【完結】ご褒美嫁として召喚されたのにガッカリされました。怒っていいよね?

香月ミツほ

文字の大きさ
24 / 24

㉔オレ達のしあわせの形※

しおりを挟む
酔っ払ったエルピディオに美味しくいただかれそうになりながら「先っちょだけ」を実体験してしまったオレです。

許さん。

こいつ、先っちょだけなのに出しやがったんだぞ。先っちょだけ入れてドピュッとしてスヤァ……、って!

オレは萎えた。
イキたくて辛いよりはマシなのかも知れないが
、のしかかられて重かったし、置いてけぼり喰らって切なかったし、あんな格好いいエルピディオとか反則だし!

きぃぃっ!!

前は乳首だけでイかされたのに今回は焦らされてイけなかったのも悔しい。

許さんっ!!

「う……、ん……、ササ、おはよう……」
「おはようじゃねーわ! 昨日のこと、絶対許さないからな!!」
「えっ? わ、私は何を……?」
「お前、酒に酔ってオレに手を出したんだよ!」
「……えぇっ!?」



何が気持ち悪くなる、だ。
平然としてたじゃねーか。

「さ、酒……! 私はまた、気持ち悪くなってしまったのか……。うぅ、ぐすっ」
「はぁっ? お前、全然気持ち悪くなさそうだったぞ!!」

吐いてもいないし。
ノリノリだったぞ?

「でも、嫌われっ……、ササに……っ、きら……」

まさに滂沱の涙。

「ちょっと待て。怒ってはいるが嫌ってはいない。なんでそうなるんだ」
「だって! 私は酔うと気持ち悪く……っ!!」

んん?
なんか変だぞ。

「それ、どんな風に気持ち悪いんだ?」
「そ、それは……」
「それは?」
「こんなみっともない私が、まるで魅力的な人みたいなキザな態度をっ!!」

あー、なるほど。
こいつの言う『気持ち悪くなる』とはブサイクがキザな事したら見ていて気持ちが悪いだろう、という事か。

酔うと(自分の行動が)気持ち悪くなる、と。

「アホかーーーー!! 全然気持ち悪くないわ! むしろ似合ってたわ!! それより自分だけ射精してオレを放置した方を反省しろ!!」

ぽかーんとしてんじゃねぇ。
……覚えてないのか?

「「………………………………」」






こうやってオレはまた怒りを継続できないんですね。いや、怒りたい訳じゃないが。

「腹減った。飯にしよう」
「う、うん。本当に嫌いになってない?」
「なってないし、怒りもどこかへ飛んでった」
「えへへへへ……。ありがとう。ササは本当に優しいね」

優しいんと違う!!





*******





「ねぇ、ササ。その………………」
「ほわぁっ!?」

夜、エルピディオがベッドでオレを抱きしめてきた。ななな、なんで急に!?

「あのね、私は醜いから積極的になったら嫌われる、と思っていて、すごく怖かったんだけど、ササは酔った私を嫌わないでくれたでしょう? だから頑張ろうと思って。ちゅっ」
「ひょわっ! だ、だからって急にそんなっ!」
「ダメ、かな?」












「………………ダメ、じゃない……」

頑張る宣言からのほっぺちゅー。
そして困り顔での『ダメかな?』って!!

オレは悩んだ末に、本音で答えた。
えぇ、ダメじゃないとも。
むしろ待ってた。

豹変したエルピディオはゆっくりじっくりオレをまさぐり、好き好き言いながらオレを気持ちよくしてくれる。

酔っていた時、イかせてくれなかったのはイってしまうと疲れて後ろが解せないと聞いたから、じゃないかと言っていた。記憶はあやふやらしいが。

そうなん?

