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①誰が嫁だ
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「……誰だこの美形……」
「び、美形? 私が?」
好みかどうかは置いといて、100人いたら100人が美形だって言うだろ。長いストレートのプラチナブロンドにアーモンド型の翡翠の瞳。鼻筋の通った高い鼻にすっきりとしたフェイスライン。エルフかな?
あと部屋の中に顔が見えてる人、他にいないじゃん。
気がついたらフードと口布で顔を隠した怪しい数人に囲まれ、見知らぬ美形に見つめられていた訳だが、部屋の中には彼らと俺とベッドだけ。
俺は……、俺は……、あれ?
「俺、だれ?」
「あなたは私の……、その、褒美嫁……、だ」
ほうび……?
え? 人間が褒美? いや嫁を紹介する褒美もあるか。でも俺は男だぞ。
意味分からん……。
「その、腹は減っていないか? ゆゆゆ、湯浴みとか、きっ、着替えとか! あなたがこれから暮らす家に案内しよう!!」
「あ、うん。頼むわ」
なんだかよく分からないけど世話はしてくれるらしい。嫁とかはまぁ、おいといて。しばらくゴロゴロさせてもらえると嬉しいな。身体、怠いし。
「え? 軽……」
「わぁっ! いや、歩けるって。なんで抱っこ!?」
「あなたは私の嫁だから……。しかし、軽い……」
「そんな習慣があるのか? てか俺、男だぞ。なんで嫁なんだよ」
いくら美形とはいえ、こちらの了承もなく嫁認定されたくない。婚姻は双方の同意のもとでないと。
こいつは俺の文句を苦笑いでごまかし、建物から出て馬車に乗りこんだ。俺を抱っこしたまま。
*******
そしてついた家!
赤茶色の煉瓦造りで塔みたいなのがついているし、三角屋根に壁を覆う蔦。って魔女の家? ちょっと怪しくない?
「き、気に入らない……?」
「仕事、何してるの?」
「ああ! 自己紹介がまだだったね。私は薬師だよ。ある流行病の特効薬を見つけてね。特級薬師の称号を授与されたエルピディオと言うんだ。ちなみに27歳だよ」
「へー、すごいじゃん」
俺は思い出せないから名乗れないけどな。
塔みたいなところは調薬部屋らしい。
蔦は薬の材料がとれるらしく、栽培しているのだそうだ。ふーん。
まぁ、ずっと外にいるのもアレだし、と大人しく中に入った。
家に入ると強く湯浴みを勧められたけど、エルピディオの鼻息が荒くて怖かったので断った。まずは食事だ。
通いの使用人が作ってくれたと言う食事は茹でた野菜のサラダとブラウンシチューっぽいものとパンだった。夕飯にはこれに肉か魚がつくらしい。なかなか美味い。
「で? いきなり嫁とか言われても困るんだけど」
「そ、そうだよね。まずは説明からかな」
そう言ってエルピディオが語ったのは俺が他の世界で死んだ魂をこの世界に召喚して、魂の記憶により姿形を再現された存在だということ。
人造人間?
「つまり、俺は人間じゃないってこと?」
「いいや、人間だ。ちゃんと神の果実から産まれているからな」
「この世界の人間て果実から生まれるの?」
「ごく一部はね。後継が生まれなかった王族や国に多大な貢献をした者、または莫大な金銭で神の果実を手に入れた者が伴侶や跡取りを求めて儀式を行う。その儀式により産まれた者はその者を求めた者へ必ず幸せをもたらすんだ」
「ほーん。で、あんたは特効薬作った功績で嫁を貰おうとしたのか」
「うん。俺のように醜いと嫁なんて夢のまた夢だからね……」
「醜い……?」
もしかして国民全員美形なの?
