いつまででも甘えたい

香月ミツほ

文字の大きさ
20 / 39

第20話

しおりを挟む

一生懸命頑張ってるのに、イラリオは余裕で舐め続けるから、強く吸われたり弱い所を刺激されたりするたびに仰け反って口を離してしまう。そのうちやっぱり何もできなくなって、ただひたすら快感を追った。

つまり勝手に腰を振っていて…



何て事してんの!?

しかもずっと指を入れられてるからか、気持良さが連動しちゃって訳が分からない。
我慢できずにイラリオの口の中に出しちゃった…

快楽の余韻が少し引いた頃、はっとして平謝り。

「ごめん!口に…ちゃんと吐き出した!?」
「ヨシキのなら飲みたいよ。それに…不思議な味だった。」
「不思議な味?」
「うーん…上手く言えないけど、美味しかった。」
「えぇ!?そんなはずは…」
「不思議だよね。今まで口にした全ての物と違っていて…今度また飲ませてね?」

「…恥ずかしすぎる…」

「じゃぁ、今度はうつぶせで後ろからの素股して良い?」

そうだ、イラリオはガチガチのままで、苦しくなかったのかな?

「苦しいよ。だからお願い!」

お願いされるがままに腰を高く上げて息が苦しくないように枕を抱えて脚を閉じる。潤滑油を塗られた脚の間にペニスを出し入れされると、またしてももどかしい快感で背がしなる。くちゅくちゅと卑猥な水音を聞きながら前後するペニスを自分の物と擦れるように手で押し付けた。

「んん…それ、すごく良い…すぐ出ちゃうから…離して…」

なんて言われてもこれが気持良いから我慢できない。
速度を上げて擦られて絶頂を迎えた僕に遅れる事10数秒…イラリオも追いついて来た。

「イッてすぐは辛いよね。合わせられなくてごめんね。」
「ん…刺激が強過ぎて怖かったけど、平気。おれが…早いからだし…」

今日3回目なのに我慢できないとか。

「シャワー浴びてシーツ替えなきゃね。」

頷いて一緒にさっぱりしてぐっすり眠った。




二日酔い…頭痛い…気持ち悪い…

「大丈夫?馬車で揺られるのキツイよね。1日遅らせても良いよ。」

そんな申し訳ない事はできない!

「水を飲んで少し休めば大丈夫…だと思う。」
「じゃあこれ、飲んで。二日酔いの薬。」

おぉぉぉぉ…後光が見える。

「良い子に寝ててね。」

頭を撫でてもらってすぐ気を失った。

次に目が覚めたのはそろそろ出発しないと野宿になると言う時間。10:30頃だ。

爽やかな酸味のさっぱりとしたスープとパンを用意してくれてた。お礼を言ったら宿の気遣いだそうだ。

着替えは七分丈のズボンに靴下、布靴。
…で、シャツ(ブラウスとは言いたくない)の背面を見落としていた!
ウエストを絞るように腰に幅広のリボンが付いている。長さがあるから結ばないと邪魔になる。

…腰にふんわりとしたちょうちょ結びを付けた成人男性。これが視覚の暴力か。

無精してたから髪もショートカットくらいになってるし、本当に女装男になりそうだ。歳のせいか元々薄いムダ毛も更に薄くなって腕毛もスネ毛も無い。うぅ…

馬車の用意は既にできていたので乗るだけ。

宿の主人にぜひまた来て下さい、と言われた。理由は昨日のおっちゃん達。彼らは大手の武装集団で用心棒や魔獣討伐や賞金稼ぎをしているんだけど、武闘派の中では1番優良なグループで人気が高く、仕事はそうそう引き受けてもらえない。でも気に入った町の依頼は比較的優先してくれるので、昨日仲良くなったおれが来ると嬉しいそうだ。

…仲良く?

なったっけ?

楽しく一緒に飲んだような気がするけど、よく憶えてない…

おれが部屋に帰ってからもかなり機嫌良く飲んでたんだって。機会があったらまた来ます。

できる男のイラリオがおれが寝込んでるうちにスライムクッションを受け取って来てくれた。平たいからクッションと言うよりシート…いや、もう少し厚みがあるから座布団だな。柔らかい革で包まれた座布団はとても快適だった。

ギリギリのタイミングで毛馬のイタズラから救出してくれた彼がお弁当をくれた。お礼をしなくちゃいけないのはおれの方なのに…
まだ調理師見習いだから見た目が微妙かも知れないけど、って。

練習も兼ねてるなら喜んでいただきます!

来た道を戻りながら揺られていると、やっぱり気持ち悪くなって来る。
荷馬車の中には非常用の簡易ベッドがあると言うので横にならせてもらう。スライム座布団程ではないけど、なかなか快適でうつらうつらする。

ああ、おれ乗り物に乗ると真っ先に寝るタイプだったわ…


ガタン!

馬車が大きく揺れて止まった衝撃で目が覚めた。寝ぼけ眼を擦りながら馭者台を見るとカーテン(?)の隙間から見えるイラリオの後ろ姿はかなり緊張している。

…声を出さない方が良い気がする。

簡易ベッドをそうっと上げて毛布を被って荷物の間に潜り込む。外から下卑た声が聞こえた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

変態しかいない世界に神子召喚されてしまった!?

ミクリ21
BL
変態しかいない世界に神子召喚をされた宮本 タモツ。 タモツは神子として、なんとか頑張っていけるのか!? 変態に栄光あれ!!

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

優しい檻に囚われて ―俺のことを好きすぎる彼らから逃げられません―

無玄々
BL
「俺たちから、逃げられると思う?」 卑屈な少年・織理は、三人の男から同時に告白されてしまう。 一人は必死で熱く重い男、一人は常に包んでくれる優しい先輩、一人は「嫌い」と言いながら離れない奇妙な奴。 選べない織理に押し付けられる彼らの恋情――それは優しくも逃げられない檻のようで。 本作は織理と三人の関係性を描いた短編集です。 愛か、束縛か――その境界線の上で揺れる、執着ハーレムBL。 ※この作品は『記憶を失うほどに【https://www.alphapolis.co.jp/novel/364672311/155993505】』のハーレムパロディです。本編未読でも雰囲気は伝わりますが、キャラクターの背景は本編を読むとさらに楽しめます。 ※本作は織理受けのハーレム形式です。 ※一部描写にてそれ以外のカプとも取れるような関係性・心理描写がありますが、明確なカップリング意図はありません。が、ご注意ください

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

一人の騎士に群がる飢えた(性的)エルフ達

ミクリ21
BL
エルフ達が一人の騎士に群がってえちえちする話。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

処理中です...