で、今夜は少し焦らされたけどちゃんとイかせてくれて、それから後ろを解しにかかった。そこが気持ちいい事は昨日実践で教えられたので怖くない。それどころか期待しているオレだ。

だってちゃんと入って欲しい。
後ろだけでイけなくても一緒に前を触ってもらえると凄いって聞くし、なにより『深くつながる』って憧れる。

チョロいオレは、今ではすっかりエルピディオに惚れてしまっているんだ。恥ずかしさからつい、意地を張ってしまうけど、あんなのはただの逆ギレだ。申し訳ない。

「入れるよ」
「うん……」

すっかり解れてぬかるんだ秘所にエルピディオの熱杭が触れる。それがゆっくりと押し入ってくる。ぐぷん、と1番太いところがはいると圧迫感と達成感、満足感が湧き上がる。背中に感じるエルピディオの肌が心地よい。

馴染むまで待ってくれるのかな。

向き合うのはまだ恥ずかしいと言ったから後ろから入れられている。四つん這いのオレに背中から抱きつき、動きを止めるエルピディオ。

待ってるんだよね?

「エルピディオ、苦しくない?」
「少しは、その、すぐに動きたいと思っちゃうけど、ササに無理はさせたくないからね」

優しい。
動かなくても出してしまった先日の件は目をつぶろう。でもこの身体はもう動いても大丈夫みたいだぞ。

「エルピディオ、も、動いていいよ……」
「名前が似ている薬草と毒草……。難しい調合のコツは……」
「エルピディオ?」
「だ、大丈夫!」

何が?

「エル、もういいよ?」
「ま、まだだよ!」

かくれんぼじゃないんだから。

……………………これはアレか。
動いたらすぐ出そうなのか。

イケメン風エルピディオからヘタレが顔を出して安心するオレがいる。でもって安心したら後孔が弛んだのか、にゅるんとアレが半分まで入ってきた。

「「ふぁっ!」」

2人で同時に喘いでしまった。
そして案の定、中出しされる。

「うぅ……、サ、ササ、ごめ……」
「あっ、ん……、これ、きもちいい……」

中出しされるのが気持ちいいんだが?

腹の奥がじんわりと温かくなり、そこから快楽がぞわぞわと身体を満たしていく。じわじわと続く穏やかな愉悦。柔らかくなりつつも芯を残したエルピディオの肉棒はまだオレの中にある。

「エルピディオ、気持ちいい。一緒にもっと気持ちよくなろう?」
「ぐうっ……」

こんな言葉でギュンッ! と完勃ちするなんてさてはエルピディオも神様プレゼンツのエロ仕様な身体だな? 圧迫感はあっても痛みはなく、切れたりしないオレの尻は入ってきたものをより深く飲み込もうと蠢く。

その動きに合わせて腰を突き出すと、エルピディオの下生えがオレの肌に押し付けられた。

「くぅぅぅぅ~…………!」
「いいい、痛くない? 動いていい?」
「うん、動いて。激しくして」

それからはもう、めちゃくちゃだった。
なんか雑に動いても全部気持いいもんだから、しがみつかれて突き上げられて前も触ってもらって激しく絶頂。

オレはイッてるのにエルピディオはお構いなしに腰を振り続ける。やめろバカ、バカになるだろ! お互いにもう夢中で恥ずかしさなんてどこかへ行ってしまって、いろんな対位で睦み合った。





*******





目が覚めるとすでに日は高く、身体はガビガビ。そして臭い。イカ臭い。

風呂にいかねば、と起きあがろうとするとエルピディオがしがみついてて起きられなかった。


「おぅい、エルピディオ。起きろー」
「んぅ~」
「起きろって」
「もう勃たない……」
「ちげーわ!」

勃ってるくせに何を言っているんだ、お前は!

昨夜あんなにヤったのにコイツは勃っている。
オレはクタクタでチンピクもしない。
まぁ、オレの方が出した回数は多かったかも知れないが……。

それでもまだ勃つとかすげぇよ。

「えいっ!」
「ひゃあっ!」

お、エルピディオも乳首感じるのか。
寝ぼけるヤツの乳首に悪戯したら変な声がでた。でもオレがされて気持ち良かった触り方をしてもそれ以上反応がない。

オレが下手なのか!!

いや起こすのが目的だったから痛くしてもいいんだわ。うりゃ!

「わぁ! いたっ! なになになに!?」
「はよ起きろ」
「あー、うん。目が覚めた……」

乳首を引っ張ってやったらどうにか起きた。

まだ動きが鈍いエルピディオを連れて風呂に入る。さっぱりして目が覚めたので寝具を洗ってマットを干す。天気が良くて良かった!





この日からオレ達は自然な態度で触れ合うことができるようになり、イチャイチャしまくり……、とはならなかった。

エルピディオは頑張った翌日には揺り戻しがあるようで落ち込むし、オレはエロいことしようと意識すると緊張という名の心の壁に阻まれて触れ合えなくなるし、ギクシャクするのがデフォルトになっている。

まぁ、そのうちなんとかなるだろう。

リノとノアとは3ヶ月に1度会っている。
2人が帰ってから3ヶ月後にオレ達が訪ねて行き、その3ヶ月後にリノ達が遊びに来た。2人とも健康的なぽっちゃりさんになって友達もたくさんできたらしい。

オレのぽっちゃり具合はそこまでじゃない。
たぶん。
今のところは。

中年太りが不安だわー。




悩みは尽きないけれど、きっとこれがオレ達のペースだから。無理せず気長に付き合おう。

「エルピディオ、末長くよろしくな?」
「う、うん! ずっと一緒にいてください」

あぁ、オレ、ちゃんと褒美になれたよな。



願わくば、いっせーの! でポックリと。

共に旅立つその日まで、ご褒美嫁は離れない。

2人並んで歩むなら死出の旅路も楽しかろう。



最初はガッカリされたけど、今は揃って幸せです。









*******



これにて完結です。
お付き合いくださいましてありがとうございました。拙い作品ですが、少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
しおりを挟む
感想 3

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(3件)

海月なオカン

お疲れ様でした😊

面白かったですよぉ〜💖

2025.12.31 香月ミツほ

オカンさん
ありがとうございます〜!!

久しぶりに、本当に久しぶりに毎日書いて、どうにか1日おきの更新で1ヶ月は保たせました。その後、少し間が開きましたが無事に完結。

いいリハビリになったと思います。

次は新作よりラッキースケベを完結させたいなぁ。

これからも頑張ります! ✧( • ̀ω•́ ) و̑ グッ

解除
海月なオカン

ね……寝落ちに草wwwwww😂

2025.12.30 香月ミツほ

ヘタレはこうでないと!!🤣🤣🤣

解除
海月なオカン

こんばんにゃ~😸
お久しぶりでございます💖
ところで……現在はコチラの作品がエントリー表示になってませんが、大丈夫ですか⁉️💦
ポチッっとしたいんだけど……

2025.11.03 香月ミツほ

オカンさんお久しぶりです〜!!
いつもありがとうございます。
エントリーしてますよ。
あれ?
なんでボタンが出ないんだろう???

解除

あなたにおすすめの小説

生まれ変わったら知ってるモブだった

マロン
BL
僕はとある田舎に小さな領地を持つ貧乏男爵の3男として生まれた。 貧乏だけど一応貴族で本来なら王都の学園へ進学するんだけど、とある理由で進学していない。 毎日領民のお仕事のお手伝いをして平民の困り事を聞いて回るのが僕のしごとだ。 この日も牧場のお手伝いに向かっていたんだ。 その時そばに立っていた大きな樹に雷が落ちた。ビックリして転んで頭を打った。 その瞬間に思い出したんだ。 僕の前世のことを・・・この世界は僕の奥さんが描いてたBL漫画の世界でモーブル・テスカはその中に出てきたモブだったということを。

給餌行為が求愛行動だってなんで誰も教えてくれなかったんだ!

