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②嫁じゃない!
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朝。
寝苦しくて目を覚ますとエルフ風の男がしがみついていた。
「起きろボケ!」
「痛っ! なになになに? わぁっ!」
寝ぼけてやがるな。
イラッとした俺はエルピディオに頭突きをして起こし、ベッドから蹴り落としてやった。
「いたたた……。あ、おはよう。そうだ、名前がないと不便だよね。どんな名前にする?」
「……そうだな」
「アドニス、とかどう?」
「却下。なんか寒気がする」
どういう意味か分からないけど嫌だ。
「えっと……、そうだな。ササ、と呼んでくれ」
「きれいな響きだね。どんな意味?」
「知らん」
細いとかなんとかじゃなかったか。
太ったら嫁だからな。細いままでいられるよう願掛けだ。あとなんかしっくりくる。そんな名前だったのかも知れん。
異世界転生に比べたら記憶喪失とか些細なことだよな。
*******
朝食を食べ、文字を教わる。
紙は高いらしく、初めは小さな浅い箱に湿らせた砂を入れたもので文字の練習をするという。でもまず文字の読み方を覚えようと小さな木の板に文字を書いてもらい、カタカナでルビを振る。メモは細い木の板を使うらしい。木簡か。
今回は木製のカルタみたいな感じだ。
「自分が誰だか覚えてないのに文字は覚えているんだな……」
思わず呟くとエルピディオが興味深そうに覗き込んできた。
「こういう文字を使っていたんだね。私も覚えようかな」
「難しいぞ。普段使いの文字が二千文字以上あるし、あまり使われない文字まで数えたら一万を超える。全部覚えているやつなんてほとんどいないけどな」
「普段使いで二千……?」
「まぁ、気にすんな」
俺だっていくつ覚えているか怪しいもんだし。
この世界の文字はアルファベットと同じ26文字。たぶんアルファベットだと考えていいと思う。俺としては日本語を喋ってるし、不安しかないがダメなら諦めればいい。
本くらい読めるようになりたいな。
エルピディオが薬を作っている部屋で書取り。
薬の素材の中には毒もあるので無闇に触らないよう言われた。そりゃそうだ。
ヤツはいくつかの素材を計って混ぜ、細かく砕くためのミキサーみたいな道具に入れる。蓋を押さえると作動音がして、開けると中身は粉末になっていた。それをまた別の道具に入れるとコロコロと丸薬が出てくる。
便利!
……それにしても美形だよなー。
それが痩せてるだけでブサイク扱いとか、変な価値観。太ればいいだけだと思うけど体質的に難しいのかな。
それはそれとして、俺は死んだのか。
実感がないせいか全く悲壮感がない。
記憶がないから思い残しもないし、そっちのせいかも?
文字通り生まれ変わって心機一転!
能天気にそんなことを考えながら書取りをしていたら昼になったようだ。こっちも1日3食、腹減った。
「なぁ、通いの使用人に俺、挨拶しなくていいのか?」
「私と顔を合わせないことが条件の契約なんだ。だから挨拶は不要だよ」
「なにそれ。酷くね?」
ブサイクは雇い主でも見たくないって?
「酷くないよ。気を遣わせるより楽だからこうしているんだ。お年寄りなら私の容姿もそんなに気にしないけど、代替わりしたからね。それに、ササのこと好きになっちゃうかも知れないでしょう?」
「へぇ。でもそれなら俺が残念だったって見せておいた方がさらに安全かもよ?」
「……でも……、ササが向こうを好きになるかも知れないから、嫌だ」
うーん、ネガティブ。
まぁ無理して挨拶する必要もないか。
念のため聞いてみたら使用人はエルピディオよりはモテるかも知れないけど普通らしい。
今度こっそり確認してみよう。
文字の練習に飽きたので午後は調薬の手伝い。
丸薬を決まった数ごとに葉っぱに包んでいく。
葉っぱって……。
とか思ったけどバカにしてはいけない。この包みに使っている葉っぱは殺菌作用と調湿効果があって、薬の保存に適しているそうだ。熊笹の葉みたいな形で三角になるように折りたたむ。そして最後はご飯粒みたいなのを糊にして貼り付けて完成。
無心に作業していたらあっという間に終わった。
「ササって器用だね。すごく助かったよ」
「おう! 働かざるもの食うべからず、ってな」
「そんな……! お嫁さんは可愛がられるのが仕事だよ?」
「なら俺は嫁じゃないから働かないとだな!」
なぜそこでしょんぼりするのか。
お前、俺を見てガッカリしてただろうが!