レベルが高すぎてこいつがブサイク扱いになる、とか? ならどんなのがこの世界の美形なんだよ。
「俺から見たらあんたはとんでもなく美形だぞ?」
「美形……! 私が!!」
右手で口を押さえて赤い顔で感動しているようだ。ところで。
「ちなみに俺はどうなん?」
「……な、なかなかかわいい、んじゃないか、な?」
視線を泳がせながら絞り出す褒め言葉。
分かりやすいな。
「ガッカリしたのかよ。俺、平凡だった気がするんだけどな。記憶ないけどなんかそんな気がするわ」
せっかくのご褒美が残念だとか同情する。
が、嫁はお断りだ。
それはともかく、俺にやるべきことはないらしいので今日はエルピディオの仕事を見学することにした。嫁は嫌だが助手くらいならなってもいい。そんなことしなくていいと言われたが、何もしないと暇なのだ。
文字は読めないしみたいだし。
部屋の隅の本棚を見たところ、アルファベットに似た文字だから勉強すれば多分覚えられるだろうけど。
そうして昼休憩の後は見学をしつつ、薬の素材の処理の仕方や見分け方、道具の使い方を教わった。
洗ったり火にかけたり砕いたり、わざわざ焦がしたりするらしいけど、俺が手伝えるのは洗うのと干すのくらいか? 砕くのは魔力を込めながらやるらしいので俺にはできそうもない。
うん、字を覚えてお使いしたり伝票書いたりしようそうしよう。
あ、湯浴みって風呂だよな。
湯はどうやって沸かすんだ?
薪? 魔法? そう言えば薬草を洗う水は水瓶から柄杓で掬ってるけど、井戸から水汲みとかするのか? やったことない……、気がするぞ。
「なぁ、エルピディオ。湯浴みって準備とかやることある?」
「湯浴み! じゅ、準備、は、その、服を脱いで……」
「いや入る側の準備じゃなくて水汲みとか湯沸かしとかの話な?」
「そっ、そうか。うちは温泉だから水汲みは不要だ」
「温泉!?」
なんだその魅惑の言葉は!
だから鼻息荒かったのか。
毎日入ってても嬉しいんだろうな、温泉。
もしかしたら自慢したかったのかも知れないな。
「温泉、広いのか?」
「それほど広くはない。5人も入ればいっぱいだ」
「広いじゃん! 2人で入るんだろ? あ、使用人とかも入るのか?」
「いいや、わ、私たち2人だけだ」
それなら広々じゃん!
やったー!!
よし、入ろう。すぐ入ろう!
「俺の着替えある? 行こう! 早く入ろう!!」
「えっ!? い、一緒に……、入っていい、のかい?」
「温泉といえば裸の付き合いだろー!」
「ははは、はだかの、つきあい……!!」
俺のテンションを笑うなっての。
マイ温泉とかテンション上がって当然だろうが!
俺はエルピディオをせっついて着替えを用意させ、温泉に案内させた。
「おぉー、露天風呂じゃん! すっげぇ!!」
「喜んでもらえて嬉しいよ……、ははは……」
テンション低いな。
「なんだよ、嬉しくなさそうだな」
「い、いや、嬉しいよ。私なんかと一緒に湯浴みしてくれるなんてね」
「あのさぁ。あからさまにガッカリしてるじゃん。最初から男だと言ってただろ? ちんこついてるしおっぱいはないんだよ!」
「それは問題ない! そうではなくて……、その……、痩せているな、と」
「んん?」
洗い場で問答していると風邪ひきそうなので浄化の魔法陣とやらで汚れを落として湯船に入る。そしてようやく聞き出したこの世界の美の基準は。
健康的で美肌のぽっちゃりだった。
エルピディオは確かに痩せている。
というか引き締まっている。
手足は長く、腹筋はうっすらと割れ、首や腕、脚の筋がかっこいい。
そして俺は筋肉もなく、とにかく細い。ガリガリと言って差し支えないレベル。さらに横から見ると薄いらしい。自分じゃ見えないけど。
だから抱き上げた時軽い軽いと言っていたし、今脱いだらガッカリしたのか。そして体質的に太れないエルピディオはブサイク扱い、と。
そりゃ悪かったなぁ。
でもまぁ、俺は多分油断すると太る。
なんとなくそんな気がする。
でも記憶がないから根拠が不明。言わない。
……嫁にされたくないし。
俺は助手。もしくは弟子。
「俺が言うのもなんだけど、元気出せよ。好みの嫁じゃないけどあんたをブサイク扱いしない友人としてさ」
「そうだね。私なんかが贅沢は言えないよね。ふくよかじゃなくても優しい嫁なら……」
「嫁はお断り」
「そんなぁ!」
ぬるめの温泉とはいえ、そろそろのぼせそうなのでエルピディオを放置して上がる。浄化の魔法陣は濡れた身体を乾かしてもくれた。
便利だな!!
さて。
夕飯を温めて食べて、明日からに備えて寝るか。
と、勝手にキッチンへ行ったものの、調理器具の使い方が分からなくてエルピディオに説明させながら料理を温めて食べた。
寝室が1つでベッドも大きいのが1つだったのは呆れたけど嫁!って期待してたんだししかたないか。
大きなベッドで雑魚寝っぽく寝た。
「び、美形? 私が?」
好みかどうかは置いといて、100人いたら100人が美形だって言うだろ。長いストレートのプラチナブロンドにアーモンド型の翡翠の瞳。鼻筋の通った高い鼻にすっきりとしたフェイスライン。エルフかな?
あと部屋の中に顔が見えてる人、他にいないじゃん。
気がついたらフードと口布で顔を隠した怪しい数人に囲まれ、見知らぬ美形に見つめられていた訳だが、部屋の中には彼らと俺とベッドだけ。
俺は……、俺は……、あれ?
「俺、だれ?」
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なんだかよく分からないけど世話はしてくれるらしい。嫁とかはまぁ、おいといて。しばらくゴロゴロさせてもらえると嬉しいな。身体、怠いし。
「え? 軽……」
「わぁっ! いや、歩けるって。なんで抱っこ!?」
「あなたは私の嫁だから……。しかし、軽い……」
「そんな習慣があるのか? てか俺、男だぞ。なんで嫁なんだよ」
いくら美形とはいえ、こちらの了承もなく嫁認定されたくない。婚姻は双方の同意のもとでないと。
こいつは俺の文句を苦笑いでごまかし、建物から出て馬車に乗りこんだ。俺を抱っこしたまま。
*******
そしてついた家!
赤茶色の煉瓦造りで塔みたいなのがついているし、三角屋根に壁を覆う蔦。って魔女の家? ちょっと怪しくない?
「き、気に入らない……?」
「仕事、何してるの?」
「ああ! 自己紹介がまだだったね。私は薬師だよ。ある流行病の特効薬を見つけてね。特級薬師の称号を授与されたエルピディオと言うんだ。ちなみに27歳だよ」
「へー、すごいじゃん」
俺は思い出せないから名乗れないけどな。
塔みたいなところは調薬部屋らしい。
蔦は薬の材料がとれるらしく、栽培しているのだそうだ。ふーん。
まぁ、ずっと外にいるのもアレだし、と大人しく中に入った。
家に入ると強く湯浴みを勧められたけど、エルピディオの鼻息が荒くて怖かったので断った。まずは食事だ。
通いの使用人が作ってくれたと言う食事は茹でた野菜のサラダとブラウンシチューっぽいものとパンだった。夕飯にはこれに肉か魚がつくらしい。なかなか美味い。
「で? いきなり嫁とか言われても困るんだけど」
「そ、そうだよね。まずは説明からかな」
そう言ってエルピディオが語ったのは俺が他の世界で死んだ魂をこの世界に召喚して、魂の記憶により姿形を再現された存在だということ。
人造人間?
「つまり、俺は人間じゃないってこと?」
「いいや、人間だ。ちゃんと神の果実から産まれているからな」
「この世界の人間て果実から生まれるの?」
「ごく一部はね。後継が生まれなかった王族や国に多大な貢献をした者、または莫大な金銭で神の果実を手に入れた者が伴侶や跡取りを求めて儀式を行う。その儀式により産まれた者はその者を求めた者へ必ず幸せをもたらすんだ」
「ほーん。で、あんたは特効薬作った功績で嫁を貰おうとしたのか」
「うん。俺のように醜いと嫁なんて夢のまた夢だからね……」
「醜い……?」
もしかして国民全員美形なの?
レベルが高すぎてこいつがブサイク扱いになる、とか? ならどんなのがこの世界の美形なんだよ。
「俺から見たらあんたはとんでもなく美形だぞ?」
「美形……! 私が!!」
右手で口を押さえて赤い顔で感動しているようだ。ところで。
「ちなみに俺はどうなん?」
「……な、なかなかかわいい、んじゃないか、な?」
視線を泳がせながら絞り出す褒め言葉。
分かりやすいな。
「ガッカリしたのかよ。俺、平凡だった気がするんだけどな。記憶ないけどなんかそんな気がするわ」
せっかくのご褒美が残念だとか同情する。
が、嫁はお断りだ。
それはともかく、俺にやるべきことはないらしいので今日はエルピディオの仕事を見学することにした。嫁は嫌だが助手くらいならなってもいい。そんなことしなくていいと言われたが、何もしないと暇なのだ。
文字は読めないしみたいだし。
部屋の隅の本棚を見たところ、アルファベットに似た文字だから勉強すれば多分覚えられるだろうけど。
そうして昼休憩の後は見学をしつつ、薬の素材の処理の仕方や見分け方、道具の使い方を教わった。
洗ったり火にかけたり砕いたり、わざわざ焦がしたりするらしいけど、俺が手伝えるのは洗うのと干すのくらいか? 砕くのは魔力を込めながらやるらしいので俺にはできそうもない。
うん、字を覚えてお使いしたり伝票書いたりしようそうしよう。
あ、湯浴みって風呂だよな。
湯はどうやって沸かすんだ?
薪? 魔法? そう言えば薬草を洗う水は水瓶から柄杓で掬ってるけど、井戸から水汲みとかするのか? やったことない……、気がするぞ。
「なぁ、エルピディオ。湯浴みって準備とかやることある?」
「湯浴み! じゅ、準備、は、その、服を脱いで……」
「いや入る側の準備じゃなくて水汲みとか湯沸かしとかの話な?」
「そっ、そうか。うちは温泉だから水汲みは不要だ」
「温泉!?」
なんだその魅惑の言葉は!
だから鼻息荒かったのか。
毎日入ってても嬉しいんだろうな、温泉。
もしかしたら自慢したかったのかも知れないな。
「温泉、広いのか?」
「それほど広くはない。5人も入ればいっぱいだ」
「広いじゃん! 2人で入るんだろ? あ、使用人とかも入るのか?」
「いいや、わ、私たち2人だけだ」
それなら広々じゃん!
やったー!!
よし、入ろう。すぐ入ろう!
「俺の着替えある? 行こう! 早く入ろう!!」
「えっ!? い、一緒に……、入っていい、のかい?」
「温泉といえば裸の付き合いだろー!」
「ははは、はだかの、つきあい……!!」
俺のテンションを笑うなっての。
マイ温泉とかテンション上がって当然だろうが!
俺はエルピディオをせっついて着替えを用意させ、温泉に案内させた。
「おぉー、露天風呂じゃん! すっげぇ!!」
「喜んでもらえて嬉しいよ……、ははは……」
テンション低いな。
「なんだよ、嬉しくなさそうだな」
「い、いや、嬉しいよ。私なんかと一緒に湯浴みしてくれるなんてね」
「あのさぁ。あからさまにガッカリしてるじゃん。最初から男だと言ってただろ? ちんこついてるしおっぱいはないんだよ!」
「それは問題ない! そうではなくて……、その……、痩せているな、と」
「んん?」
洗い場で問答していると風邪ひきそうなので浄化の魔法陣とやらで汚れを落として湯船に入る。そしてようやく聞き出したこの世界の美の基準は。
健康的で美肌のぽっちゃりだった。
エルピディオは確かに痩せている。
というか引き締まっている。
手足は長く、腹筋はうっすらと割れ、首や腕、脚の筋がかっこいい。
そして俺は筋肉もなく、とにかく細い。ガリガリと言って差し支えないレベル。さらに横から見ると薄いらしい。自分じゃ見えないけど。
だから抱き上げた時軽い軽いと言っていたし、今脱いだらガッカリしたのか。そして体質的に太れないエルピディオはブサイク扱い、と。
そりゃ悪かったなぁ。
でもまぁ、俺は多分油断すると太る。
なんとなくそんな気がする。
でも記憶がないから根拠が不明。言わない。
……嫁にされたくないし。
俺は助手。もしくは弟子。
「俺が言うのもなんだけど、元気出せよ。好みの嫁じゃないけどあんたをブサイク扱いしない友人としてさ」
「そうだね。私なんかが贅沢は言えないよね。ふくよかじゃなくても優しい嫁なら……」
「嫁はお断り」
「そんなぁ!」
ぬるめの温泉とはいえ、そろそろのぼせそうなのでエルピディオを放置して上がる。浄化の魔法陣は濡れた身体を乾かしてもくれた。
便利だな!!
さて。
夕飯を温めて食べて、明日からに備えて寝るか。
と、勝手にキッチンへ行ったものの、調理器具の使い方が分からなくてエルピディオに説明させながら料理を温めて食べた。
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