永川さき
BL
 魔術教師で平民のマテウス・アージェルは、元教え子で現同僚のアイザック・ウェルズリー子爵と毎日食堂で昼食をともにしている。  ただ、その食事風景は特殊なもので……。  元教え子のスパダリ魔術教師×未亡人で成人した子持ちのおっさん魔術教師  まー様企画の「おっさん受けBL企画」参加作品です。  他サイトにも掲載しています。

中年冒険者、年下美青年騎士に番認定されたことで全てを告白するはめになったこと

mayo
BL
王宮騎士(24)×Cランク冒険者(36) 低ランク冒険者であるカイは18年前この世界にやって来た異邦人だ。 諸々あって、現在は雑用専門冒険者として貧乏ながら穏やかな生活を送っている。 冒険者ランクがDからCにあがり、隣国の公女様が街にやってきた日、突然現れた美青年騎士に声をかけられて、攫われた。 その後、カイを〝番〟だと主張する美青年騎士のせいで今まで何をしていたのかを文官の前で語ることを強要される。 語らなければ罪に問われると言われ、カイは渋々語ることにしたのだった、生まれてから36年間の出来事を。

美丈夫から地味な俺に生まれ変わったけど、前世の恋人王子とまた恋に落ちる話

こぶじ
BL
前世の記憶を持っている孤児のトマスは、特待生として入学した魔法術の学院で、前世の恋人の生まれ変わりであるジェラード王子殿下と出会う。お互い惹かれ合い相思相愛となるが、トマスの前世にそっくりな少女ガブリエルと知り合ったジェラードは、トマスを邪険にしてガブリエルと始終過ごすようになり… 【現世】凛々しく頑強なドス黒ヤンデレ第一王子ジェラード✕健気で前向きな戦争孤児トマス   (ジェラードは前世と容姿と外面は同じだが、執着拗らせヤンデレ攻め) 【前世】凛々しく頑強なお人好し王弟ミラード✕人心掌握に長けた美貌の神官エゼキエル   (ミラードはひたすら一途で献身的溺愛攻め) ※前世の話が、話の前半で合間合間に挟まります ※前世は死に別れます ※前世も現世も、受け攻め共に徹頭徹尾一途です

不遇の第七王子は愛され不慣れで困惑気味です

新川はじめ
BL
 国王とシスターの間に生まれたフィル・ディーンテ。五歳で母を亡くし第七王子として王宮へ迎え入れられたのだが、そこは針の筵だった。唯一優しくしてくれたのは王太子である兄セガールとその友人オーティスで、二人の存在が幼いフィルにとって心の支えだった。  フィルが十八歳になった頃、王宮内で生霊事件が発生。セガールの寝所に夜な夜な現れる生霊を退治するため、彼と容姿のよく似たフィルが囮になることに。指揮を取るのは大魔法師になったオーティスで「生霊が現れたら直ちに捉えます」と言ってたはずなのに何やら様子がおかしい。  生霊はベッドに潜り込んでお触りを始めるし。想い人のオーティスはなぜか黙ってガン見してるし。どうしちゃったの、話が違うじゃん!頼むからしっかりしてくれよぉー!

令嬢に転生したと思ったけどちょっと違った

しそみょうが
BL
前世男子大学生だったが今世では公爵令嬢に転生したアシュリー8歳は、王城の廊下で4歳年下の第2王子イーライに一目惚れされて婚約者になる。なんやかんやで両想いだった2人だが、イーライの留学中にアシュリーに成長期が訪れ立派な青年に成長してしまう。アシュリーが転生したのは女性ではなくカントボーイだったのだ。泣く泣く婚約者を辞するアシュリーは名前を変えて王城の近衛騎士となる。婚約者にフラれて隣国でグレたと噂の殿下が5年ぶりに帰国してーー? という、婚約者大好き年下王子☓元令嬢のカントボーイ騎士のお話です。前半3話目までは子ども時代で、成長した後半にR18がちょこっとあります♡  短編コメディです

伯爵家次男は、女遊びの激しい(?)幼なじみ王子のことがずっと好き

メグエム
BL
 伯爵家次男のユリウス・ツェプラリトは、ずっと恋焦がれている人がいる。その相手は、幼なじみであり、王位継承権第三位の王子のレオン・ヴィルバードである。貴族と王族であるため、家や国が決めた相手と結婚しなければならない。しかも、レオンは女関係での噂が絶えず、女好きで有名だ。男の自分の想いなんて、叶うわけがない。この想いは、心の奥底にしまって、諦めるしかない。そう思っていた。

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。