大喜びされるのもどうかと思うがガッカリされるのも不満ですよ?
こんなヒョロガリですみませんねぇ!!
「かわいがられるお仕事は無理そうじゃん」
「そ、うかな……?」
「ほら、エルピディオをブサイクだなんて思わない友だち! 気の置けない友人もいいもんだよ」
「うぅん……」
そう簡単に納得はできないだろうけど、諦めてもらおう。はっはっはっ!
で、粉薬は作りおきはしてなくて、水薬は目薬とポーションくらい。
ポーション!
それはあの飲んだりするとみるみる傷が塞がるアレですか!?
「いや、みるみる、ってほどではないかな。軽い傷なら翌日には治ってるけど」
「めっちゃ興味ある! どっかに怪我人いない? あ、軽い傷なら自分でいいか」
「ダメ!! じ、自分を傷つけるなんて絶対ダメ!!」
えー?
ちょっとくらい良くない?
ほらギルドカードに認証させるアレとかさぁ。
「ギルドカードは魔力紋を写しとるだけだから傷つける必要なんてないよ」
「なぁんだ」
俺が残念がってたらドM疑惑をかけられそうになった。違うっての! まぁ、そのうちなんかあるだろう。
今度は軟膏作り。これもエルピディオが材料を入れると道具が練り上げてしまうので、そこから小売用の容器に入れる作業だけだった。
ヘラで掬って平たい円筒形の缶に入れる。
「なぁ、これ練り上がった軟膏を絞り出せたら楽じゃね?」
「絞りだす?」
ピンとこないようなので図解する。
意外と便利だ粘土版……、じゃなくて砂箱?
「なるほど。練り釜の底に開閉できる部分を作っておいて、容器に移すときに上から圧力をかけるのか……」
しばらく考え込んだエルピディオは出かけてくると言って出て行った。あの道具は練り釜というのか。
ん?
人の気配?
キッチンの方から物音がする。これはエルピディオじゃなくて使用人かな。挨拶不要って言われたけど少しくらい交友関係を増やしてもいいよな。情報が偏るの、よくない。
調薬室を出てリビングダイニングへ、そしてその向こうのキッチンの様子を暖簾みたいな布の隙間から伺うと、茶髪の男がいた。
後ろ姿……。
顔が見えないから美の基準が確認できないぞ。
見た感じ細くはないがぽっちゃりというほどでもない。声をかけるべきか否か……。
悩んでいたらエルピディオが帰ってきた。
「ただいまササ。お腹すいたのかい?」
「あ、おかえり。いや、喉が渇いたなー、って……」
少しだけやましい気持ちがあって言葉尻がゴニョゴニョしてしまった。
「果実水でも飲む? お茶がいい?」
「果実水がいいかな」
「分かった」
果実水ってどんな味なんだろう。
なんとかの天然水みたいな味かなぁ。
誤魔化すために言ったものの、エルピディオがくれた果実水は薄味ながら甘酸っぱくて美味しかった。
はっ!
使用人見てない!!
エルピディオが会話をしていた様子もない。
容姿を気にする程度に若い男は痩せ型エルフとは会話もしないのか。俺としては何も分からない異世界で、友だちがエルピディオしかいないのは不安だな。スマホやネットがあれば気になったこととか調べられるけど、それがないから相談できる人間が欲しい。できれば何人かいてくれると心強い。
さて、どうしたもんか。
「あ……」
覗いてる!
暖簾(?)の隙間から覗いてる!
「えと、こんにちは……?」
「ササ! 挨拶しなくていいって……!!」
「あぁ、こんちは。オレは通いで家のことをしているジャコッペだ。アンタ……、エルピディオの嫁?」
「嫁じゃない! けどまぁ、召喚はされた」
「あー……、そっか。、うん。ふふっ、お似合いだぞ、エルピディオ。じゃあまたな」
小馬鹿にしたような微笑みでお似合い、ってガリガリ同士ってこと?
でもコイツもさほど肉付きは良くない。
違いが分からん……。
けど美形な分、エルピディオの方がモテそうなのにな。
異世界文化、難しい。
寝苦しくて目を覚ますとエルフ風の男がしがみついていた。
「起きろボケ!」
「痛っ! なになになに? わぁっ!」
寝ぼけてやがるな。
イラッとした俺はエルピディオに頭突きをして起こし、ベッドから蹴り落としてやった。
「いたたた……。あ、おはよう。そうだ、名前がないと不便だよね。どんな名前にする?」
「……そうだな」
「アドニス、とかどう?」
「却下。なんか寒気がする」
どういう意味か分からないけど嫌だ。
「えっと……、そうだな。ササ、と呼んでくれ」
「きれいな響きだね。どんな意味?」
「知らん」
細いとかなんとかじゃなかったか。
太ったら嫁だからな。細いままでいられるよう願掛けだ。あとなんかしっくりくる。そんな名前だったのかも知れん。
異世界転生に比べたら記憶喪失とか些細なことだよな。
*******
朝食を食べ、文字を教わる。
紙は高いらしく、初めは小さな浅い箱に湿らせた砂を入れたもので文字の練習をするという。でもまず文字の読み方を覚えようと小さな木の板に文字を書いてもらい、カタカナでルビを振る。メモは細い木の板を使うらしい。木簡か。
今回は木製のカルタみたいな感じだ。
「自分が誰だか覚えてないのに文字は覚えているんだな……」
思わず呟くとエルピディオが興味深そうに覗き込んできた。
「こういう文字を使っていたんだね。私も覚えようかな」
「難しいぞ。普段使いの文字が二千文字以上あるし、あまり使われない文字まで数えたら一万を超える。全部覚えているやつなんてほとんどいないけどな」
「普段使いで二千……?」
「まぁ、気にすんな」
俺だっていくつ覚えているか怪しいもんだし。
この世界の文字はアルファベットと同じ26文字。たぶんアルファベットだと考えていいと思う。俺としては日本語を喋ってるし、不安しかないがダメなら諦めればいい。
本くらい読めるようになりたいな。
エルピディオが薬を作っている部屋で書取り。
薬の素材の中には毒もあるので無闇に触らないよう言われた。そりゃそうだ。
ヤツはいくつかの素材を計って混ぜ、細かく砕くためのミキサーみたいな道具に入れる。蓋を押さえると作動音がして、開けると中身は粉末になっていた。それをまた別の道具に入れるとコロコロと丸薬が出てくる。
便利!
……それにしても美形だよなー。
それが痩せてるだけでブサイク扱いとか、変な価値観。太ればいいだけだと思うけど体質的に難しいのかな。
それはそれとして、俺は死んだのか。
実感がないせいか全く悲壮感がない。
記憶がないから思い残しもないし、そっちのせいかも?
文字通り生まれ変わって心機一転!
能天気にそんなことを考えながら書取りをしていたら昼になったようだ。こっちも1日3食、腹減った。
「なぁ、通いの使用人に俺、挨拶しなくていいのか?」
「私と顔を合わせないことが条件の契約なんだ。だから挨拶は不要だよ」
「なにそれ。酷くね?」
ブサイクは雇い主でも見たくないって?
「酷くないよ。気を遣わせるより楽だからこうしているんだ。お年寄りなら私の容姿もそんなに気にしないけど、代替わりしたからね。それに、ササのこと好きになっちゃうかも知れないでしょう?」
「へぇ。でもそれなら俺が残念だったって見せておいた方がさらに安全かもよ?」
「……でも……、ササが向こうを好きになるかも知れないから、嫌だ」
うーん、ネガティブ。
まぁ無理して挨拶する必要もないか。
念のため聞いてみたら使用人はエルピディオよりはモテるかも知れないけど普通らしい。
今度こっそり確認してみよう。
文字の練習に飽きたので午後は調薬の手伝い。
丸薬を決まった数ごとに葉っぱに包んでいく。
葉っぱって……。
とか思ったけどバカにしてはいけない。この包みに使っている葉っぱは殺菌作用と調湿効果があって、薬の保存に適しているそうだ。熊笹の葉みたいな形で三角になるように折りたたむ。そして最後はご飯粒みたいなのを糊にして貼り付けて完成。
無心に作業していたらあっという間に終わった。
「ササって器用だね。すごく助かったよ」
「おう! 働かざるもの食うべからず、ってな」
「そんな……! お嫁さんは可愛がられるのが仕事だよ?」
「なら俺は嫁じゃないから働かないとだな!」
なぜそこでしょんぼりするのか。
お前、俺を見てガッカリしてただろうが!
大喜びされるのもどうかと思うがガッカリされるのも不満ですよ?
こんなヒョロガリですみませんねぇ!!
「かわいがられるお仕事は無理そうじゃん」
「そ、うかな……?」
「ほら、エルピディオをブサイクだなんて思わない友だち! 気の置けない友人もいいもんだよ」
「うぅん……」
そう簡単に納得はできないだろうけど、諦めてもらおう。はっはっはっ!
で、粉薬は作りおきはしてなくて、水薬は目薬とポーションくらい。
ポーション!
それはあの飲んだりするとみるみる傷が塞がるアレですか!?
「いや、みるみる、ってほどではないかな。軽い傷なら翌日には治ってるけど」
「めっちゃ興味ある! どっかに怪我人いない? あ、軽い傷なら自分でいいか」
「ダメ!! じ、自分を傷つけるなんて絶対ダメ!!」
えー?
ちょっとくらい良くない?
ほらギルドカードに認証させるアレとかさぁ。
「ギルドカードは魔力紋を写しとるだけだから傷つける必要なんてないよ」
「なぁんだ」
俺が残念がってたらドM疑惑をかけられそうになった。違うっての! まぁ、そのうちなんかあるだろう。
今度は軟膏作り。これもエルピディオが材料を入れると道具が練り上げてしまうので、そこから小売用の容器に入れる作業だけだった。
ヘラで掬って平たい円筒形の缶に入れる。
「なぁ、これ練り上がった軟膏を絞り出せたら楽じゃね?」
「絞りだす?」
ピンとこないようなので図解する。
意外と便利だ粘土版……、じゃなくて砂箱?
「なるほど。練り釜の底に開閉できる部分を作っておいて、容器に移すときに上から圧力をかけるのか……」
しばらく考え込んだエルピディオは出かけてくると言って出て行った。あの道具は練り釜というのか。
ん?
人の気配?
キッチンの方から物音がする。これはエルピディオじゃなくて使用人かな。挨拶不要って言われたけど少しくらい交友関係を増やしてもいいよな。情報が偏るの、よくない。
調薬室を出てリビングダイニングへ、そしてその向こうのキッチンの様子を暖簾みたいな布の隙間から伺うと、茶髪の男がいた。
後ろ姿……。
顔が見えないから美の基準が確認できないぞ。
見た感じ細くはないがぽっちゃりというほどでもない。声をかけるべきか否か……。
悩んでいたらエルピディオが帰ってきた。
「ただいまササ。お腹すいたのかい?」
「あ、おかえり。いや、喉が渇いたなー、って……」
少しだけやましい気持ちがあって言葉尻がゴニョゴニョしてしまった。
「果実水でも飲む? お茶がいい?」
「果実水がいいかな」
「分かった」
果実水ってどんな味なんだろう。
なんとかの天然水みたいな味かなぁ。
誤魔化すために言ったものの、エルピディオがくれた果実水は薄味ながら甘酸っぱくて美味しかった。
はっ!
使用人見てない!!
エルピディオが会話をしていた様子もない。
容姿を気にする程度に若い男は痩せ型エルフとは会話もしないのか。俺としては何も分からない異世界で、友だちがエルピディオしかいないのは不安だな。スマホやネットがあれば気になったこととか調べられるけど、それがないから相談できる人間が欲しい。できれば何人かいてくれると心強い。
さて、どうしたもんか。
「あ……」
覗いてる!
暖簾(?)の隙間から覗いてる!
「えと、こんにちは……?」
「ササ! 挨拶しなくていいって……!!」
「あぁ、こんちは。オレは通いで家のことをしているジャコッペだ。アンタ……、エルピディオの嫁?」
「嫁じゃない! けどまぁ、召喚はされた」
「あー……、そっか。、うん。ふふっ、お似合いだぞ、エルピディオ。じゃあまたな」
小馬鹿にしたような微笑みでお似合い、ってガリガリ同士ってこと?
でもコイツもさほど肉付きは良くない。
違いが分からん……。
けど美形な分、エルピディオの方がモテそうなのにな。
異世界文化、難しい。
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