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おお!っと王都で驚いた
新しい生活スタイル
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引っ越しが終わった事で気持ちが落ち着いたのか、一晩中可愛がられた。
おれはぐったりしてるのにフィールはつやつやで元気いっぱいだ。たっぷりと魔力を含んだ精液、と以前聞いた。つまり射精すればするだけ魔力を消費するんじゃ無いの? なんでそんなに元気なの? 出す以上にもらってるはずのおれはこんなにぐったりしてるのに。おれに足りないのは魔力じゃなくて体力だけど。
「必要になれば作り出すものだろう?」
個人の魔力量はそれぞれ決まっているが、新陳代謝が活発になると回復も早まる、と。つまり普段から自慰を含む性行為を繰り返していると回復が早くなるって? 恥ずかしい! 恥ずかしいよ!!
まだ夜が明けたばかりなのでまだ寝てなさい、と抱きこまれて2度寝した。
「ふぎゃぁぁぁぁ!!」
あー、よく響く泣き声だなー。
ハルトは本当に元気だ。
母親が目を覚ましやすいように赤ちゃんの泣き声は特に母親に届くようになっている、ってテレビでやってた……ような気がする……。
あれ?
泣き止んだ?
「おはようございます」
「チサトおはよう。ハルトはいい子だね」
「何かあったんですか?」
急いで身支度をして外へ出ると泣いていたのはアレクで、ハルトが治癒してあげたようだ。擦り傷ぐらいでは泣かないアレクが大泣きしたってことは結構な怪我だったのかな?
「あ、チサト! ハルトがアレクの怪我を治してくれたんだけど、ハルト大丈夫!?」
「……大丈夫そうですね。アレクは大丈夫?」
「いたっ……、ヒック、痛かった、けど……もう、痛く、グス、ないっ……」
「びっくりしたね。ここ? もう赤くなってるだけだけど、こんなに大きな傷だったの?」
「……皮膚が少し千切れただけだぞ」
「聞くだけで痛い! アレク、治って良かったね! ハルト、えらいね!!」
びっくりして2人をぎゅうぎゅう抱きしめた。ハルトは機嫌良く「たいたい、とーでてー!」と治癒した事をアピール。ホントにえらい!
アレクももう少し大きければあれぐらいの傷で泣いたりしなかった、だけどまだ小さいから、って。イヤイヤイヤ、痛いって!
本当にデーメル家の人達は!
強いって言うより鈍いんじゃないの?と疑ってしまう。
「チサト、ぼくもうへいきだから、ごはんたべよ?」
「おれも明日から早起きするね。朝ごはんいっぱい食べようね」
「うん!」
「「「「甘い……!」」」」
みんなから甘やかしてるって言われたみたいだけどみんなが厳しいなら1人くらい甘やかしたっていいはずだ。それにきっとすぐ甘えなくなっちゃうよ?
……ギゼもカイも、あっという間に好きな人できちゃったもんね。
ハルトも……?
寂しい!!
「やー! あっく!」
あぁ…… ハルトが独り立ち……? あ、歩きたいだけか。
ジタバタ暴れるハルトはアレクと競走で食堂へ入って行った。手洗い!!
執事さんに捕まって洗面所に連れて行かれ、手を洗ってもらいました。(笑)
朝ごはん。美味しい!
フィールは今日からお仕事へ。
おれはハルトと一緒に、ヨハンの家に行くアレクについて行った。家庭教師が来てみんなに勉強を教えてくれてるので見学だ。
家庭教師は穏やかな老年のアードリアン先生。6歳と4歳の2人に字の練習と絵本の読み聞かせ、食事のマナー。ハルトも小さな黒板を借りて何か書いて? 描いて? いる。年齢的にそうなるよねー。
……あ、はみ出した。
下にテーブルクロス敷いてるから大丈夫なんだけど、心配。
「ハルト、壁はダメ!」
「大丈夫ですよ。この部屋は落書きし放題だと言われています」
「良いんですか?」
「良いんです」
子供用の小さな机と椅子なので、すぐ立ってトイレに行けるし、落書きしに行ける。子供達の勉強部屋なので落書きできるように腰壁を貼ったそうだ。ありがたい!
……腰壁って初めて知ったけど、壁の下の方に薄い板を貼るんだって。オシャレだと思ってたら汚れたり傷ついたりした時に簡単に直せる合理的なものらしい。ふむふむ。
「遅くなりました。シッターのマインラートです!」
「シッター?」
「あれ、チサトに言ってなかった? 3人まとめて預かるのに年齢が違うから1人だと大変でしょう? それでシッターも頼んだんだよ。とは言っても見習い君だけど」
「見習いは卒業しました! 大丈夫です! それに弟達の面倒を見ていたので慣れています。ハルトムート君の安全を最優先します!」
気合いが入っている。
ハルトの安全はもちろんだけど、贅沢をしているみたいで…… 気が引ける……。
「僕も家にはいるし、アードリアン先生はベテランだから安心して?」
「お任せするのは良いんですが、俺、暇になっちゃう……」
「あ、それね。トラウゴット様とザシャ様が連れ回したいらしいよ」
「聞いてません!」
フィールの父方祖父のトラウゴット様、父方祖母のザシャ様。
おじいちゃん、おばあちゃんって呼んでるけど名前で呼んだ方がいいのかな? まだまだ若いし。
おれはぐったりしてるのにフィールはつやつやで元気いっぱいだ。たっぷりと魔力を含んだ精液、と以前聞いた。つまり射精すればするだけ魔力を消費するんじゃ無いの? なんでそんなに元気なの? 出す以上にもらってるはずのおれはこんなにぐったりしてるのに。おれに足りないのは魔力じゃなくて体力だけど。
「必要になれば作り出すものだろう?」
個人の魔力量はそれぞれ決まっているが、新陳代謝が活発になると回復も早まる、と。つまり普段から自慰を含む性行為を繰り返していると回復が早くなるって? 恥ずかしい! 恥ずかしいよ!!
