いつまででも甘えたい

香月ミツほ

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第17話

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武器屋さんを後にしてガラさんのお店に行くと、店の中から言い争うような声がする。入って良いのだろうか?

イラリオさんは躊躇なく入る。
いつものことらしい。

「だから着ないって言ってるでしょ!?未練たらしくとって置かないでよ!!」
「でも、サイズがちょうど良い子がいたんだよ。」
「なら何でこんなに違うサイズの物までだしてるの?」
「整理しようと思っただけだって。」
「目障りなの!!」

「あのう…」

着替えて早いとこ帰ろう。
そう考えて声をかけた。

「ガラ、この服でちゃんとデートして来たよ。もう宿に戻っても良いだろ?」
「あ!ほら、この子だよ!可愛いだろう?」

娘さんは美形だった。ゴージャスな美形。
えーっと、宝塚男役系。

かなり幼い頃ならともかく、確かにここ5年くらいはゴスロリワンピースは似合わなかっただろう。でもフリフリのブラウスは似合うと思う。

そんな美人にジロジロと値踏みされ、いたたまれない…

「あの!ヨシキと言います。貴方のために作られた服をお譲りいただく事になり、感謝しております。」

ぺこりとお辞儀をしたら娘さんは目を丸くした。

「そんなに畏まらないで。こっちこそ不要品押し付けたみたいでごめんね?」

すごい!これが大輪の花が開くような笑顔だろうか。眩しすぎる。

俺の手を両手で包み込むように握り、息がかかるほど近くに引き寄せられた。

「…?イヤな感じがする。」

え?何が???

「まさか、男?」

「はい、男です。」

ザッと音がする勢いで引いた娘さんは困惑に顔を歪ませ、男…でも…とかブツブツ呟いている。

「すみません、娘は男嫌いでして…」

モテ期が初めて女性にも作用したかと期待したのに、男嫌い…
まぁ、おれがそんなにモテる訳ないか。

聞けばおれが着ていた服は他の服と一緒にすでに宿に届けたそうで、このまま宿に戻る事になった。マネキン継続中。

なぜかイラリオさんが肩を抱くので恥ずかしさが増した。



宿の部屋に戻るとドアが閉まった途端に抱きしめられてキスされた。だから、流れが分からないってば!!

「んんん…!ふぅっ、んむっ…」

しかも深いから気持ちよくなっちゃう…
何かこう、心も身体も異世界仕様になっているんじゃなかろうか?

しばらくしてようやく離れた唇はきらめく糸で繋がって…とても自分の現実だとは思えない。

「本当に可愛い…」

ほうっとため息をつきながら言われるセリフが現実な訳がない。

「…僕が可愛いなんて、この世界って変。」
「価値観は人それぞれでしょう?」

それを言われると何も言えない。それに本音を言えば嬉しいのだからタチが悪い。自撮り写真を上げて自分がブスで辛いとか言って否定して欲しがる女子か。

…なんて考えているうちに、背中のボタンを外されてオフショルダーになっている。これは恥ずかしい。絶対あざとい!

しかも半だち…フレアースカートで良かった。って、思ったのに!!

「やっ!」

脚の間に膝を入れられ、腿を押し付けられて刺激されればどんどん硬くなってしまうのがバレバレで…恥ずかしいやら切ないやら。

そしてまた、いつの間にかベッド際に移動していて、そのまま押し倒された。いかにナンパ馴れしているのか。

片足ずつゆっくりと脱がされる靴下。普通の男の脚のはずなのにエロスを感じるのは演出のなせる技か。

爪先に口づけを落とし、指を舐め始める行為に羞恥心が爆発した。

「革靴で歩き回ってシャワーも浴びてないのに、そんなとこ舐めちゃダメ!!」

水虫じゃないけど汚いから!

「汚くなんかないけど…ヨシキが気にするならシャワー浴びようか?」

あれ?
僕、行為そのものは受け入れてる?

嫌悪感がまるで無い自分に少し落ち込んだ。

でも流されるのは確実なのでシャワーを浴びよう。やっぱり一緒に入って、洗われるんだね。されるがままなのもアレなので、細やかな抵抗としてお返しに洗ってあげる。

…抵抗になってない?

そうかな?



「きれいになったから、さっきの続きだよ?」

タオルドライだけの髪はまだ濡れているけど、寒くはない。裸にされてベッドに寝かされ、改めて脚の指を舐められる。ゆ、指の間を舐められるの、ゾクゾクする!!

「あっ…あっ…あん!」

更に足裏まで舐められる。でもこっちはそこまででもない…

「きゃぅっ!みゃぁぁぁ…」

あ、足の裏って舐められるより歯でざりざり擦られる方が気持良いんだ!皮膚が厚くなってるせいか、はっきりした刺激が…あぁぁぁぁん!

「だっ、ダメ!もう、そこ止めてっ!!」

こんな遠い所からの刺激で完勃ちするなんて…
股間を手で隠して涙目で訴えれば、にやりと笑って見せつけるように足の内側を舐めながら近づいて来る。

「我慢できなくて自分で触ってるの?」
「ちーがーうー!!」

って、言ったのに!
僕の手の上から押し付けるように手を重ね、先走りでぬるぬるのペニスを自分の手で擦らされた。

だから!!すぐイッちゃうんだってば!
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