【完結】ご褒美嫁として召喚されたのにガッカリされました。怒っていいよね?

香月ミツほ

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㉓とうとう…………※

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エルピディオと2人の生活に戻ったら淋しくなり、お酒を飲もうとしたら作ることになった。

……何を言っているんだオレは。

まぁ、趣味があるのは良いことだよな!

で、ちまちま作るとジュースの段階で飲み干してしまうので普通の家ではどうしているのか、聞きにきた。

「エールの仕込みについてお聞きしたいんですが」
「おや、エルピディオは飲まないって聞いてたけど、お嫁ちゃんは飲むのかい?」
「ええ。飲もうと思ったら家にないし、仕込む入れ物もなかったので教えてもらおうかと伺いました。あ、これ良かったら」
「いやぁねぇ。そんな気を使わなくても……。これ、なんだい?」

ワクワク顔のおばちゃん。

「クッキーとパウンドケーキです。作り方はジャコッペに教えたのでいつでも食べられると思いますが……」
「まぁっ! 嬉しいねぇ。あの子は親になんかほとんどくれやしないんだよ。彼女に貢ぐんだ、って言ってね。まぁ、良い子を見つけてくれるなら良いんだけどさぁ」

喜んでもらえたなら良かった。
で、容器はどんなサイズ?

「町の雑貨屋で売ってるよ。ほら、コレだ」

家の裏にある倉庫みたいな所にそれはあった。
直径40~50cmくらいの樽。
コレで作って3~4日分らしい。で、発酵の過程があるので3つの樽に時間差で仕込む。

よし、その樽、買いに行こう!!

「ありがとうございました!」
「あっはっは! お礼を言われるほどのことじゃないわ。じい様と息子が世話になったからね。いつでもおいで」

意外にも感じのいい(良くなった?)おばちゃんに別れを告げ、樽を買いに町に向かう。

マイカー(ロバ車)便利だな~。
そこらの草を食べるから燃料不要だし、速くはないけど力持ちだし、おとなしくてかわいいし。

後でしっかりブラッシングしてやろう。





さて、雑貨屋に着いた。
エルピディオはいつも通りオレの後ろに隠れている。エルピディオの方が背が高いので隠れられてないけども。今はそこまでビクビクしなくていいのに、不憫なやつ……。

お、樽発見!

「たぁる!」
「なんだぁ? おめぇさん、訛ってんのかぁ?」

つい前世の記憶にあるゲームのセリフを言ってしまったら、それを聞いた店主のじいさんに訛りかと言われる。当たり前だがこのネタが分かる人はここにはいない。

って、こんなどうでもいい記憶があるのはなんでだ。
まぁ、いい。

雑貨屋のおじいさんには説明できないのでスルーして……。

「こんにちは。お酒を仕込む樽をください」
「……訛りは無理して直さなくてもいいんだぞ? で、仕込み樽か。そんならコレだなぁ」

おじいさん優しい?

樽は何がどう良いのか分からないので勧められるままに買う。実験するので5個だ。

「そうは見えんが酒豪か?」
「いえ、果実酒をいくつか仕込みたくて」
「ほぅかほぅか。美味いのができたら分けてくれ」
「え?」
「こんぐれぇだ。美味かったら樽をもう1つやろう」

そう言って渡されたのは大ジョッキくらいの小さな樽。600~700mlくらいかな。コレで樽1つはお得では?

エルピディオに相談したら頷かれたので、美味しいのができたら持ってくる約束をした。






もちろん材料も買い込む。
ぶどうとりんご、蜂蜜、ルビーのような冬苺。

コレは?

えっ? サボテンの実!?

「棘は焼いてあるから安心だよ」

サボテンて実にまで棘があるのか……。
いや、異世界だから? 今となっては確認はできない。それはともかく、興味があるので一通り買う。サボテンの実は味見用だ。

ついでに普通の食材も買って家に帰る。
早速仕込むぞー!!





酒造りは蜂蜜酒を参考にすると成功率が上がった。どうやら甘すぎると発酵しないらしい。こちらの世界の果物はかなり甘いので、そのままの果汁だと発酵しないのだ。だから水を足して調節する。

「おっ、コレは上手くいってるな」
「うん、美味しいね! それにたくさん作ったからちゃんとお酒になったね~! えへへへへ……」

エルピディオ、少し酔ってないか?

まだうっすらとしかアルコールの香りはしないんだが、エルピディオの顔が赤い。具合が悪くならなきゃ問題ないが。

サボテンの実はスイカとメロンを足して割ったような味……? まぁ、とにかく美味しかったな。

「ササ、あのね……、えへへ……。好き……」

酔ってる!
こんなに低い度数の酒で酔ってるー!!
あっ、コップ1杯飲んだのか……、って!

ひょわわわわっ!
まだ夕飯前なのに、エルピディオがくっついてくる。抱きしめてデコちゅーとかお前のキャラじゃないぞ!

そそそ、それにしてもデコちゅーって恥ずかしいな!?

「エルピディオ! ゆ、夕飯作らないと!」
「夕飯よりササを食べたいな」
「お前そんなキャラじゃないだろうがっ!!」
「んん? きゃら?」

伝わらない!
自動翻訳仕事しろっ!!

「ひぇっ!」

ぴゃーっ!!
耳っ! 耳を舐めるな!
ゾワッとしたぞ!!
力がっ! 抜けっ……!!!
胸を弄るなぁっ!!!!

「やめっ……! エル、そ、その、ここじゃ……」
「うん、ベッドに行こうね」
「ひぃっ!」

よよよ、酔っ払いに抱き上げられた!
ちょ、不安定! 落ちるって!!

オレが怖くてしがみつくとエルピディオはご機嫌で倉庫から寝室に足を向ける。階段が数段しかないのと上りなのは不幸中の幸いかも知れん。降りだったら怖すぎる。

そうだ、きっとベッドに着いたら寝落ちするに違いない。

エルピディオだからな!

オレは少しだけ緊張を解いて、おとなしくベッドに運ばれた。

……え?

……………………え?

エルピディオなのに、キスの雨を降らせながら服を脱がされているんだが? 身体中まさぐられ、ねぶられて息も絶え絶えになったオレです。

しかもちんこは触られなくて、ガチガチで痛い。時々、尻穴をつつかれるとびっくりしてちょっと痛みが引くけど、尻たぶを揉みながら袋をやわやわされるとまたガチガチに戻ってしまう。

何がどうなってるんだ!

もう、イきたくて仕方がない。

「エルぅ、オレ、つらいぃ……」
「うふふ、かわいいねぇ。こっちを慣らすから、もう少し我慢ね?」
「みゃっ!?」

つぷって!

つぷって指が! 尻に入った!!

ほんの少しだけど抵抗なく入ったぞ?

「そこ、きたな、から……」
「ちゃんと浄化するから大丈夫」
「ほぇぇっ!?」

なんか指とは違うモノを入れられたんだが!?
太さは指1本くらいだから辛くはないけど、尻が痺れる。足の痺れが治りきる直前の変な感覚が尻に!!

「ふふふ、これはね、愛し合う時に汚れや病気を気にしなくて良いように開発された道具なんだよ」
「そっ、そんなのがアッタンダー……」

しっかり用意してたなんてこのムッツリが!

助かります!!

いや、でもトイレの浄化魔法陣でもそこそこ中まで浄化できるんでは? でもあれよりちゃんとキレイにした、って安心感はあるかな。

と、現実逃避してたらエルピディオのキレイな顔が雄臭い顔に変わっていた。

「さぁ、これで気にすることはないよね?」

きゃーーーーー!!

逃げようとして捕まり、四つん這いで後ろから身体中まさぐられる。うなじや耳をねぶられる。やがて力が入らなくなり、腰だけを高く上げた状態でくずおれたら今度は秘所を舐められた。

そんな所を舐められてうひょっとしたけど、だんだん気持ちよくなってきてオレのムスコがダラダラと涎をこぼしはじめる。

ひとしきり舐めて満足したのか、とうとう指が侵入してきた。出し入れしたり掻き回したりとめちゃくちゃされる。すると身体が跳ねてしまうツボみたいな場所を探り当てられた。

「み゛ゃっ!? そ、それ、なぁっ!!」
「きもちいい? ここだよね、ササの良いトコロ」
「わ、かんな……! ひうっ! や、ダメぇ……!!」

尻の中に確かにおかしな感じがするところがあって、めちゃくちゃ気持ちいい、ような気もするけど、どうして良いか分からない。くねくねと身を捩ってしまう。

「もぅやらぁ……っ!」
「そうだね、私ももう辛いから入れさせてね」
「なんでも良いからどうにかしてぇ」

頭の中がぐちゃぐちゃで何が何だか分からない。入れさせて、って何を? どこに?

「ぅぐっ!」
「大丈夫、もう大丈夫だからね」

何が大丈夫なのか。
尻に熱いモノが押し付けられてググッと圧迫される。どうしよう、怖い。指3本入ったって言ってたけど見えないんだから安心できない。

それでも潤滑剤の滑りを利用してエルピディオの中心が確実にオレの中に押し入ってくる。

「んあっ!」
「んっ……」

ぐぷんっ! とカリのところが入った。

お腹が苦しい。
動かないでくれ!

そう願うと分かっていたのか、エルピディオは動きを止めた。





止めた、というかなんか……。

のしかかってきてる?



恐る恐る振り返ると、オレの背中にしがみついて寝落ちしているアホがいた。

「おい! 寝るな! 寝るなら抜け!!」

「先っちょだけ」を実体験する日が来るなんて誰が想像するんだよ!!



寝落ちしたヤツのちんこは力を失い、するりと抜けました……。


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