まだ夜が明けたばかりなのでまだ寝てなさい、と抱きこまれて2度寝した。
「ふぎゃぁぁぁぁ!!」
あー、よく響く泣き声だなー。
ハルトは本当に元気だ。
母親が目を覚ましやすいように赤ちゃんの泣き声は特に母親に届くようになっている、ってテレビでやってた……ような気がする……。
あれ?
泣き止んだ?
「おはようございます」
「チサトおはよう。ハルトはいい子だね」
「何かあったんですか?」
急いで身支度をして外へ出ると泣いていたのはアレクで、ハルトが治癒してあげたようだ。擦り傷ぐらいでは泣かないアレクが大泣きしたってことは結構な怪我だったのかな?
「あ、チサト! ハルトがアレクの怪我を治してくれたんだけど、ハルト大丈夫!?」
「……大丈夫そうですね。アレクは大丈夫?」
「いたっ……、ヒック、痛かった、けど……もう、痛く、グス、ないっ……」
「びっくりしたね。ここ? もう赤くなってるだけだけど、こんなに大きな傷だったの?」
「……皮膚が少し千切れただけだぞ」
「聞くだけで痛い! アレク、治って良かったね! ハルト、えらいね!!」
びっくりして2人をぎゅうぎゅう抱きしめた。ハルトは機嫌良く「たいたい、とーでてー!」と治癒した事をアピール。ホントにえらい!
アレクももう少し大きければあれぐらいの傷で泣いたりしなかった、だけどまだ小さいから、って。イヤイヤイヤ、痛いって!
本当にデーメル家の人達は!
強いって言うより鈍いんじゃないの?と疑ってしまう。
「チサト、ぼくもうへいきだから、ごはんたべよ?」
「おれも明日から早起きするね。朝ごはんいっぱい食べようね」
「うん!」
「「「「甘い……!」」」」
みんなから甘やかしてるって言われたみたいだけどみんなが厳しいなら1人くらい甘やかしたっていいはずだ。それにきっとすぐ甘えなくなっちゃうよ?
……ギゼもカイも、あっという間に好きな人できちゃったもんね。
ハルトも……?
寂しい!!
「やー! あっく!」
あぁ…… ハルトが独り立ち……? あ、歩きたいだけか。
ジタバタ暴れるハルトはアレクと競走で食堂へ入って行った。手洗い!!
執事さんに捕まって洗面所に連れて行かれ、手を洗ってもらいました。(笑)
朝ごはん。美味しい!
フィールは今日からお仕事へ。
おれはハルトと一緒に、ヨハンの家に行くアレクについて行った。家庭教師が来てみんなに勉強を教えてくれてるので見学だ。
家庭教師は穏やかな老年のアードリアン先生。6歳と4歳の2人に字の練習と絵本の読み聞かせ、食事のマナー。ハルトも小さな黒板を借りて何か書いて? 描いて? いる。年齢的にそうなるよねー。
……あ、はみ出した。
下にテーブルクロス敷いてるから大丈夫なんだけど、心配。
「ハルト、壁はダメ!」
「大丈夫ですよ。この部屋は落書きし放題だと言われています」
「良いんですか?」
「良いんです」
子供用の小さな机と椅子なので、すぐ立ってトイレに行けるし、落書きしに行ける。子供達の勉強部屋なので落書きできるように腰壁を貼ったそうだ。ありがたい!
……腰壁って初めて知ったけど、壁の下の方に薄い板を貼るんだって。オシャレだと思ってたら汚れたり傷ついたりした時に簡単に直せる合理的なものらしい。ふむふむ。
「遅くなりました。シッターのマインラートです!」
「シッター?」
「あれ、チサトに言ってなかった? 3人まとめて預かるのに年齢が違うから1人だと大変でしょう? それでシッターも頼んだんだよ。とは言っても見習い君だけど」
「見習いは卒業しました! 大丈夫です! それに弟達の面倒を見ていたので慣れています。ハルトムート君の安全を最優先します!」
気合いが入っている。
ハルトの安全はもちろんだけど、贅沢をしているみたいで…… 気が引ける……。
「僕も家にはいるし、アードリアン先生はベテランだから安心して?」
「お任せするのは良いんですが、俺、暇になっちゃう……」
「あ、それね。トラウゴット様とザシャ様が連れ回したいらしいよ」
「聞いてません!」
フィールの父方祖父のトラウゴット様、父方祖母のザシャ様。
おじいちゃん、おばあちゃんって呼んでるけど名前で呼んだ方がいいのかな? まだまだ若いし。
応援ありがとうございます!
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