために存在しているのではないか。なぜなら彼と私は毎日数回、魔力譲渡を行なっているが、体調は良くなる一方で不具合がまるでないからだ。なにより素晴らしく気持ちがいい。
私の容姿が平々凡々なため、不安を感じたこともあるが、フィールは私を好ましいと言ってくれる。幸せだ。
ただ、彼には自分の容姿が優れている自覚がないので心配が尽きない。もう少し警戒してくれ。
今まであまり交流してこなかった同僚に相談して彼へ贈り物をしたり、一緒に出かけたりしていたら、同僚との関係も気安いものとなり、日々の生活がとても心地良くなった。
そろそろ求婚したらどうだと上司からいらぬ世話を焼かれることもある。けれどフィールと繋がった日から1年後に籍を入れると決めているので、あいまいに笑って受け流している。
数十万人に1人といわれる魔力過多症と魔力枯渇症の患者のために、世界的なマッチングサービスを提案しているが実現は難しそうだ。ならば民間のサービスより国営の医療機関が主導してくれればいいのだが、お役所はどこも腰が重い。
それでも同じ悩みを持つ者に希望を与えたい。
いつかどこかで、私達のような奇跡を。
10
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ビジネス婚は甘い、甘い、甘い!
ユーリ
BL
幼馴染のモデル兼俳優にビジネス婚を申し込まれた湊は承諾するけれど、結婚生活は思ったより甘くて…しかもなぜか同僚にも迫られて!?
「お前はいい加減俺に興味を持て」イケメン芸能人×ただの一般人「だって興味ないもん」ーー自分の旦那に全く興味のない湊に嫁としての自覚は芽生えるか??
【bl】砕かれた誇り
perari
BL
アルファの幼馴染と淫らに絡んだあと、彼は医者を呼んで、私の印を消させた。
「来月結婚するんだ。君に誤解はさせたくない。」
「あいつは嫉妬深い。泣かせるわけにはいかない。」
「君ももう年頃の残り物のオメガだろ? 俺の印をつけたまま、他のアルファとお見合いするなんてありえない。」
彼は冷たく、けれどどこか薄情な笑みを浮かべながら、一枚の小切手を私に投げ渡す。
「長い間、俺に従ってきたんだから、君を傷つけたりはしない。」
「結婚の日には招待状を送る。必ず来て、席につけよ。」
---
いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
ふたなり治験棟
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
運命じゃない人
万里
BL
旭は、7年間連れ添った相手から突然別れを告げられる。「運命の番に出会ったんだ」と語る彼の言葉は、旭の心を深く傷つけた。積み重ねた日々も未来の約束も、その一言で崩れ去り、番を解消される。残された部屋には彼の痕跡はなく、孤独と喪失感だけが残った。
理解しようと努めるも、涙は止まらず、食事も眠りもままならない。やがて「番に捨てられたΩは死ぬ」という言葉が頭を支配し、旭は絶望の中で自らの手首を切る。意識が遠のき、次に目覚めたのは病院のベッドの上だった。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
KINGS〜第一王子同士で婚姻しました
Q矢(Q.➽)
BL
国を救う為の同盟婚、絶対条件は、其方の第一王子を此方の第一王子の妃として差し出す事。
それは当初、白い結婚かと思われた…。
共に王位継承者として教育を受けてきた王子同士の婚姻に、果たしてライバル意識以外の何かは生まれるのか。
ザルツ王国第一王子
ルシエル・アレグリフト
長い金髪を後ろで編んでいる。 碧眼 188cm体格はしっかりめの筋肉質
※えらそう。
レトナス国第一王子
エンドリア・コーネリアス
黒髪ウェーブの短髪 ヘーゼルアイ
185 cm 細身筋肉質
※ えらそう。
互いの剣となり、盾となった2人の話。
※異世界ファンタジーで成人年齢は現世とは違いますゆえ、飲酒表現が、とのご指摘はご無用にてお願いいたします。
※高身長見た目タチタチCP
※※シリアスではございません。
※※※ざっくり設定なので細かい事はお気になさらず。
手慰みのゆるゆる更新予定なので間開くかもです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる