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10 本来の距離
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「今夜からわたしはソファで眠らせていただきます。どうぞ安心してお休みください」
「えっ!? 急に……、どうしたの?」
「側仕えが主と同じベッドで眠るのは間違っておりました。これからは分を弁えます」
「そんなこと言ってない!」
「理解しております。ですがラナリウス様もわたしも、はや13歳。いつまでも子供ではございません。後ほどバルドゥイーン様にご相談申し上げ、簡易ベッドを持ち込むか、こちらへは泊まらずに子爵寮に戻るか判断したいと考えております」
「そ……、そうか。うん、そうだね。子爵寮に戻れるよう、話してみよう」
よしよし、これで大丈夫だな。
この距離感だよな。
キュアノス様を見習うべきだったんだ。
ちょっと寂しいけど、誰よりも信頼されるためだ。自分のことなんかより、大切なのはラナ……、じゃなくてラナリウス様!
ぼく……、じゃなくてわたし達は主従!!
友達じゃない!
翌朝バルドゥイーン様と話し、子爵寮に戻ることになった。食事の作り方は料理人に教えてもらっていたから、だいぶ自信がついた。
バルドゥイーン様の都合に合わせるから、こっちの朝食は少し早くなってしまうけど、そこは我慢してもらうしかない。序列だからね。しかたないね。
そつなく朝の支度を終え、バルドゥイーン様の部屋に行って魔力量を調整、戻ってラナリウス様と一緒に登校!
張り切っていたけど、1週間で疲れてしまった……。
「アーティ、顔色が悪いよ。朝食くらいボクが作るから、もう少し眠ったら?」
「アーテルです。自己管理ができなくて申し訳ありません。食事の支度はわたしの仕事です」
「でも……」
主に心配をかけるなんて従者失格だな。
でもさ、眠れないんだよ。隣にラナ……ラナリウス様がいないと眠れなくて、昼間も常に気合を入れていないとぼうっとしてしまう。
役立たずか!!
医務室の先生に相談して、リラックスできる香りとか色々試したけど、ダメだった。
そして気を使ったラナリウス様が、下町散歩に行こう、と言った。
*******
「よう! ……って、お前、大丈夫か?」
「だいじょうぶ……」
「ハンス、お願いね」
何を頼んだんだろう?
今回はラナリウス様が直々に依頼を出したので細かい案内先は知らない。
今日の最初はクレープ屋さんだった。
クリームやシロップはなくて、ドライフルーツを包んだ筒形のクレープで、全粒粉だから歯応えがある。
「「おいしい!!」」
「よしよし、美味いもんを美味いと言えればまだ大丈夫だな」
それから郊外の森に連れてってもらった。
虫や蛇、小動物がいて楽しくて、ついついはしゃいでしまう。
ここでは安心してハンスに任せられるので、かなり気が楽だ。森の泉はきれいで、木陰が気持ち良くて、うっかり眠ってしまった。
ーー ラナリウス side ーー
「アーティがね、急に変なことしてきて、嫌がったらものすごく距離を取られちゃって、でもしかたないって我慢してたら、アーティが無理してるのが分かって……。ボク、どうしたらいいんだろう」
「変なことって?」
「その、えっと……」
「手ぇ出されたのか?」
「違う! その、朝、起きたら下着の中……、覗かれてて……」
「うんうん」
「怒ったら、もうソファで寝るって言うし、言葉遣いもものすごく他人行儀になっちゃって……ふぐっ、ずっと一緒にいるって、言ってくれたのにっ、ボクはお世話になりっぱなしでっ、役立たずでっ! うぅ……、ひっく、んぐぅ……」
「ここなら我慢しなくていいから、吐き出しちまえ。お兄さんが聞いてやるから」
「アーティはっ、すごくてっ! ボクはっ、ダメでっ! このままじゃ嫌われちゃう、ってぇぇぇぇっ!!」
ボクは生まれてからこんなに泣いたことがないほど、大泣きした。隣でこんなに大声で泣いちゃったのに起きないなんて、どれだけ無理させてたんだろう。
アーティに無理させたって考えたら、ますます悲しくなって涙が止まらなくなった。そうしてどれくらい泣いたかわからないけど、いつの間にか眠っていた。
ーー アーテル side ーー
いつの間にか眠ってしまって、飛び起きた。あ、そうか。ハンスがいるから大丈夫か。
「ハンス、ラナは……、っ!? な、泣いてたの? なんで? なんで泣いてたの!?」
「……その前に、お前なんでラナを遠ざけようとしたんだ?」
「してないっ! 距離を取ろうとしたのはラナで、ぼくは……、ラナがもう子供じゃなくなってきたのかと思って、それを尊重しようとしただけ!」
「パンツの中を覗いてたんだろう?」
「……急に、シャワーは1人が良いなんて言い出したから、……生えたのかな? ってつい確認しちゃったの」
「で、怒られたのが不満だったのか」
「そうじゃないっ! ラナが……、ラナに嫌われたくなくて、ぼくも大人にならなくちゃ、って頑張ってただけ」
「それで寝不足に?」
「……恥ずかしいんだけど、ラナのそばじゃないと眠れないみたいなんだ。でもラナは嫌がるし」
「お前に嫌われた、って泣いてたんだぞ。毎日がダメでも1日おきとか、2日おきくらい、そばで寝かせてもらえ。お前はまだ子供なんだから、しっかり眠らないと身体に悪い」
「でもぼく達、主従だし、いつまでも馴れ馴れしくしちゃ、いけないんじゃないかな、って」
「それは主と話し合う内容だ。ラナも聞こえただろ? ちゃんと話し合うんだぞ」
すでに目を覚ましていたけど、寝たふりしてたらしい。どこから聞いてたの?
「距離を取ろうとしたのはボクだ、ってあたりから」
「それほぼ最初から!」
「もう、今日は帰れ。それでちゃんと話し合え。ラナ、アーティは頼られる方が嬉しいタイプだぞ。それからアーティ……、うまくやれよ」
「何をっ!?」
アドバイスおかしくない!?
それはともかく、これから何を、どう話そうか、それぞれ悩みながら帰った、その様子が面白かった、とバルドゥイーン様に報告された。
*******
「アーティ、ごめん。シャワーや一緒に寝るのを嫌がったのは、どんどん大人っぽくなっていくアーティを見てたら、取り残されるみたいで不安になるからだったんだ」
「ぼくが? 大人っぽい?」
「背が伸びて筋肉がついてきたし、その……、おちんちんが……、大きくなってきたじゃない?」
そうかなぁ?
「それがとても気になっちゃって、ドキドキして、苦しくなっちゃうから困っちゃって」
「自分が見られるのが嫌なんじゃないの?」
「うん、比べられるのも嫌だな、つて思ったよ」
天使のラナも男だった!
大きさとか気にするんだね。
でも今、ちょっと大きくなり始めたのがかわいいから、焦らなくて良いと思うよ!!ちょぼちょぼ生えたブロンドも萌えたよ。
髪の毛より少し濃い色、って本当なんだねー。
「アーティは? 何で急に他人行儀になったの?」
「んーっとね、シャワーや寝るときの距離が不満だったのがきっかけだけど、下着の中覗いたら可愛くて目に焼き付いて離れなくて、変態みたいなこと考えちゃうから……。これはダメだと思ったんだ」
「変態みたいって?」
「ぐっ……」
ラナのこと考えながら精通したとか、恥ずかしくて言えないっ! って、襟の広く空いた寝間着で、ベッドで両手をついてにじり寄ったら、胸が覗き込めちゃう……!
「言いなさい!」
「はいっ! ラナのおちんちん触りたくなりました!」
かーっと2人で真っ赤になって固まったじゃないか。なんてこと言わせるんだ!
「な……、なんで触りたいの……?」
「かわいいと撫で撫でしたくならない?」
「小動物じゃないし!!」
「小動物よりかわいいしっ!!」
あ、もう1つ気になっていることがあったんだ。
「ラナって、もう精通した?」
「えっ!? 急に……、どうしたの?」
「側仕えが主と同じベッドで眠るのは間違っておりました。これからは分を弁えます」
「そんなこと言ってない!」
「理解しております。ですがラナリウス様もわたしも、はや13歳。いつまでも子供ではございません。後ほどバルドゥイーン様にご相談申し上げ、簡易ベッドを持ち込むか、こちらへは泊まらずに子爵寮に戻るか判断したいと考えております」
「そ……、そうか。うん、そうだね。子爵寮に戻れるよう、話してみよう」
よしよし、これで大丈夫だな。
この距離感だよな。
キュアノス様を見習うべきだったんだ。
ちょっと寂しいけど、誰よりも信頼されるためだ。自分のことなんかより、大切なのはラナ……、じゃなくてラナリウス様!
ぼく……、じゃなくてわたし達は主従!!
友達じゃない!
翌朝バルドゥイーン様と話し、子爵寮に戻ることになった。食事の作り方は料理人に教えてもらっていたから、だいぶ自信がついた。
バルドゥイーン様の都合に合わせるから、こっちの朝食は少し早くなってしまうけど、そこは我慢してもらうしかない。序列だからね。しかたないね。
そつなく朝の支度を終え、バルドゥイーン様の部屋に行って魔力量を調整、戻ってラナリウス様と一緒に登校!
張り切っていたけど、1週間で疲れてしまった……。
「アーティ、顔色が悪いよ。朝食くらいボクが作るから、もう少し眠ったら?」
「アーテルです。自己管理ができなくて申し訳ありません。食事の支度はわたしの仕事です」
「でも……」
主に心配をかけるなんて従者失格だな。
でもさ、眠れないんだよ。隣にラナ……ラナリウス様がいないと眠れなくて、昼間も常に気合を入れていないとぼうっとしてしまう。
役立たずか!!
医務室の先生に相談して、リラックスできる香りとか色々試したけど、ダメだった。
そして気を使ったラナリウス様が、下町散歩に行こう、と言った。
*******
「よう! ……って、お前、大丈夫か?」
「だいじょうぶ……」
「ハンス、お願いね」
何を頼んだんだろう?
今回はラナリウス様が直々に依頼を出したので細かい案内先は知らない。
今日の最初はクレープ屋さんだった。
クリームやシロップはなくて、ドライフルーツを包んだ筒形のクレープで、全粒粉だから歯応えがある。
「「おいしい!!」」
「よしよし、美味いもんを美味いと言えればまだ大丈夫だな」
それから郊外の森に連れてってもらった。
虫や蛇、小動物がいて楽しくて、ついついはしゃいでしまう。
ここでは安心してハンスに任せられるので、かなり気が楽だ。森の泉はきれいで、木陰が気持ち良くて、うっかり眠ってしまった。
ーー ラナリウス side ーー
「アーティがね、急に変なことしてきて、嫌がったらものすごく距離を取られちゃって、でもしかたないって我慢してたら、アーティが無理してるのが分かって……。ボク、どうしたらいいんだろう」
「変なことって?」
「その、えっと……」
「手ぇ出されたのか?」
「違う! その、朝、起きたら下着の中……、覗かれてて……」
「うんうん」
「怒ったら、もうソファで寝るって言うし、言葉遣いもものすごく他人行儀になっちゃって……ふぐっ、ずっと一緒にいるって、言ってくれたのにっ、ボクはお世話になりっぱなしでっ、役立たずでっ! うぅ……、ひっく、んぐぅ……」
「ここなら我慢しなくていいから、吐き出しちまえ。お兄さんが聞いてやるから」
「アーティはっ、すごくてっ! ボクはっ、ダメでっ! このままじゃ嫌われちゃう、ってぇぇぇぇっ!!」
ボクは生まれてからこんなに泣いたことがないほど、大泣きした。隣でこんなに大声で泣いちゃったのに起きないなんて、どれだけ無理させてたんだろう。
アーティに無理させたって考えたら、ますます悲しくなって涙が止まらなくなった。そうしてどれくらい泣いたかわからないけど、いつの間にか眠っていた。
ーー アーテル side ーー
いつの間にか眠ってしまって、飛び起きた。あ、そうか。ハンスがいるから大丈夫か。
「ハンス、ラナは……、っ!? な、泣いてたの? なんで? なんで泣いてたの!?」
「……その前に、お前なんでラナを遠ざけようとしたんだ?」
「してないっ! 距離を取ろうとしたのはラナで、ぼくは……、ラナがもう子供じゃなくなってきたのかと思って、それを尊重しようとしただけ!」
「パンツの中を覗いてたんだろう?」
「……急に、シャワーは1人が良いなんて言い出したから、……生えたのかな? ってつい確認しちゃったの」
「で、怒られたのが不満だったのか」
「そうじゃないっ! ラナが……、ラナに嫌われたくなくて、ぼくも大人にならなくちゃ、って頑張ってただけ」
「それで寝不足に?」
「……恥ずかしいんだけど、ラナのそばじゃないと眠れないみたいなんだ。でもラナは嫌がるし」
「お前に嫌われた、って泣いてたんだぞ。毎日がダメでも1日おきとか、2日おきくらい、そばで寝かせてもらえ。お前はまだ子供なんだから、しっかり眠らないと身体に悪い」
「でもぼく達、主従だし、いつまでも馴れ馴れしくしちゃ、いけないんじゃないかな、って」
「それは主と話し合う内容だ。ラナも聞こえただろ? ちゃんと話し合うんだぞ」
すでに目を覚ましていたけど、寝たふりしてたらしい。どこから聞いてたの?
「距離を取ろうとしたのはボクだ、ってあたりから」
「それほぼ最初から!」
「もう、今日は帰れ。それでちゃんと話し合え。ラナ、アーティは頼られる方が嬉しいタイプだぞ。それからアーティ……、うまくやれよ」
「何をっ!?」
アドバイスおかしくない!?
それはともかく、これから何を、どう話そうか、それぞれ悩みながら帰った、その様子が面白かった、とバルドゥイーン様に報告された。
*******
「アーティ、ごめん。シャワーや一緒に寝るのを嫌がったのは、どんどん大人っぽくなっていくアーティを見てたら、取り残されるみたいで不安になるからだったんだ」
「ぼくが? 大人っぽい?」
「背が伸びて筋肉がついてきたし、その……、おちんちんが……、大きくなってきたじゃない?」
そうかなぁ?
「それがとても気になっちゃって、ドキドキして、苦しくなっちゃうから困っちゃって」
「自分が見られるのが嫌なんじゃないの?」
「うん、比べられるのも嫌だな、つて思ったよ」
天使のラナも男だった!
大きさとか気にするんだね。
でも今、ちょっと大きくなり始めたのがかわいいから、焦らなくて良いと思うよ!!ちょぼちょぼ生えたブロンドも萌えたよ。
髪の毛より少し濃い色、って本当なんだねー。
「アーティは? 何で急に他人行儀になったの?」
「んーっとね、シャワーや寝るときの距離が不満だったのがきっかけだけど、下着の中覗いたら可愛くて目に焼き付いて離れなくて、変態みたいなこと考えちゃうから……。これはダメだと思ったんだ」
「変態みたいって?」
「ぐっ……」
ラナのこと考えながら精通したとか、恥ずかしくて言えないっ! って、襟の広く空いた寝間着で、ベッドで両手をついてにじり寄ったら、胸が覗き込めちゃう……!
「言いなさい!」
「はいっ! ラナのおちんちん触りたくなりました!」
かーっと2人で真っ赤になって固まったじゃないか。なんてこと言わせるんだ!
「な……、なんで触りたいの……?」
「かわいいと撫で撫でしたくならない?」
「小動物じゃないし!!」
「小動物よりかわいいしっ!!」
あ、もう1つ気になっていることがあったんだ。
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